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『モリのいる場所』加瀬亮、吉村界人、青木崇高 他出演者発表 コメント到着!


映画情報どっとこむ ralph 日本を代表する名優・山﨑努と樹木希林が初共演する映画『モリのいる場所』は2018年5月公開。

世代を超えた豪華キャスト、加瀬亮、吉村界人、青木崇高、光石研、吹越満、池谷のぶえ、きたろう の出演を発表となりました。


映画情報どっとこむ ralph モリに惚れ込み、モリの写真を撮ることに情熱を燃やすカメラマン藤田に、沖田監督と同世代で、現在の日本映画を牽引する演技派・加瀬亮(42)。

加瀬亮さんからのコメント

Q ご出演を決めたきっかけ
詩人のまどみちおにも通じるような熊谷守一の宇宙に興味をもっていたので。
監督はじめ、今回参加するいろんな人の感じ方を知りたくて出演を決めました。

Q 山﨑努さんと共演されての感想
緊張しましたが、役のための小さな針の穴に糸を通すような作業を、いまだに大きな好奇心をもって続けられていることにただ驚くばかりでした。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
おもしろい方です。危険な方でもあります(笑)。
楽しくて話こんでいるとすっかり希林さんの世界の住人にさせられてしまうのです。


その藤田のアシスタントとして現場に連れてこられた鹿島に、TVドラマ「僕たちがやりました」で一躍注目を集め、『ビジランテ』『サラバ静寂』とこれからの日本映画を支える気鋭監督とのタッグが続く若手演技派の吉村界人(24)。

吉村界人さんからのコメント

Q 沖田組に初めて参加をしてみた感想
今回沖田組に初めて参加させて頂き沖田監督の印象は、技術からは学ぶことができないその人の話し方や動きを、甘受してくださる方でした。
僕は僕でいいんだと、思えました。

Q 山﨑努さんと共演されての感想

絶え間ない緊張感がありました。僅かですがお話させて頂いたときに、僕は到底、聞くだけで精一杯でしたが初心だけは、忘れたらいけないんだ。という感覚だけは感じました。それは、心も行動も。気構えが素晴らしかったです。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
生きていてお会いしたことないくらい稀有な方でした。映画、音楽、恋、仕事の話をしました。とても大切な時間になりました。ただ僕のことをジュリーと呼んでいましたけど・・もう一度ご一緒したいです。必ず。


モリに、経営する温泉旅館の看板を描いてもらいにくる温泉旅館主人・朝比奈に、78年のデビューから現在にいたるまで、映画・TVで名バイプレイヤーとして大活躍する光石研(56)。

光石研さんからのコメント

熊谷×沖田×山﨑×樹木。この魅力全開なスクエア映画を断る俳優はいません!現場では、最高に幸福な時間が流れておりました。有難うございました!

映画情報どっとこむ ralph 熊谷家の隣のマンション建設のいかつい現場監督・岩谷に、『るろうに剣心』シリーズや主演作『雨にゆれる女』がヨーロッパで高く評価された青木崇高(37)。

青木崇高さんからのコメント

Q ご出演を決めたきっかけ
沖田監督作品であり、山﨑努さんとの共演であったからです。

Q 山﨑努さんと共演されての感想
リラックスして関係性を探っていけたのでとても楽しかったです。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
現場で色んなアイデアを出されていたのが印象的でした。


そのマンション・オーナー水島役に、映画に舞台にと才人ぶりを発揮する吹越満(52)。

吹越満さんからのコメント

まず、台本を頂いて、自分がどの役をやるのかは気にせず一度読んでモリの魅力に胸がきゅっとなり、二度めに樹木希林さんとの共演シーンがあると知り、お尻の穴がきゅっとなりました。


モリの姪で、熊谷家の家事を手伝う美恵ちゃんには、名舞台女優にして、近年はドラマやバラエティなどでも、おせっかいで人の良さそうな、どこにでもいそうなおばさんを演じたらこの人の右に出る人はいない、池谷のぶえ(46)。

池谷のぶえさんからのコメント

Q ご出演を決めたきっかけ
沖田監督にしか生み出せない世界観のファンでしたので、その世界にどっぷり浸かることができる喜びで参加させていただきました。現場での誰よりもワクワクしている様子の監督に接して、ますますファンになりました。

Q 山﨑努さん&樹木希林さんと共演されての感想
撮影中、いろいろなアイディアをいただき、人物像や作品がどんどん豊かになっていきました。その場所にずっと存在している…という素敵で難しい状態を、スッと体現されるお二人のシーンは、ずっと見続けていられます。


そして、モリの家に入り浸る画商・荒木役に、沖田組常連のきたろう(69)。

きたろうさんからのコメント

Q ご出演を決めたきっかけ

沖田さんが好きだから

映画情報どっとこむ ralph
モリのいる場所

2018年5月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、
シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー

公式HP:
mori-movie.com
公式TW:
@mori_movie
公式FB:
@morimovie2017


名優・山﨑努と樹木希林を取り囲む人々に、それぞれの世代で活躍する、とびきり個性的で、魅力的なキャストが結集しました。

解説
本作は「30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続け、97歳で没するまで生涯現役であり続けた」モリのエピソードをもとに、沖田監督が晩年のある1日をフィクションとして描くオリジナルストーリーです。
時流にも無頓着、自分のやりたいことだけに夢中になる画家・モリ94歳。ともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでしまう(?)笑顔がチャーミングな妻・秀子76歳。長い年月を積み重ねてきた夫婦の姿を通し、人生を豊かにする生き方とは何か、それとなく教えてくれるユーモラスな人間ドラマです。
昭和49年、東京・池袋。老いも若きもいつも賑やかな熊谷家の茶の間。ひととひととのつながりが懐かしく温かい。夫婦を取り囲む様々な世代の個性的なキャストたちが繰り広げる、可笑しくておかしなやりとりにクスクス、夫婦愛にほろり、珠玉の物語をお届けします。

物語・・・
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。


<展覧会>
熊谷守一は2017年に没後40年を迎え、12月1日より東京国立近代美術館にて200点以上の作品を集めた大回顧展が開催中です。
東京国立近代美術館「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」12月1日より開催。
http://kumagai2017.exhn..jp/
 
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監督 /脚本:沖田修一 
出演:山﨑努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう ほか
配給:日活 制作:日活、ダブ
製作:2017『モリのいる場所』製作委員会
(c)2017「モリのいる場所」製作委員会


『モリのいる場所』山﨑努&樹木希林が『熊谷守一大回顧展』音声ガイド!


映画情報どっとこむ ralph 日本を代表する名優・山﨑努と樹木希林が出演する映画『モリのいる場所』は2018年5月公開となります。

そして、いよいよ明日12月1日から東京国立近代美術館にて開催される大回顧展「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」に合わせ、映画「モリのいる場所」ビジュアルが展示会バージョンを解禁しました。

これをを皮切りに様々なコラボレーションを企画しております。

① 展覧会バージョンビジュアル解禁
名優・山﨑努が「僕のアイドル」と公言するほどの熊谷守一愛を前面に押し出したビジュアルです。庭を愛し、そこに生きる虫や植物を一日中観察しつづけたモリ。その姿を妻秀子役の樹木希林が見守ります。東京国立近代美術館や映画館などに配布予定です。

② テレビ東京「美の巨人たち」熊谷守一特集回に山﨑努出演
ご本人も何十年ぶりかわからないほど久しぶりの貴重なテレビ出演です。
「宵月」と熊谷守一について熱く語ります。映画『モリのいる場所』特別映像をテレビ初オンエア。モリが庭を探索し、様々な生命たちと戯れるシーンを初解禁、映画への期待が高まります。
テレビ東京:12月9日(土)22:00-22:30、BSジャパン:2018年1月10日(水)23:00-23:30放送予定です。

③ 音声ガイド情報解禁
東京国立近代美術館 熊谷守一大回顧展の音声ガイドを、『モリのいる場所』出演の山﨑努&樹木希林が務めます。俳優としてだけではなく、ナレーターとしても超一流のお二人による、通常の音声ガイドを超えた情感溢れるナレーションは、展覧会を「モリのいる場所」の生命感で彩ります。必聴です。
【概要】解説件数:24 件+ボーナストラック 2 件 蔵屋美香(本展企画者)とのスペシャル対談
解説時間:約 35 分
貸出料金:\520(税込)※お 1 人につき 1 台

映画情報どっとこむ ralph <映画「モリのいる場所」解説>

本作は「30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続け、97歳で没するまで生涯現役であり続けた」モリのエピソードをもとに、沖田監督が晩年のある1日をフィクションとして描くオリジナルストーリーです。
時流にも無頓着、自分のやりたいことだけに夢中になる画家・モリ94歳。ともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでしまう(?)笑顔がチャーミングな妻・秀子76歳。長い年月を積み重ねてきた夫婦の姿を通し、人生を豊かにする生き方とは何か、それとなく教えてくれるユーモラスな人間ドラマです。

昭和49年、東京・池袋。老いも若きもいつも賑やかな熊谷家の茶の間。ひととひととのつながりが懐かしく温かい。夫婦を取り囲む様々な世代の個性的なキャストたちが繰り広げる、可笑しくておかしなやりとりにクスクス、夫婦愛にほろり、珠玉の物語をお届けします。

映画ストーリー
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。

2018年5月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー

公式HP:
mori-movie.com
twitter:
@mori_movie
facebook:
@morimovie2017

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監督 /脚本:沖田修一 
出演:山﨑努、樹木希林 ほか
配給:日活 制作:日活、ダブ 製作:2017『モリのいる場所』製作委員会


山﨑努×樹木希林が奇跡の初共演『モリのいる場所』コメント到着!


映画情報どっとこむ ralph 日本を代表する名優・山﨑努さんと、現在の日本映画をけん引する俊英・沖田監督がタッグを組んだ映画『モリのいる場所』は2018年公開となりますが、このたび、山崎さん演じるモリを陰日向に支える妻・秀子役に、樹木希林さんの出演が発表となりました。
山﨑努さんと樹木希林さん、なんとこれが初めての共演となります!

出会いは遡ること半世紀、1961年、文学座。しかし、二人の道のりはまったく異なるものでした。

長い年月を経ての初共演は、しかも夫婦役。
これが面白くならないわけはない!
撮影にあたって、山﨑努さん、樹木希林さんともに、クランク・イン前から、演技のみならず、衣装やメイク、小道具といった細部にいたるまで、知識・経験・アイデアを惜しみなく注ぎ、大いに刺激を受けた沖田監督をはじめ若いスタッフとともに、猛暑の中の撮影を乗り切りました。
映画情報どっとこむ ralph そんな、お二人と監督からコメントが届いています!
山﨑努さんからのコメント

樹木希林について
夫人役の樹木希林さんとは初めての共演だった。特別優れた才能は知っていたが、予想以上、はるかにすばらしい女性俳優だった。
さり気なく庭の小さな野花を摘み、全身を弾ませて祝福するようにモリカズに投げる演技は圧巻で、見ていて胸が熱くなった。七六歳の老妻が少女になっていた。
以前から体調が良くないと聞いていたので心配したのだが、とんでもない、僕より数倍も元気。真夏の暑い湘南のロケ地に自分で運転して通ってくる。アシスタントもマネージャーもいない。何もかも一人でやる。女優業はもちろん家事も好きらしい。人にやさしくて、ちょっと意地悪で、好奇心旺盛。なんと日本全国の土地の値段にまで関心を持つ。僕はこれまでの人生でこんな個性に出会ったことがない。」


樹木希林さんからのコメント
山﨑努先輩について
顔は恐いんです。私生活なんか聞いたらムッとされそうだから、じっと様子をうかがってるんです。私が見かけた頃の山﨑さんは『天国と地獄』の犯人役が好評で、と同時に宝塚の美しい女優さんと結婚した頃でした。光の中でオーラが歩いているようで、まともに顔など見られませんでした。あれから半世紀以上、まさか山﨑さんと仕事出来るなんて思いもしませんでした。
 役者として山﨑さんは、常につつましく謙虚で何より心が柔らかいんです。モリカズさんを嬉しそうに受け入れてて――
私は普通の妻のように生活できました。

沖田修一監督について
ヨーイ、ハイ! と声がかかる。
私は監督の顔を見ている。その顔を集めてつなげたら、映画の内容が解るほどだ。
うれしそうな、実に楽しそうな、そして芝居をよく見てて、まことに的を射たダメ出しをする。だから私は丸投げだ。出来が悪けりゃ監督のせいだ。
この人は今後も成長しつづけて、日本を代表する監督になる筈だ。――ただ、物を食べる時にも考えてるので、消化と排泄が?
なので、小太りだ。私の心配は身体だ。だって若いのに、足挫いても中々治らないんだもの。(お疲れ様でした。)


沖田監督コメント

樹木希林さんのこと
樹木希林さんは、撮影現場の家の縁側の、風通しの一番いいところにいつも座っていらして、目を瞑るその姿を見ていると、眠っているのかわからず、迂闊に声もかけられず、しかし、いざ撮影が始まると、面白さに貪欲で、また厳しく、たくさんのアイデアを持ち、持道具を考え、あとは、縁側にいた時と同じ、まるで住人のように、スッとカメラの前に入ってこられるので、監督としてはどうかと思いますが、もう何も言う事なんてなくて、ただただ、樹木希林さんとのお仕事が楽しかったのです。魔法使いのようでした。たくさん笑いました。
そもそも、自分の映画に、山﨑努さんと、樹木希林さんが出ていること自体が、奇跡みたいなものですから、僕は、この台本を撮りたいと言って見せ、あとは何もする事なんてなかったのかもしれません。

映画のこと 
熊谷守一さんの絵のような、映画を作りたいと思いました。
大きくはないけれど、シンプルで、奥深く、小さな生き物の一瞬を捉えたような。
熊谷守一さんの伝記ではなく、晩年の一日をモチーフにした、ある一日のお話にしようと思いました。それが、たくさんの長い時間を想像させることになるかもしれないと思ったからです。

映画情報どっとこむ ralph 映画『モリのいる場所』
物語・・・
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。

公式HP:
mori-movie.com
twitter @mori_movie
facebook @morimovie2017

2018年シネスイッチ銀座ほか全国公開
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監督 /脚本:沖田修一 主演:山﨑努 共演:樹木希林
配給:日活 制作:日活、ダブ 製作:2017『モリのいる場所』製作委員会

(c)2017「モリのいる場所」製作委員会


沖田修一監督 山﨑努主演『モリのいる場所』公開決定


映画情報どっとこむ ralph 日本を代表する名優・山﨑努さんが「僕のアイドル」(「柔らかな犀の角」山﨑努著・文春文庫より)と敬愛する画家・熊谷守一(通称モリ)を演じた映画『モリのいる場所』が2018年に公開されることが決定しました。

企画の始まりは2011年。

山﨑さんが『キツツキと雨』の撮影現場で、監督の沖田修一に

山﨑さん:こんな面白い、興味深い画家がいるよ。

と熊谷守一を紹介したことがきっかけ。日本映画黄金時代を体現する名優からのヒントに、現在の日本映画をリードする俊英監督が刺激を受け、それから6年。沖田監督が山﨑努=熊谷守一を念頭に、ユーモラスで温かなオリジナルストーリーを作り上げました。

写真は、長年丹精込めて作った庭で蟻の行列を観察するモリ(山﨑努)。
その汚れない瞳はどこまでもピュアで愛らしい。

映画情報どっとこむ ralph 山﨑努さんからのコメント

「熊谷守一について」
 古い簡素な木造家屋を背景に、仙人のような白い立派なひげを生やした老人が、両手の杖にすがってかろうじて立っている写真。しかめっ面。和服、下駄履き。
 藤森武写真集『獨樂 熊谷守一の世界』のなかの一点で、老人はもちろん熊谷守一画伯。当時94歳。キャプションに「45年、この家から動きません。この正門から外へも、ここ30年、出たことがないんです。でも8年ぐらい前、一度だけ垣根づたいに勝手口まで散歩したんです。あとにも先にもそれ一度きりです」とある。これにはびっくり、思わず笑ってしまった。僕も出不精のほうなので共感の笑いだったかもしれない。それにしても30年とは尋常ではない。
 「蟻は左の二番目の足から歩き出す」のだそうだ。モリカズさんの画文集『虫時雨』で読んだ。「この間カニをもらったので歩き方をずっと調べてみましたが」「どの足から歩き出すのか、いくら見てもわからず閉口しました。カニの絵がいまだに描けないのはこのためなんです」と続く。
 カニも蟻も草も木も石も空も、彼はじっと見る。いつまでも見る。そんなモリカズさんの様には圧倒されてしまうのだが、同時にその語り口には何ともいえない愛嬌があって、そのせいか、熊谷さんというよりもモリカズさんと呼びかけたくなってしまう。つい、そうなってしまう。つまり僕は彼の人柄に惚れている。

「熊谷守一を演じて」
 去年(2016年)の秋、突然沖田監督から、モリカズ役をやってみないか、との依頼があった。¯¯配役はいつも突然であって、その突然が俳優業の楽しみでもある。僕はこれまで、この役をやりたい、と手を上げたことは一度もない。役を振るのは監督やプロデューサーの役目で俳優のすることではない。僕は、天命のようにある日突然、役を与えられるのを待つ。そしてその決められた役の枠の中でどう生きるのかを工夫する。それが自分の仕事だと思っている。
 正直、今回の役作りは非常に大変だった。自伝、画文集等からキャラクターは理解している。写真も豊富にあって容貌も充分確認した。だがその姿がいきいきと動きを出してくれないのだ。とくに顔の表情。惚れている人、敬愛する大切な人を演じることがいかに難しいか、関西弁で呟けば「難儀やなあ、あかん」。
 苦肉の策として、モリカズさんに仮面を被せることにした。内面と外界を隔てる仮面。いつでもどこでもその面をつければモリカズとして通る符丁のようなお面。
 さて、どんな面にするか。
 写真集『獨樂』を何度も繰って表情をチェック。惚けたような、放心したような顔がある。同席の人たちやその状況とは全く関わらない、まさに仮面。しかしこの面相は残念ながら僕にはまだ無理だ。かすかに眉間にシワをよせた渋面も多い。穏やかな微笑もある。藤森さんは微笑の面を表紙に掲げている。チャーミングな肖像。
 僕は渋面を僕のモリカズの仮面に選んだ。夫人の秀子さんの「大事に思うことがあまりに人と違っているので、一応のおつき合いで、それ以上のふれ合いには(家族も含めて)なりにくいと思います」(『蒼蠅』)というモリカズ像を強調したかったから。
 通常の演技は、表情の豊かさを目指すが、この映画では逆に表情の変化を殺すことにしたわけだ。なかなか厄介な、そして不安な試みだった。かくなる上は声のニュアンスも殺してしまえと、フラットなかすれた老人声にした。これは多少ヤケ気味。撮影の現場には何が起きるか予測不能の面白さがある。設計した仮面がどこかで外れてしまうことも秘かに期待していた。今、これを書いている時点で、僕はまだ撮られた映像を見ていない。依然不安は残っている。
 
「沖田修一監督について」
 沖田修一さんは「場所」にこだわる監督のようだ。『南極料理人』の南極、『キツツキと雨』の木曽山奥の寒村、今度の『モリのいる場所』では関東の庭。東北でも、九州、沖縄でもない東京近郊の庭。風土が人と物語を作る、それがテーマなのだろう。沖田さんの造った庭は美しかった。
 風土でふと思い出したのが、若い頃演じた黒澤明監督『天国と地獄』、犯人役の「夏は暑くて眠れない。冬は寒くて眠れない」というせりふ。あれはハワイでもアラスカでも成立しない。

2017.9.13.記

映画情報どっとこむ ralph 熊谷守一(1880-1977年)
明治に生まれ、大正・昭和の画壇で活躍した洋画家。美術学校を首席で卒業し、若い頃から絵の才能を認められながらも、いい絵を描いて褒められようとも有名になろうとも思わず、たまに描いた絵も売れず、長いこと借家を転々として友人の援助で生きながらえる。ぽつぽつ絵が売れてようやく家族を養えるようになったのは50歳を過ぎた頃。この頃の有名なエピソードとして、作品を二科展で見た昭和天皇が「これは子どもの絵か」と尋ねたという。やがて、その風貌や言動から「画壇の仙人」としてひろく脚光をあびる。文化勲章と勲三等叙勲を辞退。その理由を「これ以上、人が訪ねて来るのと困るから」と言っていたが、本当は褒状をもらうのが嫌だったため。

そうして、家の外へ出ることなく、ひたすら自宅の庭で動植物を観察し続けました。


熊谷守一は2017年に没後40年を迎え、12月1日からは東京国立近代美術館にて200点以上の作品を集めた大回顧展が開催されます。

<展覧会>
東京国立近代美術館「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」12月1日より開催。

http://kumagai2017.exhn.jp/

映画情報どっとこむ ralph 映画は、そんな熊谷守一のエピソードを元に、晩年(94歳)のある1日をフィクションとして描きます。

撮影は、去る7月、連日30度を超える猛暑の中、神奈川県逗子市・昭和の暮らしが色濃く残る古民家にモリの庭と家を作り、行われました。物語の舞台は昭和49年、モリ94歳の夏の日。居間や庭に佇む山﨑努はモリその人となり、蝶や蟻、猫など”共演者”とともに地面に這いつくばったり庭を彷徨うなど果敢に挑みました。

物語・・・
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。


モリのいる場所

2018年全国公開決定
mori-movie.com

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配給:日活
(c)2017「モリのいる場所」製作委員会