12月3日より、高崎市内にて長編映画『高崎グラフィティ。』がクランクイン。
本作品は、堤幸彦監督や大根仁監督を擁し次々と話題作を産み出してきた映像制作会社オフィスクレッシェンドが実施した映像コンテスト「未完成映画予告編大賞」にて、グランプリを獲った企画。次代を担うクリエイターの発掘・育成を目指した企画です。この12月、高崎の地を舞台に、フレッシュな役者、新進のクリエイターが結集し、映画撮影が始まります。 そして、そのクランクインイベントとして記者会見が高崎市役所で行われました。 |
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神康幸:オフィスクレッシェンドを設立して25年になります。何の後ろ盾もない出発でしたが、様々な方と良いめぐり逢いがあり、ここまで全力疾走してまいりました。僕たちもチャンスをいただいてきたように、今度は僕たちが次世代にチャンスの場を作るべきだと考え、未完成予告編大賞を立ち上げました。3分の予告編を制作いただいて審査するアワードです。日本では初めての試みだと思います。予想を超えて日本全国から258本の応募がありまして、その中で見事グランプリを獲得されたのが川島監督です。審査員は、堤幸彦監督、大根仁監督をはじめ外部の現役プロデューサーの方々にも参加いただきました。その中でこの「高崎グラフィティ。」は、完成形に対する期待度が一番高かったのです。物語の深さのようなものを見せていただきたいと思った次第です。 川島直人監督:主演の佐藤 玲さん、撮影の武井君は日芸(日本大学芸術学部)で一緒に学んだ仲間です。ある時、未完成予告編大賞のポスターを見て、3人で予告編を制作して応募することを決めました。私は埼玉出身で東京は近い存在でしたが、高校を卒業して遠くから上京する人たちは夢を持って東京へやってきます。人生の中でこの時期のこの世代のさまざまな“想い”を映画にしたいと考えていました。そんな時に武井君の案で彼の出身地である高崎を舞台に撮影することを提案され、この地にやってきました。そして高崎の空気を感じた時に、考えていた映画を撮ることができる、物語を創ることができるという気持ちになりました。その2週間後にはこの3人を中心に応募の為に予告編の撮影を開始していました。 武井俊幸(撮影):本来、撮影カメラマンが製作発表に列席するのは場違いなのですが、高崎出身ということで、参加させていただいています。いつかは自分の故郷を舞台に映画を撮影したいと考えていましたが、こんなに早くにチャンスをいただけるなんて思ってもみませんでした。 佐藤 玲:いままでお話があったように川島監督と武井君とは大学の同期だったのですが、一緒に出来る企画をずっと考えていました。そんな中、監督がこの未完成予告編大賞をみつけてきてくれたので、みんなで、どういう構成にしようかを考えたのがつい昨日のことのようです。私は東京の育ちなので高崎は電車の終点というイメージがあり、すこし遠い存在でした。実際に撮影で高崎にお邪魔してみて、みなさん暖かい人たちばかりで、やさしい場所だなと思いました。一緒に予告編を作った人たちすべてが、今回の映画に関わってはいないのですが、その方たちにも感謝しつつ、頑張りたいと思います。 萩原利久:僕はオーディションでこの役が決まりました。オーディションには川島監督、佐藤 玲さん、武井さんもいらっしゃっていて、この作品に対する強い熱量を感じました。その熱量を自分なりに増幅させていきたいと思います。この5人は同級生という設定なのですが、実年齢はみなさん年上で、僕だけが10代です。最初、うまくやっていけるかなとも思いましたが、高崎入りして全く心配ないことがわかりました。この5人でしか出せない何かを生み出していきたいと思います。 岡野真也:この役をいただいた時に、普通の10代を生きるってどういうことだろうと考えました。 中島広稀:実際には23歳なので、リアルな10代とは、どこまでやればいいのだろう、台本を読んで、自分なりにどこまで読み取っていいのか考えています。僕の役は5人の中でもムードメーカーなのですが、10代の空気感をどう作っていくか、闘っているというのが今の気持ちです。撮影は、初日を終えたという段階ですが、みんな少し掴んで手ごたえを感じているところだと思います。撮影はこれからなので、是非、見てくださいと言える作品にしていきたいです。 三河悠冴:高崎はかつて、はじめての地方ロケで渋川へ来た時に、高崎へ寄らせていただきました。こうして、また高崎を訪れることができてとても感激しています。その時に、高崎の方にはとてもお世話になったこともあり、少しでも自分が成長できたことをお見せしたいと思います。一生懸命に取り組みます。よろしくお願いいたします。 |
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記者からの質問に対して。 Q:脚本の小山さんも日大芸術学部とのことですが同級生ですか? 川島監督:小山さんは先輩です。大学へ、「モテキ」をヒットさせた大根仁監督が講演にいらっしゃったときに、一番前の席に座ったのですが、隣に座っていたのが小山さんでした。彼は講演が終わるなり、自分で書いた脚本をたくさん持って大根監督に直談判したのです。このエネルギーはスゴイなと思い、それ以降、仲良くさせていただいています。 Q:どんな映画にしたいのか? 川島監督:いままで生きてきた中で、自分なりの10代の感覚を取り入れたい。これでもう「10代の映画は撮らなくてもいい」と思える完成度の高い作品を目指します。キャスト5人が作る空気感を大切にして、誰が見ても、見た人たちのそれぞれの10代を思い出して、良い時代だったと思いだしてもらえるような映画にしたいです。 Q:ジャンルをひとことでいうと? 川島監督:青春群像劇として考えています。 Q:資料のストーリーに閉塞感という言葉がありますが? 川島監督:田舎にいると周囲の仲間と付き合いを続けていかなければならないという環境もある意味、閉塞感だとも言えます。東京に微妙に近いという距離感が、不安定な気持ちにさせることもあると思います。そして、10代の閉塞感とは、何をしたらいいのかわからない、気持ちは沈んでいるが、何に悩んでいるのかが判らない・・・・。そんなことが10代にはあると思います。それは、20歳を過ぎてしまった今では、なんであんなことに悩んでいたのだろうということばかりかもしれません。でも少なくとも、その時は必死に悩んでいたことは確かだったのです。この気持ちを、映像にしていきたいと思います。あの頃の“想い”を詰め込みたいと考えています。 |
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映画『高崎グラフィティ。』
絶賛撮影中!
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佐藤 玲 萩原 利久 岡野 真也 中島 広稀 三河 悠冴
監督:川島 直人 脚本:小山 正太 音楽:長尾 洋輔
エグゼクティブプロデューサー:神 康幸 プロデューサー:利光 佐和子 松永 弘二
撮影:武井 俊幸
照明:山本 浩資 録音:柳田 耕佑
助監督:東條 政利
美術・装飾:平原 孝之
衣裳:高橋 幸希 ヘアメイク:杉本 妙子
キャスティング:新江 佳子 制作担当:高橋 恒次
協力プロデューサー:井上 潔 木城 愼也
製作:オフィスクレッシェンド
制作協力:ガンズロック
配給:エレファントハウス
撮影協力:高崎フィルム・コミッション
Ⓒ2018 オフィスクレッシェンド