様々な役どころを自在に演じ分ける本格派俳優として注目されている仲野太賀と“乃木坂46”を卒業し新たな一歩を踏み出した衛藤美彩のダブル主演映画『静かな雨』が、2020年2月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開することが、11月24日(日)、東京フィルメックス映画祭のコンペティション部門での舞台挨拶にて発表となりました。
第20回東京フィルメックスにおいて国際的な注目を集める新鋭・中川龍太郎監督の最新作で、宮下奈都先生の小説を映画化した『静かな雨』が上映され、上映前にW主演の仲野太賀さんと衛藤美彩さん、音楽を担当した高木正勝さん、中川龍太郎監督が舞台挨拶に登壇した。 映画『静かな雨』東京フィルメックス コンペティション部門 舞台挨拶 |
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満員の観客の温かい拍手に迎えられ
仲野さん:フィルメックスの熱量を感じて、びっくりしています。この作品を上映できることを誇りに思います。 と笑顔で挨拶。 中川監督とは『走れ、絶望に追いつかれない速さで』に続くタッグとなったが 仲野さん:中川監督とはほぼ同世代で、一緒に歩みを揃えて映画を作れる数少ない同世代の仲間です。今回は中川くんにとっては初の原作もので、自分にできることがあればと参加しました。前作から4~5年が経って、まだまだお互いに成長していかないといけないし、今回もタッグを組んで、またより一層、高め合いたいと思ったし、刺激し合って作品を作れる監督だなと改めて思いました。 と振り返った。 主人公の行助を演じるにあたっては 仲野さん:どちらかというとハッキリと構築された世界観で進んでいく物語なので、見てくださる方に共感できる人間であることが重要かなと思った。 と語り 仲野さん:(行助は)足をひきずっていたり、特殊な設定ではあるんですが、そこで行助の感情に普遍的なものが宿っていれば共感してもらえるのかなと思って演じました。 と明かした |
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一方、行助が出会う、たい焼き屋の女性で、交通事故の影響で新たな記憶を刻むことができなくなってしまうヒロイン・こよみを演じた衛藤さんは、本作で映画初出演にして初主演。
衛藤さんは3月に乃木坂46を卒業したんですが、この作品の撮影中はまだ在籍していて、グループでの活動をしながらの主演でプレッシャーもありました。 と明かす。 こよみという役柄について 衛藤さんは緊張した日々の中で、あまり深く役作りとか『こういうふうにしよう』という感じでイメージを作らずにすんなり入れたのは、自分と近いものがあったからなのかなと思いますl。 と語った。 また、中川監督の印象を問われると 衛藤さん:言いにくい…。 と苦笑しつつ 衛藤さん:本番前のリハーサルにたくさん時間をとってくださって『衛藤さんらしさが出てほしい』と何度もおっしゃっていただき助かりました。何回も打ち合わせをし、練習したので自然と入り込めました。 と感謝を口にした。 |
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音楽の高木さんは映画について
高木さん:『音楽のいらない映画だな』というのが最初の印象でした。 と語り、実際、監督にも 高木さん:これ、音楽いらないんですけどどうしましょう…? と尋ねたという。最初に映像を見ながら、即興的にピアノを弾いて曲をつけてみたというが 高木さん:最終的にそれが(本編にも)残りました。 と最初に感じたインスピレーションがそのまま音楽として活かされていると明かした。 中川監督は、日本の観客の前での初めての上映が東京フィルメックスという場になったことに 中川監督:学生時代から行ってた映画祭でこうやって上映していただけて、ありがたいと思っています。 と感慨深げに語る。 これまでオリジナル脚本で映画を作ってきたが、今回、初めて原作の実写化への挑戦となり 中川監督:原作の持っているおとぎ話のような世界観が、若い世代にとっての寓話になるようにというコンセプトで臨みました。原作があるからこそ、いままで出せなかったものを出し切ろうと、アイドル出身の衛藤さんとコラボさせてもらい、憧れの音楽家である高木さんにお参加していただき、“同志”の太賀くんに作品の背骨を作ってもらいました。そうやって、周りの仲間をどう集めるか? というところで、この原作を一種の寓話にできていたらいいなと思って作りました。 と共に映画を作り上げた周囲への思いを語っていた。 |
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『静かな雨』
は2020年2月7日(金)シネマート新宿他全国順次ロードショー。 オフィシャルHP: 本作は、『羊と鋼の森』で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都の小説デビュー作を映画化したものです。 共演は、三浦透子、坂東龍汰、古舘寛治、川瀬陽太のほか、萩原聖人、村上淳 、でんでん等、日本を代表する俳優たちに加えて、『殯の森』『あん』などで世界的な監督として知られる河瀨直美監督も女優として出演しております。 監督は、『四月の永い夢』(2017)で世界4大映画祭のひとつモスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞し、新作『わたしは光をにぎっている』(2019)で同映画祭に特別招待されワールドプレミアを果たした新鋭・中川龍太郎。 日本人が持つ“真の愛”と、誰もが感じたことのある“愛”の前での人間の無力さを描いた本作で、日本映画界に真の愛を問いかけます。 ストーリー |
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第20回東京フィルメックス 開催概要
名称:第20回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2019 |
仲野太賀 衛藤美彩
三浦透子 坂東龍汰 古舘寛治 川瀬陽太
河瀨直美 / 萩原聖人 / 村上淳 / でんでん
監督:中川龍太郎
脚本:梅原英司 中川龍太郎
チーフプロデューサー:和田丈嗣 プロデューサー:藤村駿 木ノ内輝
アシスタントプロデューサー:新井悠真 石森剛史 ラインプロデューサー:保中良介
撮影:塩谷大樹 照明:西尾慶太 録音:伊豆田廉明 音響効果:小林孝輔
美術:安藤秀敏 菊地実幸 ヘアメイク:榎本愛子 スタイリスト:都甲真名美
助監督:近藤有希 監督補佐:佐近圭太郎 制作担当:久保田辰也
編集:田巻源太 スチール:四方花林
音楽:高木正勝
制作:WIT STUDIO、Tokyo New Cinema
配給:キグー
©2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋