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トランプ政権、シリア攻撃と同日に劇場公開! シリア人ジャーナリストが苦言 映画『ラッカは静かに虐殺されている』


映画情報どっとこむ ralph シリア内戦をテーマにした映画『ラッカは静かに虐殺されている』が14日に公開初日を迎え、アップリンク渋谷では土日全回満席になるなど大ヒットスタートを切った。

同日、都内・アップリンクにて開催されたトークショーに、シリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュさんとアラブ思想・シリア文化研究者の岡崎弘樹さんが出席。
奇しくもこの日、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして、米トランプ政権と英・仏が共同でシリアに対する軍事攻撃に踏み切ったというニュースが飛び込み、この事態に対して両氏が言及した。

日付:4月14日
場所:アップリンク渋谷
登壇:
ナジーブ・エルカシュ(シリア人ジャーナリスト)
岡崎弘樹(アラブ思想・シリア文化研究者)

映画情報どっとこむ ralph 本作は、イスラム国(IS)に支配され、混迷を深めるシリア北部の街ラッカの惨状をインターネットを駆使して世界に発信している市民ジャーナリスト集団「RBSS/Raqqa is Being Slaughtered Silently」の命懸けの活動を追うドキュメンタリー。第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン監督がメガホンを取っている。


シリア攻撃の一報に対して、日本の新聞社からコメントを求められ
エルカシュさん:私にとっては、今日は特別な日ではない。虐殺はずっと続いている。なぜ、トランプ政権が攻撃したときしか取材しないのか?

と苦言を呈したことも明かした。一方、

岡崎さん:“今日の攻撃はどうか”ということよりも、それを踏まえながら、もっと大きな議論を作っていくことが大事だ。

と強調した。

映画情報どっとこむ ralph 戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。その中で過激思想と武力で勢力を拡大するISが、

岡崎さん:ユーフラテスの花嫁」と呼ばれた美しい街ラッカを制圧。本作では、その生死の狭間で戦うRBSSの姿を追っているが、「ラッカは、素晴らしい宝の山。内戦によって荒廃した街を整備すれば、一大観光地になるようなところ。同時に有能な作家、ジャーナリスト、小説家を数多く輩出していて、歴史と文明が揃った街でもあります。

と称える。そんな平和で才能溢れる街が、なぜ虐殺の対象になったのか。
岡崎さん:シリア人ではない外国人戦闘員がISの中核。ラッカにいるスンニ派の部族が、宗派感情などをうまく利用されながら、次第に取り込まれていったのではないか。

と述べた。

また、「RBSSの面々は顔を出して発言しているが、その反面、危険度も増すのでは?」という観客からの問いに対して、

エルカシュさん:今月6日に、早稲田大学の講義で、Skype中継を通じてRBSSのメンバーの1人、ハッサン・イーサ本人と話ましたが、彼が言うには、『シリア政府はフェイクニュースが非常に多く、“本当はISのメンバーではないのか?”などという、あらぬ疑いをかけられたため、それを払拭するために顔と実名を公表するという行動に出た』と説明していた。彼らは未だに命の危険にさらされている。潜伏先のドイツから今は別の国に移動し、セキュリティのしっかりしたところに隠れて生活しているようです。

と現状を話されました。

映画情報どっとこむ ralph 映画『ラッカは静かに虐殺されている』は、アップリンク渋谷、ポレポレ東中野で大ヒット公開中です。

<『ラッカは静かに虐殺されている』公開記念トークショー>

4月21日(土) 13:00回上映後

会場:アップリンク渋谷
ゲスト:白川優子(国境なき医師団)、横田徹(報道カメラマン)

4月22日(日)13:00回上映後
会場:アップリンク渋谷
ゲスト:安田菜津紀(ジャーナリスト)、望月優大(ライター・編集者)


映画情報どっとこむ ralph 映画『ラッカは静かに虐殺されている

次々と殺されていく仲間や家族。そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。

ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」がシリア北部の街ラッカを制圧した。

かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど、美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は秘密に結成された。

彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す。


公式サイト:
http://www.uplink.co.jp/raqqa/

公式Twitter:
@raqqamoviejp
***********************************

監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)

製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督

(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)

配給・宣伝:アップリンク


映画『ラッカは静かに虐殺されている』トークin早稲田大学 学生RBSSメンバー、ハッサンへのインタビュー


映画情報どっとこむ ralph 「今、シリアは第三次世界大戦のような状態。人間を大切にしない思想と闘わなくてはいけない」

4月14日(土)に公開を控えたアカデミー賞ノミネート『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン監督作品『ラッカは静かに虐殺されている』の上映とトークのイベントを早稲田大学にて開催。

本作は戦闘が激化し混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリスト集団RBSS(Raqqa is being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)と「イスラム国」(IS)とのSNSを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを、現実の出来事とは思えない壮絶な緊迫感で捉えたドキュメンタリー映画です。

この上映・トークは4月6日(金)早稲田大学早稲田キャンパス「ドキュメンタリー論」授業内にて行われ、本作の主人公、市民ジャーナリスト集団RBSSのメンバー、ハッサン(Hussam Eesa)にSkype中継を通じて学生たちからのインタビューが行われました。またインタビューを終えた後、本作の監修にも参加したシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュさんからシリアの現状解説が行われました。

日付:2018年4月6日(金)
会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館405号室 4F
登壇:野中章弘(早稲田大学政治経済学術院/ジャーナリズム大学院教授)、ナジーブ・エルカシュ(シリア人ジャーナリスト)、ハッサン Hussam Eesa(RBSSメンバー)※ Skype生出演

映画情報どっとこむ ralph
『ラッカは静かに虐殺されている』 先行上映トークイベントin早稲田大学

映画『ラッカは静かに虐殺されている』は、戦闘が激化し混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリストRBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently)と「イスラム国」(IS)とのSNSを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを、現実の出来事とは思えない壮絶な緊迫感で捉えたドキュメンタリー作品。本作はIS支配下のラッカを描くドキュメンタリーではなく、ラッカから送られてくる情報を受けて発信する国外チームを追ったものである。

2018年4月6日(金)に早稲田大学早稲田キャンパスにて開催されたトークイベントは、 映画『ラッカは静かに虐殺されている』の上映後、学生たちから本作の主人公、RBSSの国外メンバー ハッサン(Hussam Eesa)へSkypeを通したインタビューが行われ、ハッサンが語る残酷な体験や日本人をはじめとする国際社会に訴える思いに学生たちは真剣に耳を傾けた。

インタビュー後にシリアの現状の解説を行ったシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュは、ハッサンが「ISによって侵略される前、内戦が起きる前のラッカは都心から遠く離れた土地であるために、国政から放置された貧しく部族社会的な田舎町。部族社会である故に人・部族を大切にし宗教規則に縛られすぎない自由で柔軟な風土のある町であった」と故郷のラッカについて語っていた事を明した。また自身の母国シリアにおける取材活動の中においても、地方が見捨てられていると強く感じたこと、昨年今村元復興大臣が東日本大震災について「東北でよかった」と失言したことを例にあげ、日本においてもこの問題は通じておりこの問題を無視してはいけないと学生たちに呼びかけた。

映画情報どっとこむ ralph 以下に、学生とハッサンのQAを紹介する。

Q:RBSSのメンバーは映画の中でISから殺害予告などの脅迫を受け、トルコやドイツなどの国外にいても常に命を狙われています。そういったリスクを背負いながら実名と顔を公表して活動をされていますが、メンバーの中から顔と名前を公表することについて反対する意見はありましたか?

ハッサン:RBSSの中から特に大きな反対意見はあがりませんでした。活動当初はアラビア語で情報を発信していたのですが、国際社会・世界にIS支配下のラッカの悲惨な状況を伝えるためには何が必要かと議論する中で、英語で情報を発信することや、フェイクニュースではないか?ISの活動の一つではないか?という外から聞こえる声を打開するためにシリアから出て活動をするメンバーが顔と実名を公表するという結論に至ったのです。ただ、顔と実名を明らかにすることは、公表したメンバーの命だけではなく、ラッカの中に残っている家族の命が狙われるという大きなリスクを伴うものです。実際に映画の中でも映像が出ていますが、ISはRBSSのメンバーのハムードの父親を拘束・殺害し、後にその映像を公開しています。更に彼の兄弟の一人も殺害され、もう一人は行方不明になっています。これが、実名と顔を公表しての活動をするうえでの一番のたいへん大きな悩みです。


Q:RBSSの活動をやめればISから命を狙われる危険性はなくなると思われますが、活動をやめない理由を教えてください。

ハッサン:活動を辞めれば命が狙われるという事はありません。ISはRBSSがISについての報道を始めた2014年の春、メンバーの一人を誘拐・殺害しました。そこから現在に至るまでわたしたちRBSSのメンバーの命を狙いつづけています。そして、米軍・有志連合の空爆援護を受けたクルド人主導のシリア民主軍(SDF)がラッカを陥落し、いわば彼らに敗北したISの復讐の矛先は、わたしたち(RBSS)のような弱い集団に向かっているのです。


Q:SNSの発信に対する反応で印象に残っているものがあったら教えてください。

ハッサン:印象に残っている反応のひとつは、ISに入った兵士のお母さんとのやり取りです。「家庭の中にISに通じるような背景が全くないのに、自分の息子がなぜISに洗脳されてしまったのか分からないけれども、おそらく息子が人を殺してしまったかもしれない」と泣きながら感情的に謝罪してきました。彼女とのやり取りが非常に印象に残っています。

Q:RBSSの情報を受け取った日本人に何を望みますか?

ハッサン:とても簡単なことです。ISの思想との闘いに参加してほしいと思っています。ISの思想との闘いは私たちシリア人だけの問題ではなく、全人類の問題です。シリア人もあなたたち日本人も同じ人間なのです。私たちは、見ていただいたように、ひどく残酷な状況の中で活動することができました。あなたたちには私達よりもっとたくさん行動する手段があると思います。例えば私たちのようなジャーナリスト団体と交流するなど、日本社会の中でも、一人一人の人間を大切にしない思想と戦うことが大事だと思います。


Q:RBSSの目指すゴール、何が終焉なのか教えてください。

ハッサン:私たちの活動の目的はシリアという国家の民主化です。RBSSの活動の原点はシリア革命にあります。2011年の春、ラッカではアサド政権の退陣を求める市民デモがはじまり、アサド政権は軍・治安部隊を出動させてデモ隊を弾圧したのです。わたしたちはアサド政権及びシリア政府による弾圧に抵抗し「自由と民主主義」のために活動をはじめたのです。現在も「自由と民主主義」という目的に変わりはありません。ISがラッカに入ったときも、たしかにISのやり方は宗教に忠誠的であるなど手段は独特でしたが、アクターが独裁政権からISに変わっただけで、町が破壊されているという事に変わりはありませんでした。私たちにとってラッカは家族がいる町ですから、その町をを守るという事については何も違いがないのです。

Q:シリアの現状と展望を教えてください。

ハッサン:皆さんご存知の通り、たくさんの国が介入しているため、第三次世界大戦のような状況です。シリアの内戦は代理戦争であるため、たくさんの国家が参加しており、複雑な状況です。そのため、すぐに解決するとは思いません。現在の段階では希望が見えません。2017年10月に米軍・有志連合の空爆援護を受けたクルド人主導のシリア民主軍(SDF)がラッカを陥落させISが撤退しましたが、現在のラッカは市民に主食のパンが潤沢にいきわたらなかったり、ISが残した地雷による二次被害が多発、また瓦礫の中に埋まっている死体が腐敗し感染症が蔓延するなど衛生状況は劣悪な環境にあります。また暗殺も続いていて、この暗殺が誰による暗殺なのか分からず、人々は誰に監視されているのか不安な状況で生活しています。また、教育も大きな問題です。ISに占拠されていた間、彼らはまともな教育を受けていないのです。なので私たちは現在、若手講師の教育プロジェクトなどの形でラッカのコミュニティを支援する手段を考えています。


映画『ラッカは静かに虐殺されている』は、4月14日(土)からアップリンク渋谷、ポレポレ東中野など全国順次公開予定です。

上映期間中にはシリア人ジャーナリストや、現地でISと同行した戦場ジャーナリストなどをお呼びして、映画の背景に迫るトークイベントも行われます。

映画情報どっとこむ ralph <『ラッカは静かに虐殺されている』公開記念トークショー>

4月14日(土) 13:25の回上映後(会場:アップリンク渋谷)ゲスト:ナジーブ・エルカシュ(シリア人ジャーナリスト)、岡崎弘樹(アラブ思想・シリア文化研究者)

4月15日(日) 12:20の回上映後(会場:ポレポレ東中野)ゲスト:黒井文太郎(軍事ジャーナリスト)、常岡浩介(ジャーナリスト)

4月15日(日) 15:05の回上映後(会場:アップリンク渋谷)ゲスト:磯部涼(ライター)、石田昌隆(写真家)、鍵和田啓介(映画評論家・編集者)

4月21日(土) お昼の回上映後(※時間は4月16日発表予定)会場:アップリンク渋谷 ゲスト:白川優子(国境なき医師団)、横田徹(ジャーナリスト)

4月22日(日) お昼の回上映後(※時間は4月16日発表予定)会場:アップリンク渋谷 ゲスト:安田菜津紀(ジャーナリスト)、望月優大(ライター・編集者)

映画情報どっとこむ ralph 映画 『ラッカは静かに虐殺されている

公式サイト:
http://www.uplink.co.jp/raqqa/
Twitter:
@raqqamoviejp


次々と殺されていく仲間や家族。そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。

ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」がシリア北部の街ラッカを制圧した。かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど、美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は秘密に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

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監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)

製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督
2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP
配給・宣伝:アップリンク


ラッカは静かに虐殺されている公開記念 『すべての政府は嘘をつく』期間限定無料配信スタート!


映画情報どっとこむ ralph この度、アカデミー賞ノミネート『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン監督最新作、「イスラム国」(IS)に制圧されたシリア北部のラッカで、国際社会に街の惨状を訴えるため秘密裡に結成された市民ジャーナリスト集団「RBSS」と「IS」の情報戦を凄まじい緊迫感で描いた『ラッカは静かに虐殺されている』の公開を記念して、オンライン映画館「アップリンク・クラウド」では、真実を追求するインディペンデント・ジャーナリストたちの活躍を追った『すべての政府は嘘をつく』を期間限定無料配信開始!

大手メディアが報道しない情報を、市民やジャーナリストたちが自ら立ち上がり自身のメディアやSNSを駆使して社会に送り出す姿を描き、ジャーナリズムの力を改めて証明する2作品。『ラッカは静かに虐殺されている』の公開を前に併せて本作品をご鑑賞ください。

◆配信概要

アップリンク・クラウド特集ページ
こちら
※特集ページのオープンは4月5日(木)14:00となります。

【配信開始】
2018年4月5日(木)14:00配信スタート

期間限定無料プロモーションコード:raqqa
2018年4月5日(木)14:00~4月20日(金)23:59まで有効

【視聴期間】
72時間

映画情報どっとこむ ralph 『すべての政府は嘘をつく』

4月5日(木)14:00よりオンライン映画館アップリンク・クラウドにて期間限定無料配信

ポスト・トゥルース時代に“真実”を追求するインディペンデント・ジャーナリストたちの闘い

公益よりも私益に走り、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。それに抗い、鋭い調査報道で真実を伝えるインディペンデント・ジャーナリストたちが今、世界を変えようとしている。
彼らに多大な影響を与えたのが、1940~80年代に活躍した米国人ジャーナリストのI.F.ストーンだった。I.F.ストーンは「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、組織に属さず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などを次々と暴いていった。
本作はそんな彼の報道姿勢を受け継いだ、現代の独立系ジャーナリストたちの闘いを追ったドキュメンタリー。
※ポスト・トゥルース[post-truth]:客観的事実よりも、個人の感情や信念への訴求の方が、世論形成に大きく影響する状況を表す形容詞。

製作総指揮:オリバー・ストーン
監督:フレッド・ピーボディ
出演:ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、マイケル・ムーア(映画監督)、エイミー・グッドマン(報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)、カール・バーンスタイン(元『ワシントン・ポスト』記者)、グレン・グリーンウォルド(元『ザ・ガーディアン』記者/ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者)、ほか
(2016年/92分/カナダ/英語)

© 2016 All Governments Lie Documentary Productions INC.

映画情報どっとこむ ralph 『ラッカは静かに虐殺されている』

4月14日(土)よりアップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

次々と殺されていく仲間や家族。そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」がシリア北部の街ラッカを制圧した。かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど、美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は秘密に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。


監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督
配給・宣伝:アップリンク
(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)

【公式サイト】
http://www.uplink.co.jp/raqqa/

【Twitter】
@aqqamoviejp

© 2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC

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彼らと同じように声を上げることができる『ラッカは静かに虐殺されている』シンポジウムin東京大学


映画情報どっとこむ ralph アカデミー賞ノミネート『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン監督作品『ラッカは静かに虐殺されている』の上映シンポジウムを東京大学にて開催。

本作は戦闘が激化し混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリストたちと「イスラム国」(IS)とのSNSを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを、現実の出来事とは思えない壮絶な緊迫感で捉えたドキュメンタリー映画です。

上映シンポジウムは3月26日(月)東京大学本郷キャンパス東洋文化研究所にて開催されました。映画の上映に続いて、東京大学大学院生の山田一竹さん、シリアで医療活動 を行った国境なき医師団の白川優子さん、中東近現代史の専門家の黒木英充さん、市民ジャーナリズムを研究対象とする李美淑さんの四人による座談会に加え、マシュー・ハイネマン監督がスカイプ出演。混迷深まるシリア情勢、戦争報道の歴史を変えたシリア内戦での市民ジャーナリズムの可能性について考察しました。

日程:2018年3月26日(月)
会場:東京大学 本郷キャンパス東洋文化研究所3階大会議室
登壇:山田一竹(東京大学)、白川優子(国境なき医師団)、黒木英充(東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授)、李美淑(東京大学総合文化研究 科・特任助教)、マシュー・ハイネマン(本作監督) Skype生出演

映画情報どっとこむ ralph
2018年3月26日(月)に東京大学本郷キャンパスにて開催されたシンポジウムでは、 映画『ラッカは静かに虐殺されている』の上映後、4名のシリアや市民ジャーナリズムを専門とする有識者らによる「シリア内戦での市民ジャーナリズムを考える」をテーマにした座談会が行われた。さらに本作の監督マシュー・ハイネマン氏がスカイプ出演し、登壇者や会場に集まった観客からの質問に答える形で、製作の動機や本作への思いを語った。

映画『ラッカは静かに虐殺されている』は、戦闘が激化し混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリストたちと「イスラム国」(IS)とのSNSを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを、現実の出来事とは思えない壮絶な緊迫感で捉えたドキュメンタリー作品。

スカイプを通じて、現在新作を編集中のマシュー・ハイネマン監督へ会場から質問を投げかけた。

本作を製作したきっかけを問われた監督は

ハイネマン監督:ISについての記事を貪るように読む中で、RBSSの存在を知った。彼らの多くは学生で、最年少は18歳だった。僕はこれを世界中に伝えなくてはならないと思いました。若者たちがメディアを武器にISと闘っていると伝えたかったんだ!

と答え、「シリア内戦はアサド政権とISだけの問題ではなく、イラン、ロシア、アメリカなど、国際関係のせめぎあいである。この国際関係のせめぎあいについて、作品の中で描かれていないのはなぜか。」という質問に対しては

ハイネマン監督:私は政治的なことではなく、日常的な生活、そして彼らの人間としてのことを深く描きたかった。人間としての側面を国際社会に理解してもらいたかったんだ。

と答えた。

映画情報どっとこむ ralph 次に「常に命を狙われている彼らを撮影するということは、監督にも危険が迫ったのではないか?」との問いに

ハイネマン監督:彼らは常に 非常に危険な状態にあるんです。しかし彼らはこれ以上隠れたくないと言いました。自分たちはラッカ出身の実在の人物であると世界に示したかったんです。わが身を危険に晒しながらも自分たちが何者か公表した。ですから、この映画を撮るにあたっての私の危険よりも、彼らのことを知ってほしい。彼らがそのリスクをあえて背負い込んでまで伝えたかったことが何なのかを。


また、「本作を観た我々は、RBSSからの発信にどう応答していくべきか」という問いには

ハイネマン監督:それは観客のみなさんが答えるべき質問。わたしたちは皆スマートフォンを持っている。スマートフォンはRBSSのメンバーたちが声をあげるために使っているツールと同じだ。ジャーナリストとしての訓練を受けていない一般人でも、彼らと同じように声にあげることができるんだと世界中の人たちを励ましたかった。この映画を観て心動かされるものがあったならば、それぞれの方法でそれを伝えてほしい。私たちは”声”を伝えなくてはいけない。 この映画を作った目的の一つは、世界中の人々に映画を通してシリア内戦について知ってもらう事。この内戦の被害者は既に500万人を超えている。この映画を鑑賞した後、戦争について、またRBSSについて友人や家族に伝えてほしい

と観客へメッセージを送った。

映画情報どっとこむ ralph 本シンポジウムに参加した 4名のパネリストは、本作について次のような感想を述べた。

日本におけるシリア危機に対する関心の向上と意識変革を主たるミッションに掲げる任意団体“Stand with Syria Japan”の代表を務める東京大学大学院生の山田一竹さんは、本作の感想を

山田さん:内戦のリアリティではなく、人間のリアリティを描いた作品。 彼らは超人ではなく、僕らと何ら変わらない人間です。これは、自由と尊厳を求めて虐殺と恐怖に立ち向かい続けた、決して沈黙に逃げ込まなかった人間の物語彼らの”人間らしく死にたい”という言葉が胸に突き刺さった。シリアあるいはシリアから亡命した人はそういった事が叶わない状況に生かされている

と述べた。

国境なき医師団・手術看護師として活動されている白川優子さんは

白川さん: 私が初めてシリアに行った2012年、シリアの人は誰も戦争が始まるなんて思っていなかった。私自身、日本は戦争放棄した平和な国だと思っていたが、最近の動きを見ていると、”平和は努力して保っていかなくてはいけない”と考えるようになった。現在の平和をどのように維持していくか、また次の戦争を生み出さないためにどうするか、と考えていくことがこの映画に対する一つの応答の方法である」 と自身の体験を交えながら語った。

中東地域研究を専門とする東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授の黒木英充教授は

黒木教授:この映画はいままでのドキュメンタリーと違い、RBSSとIS、アサド政権との内戦に一つの形で参加していると言える作品。これは恐らく21世紀のメディアと戦争のあり方。ラッカは二重三重四重に虐殺されている。また、ISの教育を受けた、あるいは残虐なシーンをみてきた子供たちへの再教育やリハビリにどう我々は貢献していくか。全世界が責任をもって取り組んでいかねばならない。

とシリア内戦へ国際社会が負う責任について言及した。

メディアと社会運動の研究に取り組んできた李美淑さん(東京大学総合文化研究科・特任助教)は、

李助教:ISはRBSSを恐れたわけですよね。それは、ラッカの中にいるRBSSのメンバーが映像や肉声をラッカの外にいるRBSSのメンバーへ発信し、それらを受けて世界に発信する。情報をひとつの武器として、ISと戦えることを証明しているのではないか。遠い他者の苦痛に、距離を置くのではなく、同じ人間として考え、更に構造的な責任性についても考える必要があり、それをマスメディアがいかに伝えることができるのかを考えたい。

と一つの応答の形を提示した。

映画情報どっとこむ ralph 映画『ラッカは静かに虐殺されている


公式サイト:
http://www.uplink.co.jp/raqqa/
公式Twitter:
@raqqamoviejp

次々と殺されていく仲間や家族。そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」がシリア北部の街ラッカを制圧した。かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど、美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は秘密に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す。
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監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督
(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
配給・宣伝:アップリンク


『緊迫するシリア情勢』を考えさせられる新作シリア映画3本UPLINK連続公開


映画情報どっとこむ ralph シリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリストと「イスラム国」(IS)との命がけの闘いを捉えたドキュメンタリー映画『ラッカは静かに虐殺されている』(4月14日(土))の公開に合わせアップリンク渋谷では、映画を通して 「緊迫するシリア情勢」 考える機会として、2017年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀賞(山形市長賞)を受賞したシリアのドキュメンタリー映画『カーキ色の記憶』を1週間限定で上映します。
さらに5月12日(土)からはシリア北部の街で大学生の女の子が小さなラジオ局を始めるドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』も公開し、アップリンク渋谷では新作シリア映画3本が連続公開が決定しました。

なお、『カーキ色の記憶』ご鑑賞のお客様は『ラッカは静かに虐殺されている』または『ラジオ・コバニ』の全国共通特別鑑賞券のご提示で当日料金が¥900(一般¥1800のところ)となる割引企画も実施するそうです。

映画情報どっとこむ ralph 『カーキ色の記憶』(2016年/108分)

2017年度山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞(山形市長賞)

シリアの悲劇は2011年に始まったわけではない。

1980年代にアサド体制に反対した多くの若者が当局に追われ、国を去らざるを得なかった。監督の個人的な物語が、他の4人の語り手の物語と重なり合う。くすんだ軍服に象徴される沈黙や恐怖、戦慄の記憶。赤い風船に託されたと自由と抵抗。何故シリア社会が爆発し、革命が始まったのか、その背景に迫る。過去を語りながら、未来を見すえるシリア人の物語。

2018年4月14日(土)より アップリンク渋谷にて週間限定上映

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監督・シナリオ・編集:アルフォーズ・タンジュール

製作総指揮:シナリオ ルアイ・ハッファール
制作指揮:イヤード・シハーブ
撮影監督:アフマド・ダクルーブ/音楽:キナーン・アズメ/

ドラマトゥルク:アリー・クルディー
美術補助:アラシュ・T・ライハーニー、リンダ・ザハラ

製作:アルジャジーラ・ドキュメンタリー(カタール)

撮影国:シリア、レバノン、ヨルダン、ギリシア、フランス、フィンランド

日本語字幕:額賀深雪、岡崎弘樹

配給:アップリンク
配給協力:『カーキ色の記憶』日本上映委員会



『ラッカは静かに虐殺されている』
2018年4月14日(土)より アップリンク渋谷、ポレポレ東中野にてロードショー


(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)配給:アップリンク
©2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC



『ラジオ・コバニ』
2018年5月12日(土)より アップリンク渋谷、ポレポレ東中野にてロードショー

(2016年/オランダ/69分/クルド語/2.39:1/カラー/ステレオ/DCP)
監督・脚本:ラベー・ドスキー
配給:アップリンク
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