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福山雅治、是枝裕和監督 舞台挨拶&記者会見『三度目の殺人』釜山国際映画祭


映画情報どっとこむ ralph 9月9日(土)の封切り全国にて大ヒット公開中の福山雅治主演、是枝裕和監督作『三度目の殺人』が、10月12日(木)~21日(土)まで韓国にて開催されているアジアを代表する国際映画祭、第22回釜山国際映画祭のガラプレゼンテーション部門(Gala Presentation)に正式出品。

19日(木)の公式上映を受け、是枝裕和監督と主演の福山雅治さんが記者会見に参加しました。

『三度目の殺人』第22回釜山国際映画祭 記者会見
日付:10月19日(木)
場所:Busan Cinema Center,Dureraum Hall
上映前舞台挨拶
上映後Q&A
参加:是枝裕和監督、福山雅治

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公式記者会見

Q1&2:釜山映画祭に参加されてのお気持ちをお願い致します。
福山さん:釜山映画祭は今回2回目ですが、前回はずっと一日中取材ばっかりだったので全然街の雰囲気が分からなかったのですが、昨日釜山に入りまして時間があったので1日街を周ってきまして色んなところにいけたので改めて街の魅力を感じながらの映画祭への参加になっています。お招き頂き大変光栄に思っています。

是枝監督:新作を福山さんと「そして父になる」以来になりますから4年ぶりに大好きな釜山の映画祭にやってくることができて本当に嬉しく思っております。呼んで頂いた映画祭関係者の皆様ありがとうございます
そして、今日ここに来ていただいた記者の皆さん、今日の公式上映に来ていただけるファンの方々にもお礼申し上げます。今回の滞在はいつもよりはちょっと少し長く、ご紹介頂いたように映画祭だけではない、いくつかのプロジェクトにも参加させて頂いています。とても充実した日々を送っております。AFAの校長先生は去年の11月、映画祭直後に亡くなられたキム・ジソクさんが東京の僕の事務所にいらっしゃって是非来年のAFAの校長先生をと、とても熱いオファーを頂いてお引き受けさせて頂いたものですから今回の映画祭にジソクさんがいらっしゃらないのがとても残念ですが、彼の熱意をなんとか形にしたいと思って一生懸命やっております。

Q3:まず、監督に質問です。今まで家族をテーマにして映画を多く演出されていましたが、今回は法廷サスペンスという今までとは違ったジャンルに挑戦されていますが、何かきっかけがあったのでしょうか?また影響を受けた事件などがありましたか?

監督:しばらくホームドラマを続けていたのは自分のパーソナルな生活の中で一番、母親を亡くしたり子供が出来たり、この10年は動きが沢山あって自分にとって切実なモチーフを映画に落とし込んでいくという作業をやっていたという感じなんですね。決してそこで問題が解決されたわけではないんですけれども。やや視野を広げてみて同じように自分がこの日本社会で生きていて、何に切実な関心を持ちうるだろうかということを少し視点を高くとってみて考えてみたときに、人が人を裁くということについてもう少し掘り下げて考えてみたいと思ったのがスタートでした。ジャンルに関して言うと、一人の殺人犯を主人公にしたときにどういう作品の世界観というのをホームドラマとは違う形で撮影の方法とか美術の在り方を考えていくのはこれは新しいチャレンジだったんですけど、自分にはサスペンスというよりはどちらかというと作品全体の世界観としてはのフィルムノアールかと。モノクロとカラーの違いはありますけども古典的な作品を見直しながらカメラマンと美術の種田さんと一緒に相談しながら作品の世界観を決めていったというようなプロセスがありました。

Q4:福山さんに質問です。『追捕 MANHUNT』ではジョン・ウー監督、『三度目の殺人』では是枝監督と、二人の巨匠監督の映画に出演された感想と、お二人の違う点を教えてください。

福山さん:今回、偶然にも釜山映画祭で是枝監督の作品と、ジョン・ウー監督の作品が上映されるということは、とても光栄で嬉しく思います。 昨夜、時間があったので食事の後に、お酒を飲みに行きました。道路沿いに映画祭に出品されている作品のビルボードが飾ってあって、そこでも偶然にも「三度目の殺人」と「追捕」のビルボードが二つ並んであって、記念撮影をしました。すごく嬉しかったです。二人の巨匠の共通点は、映画に対しての愛情。映画と共に生き、映画と共に人生を全うするんだろうなと感じさせる、愛情と覚悟とでもいいましょうか?何もかもが、生きている時間、感じていること、そのすべてが映画になって、作品になっていくというお二人なんだろうなと思いました。今回の2作品でいうと、両作品とも台本がずっと撮影中、撮影の最後まで変化し続けるという共通点がありました。それは僕にとってすごくワクワクする興奮する現場で、話が全く変わっていくわけではないので、監督が撮りながら、もっとこうしたい、もっとこうなったほうがいいのではないかという監督の思いがどんどん有機的に効果的に映画というその作品に最終的にはつながっていくので、そのLIVE感といいますか、コンサートでいう生演奏のようなそういったようなものを現場でずっと見させていただいていて、演者である僕自身もすごく興奮できる現場でした。偶然にも、ファンである是枝監督、ファンであるジョンウー監督が同じような作り方をされていたことがうれしい体験でした。

Q5:今回の作品でもシナリオの段階で、俳優を念頭に置いていたのでしょうか?

監督:そうです。完全にあてがきです。特に福山さんに関していうと『そして父になる』の完成の前から、つぎ何をやりましょうかという話はお互いにさせていただいていたので、ずっとキャッチボールをつづけてきているんです。プロット段階でのキャッチボールもありましたし、脚本にあったものを読んでもらってのやりとりもありました。この話に関していうと、最初に書いたのはA4の紙3、4枚のごくごく簡単なプロットだったと思いますが、その段階から福山さんを念頭において書いた企画書であり、作品です。

Q6: 監督に質問です。『三度目の殺人』は死刑についての意味を含めているのでしょうか?また、監督は死刑制度についてどうお考えでしょうか?

監督:映画の中では二度しか人が殺されないのに「三度目の殺人」というタイトルが付いていて何なんだというのが結構日本でも色んな方が色んな感想や意見を述べていて面白いなと思ってみているので、勿論それを死刑制度だとか司法による殺人だという捉え方をする方も数多くいらっしゃいましたし、色んな解釈が成り立つようなタイトルにしたつもりなのでその答えも全く否定はいたしません。この映画自体が死刑制度に対して反対をする目的でつくられたということは全くない。僕自身が死刑制度に対しては、態度としては存続を支持しない立場に立っていますが、それを訴えるために作った映画ではありません。この映画でやろうとしたことはもう少し普遍的なというか制度というよりは人が見て見ぬ振りをする、見たつもりになってしまう、分かったつもりになってしまう、分かっているのに分からない振りをしてしまうという何かから目を背けてしまうそういうこと自体は法廷では裁かれないので、裁かれない罪について描いてみたいと思った。そちらのほうが映画の中心にあるといいなと思いながら撮りました。

Q7:福山さんに質問です。本作品は、法廷ものですが、主人公二人の心理戦が印象的でした。被告人役である、役所さんとのシーンでの演技ポイントを教えてください。

福山さん:心理戦ということですが、接見室での三隅役の役所広司さんとのシーンだという風に解釈しているんですがお芝居、演技については僕自身何故この三隅という人間に、僕演じる重盛という弁護士が翻弄されていくのかというのは、最初に頂いた台本を読んだだけでは分からないところもあったんです。何故この犯人にここまで揺さぶられてしまうのか、惹き込まれてしまうのか、分からないところもあったんですが。実際に芝居をセットの中でやる前に読み合わせを行って、その時に三隅を演じた役所さんがもってらっしゃる雰囲気で既に何か魅力というんでしょうか、この男についてもっと知ってみたいと思うような雰囲気を醸し出しておられたような感じがしたんですね。実際に現場に入ってセットの中で衣装を着て芝居を始めたら、台本で読んでいたとき以上に肉体を通じてその言葉や表情や、現場に登場したときに素直に自分の中に沸き起こる感情に従っていった結果ああいうお芝居になっていったという感じでした。事前に計算してとか、役作りを緻密にしていってというわけではなく、実際に僕の目の前で起こったことにそのままダイレクトに反応していった結果そうなっていったという感じなので。役所さんの素晴らしいお芝居が演技上のセッションを作り上げてくれたんじゃないかなと感じています。

Q8:家族に対する見解について、監督はホームドラマという言い方をされたのですが、今までに比べて、今回の作品は、悲観的、悲劇的に見えます。それは、監督が見る世界、または監督が映画で表現したい世界に変化があったのでしょうか。それとも、ストーリーがもともと悲劇的なテーマだったからでしょうか。

監督:確かにメインになっている3人は、どの人も父と娘の関係の中にいてそれが全て上手く言っていない、壊れてしまっているというそういう共通点を持たせています。それは、どうしても自分がそこに引っ張られていくというのはもう無意識の部分なので、ああそうなったなという感じで、そうしたかったというのとはちょっと違うんですよね。主人公があの殺人犯に惹かれていくときに、何か半歩、一歩近づくための階段を用意しようと思ったときに同じように会えない娘がいるということと、故郷が同じで原風景、あの雪景色を共有しているという二点が二人の距離を前半に縮めていくというきっかけになるという構想で描いた共通点ではありました。この映画と前の映画の間に何か辛い出来事があったのかとストレートに聞かれたこともあったんですけど、そんなことはないです。家族を描いているときでもそんなに楽観的に描いている訳ではなかったけど、中心に殺人事件を置いたので、よりその辺りシリアスに見えたのかもしれないですね。いつもこれだけは思っているのは、観終わった後に生きているのが嫌になるような、人間であることが嫌であるような映画だけはつくりたくないなという風に思っているので、そういう考え方自体は今回の作品も変わっていないつもりです。

Q9:監督に質問です。ジャンルがサスペンスでしたが、テンポがゆっくりと流れるのが良かったです。ゆっくりとしたテンポの中に、緊張感を与えるために、音楽や雨など様々な工夫をどのように活用されようとしたのかが気になります。

監督:それは僕の努力というより役者じゃない?役者が良かったからもっているんじゃないですかね?間違いなくそれは役者がいいコラボレーションでお芝居を繰り広げてくれてるから緊張感が持続している。あの接見室の二人のシーンは動きが無いから、座っただけなので最初は緊張感が持たないと思っていた。最初の脚本の段階ではもっと短かったですし、接見室のシーンは五回だった。本読みをしてみたらこの二人が密室にいるだけで、むしろ色んな感情が動くなと思ったんです。登場人物もそうだし、観ている人の感情も。それでどんどん増やしていって、むしろそこを柱にして映画を構成しなおすというのをクランクイン前に出来たというのが大きいかなと思っています。今回は本当に役者さんたちに感謝していますし、撮影、技術、衣装、音楽全てのパートが作品の世界観を十分把握した上で、それぞれがベストの仕事をされたんじゃないかなと思っています。

Q10:是枝監督は、韓国の観客が最も好きな日本の監督といえます。今回の映画は、今までとちょっと違ったテイストの映画ですが、韓国の観客に本作品をどう見て感じて欲しいですか。

監督:いい意味で裏切れていればいいなと思っているので、僕の今までの作品を愛してくれた方たちも観て驚いて面白いと思ってくれたら嬉しいですし、ある種のサスペンスとかスリラーとか謎解きを期待している方に対しても、いい意味で裏切れていると思っているのでより深くこの映画にタッチしてくれればいいなと思っています。あとはやっぱり、自分で映画を撮ろうと思って色んな作品を見直したときに一番参考にしていたのは、実はサスペンスやスリラーではなく『夕陽のガンマン』とか西部劇だったんですよね。男と男が対峙して相手の気持ちを探りながらどちらが先に拳銃を抜くか、そういう作品が観ていて参考になったんですよね。だから男二人の話として観てもらうのが一番いいかなと思っています。実はジョン・ウーさんの『追捕 MANHUNT』の撮影現場に大阪にお邪魔したとき、結構な時間いたんですが、ワンカットもOKが出なかったのでこれは時間をかけて撮っているなと思ったんですが。待っている間に「あなたの映画に出てくる男達はなんであんなにいつも色っぽいんだ?今度男たちの映画を撮るんだけどアドバイスをいただけないか?」という話をモニター脇でしたら、セクシーとは違う色っぽさなんだと思うんですが、男を色っぽく撮るには男を隣に置くんだって言われたんですよ。それは凄く印象に残ったんですよね。確かにジョン・ウーの映画って魅力的な男が隣に男がいるんだよね。それは役所さんと福山さん二人を撮りながら何度か自分の頭に浮かんだ言葉ではありました。

Q11:福山さんに質問です。『そして父になる』に続き是枝監督の作品に出演されていますが、現代の日本社会の家族のあり方を暖かく描いた前作とは違い、今回は、緊張感あふれる法廷サスペンスですが、準備する段階で前作の時との違いを教えてください。

福山さん:はい、是枝監督の作品は、2作しかないですが、凄く役の準備をすることも大切ですが、準備しすぎることも監督は好まれないのではないかと思っていましていかに現場で、準備してきたものと、実際の撮影現場で起こる出来事、その時の感情含めてですが、アジャストしていけるかだと思います。一緒にお芝居する俳優さんとの関係もそうですし、監督が現場で実際に見て感じたこと、思ってたよりこうだったかなということが沢山あると思うのでいかにアジャストしていくか、余白を持ってあまり固めすぎないで現場に入ることをお芝居においては心がけました。監督が思い描く家族というものについては、作品ににじみでてくるものというか、作品の中に最終的にしみこんでいくものがいつもあります。台本に書かれていなかったとしても何かが出てくるものだと感じていますから、監督と重盛の家族について細かく打ち合わせしたことはなかったです。そして結果として仕上がったものを観ると台本には描かれていなかったんですが、重盛の背景だったり父娘の関係だったりを感じることができるような描かれ方になっていたので今回もにじみ出てきたんだろう、しみこんだんだろうなと感じています。

Q12:福山さんに質問です。映画の最初の方は、冷徹な弁護士だったのが、中盤に娘に会ってからは人間的な父親の姿も見せていました。
また役所広司さんとのシーンでは、感情をむき出しにするシーンもありました。冷徹だったり、感情的だったりと様々な感情を表現するのに大変だった部分は何でしょうか?
福山さん:そうですね、前半の、勝ちにこだわるという裁判において、勝つことこそを、自分が自分に課している、プロフェッショナリズムというかプロに徹するというか?そういう人間だという風に前半の台本を読んだ時に思いました。ただ人間はだれしも二面性、もしくは多面的な部分があり、その部分をどう表現するのか?最初の勝ちにこだわるというのは入り口として、台本にも描かれている部分だったのですが、もう片方の、例えば父親としてであるとか、役所さん演じる犯人であろう三隅に感情にゆさぶられていく部分というのは、もちろん台本にはえがかれているのですが、その部分は、余白の部分というか、実際の芝居をやってみて、現場で撮ってみて、監督のディレクションを頂いて、そこで肉付けしていくような作業だったと思います。

Q13: 法廷とは、多くの人が考えているより真実を明らかにする場所でないという感想を持ちました。裁判で勝つためには、真実は何かということより、法廷のルールや言語をいかに理解し、活用するかが勝利に繋がるんだと思いました。

監督:映画を作る時に、弁護士さんたち、今回は現役7人の方に脚本作りに入って頂きまして、実際に模擬接見、模擬裁判を弁護士チーム、検察官チーム、犯人役もやってもらい繰り返し撮影して、それを文字起こしして脚本にしていく作業をやっていました。協力してくださった弁護士が、ごはんを食べながら「法廷って別に真実を明らかにする場所じゃないんですよね」とつぶやいたのがこの映画を書いていく大きなきっかけになりました。「でしたら何をする場所なんですか?」ときいたら、「僕らの立場からすれば利害調整ですね。僕らの立場からすると真実はわからないですからね」、とすごく明快におっしゃられたんですよ。タイムマシーンがあるわけでもないですし、法廷にいる人は誰ひとり殺害の現場にはいないわけです。弁護士も検察官も裁判官も。そんな中で、人間同士で何ができるのか考えていくのはとても怖いなと思ったのと同時に、弁護士の態度としてはすごく誠実だとも思いました。
それで、真実なんてどうせわからないんだと思っていた弁護士が、今回ばかりはそれに手を触れてみたくなるという話にしよういう逆説的なストーリーラインを考えたのが今回の映画です。
真実というのがあるかないかというよりも、あったとしても私たちにはわからないのではないか?むしろわかったと思ってしまう方が怖いのではないか?この映画の着地点は三隅は金のために人を殺してたぶん死刑になっていくのでしょう。明快な答えが出ています。僕らが触れるのは多分そういう答えだけであって、
僕らが触れているそういう鍵括弧つきの真実が、どの程度真実なのかを問うてみたい、そんな趣旨で作っています。

Q14:この世には「真実」というものは存在すると思っていますか。もし存在すると思っていらっしゃるなら、この世で断片的な部分だけ捉えて生きている人たちはその真実を知ることができると思いますか?

福山さん:沢山の人がそうだ、そのとおりだと思ったことが真実という風になるのか、もしくは多くの人がそれは違うと思っていてもその人自身がこれが本当の事なんだ、真実なんだと思ったことが真実なのか?僕は両方ともあると思っています。多くの人が思ったことが真実として脈々とそれが事実として続いていくこともあれば、たった一人の異を唱えたもの、いやこれが本当の真実なんだと。そしてある時にオセロのように、黒が白にひっくり返ることはあると思います。とても個人的な感情であり、その人がどういう立ち位置に立っているかによっても真実は変わってくると思っています。これは映画の話とはちょっとずれてしまうのかもしれませんが、僕が尊敬するあるシンガーソングライターに僕がデビューして間もない頃に質問をしたことがありまして「リアリティ」ってなんですか?リアリティというのが真実というようなニュアンスで僕は訊きました。そのシンガーソングライターは真実を謳うように感じていましたし、いまも感じているんですが、歌において本当のことって何なんですか?と聞きましたら、そうしたらその方はその歌を聴いたとき、聴いた人が本当だと思ったらそれが本当なんだと答えてくれました。歌の中で描かれていることが作りごとだったり、多少演出がはいっていても、それを受け取った側が本当だと思ったら、それはその歌にとって本当のことなんだと答えてくれました。ああ、そういう考え方があるんだなと思いました。ですから最初に言いましたが、真実だと思ったことが真実になっていくというのは、ある一つの真実なのではないかと思っています。

Q15:ジョン・ウー監督や、是枝監督の映画に出演されましたが、今後一緒にやりたい韓国の監督はいますか?

福山さん:前回釜山に呼んで頂いた時、、是枝監督にご紹介頂いたイ・チャンドン監督とお会いしました。恥ずかしいことに監督の作品を見たことがなかったんです、その時は。是枝監督に好きな映画、お奨めの映画はなんですか?という漠然とした質問をしたのですが、イ・チャンドン監督の「オアシス」と「ペパーミント・キャンディー」を教えて頂いた。大変感動しました、その映画をみて。イ・チャンドン監督はもし機会があれば、撮って頂きたいなと思います。他にもたくさん作家さんいらっしゃいますけれども、監督の紹介であるということと、一緒に蟹をたべさせていただいたということで、勝手に親近感を感じておりますので、もし本当に機会があればと思っております。

映画情報どっとこむ ralph 上映前舞台挨拶
 
福山雅治さん、是枝裕和監督が「ましゃ」コールもかかる中、客席から登壇すると、840席のキャパシティが埋まった満席の会場からは割れんばかりの拍手と大歓声が巻き起こりました。圧倒的な盛り上がりを見せる会場に、
福山さん:アニョハセヨ、ありがとうございます、カムサハムニダ、福山雅治です。今日はですね、久しぶりにこの釜山に帰ってきまして、こんなに沢山の方、一階、二階、三階、三階の皆さんありがとうございます。二階の皆さんもありがとうございます。一階の皆さんもありがとうございます。映画楽しみにして下さっていると聞いています。どうぞ楽しんでいってください。

とご挨拶。続いて、
是枝監督:こんばんは、是枝です。新作ごとにこの映画祭に呼んで頂いて、毎年のように韓国のファンの皆様とこういう時間を設けて頂くこと本当に感謝しております。ありがとうございます。そして今日、なかなかチケットが取れなかったとか、昨日の夜から並んだ方がいるとか、いろいろ耳に入ってきているのですけど、来て頂いて本当にありがとうございます。

と韓国のファンへ感謝の気持ちを述べると、会場からは熱い拍手が送られました。

是枝監督は作品について、

是枝監督:4年前に『そして父になる』で福山さんと初めて釜山を訪れまして、次にどんなものを作ろうかと企画のキャッチボールを続けていきながら今夏の作品に辿り着きました。今回は一つの殺人事件をめぐる、弁護士と殺人犯と被害者の家族の話です。これまで私が作ってきたホームドラマとはやや趣が違いますし、ミステリーやサスペンスのジャンルとも、見て頂けばわかると思いますが、違うストーリーの流れを持った作品です。いい意味でみなさんの予想を裏切るようなそんな作品に出来上がっているといいなと思います。上映後また二人で戻ってきますので、ゆっくりお話ししましょう、楽しんでください。

と語り、これから本作を鑑賞する場内からも本作に向けた期待が一層高まる様子も見受けられました。
公式サイト:

http://gaga.ne.jp/sandome/

物語・・・
それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。 何かが、おかしい。 調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる。

***********************************

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ
©2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ  
      




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是枝裕和監督ティーチインにファンが鋭く切り込む!『三度目の殺人』


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』は、9月9日(土)より絶賛公開中!

全国314スクリーンで封切られ、公開3週目を迎えた本作は、平日も息の長い興行が続きリピーターも続出!10月2日時点で興行収入12億円を突破したそうです!!

現在大ヒット中の映画『三度目の殺人』の是枝裕和監督登壇ティーチインイベントが行われ、モヤモヤを少しでも晴らそうとファンが集合しました!

会場には本作を4回も観たというツワモノがたくさん手を挙げました。

先日開催された、福山雅治さん、是枝監督登壇の公開記念イベント時に監督がまたやりたいと言っていたティーチイン。

負けず劣らず、映画の隅々までチェックしたファンが鋭い質問を続々と投げかけ、監督も「こんなところまで観られているなんて怖いなぁ(笑)」と驚く場面も!さらに、日本人だけでなく海外から来た観客からも質問が飛び出し、監督も落ち着いた様子で丁寧に質問に応え、大盛り上がりのイベントとなりました。

日時:10月2日(月)
場所:TOHOシネマズ 新宿
登壇:是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph ここから完全にネタバレですので観ていない方は、この先は読まない方が良いかと!!!
続きを読む 是枝裕和監督ティーチインにファンが鋭く切り込む!『三度目の殺人』




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福山雅治の神対応で生Q&Aを追加!『三度目の殺人』


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』が、9月9日(土)より公開を迎え大ヒットスタートを切っています!

『そして父になる』から4年、是枝監督と2度目のタッグとなる福山雅治を主演に、是枝組初参加となる名優・役所広司を迎えた本作は、監督が近年描いてきたホームドラマから一転し、かねてより挑戦したいと考えていた法廷を舞台にした心理サスペンスです。

そしてこの度、本作の大ヒットを記念して、主演を務めた福山雅治さんと、さらにトロント国際映画祭から帰国直後の是枝監督が久々の再会!イベントは、一般の方から募った質問にお二人に答える形式!

が、せっかくだから、皆さんから質問を受けようよ!で、急きょ生Q&A大会に。

映画『三度目の殺人』公開記念舞台挨拶
日付:9月19日(火)
場所:TOHOシネマズ スカラ座
登壇:福山雅治 是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph コンサート会場のような大歓声の中、登場の福山雅治 是枝裕和監督。

福山さん:どうも今晩は!観終わった後ですよね?そういう感じのリアクションだと思ってませんでした!

と、少々戸惑い気味の福山さん。ですが嬉しそう。
事前にWEBで募集した質問に答えるイベントがスタート。

Q:4年前のタッグから、変わったことと、三度目のタッグはありますか?

福山さん:監督も僕も年を取ったなと。先日TVで「そして父になる」観て、リリーさんが凄い若い。リリーさん進行が速い。三度目のタッグですよね。僕は1本と言わず何本でも・・・。

是枝監督:思ってます。スッゴイ悪い奴。(福山さん:当てが気ですか?)犯罪者をどこかで描きたいなと。いくつかの企画のキャッチボールはしています。

福山さん:どっちが観たい。犯罪者!(拍手)神対応、パニーニ的なの!(拍手&笑)

どちらにも監督が同意の拍手!どちらに転んでも、再タッグが!なファンには朗報に。

映画情報どっとこむ ralph ベネチア、レッドカーペット格好良かったですよね。現地の反応は?

是枝監督:現地の方たちも受け止めてくれた感じはしました。暖かかったです。お墓の十字架壊したところで、声が出たこと。敬虔なクリスチャンの方だ思います。面白かったですね。

福山さん:映画の内容のせいでしょうか。空気は堅かったんです。良くないのじゃなくて集中ししてるのを感じましたね。終わってすぐ拍手来ないかと思ったら、すぐスタンディングオベーション始まったのは驚きでした。

と、驚きを感じるもさらなる驚きが福山さんに!

福山さん:上映終わってすぐに監督が、僕の膝に手を。やっと安堵されたんだなと。その手を握ろうか・・・・照れちゃいました。

Q:もやもやした気持ちになりましたがこれは監督の意図した狙い?

是枝監督:狙いです。初めて見た、もやもやもや。主人公がはっきり真実がつかめないで、彼がもやもや、悶々として。裁判所を出る。その気持ちを感じながら劇場を出ていただく。もやもやしてるなら成功かな。

福山さん:監督にどうなっちゃうんですか?って聞きました。参加型のエンターテインメントとと最初から言っていましたから。まあ、三度目観てからメキシコへ行って、その解釈がわかったんです!と監督に伝えたら、まだその向こうがあると、返されました。

Q:19歳。2度目は、どの角度から見るといいですか。

是枝監督:二十歳になってみると違うかも。

福山さん:『地獄の黙示録』『ディアハンター』、大人になってから見ると違う観方になる。20、25、。。。とかね。

是枝監督:誰目線で見るかでも、違いますよね。でも何度も来てくれとはね(笑)。トロントの取材で三度目に殺されたのは?と言う質問が来て、逆になんだと思うと聞いたら「TRUTH(真実,真相,事実)」ではないかと。いい答えだなと。今使いました。

映画情報どっとこむ ralph ここで、MC荘口が「お時間です」と、切り出すと
福山さん:一つ二つ折角ですから、皆さんから聞きましょうよ!

と、急きょ生Q&Aに。

Q:三度目観たお客さん。雪のシーンで、足跡が別の方向にあるのは、意図?

是枝監督:あれは動物の足跡。意図に見えるでしょ。いい具合なんで残しました。

と、チャンと監督のファンに伝わってる。

Q:階段が印象的でした。階段マニアには

福山さん:父になるの時も階段を撮りに行きましたよね。

是枝監督:あの法律事務所は階段で選んでます、法廷も階段。階段好きなんですよ。光とか角度とかワクワクします。

福山さん:意図って届くんですね。もう一個。

Q:みんな 誰かの娘。特に最後に出てくる小さい女の子とか、意図があるのですか?

監督:どう詰めていくのか、接していくのか。雪景色の共有。そして、同じように娘との関係に、失敗している。その3人を形にしたポスターにしています。最後の小さい女の子は・・・そこまで考えていませんでしたが、それ使わせていただきます。

映画情報どっとこむ ralph 最後に

是枝監督:チャンスがあれば、またやりたいですね。

福山さん:大筋に向かうべく、細かいところまで作りこんだのが映画になっています。届くものは届くんだなと思いました。良かったなと思う瞬間でした。

三度目の殺人

公式HP:
gaga.ne.jp/sandome


過去記事:
ベネチア レッドカーペットの模様はこちら


初日舞台挨拶の模様はこちら


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監督・脚本・編集:是枝裕和 (『そして父になる』『海街diary』)
撮影:瀧本幹也(『そして父になる』『海街diary』)
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ(『最強のふたり』)
撮影:瀧本幹也(『そして父になる』『海街diary』)
美術監督:種田陽平(『キル・ビルVol.1』『空気人形』)
出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
製作:フジテレビジョン アミューズ ギャガ
配給:東宝 ギャガ
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ
     




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福山雅治がベネチアでは役所広司に負けた!のは『三度目の殺人』初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』が、9月9日(土)より全国公開。

第74回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門へ選出され、現地時間9/5(火)に福山雅治、役所広司、広瀬すず、是枝裕和監督が公式会見やレッドカーペットに参加していたのは記憶に新しいところ。

そして、9月9日(土)の公開を記念して初日舞台挨拶が行われ、映画祭から帰国直後の福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさんが登場。

さらにお留守番の満島真之介さんも駆けつけ、面白話を展開しました!最後にましゃ~ではなく、広司!と呼ぶ観客に役所さんにんまりなイベントトンりました!


映画『三度目の殺人』初日舞台挨拶
日時: 9月9日(土)  
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇:福山雅治 役所広司 広瀬すず 満島真之介

映画情報どっとこむ ralph 本編上映後の余韻に包まれた会場・・・・MCで登場したのはフジテレビのエンタメおじさん軽部アナ。

福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさん、満島真之介さんが登場すると、会場からは大きな拍手とともに大歓声。そして ましゃ!ましゃ!の声が。
福山さん:福山雅治でっす。やっと日本の皆さんとこの映画についてお話しすることが出来る初日を迎えたことを嬉しく思います!

”ましゃー!”と大歓声が沸き起こり・・・

役所さん:ましゃと同郷で長崎出身の役所広司です。たくさんのお客様にご来場いただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。

と挨拶。続けて、

広瀬さん:広瀬すずです。初日から劇場に足を運んでくださり、ありがとうございます。3年ぶりに是枝組に参加できて幸せに思います。短い時間ですが楽しんでください。

満島さん:ひとりだけベネチアに行っていない満島しゃのすけです。(笑)。皆さん時差ボケですごく眠そうにしていらっしゃるので、僕も眠いふりをして参加します。今日は宜しくお願い致します。

と、お留守番だったことをアピール挨拶をしました。

映画情報どっとこむ ralph 先日、ベネチア国際映画祭から日本へ帰国したばかりの福山さんと役所さんと広瀬さん。是枝さんはまだベネチア。海外の観客の反応を聞かれ
福山さん:エンドロールが始まる前から、すでに大きな拍手をいただいて、”これは届いてるんだな…”と感じましたね。

と満足げ。

役所さん:是枝監督作品ということで皆さん期待もされているなか、今回は今までの是枝監督作とは毛色が違う作品だったのですが、皆さん非常に集中して映画を観てくださっていて、この映画らしい素晴らしい反応だったと思いました。

とコメント。ベネチア国際映画祭では、”コウジ!”という歓声が巻き起こっていたそうで、

役所さん:福山さんに”今日はましゃじゃないね!”って言ったんだよね(笑)

と明かすと
福山さん:日本はましゃでもベネチアではコウジだぞ!ってことですよね。僕は、”はい、今日は世界のコウジさんでございます!”と答えました(笑)

とコメント!一方、まじめな広瀬さんは

広瀬さん:熱い映画ファンの方たちが、緊張感がありつつも、どこか緩むところもある独特な雰囲気のなかで公式上映を観てくださっていて、上映後に響き渡る拍手や歓声の音が忘れられなくて、なんてこんなに愛おしいんだろうって幸せな気持ちになりました。

と答えました。

一方、スケジュールの都合でベネチア国際映画祭に参加できなかった満島さんは

満島さん:僕は朝早く起きて4時台からエンタメニュースを全部。チェックして、しっかり日本から映画祭を見守っていました。ベネチアのレッドカーペットに立っているみなさんは本当にかっこよかったですね。僕が行ったらもっとかっこよかっただろうな!(笑)

ろ会場を沸かせました。

映画情報どっとこむ ralph とある事件の真相に秘められた謎が、役所さん演じる容疑者三隅の存在によって、さらに謎を呼び、福山さん演じる重盛も真相を求めて翻弄されていく姿が描かれている本作。キャスト陣にもその真相について説明がないまま、撮影が進められたようで、

福山さん:僕は監督と役所さんにも、”本当は三隅、殺っているんですか?”と聞いたんですよ。そしたらふたりとも”福山さんはどうなの?”ってはぐらかすんです。どうなんですか、役所さん?

役所さん:ホントはですね、僕は、誰一人も殺していないんですよ。

と告白。

福山さん:え?本当ですか?

と疑心暗鬼に突っ込むと、

役所さん:ええ…みなさんで判断してください(笑)

福山さん:どっちなんですか!今日もやっぱり教えてくれないんだ…

と、すると、ベネチアで二回目を鑑賞した広瀬さんは、新たな発見に気づいたようで、
広瀬さん:映画が完成されたときに、監督に咲江が殺ったように終わってるよって言われて、え?わたし殺っていたのかな?って思ったんです。私も、咲江は被害者じゃないと、どこかで思ってはいたんですけど…公式上映を観たときに、これは私じゃないと思いました…!

一度だけでなく、二度目、三度目も観ても、真相が変わっていく本作に、
福山さん:そうです、何が言いたいかお分かりですよね…。二回目もよろしくお願いします。

とコメント。よく寝られたトークです!

映画情報どっとこむ ralph 最後に、観客席での撮影になると、反応の良い観客が広司!!広司!!とましゃでないコールにニンマリな役所さん。

役所さん:この映画は二度目でもいろんな発見がある映画だと思います。そして、”三度目”観てやっと完成するんだと思います。ですので、みなさんもまた劇場に足を運んでください。

福山さん:監督の新たなチャレンジの作品になっていると思います。そのチャレンジにスタッフ、キャストの我々も新しい部分を引き出されました。今回の映画はひとつの真実かと思いきや、いろんな謎散りばめられて、観客も翻弄される参加型の新しいエンターテインメントだと思います。僕も三度見て生まれた新たな解釈を皆さんと共有したいので、二度三度観てください!

観客へメッセージでイベントは幕を閉じました。

因みに、第74回ベネチア国際映画祭コンペティション部門での是枝作品は「幻の光」以来の2度目の授賞に期待がかかる結果発表は、日本時間9月10日(日)AM2時~AM3時(9月9日(土)26時~27時)に行われます。

公式サイト:
gaga.ne.jp/sandome/

***********************************


監督・脚本・編集:是枝裕和  
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ

©2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ
    




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イタリアを魅了美しい広瀬すず in ベネチア レッドカーペット『三度目の殺人』


映画情報どっとこむ ralph 9月9日より公開となる是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』が、第74回ベネチア国際映画祭 コンペティション部門に正式出品されたことを受け、福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさん、是枝裕和監督が現地入り。更に本作の音楽を手掛けるルドヴィコ・エイナウディも加わり、記者会見、フォトコール、レッドカーペットに参加いたしました。

実施日:9月5日(火)
記者会見・フォトコール 実施時間=13:00~(日本時間 5日20:00~)
場所=PRESS CONFERENCE ROOM-Palazzo del Casinò – 3rd floor
レッドカーペット 実施時間=16:30~ (日本時間5日23:30~)
場所=Palazzo del Casino
是枝裕和監督、福山雅治、役所広司、広瀬すず、ルドヴィコ・エイナウディ(音楽)

映画情報どっとこむ ralph 記者会見・フォトコール

涼しく爽やかな風が吹く、美しい水の都イタリア・ベネチア。イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナのスーツ姿で颯爽と登場した福山雅治さん。イタリアを代表するブランド、ジョルジオ・アルマーニのスーツで貫禄の登場の役所広司さん。同じくアルマーニのドレスとプラダの靴で大人っぽい装いの広瀬すずさん。同じくアルマーニのスーツの是枝裕和監督が記者会見会場に登場。

会見場は報道陣で満員(250人キャパ)大盛況、海外媒体の質問に応じました。(記者会見の模様は記事後半に)

映画情報どっとこむ ralph 快晴のベネチア国際映画祭 レッドカーペット会場。
キャストと監督を一目見ようと、大勢の観客とマスコミで溢れる中、レッドカーペットに登場したのは、イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナのタキシードとジバンシイのシャツ、クリスチャン・ディオールの靴に身を包んだ福山雅治さん、イタリアを代表するブランド、ジョルジオ・アルマーニのタキシードの役所広司さん、日本のブランド、WITH A WHITEのエレガントな白いロングドレスにイタリアのブランド、ジュゼッペ・ザノッティのハイヒールの広瀬すずさん、同じくアルマーニのタキシードの是枝裕和監督と、本作の音楽を担当したイタリア人音楽家 ルドヴィコ・エイナウディ。

広瀬さんにイタリア人女性から「KAWAII!」の声もあがるなど観客やメディアからの大歓声に応え、手を振るほか、カーペット途中ではサインを求められ、心よくそれに応じる姿もみられました。

映画情報どっとこむ ralph 公式記者会見

①是枝監督に質問です。展開がスローな作品ですが、全編を通してスリル/サスペンスを持続するための秘訣はなんだったのでしょうか?
<是枝監督>
まずはお集まりいただきありがとうございます。どの映画もだいたいスローといわれるのですが今回も自分のペースで作っているので、特になにかをゆっくりしたというつもりはないんですね。
ガラス一枚隔てて向き合った男ふたりが言葉を交わさない時間、何かが止まって見えるその瞬間にいろんなものが動いて見える、実際は動いてないのに心の奥で何かが動いて見えるというのを丁寧に丁寧にやろうと思ったので、そういうことがもしかすると影響しているのかもしれません。
ただ、止まって見える中で実は何かが動いて見える、というのをやりたいと思いました。

②素晴らしい映画でした。監督に質問です。エイナウディ氏を音楽に起用しようとしたきっかけは?

<是枝監督>
エイナウディさんとは今回とてもいいコラボレーションができたと思っていますけれども、きっかけは海外の映画祭を回っていた時にたまたま飛行機に乗って聞いた曲が彼の曲で音を聞いていたらすごく風景が浮かんだんです。特に 水、火 雪とか。
その時は名前が読めなかったのですが、メモして日本に戻ってアルバムを買って、今回は脚本を書きながらずっと彼の曲を聞いていました。
なのでサウンドトラックをお願いしたというよりかは、本の段階からこの音楽は絡まっています。すごく映画の中から生まれているような気がします。

③エイナウディさんの側からの話も聞かせてもらえますか?是枝監督と初めてあった時にはどのようにアプローチを受けたのでしょうか?どんな話をしましたか?

<エイナウディ氏>
コンサートのために東京を訪れた時に、是枝組が撮影しているセットに招待されました。セットとは別の部屋で、編集中の映像を見せてもらったのが、この映画との出会いでした。もちろん台本は読んでいたし、是枝監督の作品も見てはいたのですが、この謎めいた物語に心惹かれ、直ぐに夢中になりました。黒澤監督の名作「羅生門」にも通じると思うのですが、様々な視点から語られていて何が本当なのか分からない。そこが面白いと思ったので、「最後の最後まで顕れない真実」というスピリット(テーマ)で作曲しました。

④監督への質問です。今回の作品は、近年の是枝作品とは全く違った作風になっていると思います。どうしてジャンルムービーを撮ろうと思ったのでしょうか?どうしてスリラーを撮ったのでしょうか?

<是枝監督>
観ていただいた方が感じたほど新しいことをやった意識ではないような気がするのですが、ただこの10年ぐらいホームドラマを続けて人間のデッサンを鉛筆で書いていたようなそういう意識なのです。今回はやや「家」から「社会」へ視野を広げて油絵で描くようなタッチを変えた作画をしているのですが
描く本人は変わらないので、変わっているところと変わってないところがあると思います。

⑤(直前の返答を受けて)でも、どうしてスリラーだったのでしょうか?

<監督>
スリラーをやろうと思って最初スタートしたわけではないですが、社会に目を向けた時に人が人を裁くことについて考えてみたいと思ったことがスタートとしてありました。
日頃お付き合いのある弁護士さんと話をする中で、「法廷が真実を追求するところではない、利害の追及をするところだ」という一言を聞いたのが今回のモチーフ、きっかけになりました。
脚本作りも実際の弁護士たちに入っていただいて一緒に作っていったプロセスがあるので
そういう意味では自分の記憶、家族をベースにして書いていたストーリーの作り方とは違う作り方をしました。そしてそれはとても刺激的でした。

⑥「そして父になる」はベネチアでも話題になりました。日本ではロックスターとしても有名な福山さんですが、今回も是枝監督から起用され、是枝作品の常連になりつつあると思います。今回は社会の襞をかきわけ、事件を捜査する役ですが、どういった心構えで臨んだのでしょうか?

<福山さん>
僕自身是枝監督、是枝作品のファンなのです。僕も音楽をやっているときはシンガーソングライターというスタイル、作詞、作曲、演奏、歌をやらせて頂いていますが、監督の映画作りの現場はすごく、手作り感があり原案、脚本、監督、編集をやられていて全ての工程を俳優として参加しながらその現場を一番近くで見られるというのは僕にとってこの上ない贅沢な経験です。贅沢な経験であると同時にすごく刺激を受ける現場です。
是枝監督という一人の人間を通して、そして映画製作を通して監督がどういう目線でこの人間社会を、人間を見つめているのかというのを知る機会を与えていただいています。
私にとって自分の活動、表現をフィードバックできる現場で、参加させていただくことにいつも感謝しています。

⑦是枝作品ではよく「親子の関係性」にも言及されます。広瀬さん、役所さんはどういった心構えでこの作品に臨んだのでしょうか?  

<広瀬さん>
私は10代だからこそ、少女だからこそ見える大人の方の言葉、行動、母への思いなど色んなものを客観的に見ていました。 お母さんが話す言葉を一字一句聞き逃さないように、ずっと話を聞いて、徐々にニュアンスが変わっていったり、どこか自分をかばうように話す姿を見て、また感情が生まれたりしていました。

<役所さん>
私は監督からは「だれか嫌いな人を二~三人殺す練習をしたらどうですか…」、、なんて言われたりはしませんでしたけど(笑)、監督から頂いた脚本と撮影の最終日まで脚本が変更になって、監督がどの方向に私たち俳優を導いてくれるのかというのが手に取るようにわかりましたので、それをひとつの手掛かりになんとかやりきることができました。

⑧劇中のセリフで、弁護士の父親である裁判官が以下のようにいうのが興味深かったです。「30年前は犯罪の原因を社会に求める風潮があった。当時もし有罪判決を下していれば今回の事件は起こらなかったかもしれない」このセリフは、日本の社会が変化して来ているという事実を表現しているのでしょうか?

<是枝監督>
そのセリフは僕が書いているのですが、父親が言っている通り犯罪は社会から生まれるという考え方が日本にも定着とは言いませんが、建前としてでも通用していた時代があったのですが、いま“自己責任”という言葉が日本ではいろんなところで使われていようになっていて、その犯罪が生まれた社会的な、時代的な、経済的な背景を武器にして個人の責任にしていくという流れは、裁判長が口にしたような形で今の日本を覆っているのではないか、と思い、そういうものを背景として描きたいと思いました。

⑨是枝監督からの「法廷とは真実を暴く場所ではない、と弁護士達が言っていた」という話に関連して、作中の「誰を裁くかを決めるのかは誰か?」というセリフがキーになると感じました。これに関してコメントをいただけますか?

<是枝監督>
それは広瀬すずが演じた咲江という役が、「誰を裁くかはだれが決めるんですか?」というセリフを主人公にぶつけるという形で言葉にしました。
今回はずっとこの映画を撮りながら私自身が、人は果たして人を裁けるのか?法廷はだれかを裁く場所なのだろうか、それとも誰かを救う場所なのだろうか?ということを考えていて。
それは多分、答えがあるわけではない。答えのない答えを作品を通して問うということが僕は映画にとって一番誠実な監督の態度だろうと思い、その問いを問い続けました。
彼女の問いにも答えはないのでしょうけどもその問いを主人公にぶつけるという選択肢を選びました。

⑩New YorkのIdeal Magazineです。昨夜作品を拝見して、最後の最後まで途切れない緊張感に感銘を受けました。一つ分からなかったのは「盲人が二人で象を触る」という挿話です。一人は耳を触っているがもう一人は別の体の部分を、というこの挿話の意図は、真実は二つある、ということなのでしょうか?
  
<是枝監督>
たぶん一つなんでしょうけども、私たちのような常人には確かなものとしては手にできないんじゃないですかね。 通常の物語だと謎があってだんだん解けていって犯人に辿りつくというのが王道だと思うのですが、今回は逆を行っているので。
シンプルな分かりやすい事件だと思っていたのが複雑になって分からなくなっていく逆のルートをたどるつくりになっていますが、それは決してお客さんを煙に巻こうとしているのではなく、取材を通して出会った弁護士たちが判決の後にある釈然としない感情が残る「おそらくそうであろうと思いながらも、でももしかしたら・・・」と思いながらも次の裁判に行かなくてはならない、そんな弁護士が感じるもやもやとした感じを今回は主人公が感じ、お客さんも同じく感じていただくというチャレンジングかもしれませんが、そんな着地点を目指して作りました。そして、それを楽しんでいただけたようで嬉しく思います。

⑪ドストエフスキーに影響を受けましたか

<是枝監督>
「罪と罰」は、学生時代に読んだだけなので、今回の映画を作るにあたって読み直したわけではないです。ただ頭の隅にあったかもしれませんね。影響を与えた作品のなかの一つだと思います。

映画情報どっとこむ ralph 物語・・・
それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。 何かが、おかしい。 調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる──。


公式サイト:
http://gaga.ne.jp/sandome/

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ   
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ   




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是枝裕和監督『三度目の殺人』バリアフリーUDCast上映決定!


映画情報どっとこむ ralph この度、東宝・ギャガ共同配給による最新作『三度目の殺人』が、9月9日(土)より公開。

『そして父になる』から4年、是枝監督と2度目のタッグとなる福山雅治を主演に、是枝組初参加となる名優・役所広司を迎えた本作は、第74回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門正式出品受け、ますます注目を集めています。

そして、いつでも、どこでも、どんな方でも劇場観賞を楽しんでいただけるバリアフリー上映の新技術『UDCast』方式対応の字幕表示用メガネ機器の貸し出しが全国ロードショー作品で初の導入が決定しました!
これまでもバリアフリー上映の積極的な導入に力を入れていた是枝監督作品、その最新作『三度目の殺人』よりバリアフリー上映のさらなる普及が期待できる新しい劇場観賞の形が実現となります。

映画情報どっとこむ ralph 専用メガネ機器の貸し出しは以下4劇場にて実施。

貸出対応劇場 :
立川シネマシティ(東京都)、川崎チネチッタ(神奈川県)、ミッドランドスクエアシネマ(愛知県)、大阪ステーションシティシネマ(大阪府)

※上記貸出劇場以外でも、お客様ご自身の対応メガネに「UDCast」アプリをダウンロードし、専用マイクを付けて持参いただければ、全国の上映劇場・上映回で字幕付きで映画をお楽しみいただけます。

貸出機器:セイコーエプソン製スマートグラスMOVERIO BT-350
※貸出は事前予約制です。

使用方法:音声ガイドは、スマートフォン等の携帯端末機器に『UDCast』アプリをダウンロードいただければご利用できます。

映画情報どっとこむ ralph ちなみにUDCastとは・・・

映画・映像・放送等の「音声」をスマートフォン等の携帯端末のマイクが拾うことで、その端末を通じて、字幕や手話の表示、音声ガイドの再生等を行うことのできるアプリケーション。「見えない、見えにくい方」「聞こえない、聞こえにくい方」が、いつでも、どこでも劇場で映画を楽しめるよう、「三度目の殺人」では視覚障害者用音声ガイドと聴覚障害者用日本語字幕をセットで提供。新技術のバリアフリー上映を本格導入いたします。全国ロードショー作品としては初めて、興行期間中全ての上映劇場・上映回にて『UDCast』方式による音声ガイド・日本語字幕をご利用いただけます。
映画情報どっとこむ ralph 三度目の殺人

公式サイト:
sandome

物語
勝ちにこだわる弁護士・重盛(福山)が担当することになったのは、死刑がほぼ確実な殺人事件。

容疑者は、二度目の殺人を犯した男・三隅(役所)。三隅の供述は会うたびに変わり、動機は一向に見えてこない。

やがて浮かび上がってきたのは、被害者の娘・咲江(広瀬)の存在だった。なぜ殺したのか?本当に殺したのか?二度の殺人を犯した男の深い闇。

その先に待ち受ける三度目の殺人とは?

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監督・脚本・編集:是枝裕和
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功

配給:東宝・ギャガ
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ




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是枝監督が坂元裕二から影響受けた!とは?『三度目の殺人』Appleイベント


映画情報どっとこむ ralph この度、是枝裕和監督 最新作『三度目の殺人』が、いよいよ9月9日(土)より公開が迫ってきています!

監督が近年描いてきたホームドラマから一転し、かねてより挑戦したいと考えていた法廷を舞台にした心理サスペンスです。

この度、本作の公開を記念して、Apple 銀座で開催される「Perspectives」に、是枝裕和監督と「最高の離婚」「カルテット」などのテレビドラマや映画作品を多数手がける脚本家の坂元裕二さんが登壇し、トークセッションをおこないました。
イベントでは、是枝さんの映画と坂元さんが執筆したドラマの隠された共通点を語り合うなど、映画ファン垂涎もののトークが繰り広げられ大盛り上がり!イベントの後半では観客からの質問を受け、観客も大満足のイベントとなりました!

映画『三度目の殺人』 Perspectives
日時: 8月25日(金)
場所: Apple 銀座
登壇者(敬称略):映画監督 是枝裕和、脚本家 坂元裕二

映画情報どっとこむ ralph 立ち見の出る程の満席の会場に是枝裕和監督と坂元裕二さんのお二人が登場すると、大きな拍手が巻き起こりイベントがスタート。
坂元さん:僕はもうすでに『三度目の殺人』を観たんですが、観れば観るほど、どんどん面白くなっていって、とてもよかったです。

と本作を絶賛。
福山さんと役所さんへのオファーについて

是枝監督:福山さんとは『そして父になる』のときから、いくつかやりたいとお話していたプロットがあったんですが、どれも着地しなかったんです。そこで、今回のアイデアを思いついて、A4用紙3~4枚のものでオファーしました。役所さんに関しては、そのあとのロングプロットになった時点でお声がけをしました。

と明かしました。

坂元さん:これまで演じてきたどの役所さんとも違う印象でした。

とすると

是枝監督:役所さんは、演出家としては、一度向き合って勝負しないと一人前になれないんじゃないかと思うほどの方だと思うんです。

と心のなかでは覚悟が必要だったことを明かし、

是枝監督:特別な役作りをされるわけではないのに、きちんと、人殺しなら人殺し、弁護士なら弁護士、田舎の林業の教養がないのに人のいい男にみえたりもする。僕は初めてお芝居やる方と映画を作っていくことが多いので、役所さんはまだ早いなと思っていました。でも、去年役所さんから突然年賀状がきて”そろそろですね”って書いてあってので、こういうのは縁だから、これならできるなって思って、オファーしました。

と、役所さんと役所さんからの逆オファーがきっかけになったことを披露しました。

映画情報どっとこむ ralph 脚本はあてがきで執筆することが多いという是枝さんに対し、

坂元さん:あてがきってよくわからないんですよね。どんな感じですが?

是枝監督:基本は声なんですよ。オーディションでいろんな方に会った後に、脚本を読むと、声が浮かぶ人と、浮かばない人がいるんです。そこである人の声で登場人物が動き出すと、次第にその人であてがきになっていくんですよね。

と、キャストの声を頼りに物語を組み立てていくといい、弁護をするうえで真実は二の次と考える冷徹な弁護士・重盛を演じた福山さんについては

是枝監督:福山さんは基本エンターテイナーで、撮影以外でも周りを楽しませている明るい人なんですけど、あてがきしていると嫌なやつになっていくんですよ(笑)。嫌なセリフを話すときの蔑んだ感じとか語尾の雰囲気がうまいんです。

とコメント。福山さんのVOICEがそうさせたのか・・。


また、本作で描かれる、役所さん演じる殺人犯の三隅と、坂元さんが脚本を執筆したドラマ「カルテット」の松たか子さん演じる真紀というキャラクターの謎の残し方が似ていると明かす二人。

是枝監督は松さんの演技力に圧倒されたようで

是枝監督:松たか子さんが演じられているキャラクターがメインの4人の中で、背景が大きくて、その埋め方がすごいなって思っていました。

と絶賛。

坂元さん:松さんは日本一のコメディエンヌだと思っていて、彼女がいれば確実に笑いがとれると思っています。何を投げても打ち返せる人なんだろうなってわかっていたので役に関して気を使っていなかったですね。

と、役所さんと同様、複雑な役を演じるうえで、大きく信頼を寄せていたことを明かしました。

映画情報どっとこむ ralph さらに、是枝監督は、本作と坂元さんとのもう一つの共通点として、坂元さんが脚本を執筆したドラマ『それでも、生きてゆく』を挙げ、

是枝監督:坂元さんは、三崎文哉(風間俊介)を書きながら、自分が彼をどう理解しているのか、もしくは瑛太さんや満島ひかりさんが演じるキャラクターに対してどう理解しているかを探りながら、人物像を作られているじゃないですか。僕は、福山さんが三隅のことを理解できるのか、できないのかの前に、僕自身が理解できないところも残したいと考えていたところでヒントになったのが、坂元さんの風間俊介さん演じる三崎文哉に対するそういったスタンスなんです。あのときに対談させてもらったことがすごく大きく残っていて、今回の演出にも反映しています。

と、本作の脚本を執筆するうえで、坂元さんから大きな影響を受けたことを明かし、続けて

是枝監督:僕は三隅がどういう人物なのか、脚本を執筆する上で理解しようとしていたんですけど、結局途中でわからなくなってきてしまって。そんな状況の中で、目の前で役所さんが演じた瞬間に、あれこんな人を僕は書いたのかなって思ったんです。それで、演技がうまいってこういうことなんだなって思いましたね。今回は役所さんから生まれたものを見逃すまいと必死だった気がします。台本には特に何も書いていないのに、何でここで笑ったんだ?って、撮影が終わる度、台本を読み直したりしたんですけど、そう思う時点で僕も役所さんにハマっているんです。役所さんに聞いたら、台本に書いてますよって言うんですよ。こわくなりますよね(笑)

と語りました。

映画情報どっとこむ ralph ここで一般の方からの質問タイム。

Q,(是枝監督へ)映画を通して、一番表現したいことは何でしょうか?


是枝監督:難しい質問ですね…。個々の作品で自分に問いたいことは毎回あるのですが、『三度目の殺人』だと、人は人を裁けるのか。人は人をどこまで理解できるのか、っていうことを考えてみたいと思って撮りました。


Q,お金がもらえなくても、映画を撮って、脚本を書きますか?


坂元さん:脚本は設計図だと思っているので、それをただ書いていても楽しくないんです。僕は俳優さんに演じてもらうことが好きなので、そうならないのならば書かないかもしれませんね。

是枝さん:僕はモノを書いて飯を食えるようになりたいって大学の時は思っていました。映像をやりたいっていったときに、親には苦労するから趣味にすれば?って止められたのですが、僕にとってはそれで食えるようになろうっていうのは目標でしたね。


Q,お二人の作品には毎回名言や名シーンがあると思います。執筆するうえで、視聴者へのメッセージは意識していますか?


坂元さん:僕は、物語に自分が出ないようにって心がけている。登場人物が語りだすことが大事だと思うから、メッセージというのはそのさらに下のところに存在していると思っています。

是枝監督:僕も坂元さんが話すように、登場人物が話している世界のメッセージ化されていないところに、僕らが意識していない伝えたいことや、逆に伝わってしまうものがあると思うんです。僕はそういうことがあるものがいい作品なんだろうなって思っています。

三度目の殺人

真実なんていらない。弁護士は、そう信じていた。
それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。
何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。
やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる──。

9月9日(土)全国ロードショー。

公式サイト:
http://gaga.ne.jp/sandome/

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監督・脚本・編集:是枝裕和  
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ   
©2017『三度目の殺人』製作委員会     
    




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是枝x福山x役所『三度目の殺人』ヴェネチア国際映画祭コンペ正式出品!


映画情報どっとこむ ralph 9月9日公開、是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』にて、この度、2017年8月30日から9月9日まで開催される、第74回ヴェネチア国際映画祭にてコンペティション部門の正式出品が決定しました!

是枝裕和監督作品としては1995年の第52回ヴェネチア国際映画祭にて監督デビュー作にして金のオゼッラ賞を受賞した『幻の光』(95)以来22年ぶり、2回目のコンペティション部門での出品となります。

『そして父になる』から4年、是枝監督と2度目のタッグとなる福山雅治を主演に、是枝組初参加となる名優・役所広司を迎えた本作は、監督が近年描いてきたホームドラマから一転し、かねてより挑戦したいと考えていた法廷を舞台にした心理サスペンスです。

現在、映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせキャスト、スタッフの渡航は調整中ですが、参加実現となれば福山雅治と広瀬すずはヴェネチア映画祭初参加。

また役所広司は『十三人の刺客』(10)以来7年ぶり2回目の参加となります。是枝裕和監督の2度目の受賞なるか!?9月9日(現地時間)の受賞結果に期待です!!

映画情報どっとこむ ralph 是枝監督。そして、福山さん、役所さん、広瀬さんからコメントとも届いています!


是枝裕和監督コメント
ヴェネチア映画祭への参加は、デビュー作以来なので、22年ぶりになります。やはり、自分自身の映画監督としてのキャリアがスタートした場所なので、今回の参加は、より感慨深いものがあります。自分としては、今までにないチャレンジを数多くしたので、その作品がどのようにイタリアの地で受け入れてもらえるのか、楽しみにしています。

福山雅治 コメント
「お声がかかったら嬉しいですよね」と撮影中に監督と話していたことが現実になりました。監督、おめでとうございます!是枝監督、最新にして最深のテーマを扱った今作がヴェネチアでどう観られるのか?その瞬間に立ち会えることに期待と緊張が高まります。

役所広司 コメント
世界中の映画祭が是枝監督の新作を待ち望んでいるんですね。是枝監督は日本映画の宝です。この作品に参加できて幸せでした。おめでとうございます!

広瀬すず コメント
出品の決定を聞いたときは、是枝監督は本当に本当に、凄いなぁ。。。という思いがただ、ポンと生まれました。そして、作品に出演させて頂けたことに感謝します。前作ではカンヌ映画祭に連れて行って頂いて、今回はヴェネチア映画祭。見た事のない、まだ知らない景色がいっぱい広がっているんだろうなぁと思うと、わくわくします。人間の目の奥にある何か、を、世界の人たちはどう感じるんでしょう。

映画情報どっとこむ ralph 真実なんていらない。弁護士は、そう信じていた。

それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。
何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。
やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる──。


公式サイト:
http://gaga.ne.jp/sandome/

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監督・脚本・編集:是枝裕和

キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功

配給:東宝・ギャガ
©2017『三度目の殺人』製作委員会




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