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みゆちゃんの願いが是枝監督に届き、次回作は「万引き家族2」に決定!?『真実』イベントで


映画情報どっとこむ ralph 是枝監督初の国際共同製作であり、フランス映画界の至宝カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュを主演に迎え、全編パリで撮影が行われた本作ですが、この度、11月1日(金)より、映画『真実』“特別編集版”として、新たな本編を劇場公開しております。
国民的大女優の母と、その陰で複雑な思いを抱えて生きてきた娘のドラマを描く本作ですが、“特別編集版”では、脇で彼女たちを支え、見守り、時にはさりげなく優しい的確なアドバイスを送る男性陣にも、よりスポットライトが当たります。イーサン・ホーク他の出演シーンも盛りだくさんとなりますので、ファンの皆様は必見です。

ますます熱い注目を集まる本作ですが、この度、この「特別編集版」にて是枝裕和監督登壇のティーチインイベントを実施。上映前には「日本語吹替版」で活躍してくれた佐々木みゆちゃんもお祝いに駆けつけ、是枝監督とミニ舞台挨拶を致しました。(特別編集版は字幕版のみの上映となります) 
みゆちゃんから質問『真実 特別編集版』是枝裕和監督へ
『真実』 ティーチインイベント
日時:11月6日(水)
場所:TOHOシネマズ シャンテ 
登壇:是枝裕和監督、佐々木みゆ
(ティーチインは是枝監督のみ)

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作で、現在、絶賛公開中の映画『真実』ですが、イーサン・ホーク他、男性陣の出演シーンが盛りだくさんとなるファン待望の『真実』”特別編集版”も11月1日(金)より遂に公開となり、温かい拍手に迎え入れられながら是枝監督が舞台挨拶へ登壇。

「偶然ですが、今日はイーサン・ホークの誕生日なんです。この日がイーサンにフィーチャーした特別版の上映という、とても良いイベントになりました。ありがとうございます」とご挨拶。

「この“特別編集版”は、元々の脚本に一番近い形です。既に公開されたものをご覧になって、もう少しイーサンを含む男たちが観たかったな、という方のために作ったような作品です。ダメな男性陣の姿が多く描かれた緩やかな編集になっています」

と、すでに公開されているバージョとの違いを明かします。そして本日、特別ゲストとしてリュミ―ル(ジュリエット・ビノシュ)とハンク(イーサン・ホーク)の娘シャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)役の日本語吹替を担当した、佐々木みゆちゃんが舞台挨拶の応援に駆け付けました!

「こんばんは。シャルロット役の吹替版をやらせてもらった、佐々木みゆです。よろしくお願いします!」とご挨拶。吹替は今回が初めての挑戦でしたが周囲の反響を問われると、みゆちゃんは「学校の校長先生が、カトリーヌ・ドヌーヴさんのことを中学生の頃から憧れていたそうで、すごいねって言われて、嬉しかったです!」と、得意げな表情を浮かべます。
佐々木みゆ
是枝監督の作品に携わるのは『万引き家族』に続いて二作目でしたが、次はどんな映画に出てみたいですか?という質問には「万引き家族2、出させてください!」と夢を明かし、これには監督も、「クランクアップの日から、2を撮りたいと言われているんです。ちょっと考えてみようかな?」とみゆちゃんの想いに心を動かされた様子!?

みゆちゃんから質問『真実 特別編集版』是枝裕和監督へ 更に監督に一つ質問があるというみゆちゃんが「次に映画を撮るときは、どんな国で、どんな映画を撮るんですか?」と尋ねると、監督は「まだね、全然決めていないんだよ。多分、次は日本だと思うんだけどなあ。いつもだったら映画が公開される頃には新作の準備をしているんだけど、ちょっとお休みしていて、休憩中なの。だから一緒に遊ぼうね!」と次回作についての展望も見据えながら答え、みゆちゃんも「ふふふ、はい!」と二人の仲睦まじい姿が窺えます。本作で初めてフランス映画を観たというみゆちゃんは「(吹替えは)はじめてだったんですけど、すごく緊張して、ぶるぶる震えました。おススメポイントは(ネタバレになるのを心配して)ちょっと教えないほうがいいかなと思うんですけど…」と不安になり、監督に耳打ち。その和やかな二人の姿に会場も思わず笑みがこぼれながら、監督に「だいじょうぶだよ!」と背中を押されると、「映画の中で、おじいちゃんがおばあちゃん(ファビエンヌ/カトリーヌ・ドヌーヴ)に亀にされちゃってたんですけど、許してもらえて戻ってくるところです。皆が集まったパーティがあって、すごく賑やかなところがポイントです!」と、注目ポイントを語ります。

限られた時間ながらも監督とみゆちゃんの仲の良さが窺える息の合った舞台挨拶は、惜しまれつつ幕を閉じました。

映画情報どっとこむ ralph <ティーチイン>

『真実』“特別編集版”の上映後、会場に戻った是枝監督と共に、恒例のQ&Aがスタート。多くのお客様から質問の手があがります。

Q.イーサン・ホークさんの大ファンです。何でも良いので現場でのイーサン・ホークさんについて教えてください。

是枝裕和監督 A.チャーミングで色っぽいし、面白いし、演出サイドの役者なんです。画面の中にいてくれると、監督としてとても助かる。もちろん皆さん素敵な役者さんで作品第一に考えてくれていましたが、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが同じ現場にいるだけで緊張感が高まるんです。でも間にイーサンが一人いてくれるだけで、和むんです。良い男というのもあるんでしょうけど。自分がその場でどういう振る舞いを求められているのか、計算ではなく出来てしまうタイプ。イーサンがいると僕も安心して現場に入れました。

Q.作品の中でファビエンヌが三角形の白いものを持っていますが、あれはなんでしょうか?
A.なんだと思いますか?(笑) 具体はもう少し秘密にしておこうかと思いますが、お守りよりももう少し日常的なものです。そんなに意味がなくても、持っていると何か落ち着くものってあるじゃないですか。ぱっと見なんだか分からないけど、本読みでも寝室でも常にファビエンヌが持っているものを何か用意してください、と美術の方に頼んだら、見つけてきてくれたものです。リュミールがクランクアップのシーンで持っていたものも、同じものです。

Q.監督の著作「こんな雨の日に 映画『真実』をめぐるいくつかのこと」の中に、楽しかったと書いていた犬のオーディションについて教えてください。
A.色々な犬に会えるのが楽しかったです。オーディションではないんですが、ロケハンでファビエンヌが住む家を探していて、パリの郊外にある大きなお屋敷も回ったんですけど、だいたい放し飼いの汚い犬がいるんです。日本の犬みたいに毎日お風呂にも入らないし、臭いし、飛びかかってべろべろと舐められるのが、最初はすごくたまらなかったのですが、そのうち慣れてきて、それも楽しかったですね。オーディションに呼んだ犬は4匹くらいいたんですけど、あの家にいる男たちは、皆情けなくて頼りない人たちなので、犬もなんとなく一番情けない感じの犬を選びました。

Q.最終的にリュミールは、真実なんてどうでもいいわよねという境地に達したのかなと感じたのですが、どうなんでしょうか。
A.真実なんてどうでもいいかはともかく、この映画を通して一番変化するのがリュミールなんですよね、とビノシュさんと話していました。彼女にとっての自分史というか、母親像というのが少しだけ書き換えられていくお話で、上書きされていく中にはフィクションも入っているから、記憶も塗り替えられる話に着地できればいいなと思っていました。「これは真実?」とシャルロットに聞かれたときのビノシュさんの表情は素晴らしかったですね。

Q.真実のプロモーションでは、「本に何が書かれていなかったか」ということについてフィーチャーされていたと思いますが、本に書かれていたことが気になりました。
A.あの自伝には、こうだったら良かったな、ということも多分ファビエンヌは書いていたと思うんですね。それは真実ではないかもしれないけど、そうでありたかったという気持ち自体は本当なんじゃないか、ということを娘も感じたんじゃないでしょうか。だからリュミールも自分が子供のときに言いたかった気持ちを、娘であるシャルロットの言葉を借りて伝える、というお返しをしたのかなという風に思いながら書いていました。

Q.イーサン・ホークさん演じるハンクが「クレープは俺が発明した」というシーンが好きだったんですが、先に興行されていたバージョンでは父と娘のシーンや、家族の穏やかなシーンが主にカットされていたのはなぜですか?
A.初めから母と娘の話にフォーカスをした上で観ていただいたほうが、劇中劇も母と娘のお話ですし、その上層構造も含めて届きやすいのではないか、という判断をしました。なるべく母と娘のお話を中心に考えて、それ以外の物を削ぎましたが、個人的にはちょっともったいなかったなというところを戻したものが、特別編集版です。あのクレープのシーンはアドリブなんです!一発本番でイーサンから出てきた言葉ですね。

Q.この作品は超トップレベルの俳優さんたちが集まっていたと思いますが、彼らと仕事をしてみて、俳優に対しての価値観は変わりましたか?イーサン・ホークはプレミアなどの参加がありませんでしたが、この作品について何か仰っていましたか?
A.日本でもトップの方々とやらせていただく機会がありましたし、日本の役者さんもレベルが高いのであまり今回のことで大きく変わったということは正直ありません。ただオーディションで沢山の10代、20代の女の子と会ったんですが、みんな基礎訓練がしっかりできていて、役者のポテンシャルが基本的に高いと感じました。素養も教養もあって勉強しているな、という面は日本とはちょっと違います。イーサンは連絡も取り合っていて、ヴェネチアも呼んだんですけど、いま脚本を書いて主演もしている連ドラの撮影中で忙しいようなので、まだ観ていただけてないと思います。

Q.役者が発せられるセリフがどこまで用意していたものなのか、突発的に出たものなのか、引き出し方がお上手なのでいつも判断がつかないなと拝見していますが、役者さんと接する中でうまく引き出せたな、というような関係性はありましたか?
A.脚本を書く前に、ビノシュさんとドヌーヴさんに長いインタビューをさせていただきました。女優としての考え方や感じ方、生まれて初めてお芝居をしたときの記憶や、娘さんとの関係など、色々聞かせてもらったものを、形を変えながら役やセリフに反映しているので、もらってきたものを組み替えて使っている部分が今回は凄く多いです。実はアドリブはあまり多くなくて、イーサンぐらいです。僕がそれを求めているということを、彼も承知しているので。ストローの袋を使って子供たちを楽しませるシーンも、任せてくれ!子供たちとのうまくやるのは得意だから!という感じだったのでおまかせして、僕もそういう部分を期待していたし、とてもお上手でしたね。役者との関係も上手くいったんじゃないかなと思います。

Q.今回、どうして母子の関係にスポットを当てたんですか?
A.母子モノにするつもりは元々無くて、最初は楽屋で出番を待っている老女優のほぼワンシチュエーションのドラマを15年くらい前に書いていたんです。偏屈で友達のいない、ライバルで唯一の友達は事故で亡くなっているひとりぼっちの女優が、同性の友情を演じなければいけなくてイライラしているというお話を形を変えて膨らましていきました。女優にならなかった娘を母親と対峙する形でおいてみようかな、その娘は女優になろうとしている子にしようかな、ライバルは亡くなっているけどライバルの再来と言われている人を出して、皆はそこには存在していないもう一人のサラを向こう側に見ている、というこの四人の話にしようかなという発展のさせ方でした。結果的に家族の物語になりましたが、最初はこんなスタートでした。

Q.撮影前に、ジュリエット・ビノシュさんと監督がお話された際に、ファビエンヌだったら娘を産んだことすらも役として必要だったからかもしれない、ということをビノシュさんが仰っていたそうですが、監督の気持ちを教えてください。
A.ビノシュさんと演じることについてお話を聞かせていただくチャンスがあったんです。彼女は時間をかけて役を掴んでいくタイプだったのですが、母親との関係を話していく中で、「もしかするとファビエンヌは母親役を上手に演じるために私を産んだかもしれない」という一言がビノシュさんからぽろっとでました。それは娘にとっては非常に辛いけど、演じるためなら彼女はそのくらいのこともしそうですね、と裏設定として二人の中で押さえたうえで、どういう風にリュミールを作っていくか話をしました。セリフにはしていませんが、演じている背後にはそういう感情がビノシュさんの中にもあったと思います。

最後に監督は「ありがとうございました。別バージョンをこういうタイミングで観ていただくのはずるい気もするんですけど、どっちも自分としては気に入っている作品なので、またティーチインができて、満足です。もし気に入っていただけたらまた劇場に来て下さい。ありがとうございました。」とティーチインを締めくくりました。


映画情報どっとこむ ralph 映画『真実』

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
  




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『真実』カトリーヌ・ドヌーヴ&ジュリエット・ビノシュ来日!ジャパンプレミア


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画 『真実』 が、ギャガ配給にて、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。

是枝監督の元に、世界トップレベルの俳優陣が集結した本作は、全編フランスにて撮影。『シェルブールの雨傘』(63)のカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、『ポンヌフの恋人』(91)のジュリエット・ビノシュ、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホークらにより、母と娘の間に隠された、ある「真実」を巡る物語が展開します。

このたび、“フランス映画界の至宝”であり、本作で母娘(おやこ)を演じた、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが揃って来日、10月3日(木)に実施するジャパンプレミアに登壇いたしました!当日は、是枝監督作品初となる日本語吹替版、で声優を務めた宮本信子(カトリーヌ・ドヌーヴ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)も登壇し、はるばる日本へやってきたドヌーヴとビノシュに花束を贈呈!ジャパンプレミアをさらに盛り上げました!
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督『真実』来日ジャパンプレミア
『真実』ジャパンプレミア
日時:10月3日(木)
場所:TOHOシネマズ 六本木 スクリーン7
登壇:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph ”フランス映画界の至宝”ドヌーヴさん、ビノシュさんの二人と、是枝監督が揃って登場すると、会場は盛大な拍手。

国民的大女優のファビエンヌ役を演じたドヌーヴさんは、
『真実』カトリーヌ・ドヌーヴ ドヌーヴさん:皆様、こんにちは。本日はこの場に訪れられたこと、皆様に映画を紹介できることを大変嬉しく思います。この作品はフランスで撮影された映画ですが、今日はヴェネチア国際映画祭などを巡った本作が、初めて是枝監督の母国である日本の観客の前で上映される、ジャパンプレミアです。

と日本のファンへご挨拶。
続いてファビエンヌの娘、リュミ―ル役を演じたビノシュさんは
『真実』ジュリエット・ビノシュ来日ジャパンプレミア ビノシュさん:”コンニチハ” 本当にここへ来ることができて、嬉しく思っています。特にカトリーヌとは強い結びつきを持って、演じることができました。彼女のような母を持つことができて幸せでした。そして是枝監督とこうして皆様に映画をご紹介できることが、非常に光栄です。彼と映画を作ることが夢でしたが、その夢が実現し、東京を訪れることができました。

と日本語のご挨拶を交えながらコメント。そして初の国際共同製作にチャレンジした是枝監督は

是枝監督:ありがとうございます。こんな形で二人と映画を撮るなんて、撮り始めてからも現実味がなく、夢のようなことでした。こうして完成して三人で壇上に並んでいるのが、本当に信じられないです。撮影自体もパリで楽しい時間を過ごすことができ、その様子も作品へ映っていると思いますので、ぜひお楽しみください。
是枝裕和監督『真実』ジャパンプレミア とコメントしました。

ドヌーヴさんは是枝監督から出演オファーがきたときの気持ちを、

ドヌーヴさん:何度か是枝監督にお目にかかる機会をいただき、カンヌや東京などで面会を重ね、私も是非一緒に作品を手掛けたいと思いました。私を配役した上で作品を考えてくださっていたので、とても嬉しかったです。最初はお互い言語の違いもあり、通訳を介してのコミュニケーションしかできず、もどかしい想いもありました。しかし徐々に一緒に時間を過ごしていくにつれ、監督の表情や視線を見るだけで、“今のシーンをこう感じているんだろうな”と、色々なことがよく理解できるようになりました。

と、撮影時を振り返ります。

2011年から是枝監督と共に映画を作ろうと話していたビノシュさんは、

ビノシュさん:私は『誰も知らない』(04)という作品を通じて是枝監督を知りましたが、監督の作品は子供たちがとても無邪気に描写されており、そして人生のディティールが細かく描かれている様子に感動しました。実際に監督にお会いしたところ、物静かですが、その沈黙の中に優しさ、鋭い観察眼が感じられました。やはり映画監督は目と耳のセンシビリティ、感受性が必要だと思っていますが、そのような資質を持つ真髄たる方だと思います。

と、監督への想いを熱く語ります。

是枝監督:まさに僕とビノシュさんを繋いでくれた『誰も知らない』に出演してくれた子供たちが今日客席へ駆けつけてくれていて、映画が人と人を繋いでくれるんだなと、改めて壇上で感動しています。

と胸いっぱいの様子。
そして初のオールフランスロケ、そしてキャストやスタッフもフランス人という環境の中での撮影について問われると、

是枝監督:撮影できるのは1日8時間のみと、日本で撮影している時の半分の時間で、日本の倍くらいの日数をかけて映画を作っていったのですが、リズム感が日本と異なるので、”本当はもっと撮影できるのに!”と思っていましたが、撮影以外の時間も含めて、ゆっくりと同じ時間、場所を共有できたのは本当に良かったです。各国の映画祭などに出ると、凄い二人と映画を撮ったんだな、と思いますが、現場にいる時はひとりの女優さんと監督という関係は変わらないので、お互い信頼関係を築きながら、楽しく良い映画を作るという事だけを考えました。

とフランスの大女優と映画を製作した想いを明かします。

これまでにも何度か来日されているドヌーヴさんとビノシュさんですが、

ドヌーヴさん:日本のことは文化、歴史を始め、過去や現在、お料理やアートなど、あらゆることが大好きです。30年以上前から何度も足を運んでいるんですが、お仕事の関係でゆっくり滞在することがなかなか叶わず、いつもとんぼ返りなので、ぜひいつか日本を散策したいです。

ビノシュさん:私は幸運にも河瀨直美さんの映画を日本で撮影したことがあるので、吉野の森に長い間滞在する機会がありましたが、それ以外にも南の方へ旅行したいと思っています。私も日本文化は非常に好きなんです。なぜなら日本には洗練されたデリケートな感覚があり、日本の皆さんが持つ他者への感謝のセンス、感情は野蛮な西洋文化にはないですからね。

とリスペクトを抱きます。

映画情報どっとこむ ralph そして更に二人の来日を祝して、本作で日本語吹き替えを担当したファビエンヌ役の宮本信子さん、リュミ―ル役の宮﨑あおいさん、リュミ―ルの娘・シャルロット役の佐々木みゆちゃんが、会場へ駆けつけました!それぞれ花束を贈呈し、

宮﨑さん:このお話を頂いてから、朝から晩まで映画を拝見しておりましたので、ドヌーヴさんに対して、どこか懐かしい方にお会いした感覚がありました。今日はありがとうございます。」(宮本)、「この場に一緒に立たせて頂けていることが本当に恐縮で、幸せな一日です。



佐々木さん:今日はお越しいただき、ありがとうございます。とても嬉しいです。よろしくお願いします!

と、二人へ感動の想いを伝えます。実写吹き替えは初挑戦して

宮本さん:初めての吹き替えのお仕事でした。声だけを入れる、だからこそファビエンヌがどのような人物なのか理解し、表現するかというのをよく考えて演じさせていただきました。
と熱い想いを持って挑戦したことを明かします。これまでにも是枝作品に出演されたことがある宮﨑さんは

宮﨑さん:このお話を頂いてから、時間の許す限り作品を観て、ずっとビノシュさんを感じていたので、昨日初めてお会いしたときに、本当に涙が出てきそうになって、棒のように固まってしまった姿を監督に笑われました。声を当てていた間は、ずっとビノシュさんの気持ちを共有できていた感覚があり、すごく幸せなお仕事でした。

と、心震える喜びを吐露。

みゆちゃん:声のお仕事は初めてだったんですけど、これはチャンスだ!って思って、頑張ってやってみたらすごく楽しくて、嬉しかったです!
と、初めてのチャレンジに満足気な様子。

是枝監督:みゆちゃんはずっと声のお仕事をやりたいと思っていたみたいなので、僕からオファーが来た時“よし!”って思ったみたいです(笑)。宮本さんは凛とした声が良いなと思っていて、宮本さんは”自分の中にいる侍がこれは断ってはいけない!と言っているから、引き受けた”と仰っていたんですが、その侍がいてくれて良かったと思っています。宮﨑さんはビノシュさんと比べると年齢的には少し若いんですけど、これまで声のお仕事を一緒にさせていただいていて、少年からおばあちゃんまで演じ分けられる女優さんだと思っているので、迷わずオファーしました。とても良いバランスで素敵なアンサンブルができたと思いますので、吹き替え版も是非楽しんでください!

と、今回のキャスティングのイメージや、吹き替え版に対する想いを語ります。

映画情報どっとこむ ralph 本作でも是枝監督ならではの深い人間ドラマ、そして母娘の関係性が見ごたえたっぷりに描かれていますが、宮本さんも一観客として楽しくご覧になった様子。

宮﨑さん:ドヌーヴさん(ファビエンヌ)が撮影所を抜け出してクレープを食べにいこうとしているところを、ビノシュさん(リュミール)が迎えに行って止めるシーンがあるんですけど、なんだか親子の関係性が逆転しているようで、面白かったです。

と、印象的なシーンを明かすと、

ドヌーヴさん:私もあのシーンはお気に入りなんです。実際に女優として撮影現場にいると、長い時間待たされて、もうやってらんないわ!と抜け出したくなることが結構あります。そういった部分が非常に上手く描かれているので、私も大好きです。

と、ドヌーヴも自身の気持ちを重ねていたと暴露。

ビノシュさん:私とカトリーヌの共通点が一つあって、それは”とても食いしん坊”ということ。だからこそ、あのシーンも成功したと思います。

とビノシュも笑いを誘いました。

みゆちゃん;魔女の真似をするシーンで、『ハハハッ』って魔女っぽく笑うのが、難しかったです!

と難しかったシーンを振り返りましたが、司会から「また吹替えのお仕事をやってみたいですか?」と聞かれると、「はい!」と元気よく答えました。

最後に・・・
是枝監督が代表し、これからご覧になる観客へ向けて

是枝監督:母と娘が逆転しているというシーンがあると仰っていましたが、映画の中では母と娘が、娘と母に見えたり、昔の誰かと誰かの親子関係が見えたり、色々な見え方をするように重層的に作ったつもりでいるので、劇中劇も含め、注目して観て頂けると、より楽しんでいただけると思います。

とコメント。フランス映画界の至宝たちに加え、日本を代表する女優陣も集結し、終始華やかな空気が漂いながらイベントは幕を閉じました。

映画情報どっとこむ ralph 本年度のヴェネチア国際映画祭では日本人監督初のコンペティション部門オープニング作品として上映され、その後もトロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門、サン・セバスティアン国際映画祭パールズ部門、釜山国際映画祭Gala Presentation部門への出品と「今年のアジア映画人賞」(Asian Filmmaker of the Year)の受賞など、世界中から絶賛の声が続々と届いています。

『真実』

公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu/


【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……
お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ
『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  




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『真実』是枝裕和監督、ジュリエット・ビノシュが第67回サン・セバスティアン国際映画祭登場!


映画情報どっとこむ ralph 10月11日(金)より全国公開となる是枝裕和監督最新作『真実』が、スペインのバスク地方にて9月20日(金)~28日(土)まで開催されている第67回サン・セバスティアン国際映画祭の パールズ部門に出品され、9月22日(日)(※現地時間)に是枝裕和監督とジュリエット・ビノシュが、公式上映の舞台挨拶に登場いたしました!

『真実』 第67回サン・セバスティアン国際映画祭
参加者(敬称略) 是枝裕和監督、ジュリエット・ビノシュ(ファビエンヌの娘、リュミール役)
実施日:9月22日(日) ※現地時間
レッドカーペット後のフォトセッション
実施時間=20:35~ (日本時間23日3:30~)
場所=Teatro Victoria Eugenia
舞台挨拶
実施時間=20:45~ (日本時間23日3:40~)
場所=Teatro Victoria Eugenia

2019年9月20日(金)~9月28日(土)開催。スペイン北東部、バスク地方にある港町サン・セバスティアンにて開催される国際映画祭。ヨーロッパでは、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで、重要な国際映画祭と位置づけられている。

映画情報どっとこむ ralph ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭として注目されている、サン・セバスティアン国際映画祭。

昨年『万引き家族』で本映画祭に参加し、アジア人初の快挙となる、生涯功労賞に当たるドノスティア賞を授与された是枝監督。今年は最新作の『真実』が、世界の映画祭を賑わせ話題となった、その年を代表する作品を上映するパールズ部門へ出品され、ジュリエット・ビノシュとともにフォトセッションと舞台挨拶に出席しました。

会場前のレッドカーペットでは、ジュリエット・ビノシュはクロエのエレガントなドレスを身にまとって優雅に登場。是枝監督はアルマーニのタキシードとえんじ色の蝶ネクタイ姿。
2人揃って歩きながら、集まったファンたちのサインや写真撮影のリクエストに応え、到着した公式上映会場Teatro Victoria Eugeniaの入口で実施されたフォトセッションには、地元スペインをはじめ各国からのマスコミ陣が大勢押し寄せ、「コレエダ!」「ジュリエット!」のコールとともにフラッシュの嵐が巻き起こり、監督とビノシュはマスコミ陣の歓声に笑顔で応えました。
サン・セバスティアン映画祭『真実』フォトセッション(ビノシュ)(C)Carlos R. Alvarez その後に行われた公式上映は、劇場を埋め尽くす900人もの観客で超満員!
監督がビノシュとともに舞台上に登壇すると、映画祭に戻った監督を歓迎するかのように大きな拍手が会場を包み込みます。

是枝監督:ありがとうございます。こんばんは。こうしてまた新作を携えて、大好きなこの映画祭に帰ってくることが出来て、本当に嬉しく思っております。毎年、ここに来るために、頑張って映画を作っています。

とスピーチを始めると、会場ではドッと笑いが起きると同時に、更なる温かい拍手が。続けて

是枝監督:この『真実』という映画は、僕が初めて日本の外へ出て、日本語ではない言語で、スタッフとキャストと一緒に作った作品です。去年の秋にパリで撮りました。映画の中に何組もの母と娘が出てきます。その母と娘の関係を重ねあわせながら、映画の最後でちょっとだけ気持ちが軽やかに、温かくなるような、僕にしては珍しい作品になったんじゃないかなと思います。終わった後に劇場を出て、少し遠回りして、歩いて自宅に帰りたくような、そんな作品だと思いますので、楽しんでください。

とにこやかにスピーチ。
フォトセッション(是枝&ビノシュ)第67回サン・セバスティアン国際映画祭
続いて、

ジュリエット・ビノシュ:ママはどこ?ママはどこ?(笑)

と、母役を演じたカトリーヌ・ドヌーヴが居ないことへの冗談からスピーチをスタートし、

ジュリエット・ビノシュ:カトリーヌ・ドヌーヴと一緒に映画を作ることができ、非常に光栄でした。今夜は残念ながら彼女の姿はありませんが、彼女はいつも私たちの心の中にいます。そして、情熱と温かさと知性を持ち合わせた、素晴らしい是枝監督と共に仕事ができるという素敵な機会に恵まれましたし、さらに、様々な役者たちともその現場を共有することが出来ました。12年ぐらい前から、映画祭などで見かけるたびに監督を追いかけてきて、ようやくこの作品の撮影に至り、夢が叶いました。またの機会があるかもしれませんが、まずは監督は、少し大変なこともあったであろうパリを一旦離れて(笑)、日本に帰ってバカンスをとらなくてはいけませんね。みなさん、良い夜をお過ごしください。

と、是枝監督との仕事を振り返り、その想いを明かしました。

こうして二人の舞台挨拶が終わり、盛大な拍手が送られる中、本編の上映が始まりました。

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『真実

10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。

国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』
 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

サン・セバスティアン国際映画祭写真:(C)Carlos R. Alvarez















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世界の映画祭で大絶賛!是枝裕和監督『真実』予告映像を解禁


映画情報どっとこむ ralph 昨年、『万引き家族』で日本映画21年ぶりの快挙となるカンヌ国際映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞した是枝裕和監督。

今や世界中で新作が待ち望まれる是枝監督の、長編14作目となる最新作で、日本人監督としては初の快挙となるヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品として華々しいワールドプレミアを行った映画『真実』が10月11日に日本で公開となります。
是枝裕和監督映画 『真実』
この度、是枝監督の構想8年の渾身作にして初の国際共同製作である映画『真実』の予告映像を解禁。

国民的大女優ファビエンヌが【真実】というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」が炙り出されていく本作。

この度解禁された予告映像は、8月28日に開幕した第76回ヴェネチア国際映画祭のオープニングを飾る華やかなレッド・カーペットと公式上映後のスタンディング・オベーションの光景で始まります。(レッド・カーペット 左からリュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、カトリーヌ・ドヌーヴ、是枝裕和、ジュリエット・ビノシュ)。



物語の冒頭は映画界の至宝カトリーヌ・ドヌーヴが演じる、大女優ファビエンヌが暮らすお城のような大きな家。彼女の自伝本の出版祝いに駆け付けたのは、ジュリエット・ビノシュ演じるファビエンヌの娘リュミール、イーサン・ホーク演じる彼女の夫ハンク、そして是枝監督がフランスでのオーディションで発掘した子役クレモンティーヌ・グルニエちゃん演じる7歳の孫娘シャルロット。久々の家族の再会に幸せそうな表情を見せる面々だが、訪ねてきた家族の気がかりはただひとつ…「彼女は何を書き、何を書かなかったのか」

その晩、早速自伝本【真実】を読み終えたリュミールは「ママ、これのどこが“真実”よ」と激しい口調でファビエンヌに詰め寄る。家に居なかった母親に代わり、いつもリュミールが辛い時に支えてくれた「サラ」。その「サラ」が本に全く登場しないのは後ろめたいから? と問い詰めるリュミールに、ファビエンヌは「良い母になるより女優を選んだの」と言い放つ。かつて一度は女優を志しながらも、女優になれなかった娘リュミールと、家族をかえりみずに女優として生きてきた母ファビエンヌ。そんな彼女たちの「残酷な真実」と「やさしい嘘」が絡み合い、やがて見えくる新たな「真実」に、母娘の閉ざされた心が動き始める。

映画情報どっとこむ ralph 『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞“パルムドール”を受賞し、今回は初めて国際共同製作に挑戦した是枝監督。本年度のヴェネチア国際映画祭では日本人監督初のコンペティション部門オープニング作品として上映され、その後もトロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門、サン・セバスティアン国際映画祭パールズ部門、釜山国際映画祭Gala Presentation部門への出品と「今年のアジア映画人賞」(Asian Filmmaker of the Year)の受賞など、世界中から絶賛の声が届いています。世界を代表する豪華キャストたちが、是枝監督の演出で、新しい家族の形を描き出す本作に是非ご期待ください!

映画『真実』

10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

是枝裕和監督映画 『真実』 国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき。
 
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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』
撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu/




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是枝裕和監督『真実』第76回ヴェネチア国際映画祭レポート


映画情報どっとこむ ralph 10月11日より公開となる是枝裕和監督最新作『真実』が、第76回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門オープニング作品に選出されたことを受け、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、そして是枝裕和監督が記者会見とフォトコールに参加しました。
ヴェネチア国際映画祭 『真実』上映後の様子2
『真実』第76回ヴェネチア国際映画祭
参加者(敬称略) カトリーヌ・ドヌーヴ(大女優ファビエンヌ役)、ジュリエット・ビノシュ(ファビエンヌの娘、リュミール役)
リュディヴィーヌ・サニエ(ファビエンヌの共演女優役)、クレモンティーヌ・グルニエ(リュミールの娘役)、
マノン・クラヴェル(新進女優役)是枝裕和監督

実施日:8月28日(水)
記者会見・フォトコール
実施時間=11:00~
(日本時間 28日21:00~)
場所=PRESS CONFERENCE ROOM-Palazzo del Casinò – 3rd floor
レッドカーペット
実施時間=18:40~ 
(日本時間29日1:40~)
場所=Palazzo del Casino
オープニングセレモニー
実施時間=19:00~ 
(日本時間29日2:00~)
場所=SALA GRANDE
公式上映
実施時間=20:00~ 
(日本時間29日3:00~)
場所=SALA GRANDE
メディア向け囲み取材
実施時間=22:30頃~
(日本時間29日 5:30~)
場所=Stucchi room 
(HOTEL EXCELSIOR VENICE内3F)

映画情報どっとこむ ralph 【公式記者会見】 
Q:最初にご挨拶。映画の制作、出演のきっかけ。

<是枝監督>
まずはこの素晴らしいキャストとともに作り上げた本作をオープニング作品に選んでいただいたヴェネチア国際映画祭の方々に、この場で感謝したいと思います。ありがとうございます。
元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です。

<カトリーヌ・ドヌーヴ>
是枝監督が言ったように、脚本の初稿を読んだ後で会いました。それからパリ、そしてカンヌで会って、日本でも会いました。こんなことが1年以上続きました。面会や本読み、コメントを通して、彼が言ったように、作られていったのです。是枝は映画の中で演じる人物を少しずつ私たちに近づけることを考えていました。私の場合、映画に出演する時は、人物を演じるにしても、自分というものを作品に投入します。特に今回は、関係が複雑なのは分かっていました。是枝は英語もフランス語も話さないので、いつも通訳を挟んでの会話です。それも悪いことではありません。大事なことを話すように促されるからです。
<ジュリエット・ビノシュ>
是枝監督と仕事をすることは数年前からの夢でした。是枝は2011年と言ったかと思いますが、私はもっと前からだと思います。12年前・・・。(会場に向かって)14?2014年?14年前?14年前ね。京都で一緒になりました。特別な機会でした。本当に夢のようでした。是枝監督の映画に出ることは、役者が監督に対して抱く夢を実現することです。さらにカトリーヌとの共演も夢のようです。『ロバと王女』は私が子供の頃大好きな映画でした。彼女と共演できたことは光栄で夢のようです。だからこの映画は私にとって夢の実現なのです。それに未来の頼もしい才能に出会うこともできました。私にとってとても鮮烈で、貴重な経験でした。

<カトリーヌ・ドヌーヴ>
(上のビノシュの回答を受けて)私もジュリエットと共演したいと思っていました。彼女の映画はほとんど全部、見ています。でも不思議なことに、これまで一度も共演したことがなかったのです。初めての共演はうれしい驚きであり、待ち望んだものでした。

Q:監督は、「家族」をテーマにした映画を作ることを得意としていらっしゃるようですが、あなたの目から見たら、このフランス人とアメリカ人の家族はどのような家族なのでしょうか?私から見るととても滑稽であると同時に、機能不全に陥っている家族です。

<是枝監督>
今回の作品はファミリードラマの要素もあるのですが、演じるということを通して、一組の母と娘が和解とは言わないまでも、お互いがお互いの人生を、つまりは自分自身の人生を少しだけ受け入れて先に進むという、そのような女性二人の話を書きたいと思っていました。その二人の周りには、血縁関係に関係なくいろんな女性や男性がいて、その輪が広がっていくことで、いろんな場所に魔法が使われて、その魔法には嘘も含まれているんですが、それが人と人を繋いだり、和解させたりしていくという、そのような物語を描きたいと思いました。

Q:ドヌーヴさんは先ほど、ファビエンヌにご自身をかなり込めたとおっしゃいましたが、ご自身とファビエンヌというキャラクターにどれくらい観客が共感することを望んでいらっしゃいますか?

<カトリーヌ・ドヌーヴ>
私が映画で演じる時は、どうしても自分が入ります。でもこの人物は私とはかけ離れています。だからとても愉快な経験でした。女優を演じながら、自分とはかけ離れた人物を演じている印象だったのです。この女優の世界は私とかけ離れています。娘との関係も、私のとは非常に異なります。ですから女優を演じるのは興味深くて愉快でした。私とかけ離れている女優ですからね。私が経験したこと、私が知っていることと違います。だから私自身と映画で演じた人物の間に類似性を見い出すのは、難しいですね。彼女のことはよく理解できます。演じるのも楽しかったですが、本当に自分とはまったく別の人物を演じているようでした。

Q:ご挨拶と出演のきっかけなど。
<リュディヴィーヌ・サニエ>
最初に言いたいのは、私もかなり前から是枝監督を知っているので、彼の映画に出ることは夢の実現でした。ジュリエットほど昔ではありませんが、5~6年前に是枝監督に会いました。女優の役に私を考えてくれていたことに、驚きました。カトリーヌと同じように、私もこの女優と自分とが似ているとは思いませんが、演じるのは楽しいものでした。本物らしさを追求したからです。とても軽くて無邪気に見える人物ですが、何と言うか、問題を抱えています。楽しかった。それにコメディーも追究しました。この人物において、コメディーの喜びは、本物で具体的でした。私とは最も離れたところにいる人物を演じたいという欲求もありました。

<マノン・クラヴェル>
第一に、私にとって初めての長編映画で、人生において最も美しく偉大な経験でした。それまでの経験はとても小さなものでした。今回の人物を演じるにあたっては、キャスティングから撮影までの間、さらに撮影中においても、常に話し合いを行いました。この人物を創作するための、真の会話でした。私の場合、この人物は、私に近いところがあります。是枝監督と一緒に作り上げたのです。これは本当に面白い経験でした。私から出発し、ある種の方向性を推し進め、神経症的な要素を加え、それを引き延ばし、ある種の夢や恐怖を加える。こうして私が演じる人物が出来上がりました。

Q:カトリーヌ・ドヌーヴさんとジュリエット・ビノシュさんに質問です。映画の準備の話をされました。どんな経験だったかを教えてください。撮影についてお話しいただけますか?言語の壁についても言及されました。どんな経験でしたか?困難や試練があったのでしょうか?ありがとうございます。

<カトリーヌ・ドヌーヴ>
とてもユニークで複雑な経験でした。最初の週は少し大変でしたね。ある人を見ながら、他の人の話を聞くのに慣れるまでに時間がかかりました。なぜなら話は是枝監督の通訳を通していたからです。でも時間が経つと…。まず質問したり、何か言いたい時は、肝心なことに絞って話します。撮影についてのおしゃべりがないのです。それはかなり特殊なことでした。でも顔を見て、表情を見れば、何かが読めます。監督が通訳を通してコメントを伝える前に、彼の顔を見て感じました。彼が望んでいる方向に進んでいるのか、そうでないのかを感じたのです。確かに特殊でユニークな経験でしたし、一般的に生活で感じるコミュニケーションの大きな制約を超えるものでした。でも経験してよかったと思います。是枝監督と一緒に撮影できて幸せでした。直接思いを伝えられないというフラストレーションはありましたけどね。

<ジュリエット・ビノシュ>
私は撮影の前にしっかり準備したいタイプなのですが、準備できるか尋ねた時に、「是枝監督は役者が準備することをあまり好まない」と聞いたので、戸惑いました。最初は是枝監督の指示を待ちましたが、撮影中に彼が私と一緒に演じていることに気付きました。私と一緒に呼吸し、言葉が理解できなくても、一緒に演じていたのです。私は彼が求めるものを漠然と理解しようとしていました。そのうち夕食のシーンの撮影がありました。私がカトリーヌを挑発するシーンです。これは2人の関係がクライマックスに達する瞬間であり、「真実」について、ついに母親を攻撃する場面です。私が演じる人物は母親のウソによって傷ついた女性です。母親の言葉の中に真実を見つけられず傷ついています。私は完全に役に入っていました。カトリーヌが映画の中で「なんて深刻なのかしら」というように、私が演じる人物は実に深刻なのです。その部分を表現すべきだと思いました。わたしは深刻な側面を押し出しました。その瞬間から、確か翌日だったと思いますが、是枝監督はラッシュを見て、「シーンに重みを加えてくれてありがとう」と言ってくれました。穏やかに港を目指す船のようでした。他の役者たちを乗せてくれたのです。カトリーヌと私以外にも人物はいますが、この2人の関係が映画の中心です。これまで映画で共演したことも、他の状況で一緒になったこともない女優たちです。その2人が出会って、何年も待ち続けた映画に出るのです。そういう意味では映画の魔法です。思いもしなかった時に、私たちを引き合わせてくれたのですからね。



Q:今回のクレモンティーヌ・グルニエちゃん(子役)の立ち位置と演出について

<是枝>
オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定に出来るなと思いました。そこで彼女に合わせて、キャラクターを書き直しました。日本での撮影と同じように、事前に台本を渡さずに、おばあちゃんの家に遊びに行く話だよと言うことだけ伝えて、あとは現場では通訳を介して、「おばあちゃんにこういってごらん」、「ママのいったことを繰り返してごらん」と、口伝えで台詞を渡すというやり方で全編撮影しました。彼女の存在が大人たちのお芝居にもいい風を吹かせてくれたなと思っています。そして、ここに並んでくださった女性キャスト陣のアンサンブルの一角をちゃんと担ってくれたなと思っています。本当に感謝しています。

Q:監督の映画に出演してみて

<クレモンティーヌ:グルニエ>
撮影した時、最初は言われたことがよく分からなかったけど、途中から何を求められているか分かってきました。どこに立って、何を言えばいいかも。最初は、どこで何を言えばいいか、間違ってばかりだけど、途中から成長して、うまくなりました。

映画情報どっとこむ ralph 【フォトコール模様】
 真っ青な空が輝く晴天に恵まれた、第76回ヴェネチア国際映画祭のオープニング。レースがあしらわれた優雅なプラダのドレスで登場したカトリーヌ・ドヌーヴ。赤を基調としたグッチのジャケットスタイルでスタイリッシュに登場したジュリエット・ビノシュ。プラダのシャツスタイルで爽やかな装いのマノン・クラヴェル。ミュウミュウの白いブラウスで登場したリュディヴィーヌ・サニエ。キラキラと光沢感のあるグリーンのディオールのドレスに身を包んだクレモンティーヌ・グルニエちゃん。そして、是枝裕和監督が記者会見場に登場。会見場は報道陣で満員(250人キャパ)。面々が現れるなり、マスコミ陣からは歓声と拍手が。大盛り上がりのなか、それぞれが海外媒体の質問に応じ、会見終了後は、是枝監督がファンからのサインの要望に快く応える姿も見受けられました。
フォトコールでも、沢山のメディアが集まり、「是枝!」、「カトリーヌ!」、「ジュリエット!」と歓声が止まらず、昨年『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞し、今や世界中で注目を集める是枝監督の最新作である本作への注目度の高さが感じられました。

【レッドカーペット模様】
快晴のヴェネチア、リド島で開幕した第76回ヴェネチア国際映画祭。大勢のマスコミや観客があふれる中、オープニングのレッドカーペットに登場した、イタリアのファッションブランド、アルマーニのタキシードとえんじ色の蝶ネクタイの是枝裕和監督。フランスのファッションブランド、ジャン=ポール・ゴルティエの朱色と黒のドレスに身を包み、さすがな貫禄を見せるカトリーヌ・ドヌーヴ。是枝監督と同じくアルマーニのセクシーなドレスで大人の魅力溢れるジュリエット・ビノシュ。フランスのファッションブランド、シャネルの黒のジャケットとミニ丈ボトムスのセットアップでスタイル良くクールにきめた、リュディヴィーヌ・サニエ。ジュリエット・ビノシュの娘役で8歳、映画初出演のクレモンティーヌ・グルニエはフランスのファッションブランド、クリスチャン・ディオールの白のドレスで天使のような可愛さをふりまいていました。またこちらも長編映画初出演のマノン・クラヴェルはイタリアのファッションブランド、プラダのチューブトップドレスで大女優たちに囲まれながらも堂々とシックにきめていました。観客からは「コレエダ!」という歓声が上がり、是枝監督の国際的な人気ぶりが伺えました。またジュリエット・ビノシュ、是枝監督は会場に集まった観客の元へ駆け寄り、サインといったファンサービス行う様子も見せました。レッドカーペットには審査員グループとして塚本晋也監督も登場。
そのほか、ニコラス・ホルトなどの人気俳優も登場し、映画祭のオープニングイベントを大いに盛り上げていました。
映画情報どっとこむ ralph 【オープニングセレモニー&上映後の会場の様子】
オープニングセレモニーが開催されたキャパシティ約1030席の会場が満席となる中、大きな拍手に迎えられながら、レッドカーペットを終えたカトリーヌ・ドヌーヴを先頭に『真実』のキャスト陣が場内に入場。最後に是枝裕和監督が着席し、オープニングセレモニーがスタートしました。監督の最新作である『真実』はもちろんのこと、映画祭に出品された作品たちが次々とスクリーンに映し出されながら、審査員のパートでは先ほどのレッドカーペットにも登場した塚本晋也監督の紹介も。その後、同劇場で遂に、オープニング上映が開始された本作。上映中はカトリーヌ・ドヌーヴ演じる我儘で奔放で、でもチャーミングで憎めない国民的大女優ファビエンヌの毒舌に笑いが巻き起こったり、豪華キャストで描き出す母と娘の愛憎渦巻くドラマに涙したりと、観客もすっかり魅了された様子。上映終了後は、そんな作品の温かさを反映するように6分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、是枝監督やカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュらは、満面の笑みを見せながら、割れんばかりの歓声を全身で受け止めました。ヴェネチアの観客から本作が愛されたことがひしひしと伝わる、オープニングを飾るに相応しいワールドプレミアとなりました。

【囲み取材】
Q:公式上映後のキャスト陣の反応はいかがでしたか?
<監督>
上映が終わった後にカトリーヌさんが「とても温かい良い上映だったわ」と、すごく笑顔で語りかけてくれたので、よかったなと思いました。なかにいると、観客の反応を確認するほどの余裕がないのと、僕自身出来上がってからまた何度も作品を観ていないので、編集の事を気にして見てしまっていて。(笑)でも良かったみたいです。ジュリエットさんも、「観ていて、いろんな感情の層が厚い映画になっていて楽しめた」と仰っていたので、まず2人の感想にホッとしました。

Q:お客さん笑っていましたか?特にどのシーンでしたか?
<監督>
笑ってくれてましたね。
最初のファビエンヌのインタビューのシーンで結構つかめていた感じですね。
最初の掴みがよくて、随所で笑って欲しいところで笑いがおきていました。
最後にリュミールが娘を使ってお母さんにお芝居をしかけて、娘が戻ってくる前に自分でセリフを繰り返しているシーンで、結構いい反応が、笑いがおきていたので、あそこで笑いが起きるという事は物語全体をちゃんとつかんで1時間40分ついてきてくれたんだなという事なので、「あっ大丈夫だ」とホッとしました。

Q:ヴェネチア国際映画祭は『三度目の殺人』ぶりですが、レッドカーペットは改めていかがでしたか?
<監督>
カンヌに比べるとレッドカーペットは階段がないので、すごくフレンドリーなんですよね。集まってきてくださった観客の方もフラットで、垣根がないので、なんとなく気楽にサインに応じられるところもあります。昔に比べるとセキュリティはきつくなっているけど、それでも緩いですよね。(笑)それが良さだなとも思います。ただ、いつ全員出揃って撮影なのかとか、観客に呼ばれているけどサインしにいってもいいのかとか、ここでテレビの取材なのかとか、いろいろ教えられないままだったのですが(笑)それも含めて楽しみました。

Q:是枝監督は最初の長編『幻の光』がヴェネチアで上映されましたね。以前、「ヴェネチアの人だと思われている」と仰っていたこともあるかと思うのですが、アルベルト・バルベーラさん(ヴェネチア国際映画祭ディレクター)からは、どんな言葉をかけられましたか?またオープニング作品に選ばれたことについてどんな想いですか?
<監督>
アルベルトさんは映画祭に選んでくださったときだけじゃなくて、僕がカンヌに呼ばれることが多く、ここに来られない間も作品を観て感想を伝えてくださったり、この10年以上すごく親しい付き合いをさせていただいている間柄なので、作品も観ていただいて、完成する前に観ていただいて意見をいただくようなことも、この作品に限らずやっているんです。とても信頼している映画人で、嘘を吐かない方でもあるのですが、今回も正直なリアクションで「オープニングに」と言う形で呼んでいただけました。終わった後も握手を求めにきてくださって、良かったなと。映画祭のスタートを決める大役でしたので、その役割は、果たせたかなと思っています。
最初の記者会見で集まっている記者の数が、僕が経験した中でも圧倒的に多かったので、カトリーヌさんとジュリエットさんが揃うとこういうことなんだなと思って、驚きでした。

Q:記者会見すごくいい雰囲気だったと思います。カトリーヌさんも穏やかに話されていました。
<監督>
(カトリーヌに)通訳が入るから、もうちょっと短くしゃべったほうがいいわよってあとで注意されました(笑)

Q:昨年、映画祭の会場に近いホテル・デ・バンで映画祭75周年の写真展があり、黒沢監督だけでなく、錚々たる日本の監督が宝物のように扱われていました。今回の映画祭ではその先輩たちの雰囲気を感じましたか?

『羅生門』がありますからね。日本人にとっては特別な映画祭というのは承知しております。2年前に来た時は(北野)武さんがいらして、ホテルのロビーでご挨拶した時に思ったのは、やっぱり武さんの映画祭なんですよね。存在感をすごく感じて。武さんのファンがホテルの外に集まっていて。僕らの世代は武さんがリードして、国際映画祭で黒澤、溝口、小津の次は大島、今村がいて、そこから新しい監督が出てきたということで武さんが道を照らしてくれた後を歩いているって、ヨーロッパの映画祭では感じるんですが、ヴェネチアではよりそれを強く感じますね。

Q:授賞式も控えますが、意気込みは?
この間のインタビューで意気込まないって言ったんですよ。(笑)
言葉の選び方が難しいですが、僕はオープニングで満足ですね。作るたびにコンペで受賞を期待されるのは作り手にとってはプラスではなくて、色んなものを作りたいと思っているなかで、今回は本当に軽いタッチで秋のパリの水彩画を描くように、日差しに溢れてほかほかするような読後感で、観客の方には劇場を出ていってほしいなと思っていています。コンペの受賞に偏見を持っているわけではないのですが、三大国際映画祭のコンペの受賞って意外ともう少しこってりした油絵の方が好まれる傾向があると思うんです、いいか悪いかは別として。今作ではそことは違うところに球を投げているというか。作っている時からそう思っていて、そして実際に作りたい方向で仕上がっているです。でももし、今日のお客さんとは別の評価をしていただけることがあるのでしたら嬉しいです。

Q:今日、今の気持ちは今までと何が違いますか?(日本で作った作品で海外の映画祭に来ることとの違い)

難しいな…記者会見にでた時に今回作ったのは日本映画ではないものとしてみられているなと一番感じましたね。
ヨーロッパの映画祭ってヨーロッパの文化の中で育ってきたものだから、日本映画含んだアジア映画ってどこか違う目線でみられている。今回はこちら(ヨーロッパ)の土俵で作った作品だと見られているとちょっと感じました。

Q:違う土俵で作ったとみられていると思うのですが、自分としては本作品手ごたえは?

フランス映画だからこうしなければとか、日本映画の良さなど自分で線を引いてつくっていないので自分が普段やっていることをどうしたら同じように意思の疎通をはかりながら尊敬するスタッフとキャストと物が作れるかというのは考えましたし、やっぱり通訳のレアさんという方を見つけたのが凄く大きいのですが、その辺は相当用意周到に僕がやりたいことをやる為にスタッフィングに時間をかけました。一番摩擦が起きている所は僕は知らないふりをしてプロデューサーの福間に任せているので、僕はノーストレスでした。本当に。自国ではないところで作る事に対して何か言い訳ができるような齟齬をきたしたことはないので。つまらなければ僕のせいだなと思います。異文化のせいに出来ない状況で作れたのはよかったと思います。逃げ道がない感じで。

Q:できた映画を見ても自分が普段やっていることを出せたという手ごたえはありましたか?

あります!ただ、最終的にはフランスの方がみてどのくらいこの映画が、もちろんフランスのスタッフが見てOKだしてくれてはいるんですけど日本語だと最終形をみても字幕を見てでしか判断が出来ないっていうところでどこかまだちょっと出来合上がったものにたいしての自己評価が最終的にどう落ち着くのかがつかめないところはあるんですけど。現場にかんしていうとほぼ自分の思い通りに、制作のプロセスも、出来上がった作品もですけどできたんじゃないかとそこは自信あります。

Q:今のところ一番印象に残っている、高揚した事ありますか?

まだきて24時間経ってないので(笑)今日の公式上映のカトリーヌさんの衣装は素晴らしかったな。
なんか君臨している感じがするな。記者会見もそうですけど彼女が会場に入った時におきる対する拍手は彼女のキャリアに対してのリスペクトだと思うんですよね。それが嬉しいですよね。僕も一緒に拍手を送りたい気持ちでしたけど。
24時間の中ではあの記者会見の会場に入った時の拍手かな。あー嬉しいなと思いました。


All photographs : © Getty Images

映画情報どっとこむ ralph 『真実』
10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  




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是枝裕和監督xカトリーヌ・ドヌーヴ『真実』全世界待望の特報映像ついに解禁! !


映画情報どっとこむ ralph 前作の『万引き家族』でカンヌ国際映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞した是枝裕和監督。
今や世界中で新作が待ち望まれる監督の、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作
映画『真実』が、ギャガ配給にて、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。


この度、是枝監督が世界トップレベルの俳優陣と共に、母と娘の愛憎渦巻くドラマを描く映画『真実』の特報映像を解禁!

国民的大女優ファビエンヌが【真実】というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」が炙り出されていく本作。一見、どこにでもいる幸せそうな若い家族。ファビエンヌも自身の自伝本「真実」の出版祝いのため、久々の娘家族との再会に喜ぶ様子を見せるが…




「この本のどこに“真実”が?」一転、物語はファビエンヌの自伝本「真実」の内容を巡り、母と娘の<嘘>と<真実>が徐々に明らかになっていきます。自伝本に綴られなかった<ある秘密>が、母と娘の心の影を次第に露わにしていく…。
彼女たちの<真実>とはいったい何なのか。

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞“パルムドール”を受賞し、今回は初めて国際共同製作に挑戦する是枝監督。
本年度のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品&オープニング作品にも決定、さらにトロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門出品も決定!

映画情報どっとこむ ralph 超豪華キャストが描き出す、家族の嘘と真実とは…!?
『真実』
10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、
テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、
そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

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監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』

撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』

配給:ギャガ
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

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是枝裕和監督最新作『真実』第44回トロント国際映画祭出品決定 !


映画情報どっとこむ ralph 10月11日(金)より公開の是枝裕和監督最新作『真実』ですが、この度、第44回トロント国際映画祭(カナダ・トロントにて9月5日~16日まで開催)のスペシャル・プレゼンテーション部門への出品が決定しました。

是枝裕和監督映画 『真実』 『シェルブールの雨傘』(63)のカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、『ポンヌフの恋人』(91)のジュリエット・ビノシュ、『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホークなど、世界のトップ俳優陣を迎え、母と娘の間に隠された「真実」を巡って物語が展開していく、是枝監督構想8年の渾身作にして初の国際共同製作である本作。

8月28日から始まる第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品にも決定している本作は、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞後初の是枝監督作として、世界中の映画祭からのラブコールが後を絶ちません。

トロント国際映画祭は北米最大規模の来場者数を誇る映画祭で、今回『真実』が出品となりますのは世界を代表する映画作家の作品を集めたスペシャル・プレゼンテーション部門。最高賞である観客賞の選考対象となる部門になります。是枝監督作品では『万引き家族』も選出されており、2003年には北野武の『座頭市』が観客賞を受賞しています。

また、今年は大ヒット中の新海誠監督作『天気の子』も同部門にて出品が決定しています。

2014年『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』、2015年『ルーム』、2016年『ラ・ラ・ランド』、2019年『グリーン・ブック』など同賞を受賞した作品がアカデミー賞主要部門を受賞しており、アカデミー賞前哨戦の一つとしても本賞への注目が集まります。

映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督最新作『真実

10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

是枝裕和監督映画 『真実』
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。


***********************************


監督・脚本・編集:是枝裕和

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』
撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ

©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA




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是枝裕和監督映画 『真実』 欧米豪華キャスト勢揃い!ポスタービジュアル解禁!


映画情報どっとこむ ralph 今や世界中で新作が待ち望まれる是枝裕和監督の、長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画 『真実』 が、ギャガ配給にて、10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。
是枝裕和監督最新作『真実』メイキングLa Vérité
この度、是枝監督が、世界トップレベルの俳優陣と共に、 新たな家族の姿を描きあげる映画『真実』のポスタービジュアルを解禁する運びとなりました。

国民的大女優ファビエンヌが【真実】というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」が炙り出されていく本作。

今回解禁となったのは、カトリーヌ・ドヌーヴ演じるファビエンヌのまわりに、娘役のジュリエット・ビノシュ、その夫のイーサン・ホーク、そして孫娘役のクレマンティーヌ・グルニエちゃんが集まったポスタービジュアル。一見、自伝本を出版した母を祝福するように笑顔の娘家族が寄り添う、仲睦まじい家族写真ですが、中心には「ママ、あなたの人生、嘘だらけね」という不穏なコピーが添えられ、家族の間に秘められた<嘘>や<秘密>が、好奇心を掻き立てるビジュアルとなっています。
是枝裕和監督映画 『真実』 また、世界を代表する豪華キャストが一堂に会しながらも、その絶妙な距離感や表情からは、是枝監督ならではのリアルな家族の姿が垣間見え、これまで「父と息子」「四姉妹」「血の繋がらない一家」など様々な家族の形を描いてきた是枝監督が創り上げる、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュの新たな母娘像からも目が離せません。


『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞“パルムドール”を受賞し、今回は初めて国際共同製作に挑戦する是枝監督、そして本年度のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品&オープニング作品に決定し、日本のみならず、世界中からますます注目を集める本作に是非ご期待ください!

10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

公式サイト:
gaga.ne.jp/shinjitsu/

【STORY】

全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。

出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。

国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」

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監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』 
撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ 
©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA  
Photo: L. Champoussin




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