元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会<マスターズ甲子園>を舞台に描かれた
映画『アゲイン 28年目の甲子園』 が1月17日(土)より全国公開となります。 本作は、全国の元高校球児が世代を超えてチームを作り、再び甲子園を目指す実在の大会「マスターズ甲子園」を舞台に、忘れようとした夢に再び挑戦する大人たちを描いた感動作。 “再挑戦“という作品のテーマと共に描かれるもう一つのテーマ“親と子の絆“。 そんな本作の公開を記念して、劇中の登場人物たちの世代の親子を招待する“大人の親子試写会”が 中井貴一さん、波瑠さん、工藤阿須加さん、柳葉敏郎さん、大森寿美男監督ら豪華キャスト陣が登壇して実施されました。そのイベント前に年明け初の完成報告会見もおこなわれました。 |
|
『アゲイン 28年目の甲子園』 完成報告会見&大人の親子試写会
日程:2015年1月7日(水) (1)【完成報告会見】 <完成報告会見> 中井貴一さん、波瑠さん、工藤阿須加さん、柳葉敏郎さん、大森監督による完成報告会見がイベント前に行われました。 MC:一言ずつご挨拶をお願いいたします。 中井さん:『アゲイン』は特殊な話ではありません。当たり前に存在する男の話で、人と人との繋がりで新たな面に気づいたりと、淡々とした話です。役者としてそういうことに気づくのが難しいんですよね。年明け早々に公開ですが、気楽に映画館に足を運んでいただける映画です。ぜひ皆さんのお力をお貸しください。 波瑠さん:この映画のお話をいただいたときは、マスターズ甲子園も知らず、実際に視察に行き、ボランティアの皆さんの動きを勉強するところから始まり、撮影に入ると先輩の皆さんについていくのが大変でしたが、とても素敵な時間を過ごすことが出来ました。 工藤さん:野球をやったことがなかったので、野球の体にしなきゃ、この子野球をやってないとばれないようにしなきゃという気持ちで入りました。また中井さんの若いころの映画を観て勉強しました。いい作品になっていると思いますので、いろんな人のきっかけになればいいなと思います。 柳葉さん:中井くんからもありましたが、どこにでもある人の想い、つながりを素直に表現している作品です。中井くんとの撮影も阿吽の呼吸で気持ちよくできました。自分も中年になってようやくこういう表現ができるようになったと思いながら、若い役者たちのパワーをもらいながら新年を迎えることができました。柳葉敏郎、新しいステップを踏み出すことができます。 大森監督:野球を題材にした映画なので、野球シーンは俳優の皆さんに体を張っていただいて、理想通りのシーンを描くことができました。野球をしている人たちの人間ドラマ、若手からベテランまで役者がとても素晴らしかった。そこがPRしたいところです。 |
|
MC:本日は皆様に映画『アゲイン 28年目の甲子園』が夢に挑戦していく者たちを描いた物語であることに絡め、「2015年に挑戦してみたいこと」をお題にに書き初めをしていただきました。ここでご披露していただきたいと思います。 中井さん:「蓄積」 波瑠さん:「ひとり旅」 工藤さん:「心体技」 柳葉さん:「舟出」 大森監督:「一作入魂」 |
|
MC:本作は親子の物語ということで、胸を打つシーンがたくさんありました。そこで皆さんにとって親とは?親についてどう思うか教えてください。
中井さん:親は幹、子どもは枝葉。親が中心にいて子どもがそこに集まってくる。代々育って、枝も幹になって大きくなる。人間はその繰り返しだと思います。自分が親の世代になって、親の有難味がわかるように、子が親に勝てるということはない。近づけるように努力するけれど、跳ね返されてながら群がっていくんだろうと思います。 波瑠さん:自分の一部です。父と母で私は出来ていると思います。悲しいことも楽しいこともまず一番に報告したいと思い浮かぶのは両親の顔ですね。 工藤さん:憧れであり、越えられない壁です。仕事をいただいて働いてみて、畑は違えど仕事の大変さを感じて、改めて凄いなと思いました。越えたいと思うけれど越えられないかな。 柳葉さん:皆さん、男親を想像しておっしゃっているので、いっしょだなと聞いていました。死ぬまで越えられないですね。親が目標になっているということはそこまで達してないわけで、死ぬまで思い続けるんだろうと思います。父親としては本人たちがどう思っているかわかりませんが、子どもたちは俺を見ていると思って日々を送っています。 大森監督:子どものときは親と子がいれば親子になると思っていました。いざ親になると行きかうボールが大事だと痛感します。この作品のテーマでもある言葉のキャッチボールの大切さを感じながら、子どもと付き合っていきたいと思っています。 |
|
マスコミからの質問
Q:中井さんと波瑠さんにお聞きします。親子に近い役を演じられて、お互いどう思いますか?撮影エピソードを交えながら教えてください。 中井さん:歳は食っているけど中身は変わってないんです(笑)若いころは菅原文太さんや高倉(健)先輩など、もちろん大御所、重鎮に見えたんです。でもいざ自分がその歳になってみると、全然ダメですね(笑)波瑠ちゃんから見ると、大先輩に見えるんだろうけど(笑)人見知りで最初はぜんぜん目を合わせてくれなかったけれど、芝居をしてみて、だんだん心が通じ合ってくる関係性になりました。 波瑠さん:中井さんはとてつもなく先輩に感じます。というか、先輩です。私から話しかけるなんて!という感じでしたが、紳士的で優しい方で、 Q:工藤さんに質問です。野球技術をお父さんに教えてもらいましたか?また、野球を通してお父さんに対する想いは変わりましたか? 工藤さん:今回サードの役だったので、父に「誰をイメージしたらいいか?」を聞いたら、「長嶋さんをイメージしたら」と言われました。僕、現役の長嶋さんを見たことがなくて(笑)でも野球中継を見て勉強しました。実は野球に全く興味がなかったのですが、この映画に携わらせていただいて、野球が好きになりました。 大人の親子試写会の模様は次の記事に!http://eigajoho.com/?p=23985 『アゲイン 28年目の甲子園』 2015年1月17日(土)全国ロードショー! |
物語・・・
元高校球児・坂町晴彦(中井貴一)のもとに亡くなった元チームメイトの娘・美枝(波瑠)が訪ねてきた。
<マスターズ甲子園の>スタッフとして、働く美枝から大会への参加を勧められた坂町だが、「今さら」と断る。28年前の事件――。
坂町達が甲子園に行けなかった原因は、実は美枝の父にあったのだ。
それは美枝にだけは話したくなかった。しかし父親の思い出を追い求める美枝と接するうちに、坂町は離れて暮らす一人娘とずっと向き合ってこなかったことに気付く。そして現実と折り合いをつけ、思い出を上手に諦めることで、自分自身を騙し続けてきたことにも。「あの夏」に決着をつけなければ前へは進めない。
坂町は再び人生のグラウンドへ走り出すことに決めた―。
原作:重松清「アゲイン」(集英社「小説すばる」連載)より
監督・脚本:大森寿美男
主題歌:浜田省吾「夢のつづき」(SMEレコーズ)
出演:中井貴一 波瑠 和久井映見 柳葉敏郎 門脇麦 太賀 工藤阿須加 西岡德馬 ほか
配給:東映
(C)重松清/集英社 (C)2015「アゲイン」製作委員会