大今良時先生の漫画「聲の形」。このベストセラーコミックが映画「聲の形」として本日9月17日(土)より公開となり、山田尚子監督、主人公石田将也の高校時代/小学生時代をそれぞれ務めた入野自由と松岡茉優、ヒロイン西宮硝子役の早見沙織、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行ら主要キャストが登壇しての舞台挨拶が行われました。
監督をはじめキャスト人のこの「聲の形」への想いが伝わってくる熱いトークイベントとなりました。 『聲の形』初日舞台挨拶 |
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大歓声の中登場のキャストと監督。 意識した点は、
入野さん:アフレコの前に監督とお話をしまして、いじめだとか聴覚障害とかの部分をと思っていたら、監督の描きたい部分は人とのつながりとディスコミュニケ―ションの部分を描きたいとのことで、「つながりたい!」を意識するようにしました。監督の言う“大きな小動物”が怯えているような。感じをイメージしています。 豊永さん:でっかいハムスター? 確かにそう思う監督の指示。 入野さん:体は大きいけれど、中は小さくておびえてる感じ。 監督が言うには、まっすぐな答えを指示すると、演者の芝居を固定してしまうからだそう。松岡さんもハンバーグって感じで言われたそうで。 松岡さん:ブースでハンバーグ!ハンバーグ!って叫んで、監督にハイそうです。その息だと! 入野さん:そう監督のディレクションは想像力を豊かに使ってくれるのですよね! と、監督の演出方法を暴露。 |
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続いて早見さんも・・・ですが彼女は人間
早見さん:わたしは、監督と話して。人間としてもがいて生きている女性をと。お話は、センセーショナルな部分もありますが。人間としてのさらけ出し合いが描かれています。そして、絵がいろいろ細かい表情などを表現しているので、そこも観てみてください! 監督:生きている証拠の本能と理性が共存しているのが魅力的なので。良い硝子が生まれました。 と監督絶賛! 松岡さん:私の役は軽く見るといじめっ子で。めをふさぎたくなるようなこともするので、なんてやなやつなんだと思いましたが、見方を変えて私は愛することにしました。新人女優なのに、こんなすごい人たち囲まれて・・・ と、かなり不安な様子。 すると監督は 監督:松岡さんは私の熱烈オファー!なんです。松岡さんが以前やった役が大好きで。少年声凄い好きです! と不安を取り除こうとすると入野さんも 入野さん:もがいている、部分。伝えたい!がシーンにガッチリはまってるんです 早見さん:幼少期のぶつかり合い。良いハーモニーが生まれました! と、松岡さんを絶賛! |
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続いて、
金子さん:私は演じる時にキャラクターの幸福論を大事にしていて・・そう言うところを感じてくれたら嬉しいなと。そして、何回も観て、いろんなキャラの心になってくれたら嬉しいです。 石川さん:個性が強いキャラクターの中で、すっとしているキャラで。力が入らないように演じました。強い子だなと。自分のことを反省する・向上していく・憧れのキャラです。 潘さん:彼女とどうやって向き合ったらいいのかなと当日まで悩んでました。監督には聖母。大今先生にも本当いい子。と言われました。声の形はいろいろあると思います。書き言葉やメールや本当の声。気持ちがいっぱい詰まっています。 豊永さん:難しかったですね。一見イケメン。監督はそうではないですと。いろん物を抱えている中で本当に心から作っていかないと無理だと思いました。短いセリフがい多いので、そこに情報をつめこむ事にしました。表面上のセリフの裏も含めて観ていただけたらと思います。 そして、山田監督の一番のこだわりは・・みんなが悩んで作った世界とは裏腹に 山田監督:とても美しい世界を作りました。そして音を大切に 体感できる音も。そうでない音も。いろいろな音の形も聞いて感じてください。そして、主題歌のaikoさんにお会いしたんですが・・・この作品への想いが溢れていました!すっごい溢れちゃってました! と、監督ツボに入ったご様子! |
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最後に・・・
早見さん:これからご覧いただきますが、開けたくなかった引き出しを開けてくれるシーンがあると想います。ありのままの自分で向き合ってください。 入野さん:長い原作をを2時間にするのは、難しいのではと思っていましたが、アフレコを終えて物凄く素敵な映画になったと思っています。大事な部分は“つながりたいんだ”その部分がっつり感じてください。 松岡さん:私は、この映画を観て、許された気になりました。苦しそうな人がいたら勧めて!! 山田監督:沢山のお思いをつめて作った大事な作品です!楽しんでください。 映画「聲の形」 物語・・・ “退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語。 公式サイト:
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キャスト:石田将也:入野自由/西宮硝子:早見沙織
西宮結絃:悠木碧/永束友宏:小野賢章/植野直花:金子有希/
佐原みよこ:石川由依/川井みき役:潘めぐみ/真柴智:豊永利行
石田将也(小学生):松岡茉優
原作:「聲の形」大今良時(講談社コミックス刊)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
設定:秋竹斉一
撮影監督:髙尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
主題歌:aiko「恋をしたのは」
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/ABCアニメーション/クオラス/松竹/講談社)
配給:松竹
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会