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是枝裕和監督 アジア人初の快挙!サン・セバスチャン国際映画祭ドノスティア賞受賞!『万引き家族』で


映画情報どっとこむ ralph 様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が、6月8日(金)より329館334スクリーンにて全国公開。
28日(木)には、来場者数が220万人を突破!また、興収27億円を突破するなどその勢いはとどまらず、日本中を席巻しております!

そして!

この度、スペイン・バスク地方で行われる第66回サン・セバスチャン国際映画祭(9月21~29日)に出品されることが決定し、是枝裕和監督が俳優または監督に送られるもっとも名誉ある賞で、生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞することが決定しました。

これはアジア人初の快挙となります!!


是枝裕和監督コメント
サン・セバスチャンは僕にとって特別な映画祭です。初めて呼んでいただいてから20年になりますが、その間に触れた、あの景色、あの観客の笑顔、全てが忘れがたいです。その時間の積み重ねが、今回の賞に繋がったのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございます。

映画情報どっとこむ ralph 『万引き家族』

本賞は、過去にはアル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラ、オリバー・ストーン、リチャード・ギア、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、デンゼル・ワシントンなど名だたる監督、俳優が受賞。

是枝監督作品の同映画祭出品は本作品で9作品目となり、非常に深い親交と思い入れのある映画祭となります。

①1998年『ワンダフルライフ』 コンペティション部門出品 国際批評家連盟賞受賞!
②2006年『花よりもなほ』 コンペティション部門出品
③2008年『歩いても 歩いても』 コンペティション部門出品 脚本家協会賞受賞!
④2011年『奇跡』 コンペティション部門出品 優秀脚本賞受賞!
⑤2013年『そして父になる』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
⑥2015年『海街diary』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
⑦2016年『海よりもまだ深く』 パールズ部門出品
⑧2017年『三度目の殺人』パールズ部門出品
⑨2018年『万引き家族』ドノスティア賞受賞!

映画情報どっとこむ ralph 『万引き家族』絶賛公開中

公式​HP:​​
gaga.ne.jp/manbiki-kazoku

​公式​twitter:
https://twitter.com/manbikikazoku

ストーリー
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

出演:
リリー・フランキー 安藤サクラ 
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林

配給:ギャガ
(C)​​2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. ​



「空飛ぶタイヤ」大ヒット感謝で!長瀬智也 大入り袋初手渡し!ディーンは・・


映画情報どっとこむ ralph 池井戸潤の大ベストセラー「空飛ぶタイヤ」が待望の映画化。
主演に長瀬智也を迎え、ディーン・フジオカ、高橋一生ら日本を代表する豪華キャストが集結、さらに主題歌にサザンオールスターズと盤石の体制で臨んだ本作。その大ヒットを記念して、長瀬智也さんと本木監督がサプライズで劇場入り口にてお客様をお出迎え!!

感謝の気持ちを込めて、客様全員に手渡しで大入り袋を配布。

さらに、ディーン・フジオカを加えた3人で大ヒット舞台挨拶がおこなわれました!

映画『空飛ぶタイヤ』大ヒット御礼舞台挨拶
日程:6月26日(火)
場所:新宿ピカデリー
登壇:長瀬智也、ディーン・フジオカ、本木克英監督


映画情報どっとこむ ralph 舞台挨拶から合流のディーンとともに長瀬が登場するとこれまで行った舞台挨拶以上の悲鳴にも似た完成で迎えられ

長瀬さん:多くの方々が大ヒットを喜んでいます。多くの方々に作品を観ていただけて嬉しく思います。みなさんのSNS活動のおかげです!

と笑顔で大ヒットの喜びとともにこの日集まった観客に感謝!
続けて、

ディーンさん:大ヒット御礼という事でめでたいです!こういう形で皆さんとお祝いできるのはとても貴重な体験。背中を押すような作品に参加出来て光栄。皆さんの笑顔を見れたという事は、この作品が世の中に響いたんだなと思います。

と笑顔で語った。

映画情報どっとこむ ralph 舞台上では、サプライズで行われた劇場入り口で行われた大入り袋の手渡しに話が及ぶと、

長瀬さん:お客様の中には僕と気づかれていない方もいらっしゃった。

と会場を笑わせつつも、

長瀬さん:初めてのことなので、大入り袋を手渡すときに笑顔にキュンとなるのがうれしいですね。

と振り返ると、

ディーンさん:僕も間に合っていれば、長瀬さんの顔でキュンとできたのに!

と貰うほうになるつもりのディーンさんに

長瀬さん:一緒に配ろうよ!

とのツッコミも!



6月15日の公開以降、観客動員数65万人、興行収入8億円を突破、さらには映画レビューサイトや、映画評論家の方々からそれぞれ新境地と思える役柄と絶賛の声が相次ぐ現状に、


ディーンさん:信念を貫く姿に明日頑張ろうという反応がうれしい。フーテンみたいな人生を送ってきたので、ちゃんとサラリーマンとして定職につく役柄なので、人間ってどんな環境においても揺れるし、消えない正義感や信念がある。車線変更している沢田が人間らしい。自分が演技をする中でいい経験をさせていただきました。

と言えば、

長瀬さん:そういう言葉をいただけるのはうれしい。作品に携われてよかったと思う瞬間です!

と喜びを語り

長瀬さん:自分の中で新境地ということはなく、この作品でどうできるか。今年40歳になって、初めは社長という役柄が想像できなかったが、やるべきことをしっかりやったことがそういう風に伝わったのかなと思います。

と自信を漲らせた様子。

映画情報どっとこむ ralph そんな長瀬さんとディーンさんの二人の魅力について

本木監督:長瀬さんの特徴は頑張れ、赤松!と思える人ですし、さらにディーンさんが沢田を演じるから新鮮なものがある。良心と野心の間で揺らぐ姿は新境地ではないかと。

と2人をべた褒めすると、二人は笑顔で見合わせていた。


はなしは主題歌「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」のサザンオールスターズへ。

長瀬さん:自分も作品をやっていてイメージみたいなものはざっくり持つんですけど、それをいい意味で裏切ってくれて、誰が聞いても桑田佳祐さんの世界観で……。今の桑田さんがあの歌詞を歌うから説得力があるんでしょうね。桑田さんのキャリアが生み出したものだなって思い知らされた曲です。

とコメント。サザンそのものについても

長瀬さん:音楽はまじめにやっちゃいけないって気持ちが僕のどこかにあるんですけど、桑田さんはそれをよくわかっていらっしゃる。人間性も含めてリスペクトしています。

と絶賛した。ディーンさんもサザンには思い入れがある様子で・・・

ディーンさん:子供のころから自分の生活の一部のような日本を代表するバンドであり、シンガーソングライター。目標とする一人のミュージシャンで大先輩で、自分にとってとても大きな存在。今回とても刺激的な応援歌をいただいたなと思います。

とコメント。

映画情報どっとこむ ralph
最後に・・・

長瀬さん:この先に残っていくこの作品は僕とっても大切なもの。この作品を観てくれる方にとっても大切な作品になってくれると嬉しいです。

と締め、会場は大きな歓声に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じました。

『空飛ぶタイヤ』

反撃開始!大ヒット上映中!!



物語・・・
ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)に再調査を要求。同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。それぞれが突き止めた先にあった真実は大企業の“リコール隠し” だった。果たしてそれは事故なのか、事件なのか。男たちは大企業にどう立ち向かっていくのか。正義とはなにか、守るべきものはなにか。日本を代表するオールスターキャストによる世紀の大逆転エンタテインメント!

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長瀬智也
ディーン・フジオカ 高橋一生
深田恭子 岸辺一徳 笹野高史 寺脇康文 小池栄子 阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.) ムロツヨシ 中村蒼

原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社文庫)
監督:本木克英  脚本:林民夫  音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
企画・配給:松竹  (c)2018映画「空飛ぶタイヤ」製作委員会
公式サイト:http://soratobu-movie.jp/ 公式Twitter:@soratobu_movie FB:https://www.facebook.com/soratobu.movie/




上海国際映画祭 チケットは20秒で完売『万引き家族』 松岡茉優、城桧吏、是枝裕和監督登壇!


映画情報どっとこむ ralph 第71回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にて最高賞<パルムドール>を受賞!興収20億円を突破!
是枝裕和監督『万引き家族』が、6月8日(金)より329館334スクリーンにて全国公開いたしました。

この度、6月16日(土)より開催されている第21回上海国際映画祭(開催:6/16(土)~6/25(月))にて、6月23日(土)に本作の公式上映が行われ、舞台挨拶に、松岡茉優さんと城桧吏くん、そして是枝裕和監督が登壇!

中華圏にも数多くファンがいる是枝監督の最新作だけに注目度もトップクラスのようで、なんと、上映チケットはわずか20秒で完売!

一般客だけでなく、中国の俳優や監督なども詰めかけ、1000席の会場は満席となりました!

『万引き家族』第21回上海国際映画祭舞台挨拶
日時:6月23日(土) 
場所:SFC Shanghai Film Art Center HALL1
登壇:松岡茉優、城桧吏(じょう・かいり/子役)、是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 開口一番に、

是枝監督:ニイハオ(笑)こんにちは。こんなに沢山のお客さんに集まっていただいて、自分の新作をここで観ていただけることを嬉しく思っています。
と挨拶。次に、

城くん:本日は、来てくださってありがとうございました!映画、面白かったですか?
との問いかけに!会場から「はいー!」と日本語でレスポンスが返ってくる一幕も!

続いて、中国でも多くのファンを持つ松岡さんの番になり

松岡さん:ニイハオ!

と中国で挨拶をすると、更に大きな歓声と拍手が!

松岡さん:本当にこんなに沢山の方にこの映画が届いて、本当に嬉しいです!今日は監督に聞きたいことを何でも聞いてください!

と挨拶をしました。

映画情報どっとこむ ralph その後、MCより<パルムドール>受賞したことで中国も含め、世界中で非常に注目を集めていることについて問われると

是枝監督:とても大きな賞で、日本国内でもニュースで取り上げていただけるような、新聞の一面に載るような事件になってしまったので、僕だけじゃなくて、桧吏くんも街を歩いていると、あ、あの映画の子だ、と気づかれるような状況になっています。でも、こういう形で映画館の外にどんどん広がっていくというのはとても良いことだと思っているので、すごく前向きに捉えていますし、僕自身は今回の受賞をきっかけにして、勿論この中国でもより多くの方たちにこの映画を届けられればいいなと思っていますし、次回作をつくることが少しスムーズにできるようになればと思っています。

とコメント。また、松岡さんは、中国の取材を受けた際に、自分が韓国で諧星(シェシン)=コメディスターと勘違いされていることを知ったそうで、観客に

松岡さん:私は女優です!ね、監督?!
と妙な誤解を晴らす場面もみられ、観客から笑いを誘いました。また、城くんが中国で火鍋を食べたことを明かすと歓声が起こるなど大盛り上がり!

次に、日中の映画における交流について問われると、

是枝監督:僕が映画を撮る前、大学生の頃に、チャン・イーモウ監督やチェン・カイコー監督の作品が日本で公開されて、すごいブームになって、アジアからすごく新しい作品が生まれるようになりました。その後に、僕自身、台湾のホウ・シャオシェン監督と先ほどの二人の監督を通して、自分が映画を撮りたいと強く思うようになって、更に撮り始めてからは、世代的には僕よりも少し下ですけれど、ジャ・ジャンクーという中国を代表する監督と出会いました。同じ時期に映画をつくり、映画祭をまわり、彼が日本に来たときには、一緒にご飯を食べてというそういう関係の中で、お互いに今、どんなものをつくるべきなのか、映画とどんな風に向き合うべきなのか、自分が生まれ育った土地と人々と社会とどんな風に向き合って、そこから映画のモチーフを見つけていくのか、などとても多くのことをジャ・ジャンクーから学んでいます。そういう同世代に優れた監督を持つということは同じ作り手として、財産ですし、そういう関係を日本と中国の監督たち、役者たちが深く深く、長く持てる関係がつくれたらいいなと思っています。

とコメント。

映画情報どっとこむ ralph そして、

是枝監督:ちょっと話がそれますが・・・・松岡茉優という女優はですね、お笑い芸人ではありませんけども(笑)、非常にコメディエンヌとしての才能が本当にずば抜けているので、僕は今回かなりシリアスな状況で彼女を撮らせてもらいましたけど、非常に幅広く役をできる女優さんだと思っていますので、是非中国でも彼女が観たいと思っています。

とアピールすると大きな拍手が起こりました。

また、作風について問われると、

是枝監督:あまり自分の作風というのを考えているわけではないんです。撮りたいなと思う作品に適した、一番相応しいカメラワーク、カメラアングルというのを探ろうという感じでしょうか。ずっと基本はそこなんだけどやはり、デビューしたときに比べると、今の方が、僕が選んだ役者をどう撮るか、その感情をどう撮るか、一枚の画をつくっていくというよりは、より人間に近いところに僕自身の気持ちとかカメラというのが、存在しているんじゃないかと思っています。そういう変化はあります。

とコメント。


映画情報どっとこむ ralph その後は、観客からのQ&Aを実施。

Q.今後一番やりたい役はなんですか?

松岡さん:是枝監督に~。また使ってもらえることです♡
と回答し、またもや笑いと拍手を誘い、次に、撮影での役作りについて問われると

松岡さん:撮影を通して、キャストの皆さんとぎゅうぎゅうな時間を過ごしていたら、本当の“家族“のようになっていったし、大女優の樹木希林さんの隣に座れるようにもなったし、本当にあの時間は”家族“そのものでした。でも、最近、桧吏が男の子になってきて、ちょっと触ると嫌がる…。

と寂しげな表情もみせました。


Q.どの役柄に一番時間をかけましたか?という質問に対し、

是枝監督:あんまり順番はつけられないんだよな…でも、ここにいるからいうわけではないけど、松岡さんの役は最初書いていたのとは全然違う役だったんですよ。松岡さんと会って、どうしてもこの子が撮りたいなと思って松岡さんを選んだわけですけど、希林さんに映画の中では詳細に描かれない役柄の背景の部分について多くご指摘を受け、希林さんはそういうところに対して、すごい鋭いので、そこが脚本として甘いんだなと思って、書き直していきました。そういった作業が、役者さんとの意見交換の中でできていくということが、監督にとってとても素晴らしい充実した作業なんですけど、今回はそれがとてもよかったと思います。

と明かしました。


時間があっとい間に過ぎ、惜しまれながらも終了した今回の舞台挨拶。観客からは「是枝監督の大ファンです。全てが素晴らしかったです。とても感動的で悲しかった。安藤サクラが素晴らしかった。」といった感想も上がるなど、上海でも確実に人々の心に届いたようで、大きな拍手が送られました!


万引き家族

絶賛公開中!!

公式サイト:gaga.ne.jp/manbiki-kazoku

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。

冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

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出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明
/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

配給:ギャガ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.  


セルジュ・トゥビアナ ゴダールを大いに語った!『グッバイ・ゴダール!』フランス映画祭2018トークイベント


映画情報どっとこむ ralph ジャン=リュック・ゴダール監督作『中国女』の主演女優であり、作家であり、そしてゴダールの2人目の妻でもあったアンヌ・ヴィア ゼムスキーの自伝的小説を映画化した『グッバイ・ゴダール!』が、7月13日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて 全国順次公開となります。

そして!

この度、一足早くフランス映画祭 2018 にて本作が上映され、上映後にトークショーが、フランスの映画研究の第一人者であり、カイエ・デュ・シネマの映画評論家・ジャーナリストという経歴を持つセルジュ・トゥビアナさん(ユニフランス会長/映画評論家)と東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦さんを迎え、本作にちなみアンヌ・ヴィア ゼムスキーやゴダール、またミシェル・アザナヴィシウス監督についてや、そのほか昨今のフランス映画について語りました!

日時:6月22日(金)
場所:イオンシネマみなとみらい
登壇:セルジュ・トゥビアナ(ユニフランス会長/映画評論論家)、矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)

映画情報どっとこむ ralph 『グッバイ・ゴダール!』上映終了後、登壇したトゥビアナさんが

トゥビアナさん:皆様の前に来られたことを嬉しく思います!

との挨拶さからトークショーはスタート。

まず、 ゴダールとの出会いについて聞かれると、
トゥビアナさん:1965 年に『気狂いピエロ』を見たのがゴダール作品との出会いです。当時私は 16 歳だったのですが、この映画がきっかけで、すっかり映画ファンになったわけです。ですからゴダールやトリュフォーには私を映画の世界に引き込んでくれた、芸術的な、そして精神的な借りがあると思います。

とゴダール作品との出会いが人生を決めたことを明かしました。
映画情報どっとこむ ralph トゥビアナさん:その後、 カイエ・デュ・シネマという雑誌で映画評論を書くようになりました。ヌーヴェルヴァーグの映画について論じる雑誌だったのですが。 雑誌にはゴダールやトリュフォーといった、いわゆる 60 年代を代表するフランスのヌーヴェルヴァーグの監督たちが、映画評論家 として参加してくれていました。そして 1970 年代後半に当時グルノーブルに住んでいたゴダールに会いに行きました。私にとってと ても重要な時間でした。ただ、2 時間ゴダールと話したけれど、その間彼が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。(笑)

とゴダールとの出会いを振り返りました。それに対して

矢田部さん:トリュフォーとゴダールに実際会った方とご一緒できるなんて興奮しますね。
と興奮のご様子。 本作の原作小説の作者であり、女優でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキーについて話が移ると、

トゥビアナさん:彼女に最初に女優として注目したのがロベール・ブレッソンだったんです。『バルタザールどこへ行く』がアンヌが女優としてデビューした作品でした。カイエ・デュ・シ ネマのメンバーはみんなブレッソンのファンだったので、ゴダールもそのセットを訪ねたんです。そこで、当時 18 歳のアンヌにゴダールが注目し、その後口説いたわけですね。こうしてゴダールは彼女に『中国女』の出演をオファーしたのです。

と、ゴダールとア ンヌの出会いを明かしました。さらに、ゴダールにインスピレーションを与えた女性として、60 年代の『女は女である』、『気狂いピエロ』 などのアンナ・カリーナ時代、その後のアンヌ・ヴィアゼムスキーとの時代、そして、72年ごろから現在までのパートナー、アンヌ= マリー・ミエヴィルの時代という3つの時代があることを説明し、

トゥビアナさん:(アンヌ・ヴィアゼムスキーは)画家にとってのミューズのような存在でした。短い付き合いでしたが、五月革命の時期とも重なり、濃い2年間だったのです。

とゴダールにとってアンヌが重要な存在だったと。さらに 『グッバイ・ゴダール!』にも重要な出来事として登場し、今年が50周年のアニバーサリーイヤーである五月革命について聞かれると、

トゥビアナさん:私は50周年を祝う風潮はあまり好きではありません。多くの間違いも犯しましたが、私の青春時代 であり、思い出であることは間違いありません。なにか世の中を良くしよう、変えようと若い人たちは思っていました。

と当時を振り返りました。

トゥビアナさん:2018 年の今、もちろん世の中は良くなった面もあります。ただ、当時のように自分たちで社会を変えられるという実感はなくなり、どこか上から支配されているような気がします。社会が 68 年当時はひとつになっていたけども、今は分断されてしまったような気がします。『グッバイ・ゴダール!』では幻想を抱きながらも団結していった当時の若者たちが描かれています。

と当時と現在の違いを語った。

映画情報どっとこむ ralph 最後に『グッバイ・ゴダール!』というタイトルについて、

トゥビアナさん:原題よりも、こちらのタイトルの方が映画に非常にあっているような気がし ます。原題の「Le Redoutable」は「恐るべき」という意味で、潜水艦の名前でもあります。これよりも『グッバイ・ゴダール!』の方が、 若い女性が男性に「チャオ、さよなら」と言っているようで、まさにアンヌの心情をよく捉えたタイトルだと思います。

と邦題にも言及。 さらに、

トゥビアナさん:ゴダールは現在 87歳ですがヌーヴェルヴァーグ最後の生き残りで、まだまだ現役です。グッバイと言いながらも、まだ生きてるよ、というところがゴダールのユーモアに繋がる部分でもありますね。

と締めくくりイベントは終了した。

グッバイ・ゴダール!

7月13日(金)、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式サイト:gaga.ne.jp/goodby-g

<STORY>
19 歳のアンヌは、パリで暮らす哲学科の学生。そんな彼女の人生に驚きの出来事が起こる。映画を変えたと世界中から注目される天 才監督ジャン=リュック・ゴダールと恋に落ち、彼の新作『中国女』で主演を飾ることになったのだ。新しい仲間たちと映画を作る刺 激的な日々、そしてゴダールからのプロポーズ…。生まれて初めての体験ばかりの毎日に、アンヌはあらゆることを夢中で吸収してい くが、パリの街ではデモ活動が日に日に激しくなり、ゴダールは次第に革命に傾倒していく。

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出演:ルイ・ガレル『サンローラン』/ステイシー・マーティン『ニンフォマニアック』/ベレニス・ベジョ『ある過去の行方』ほか 監督:ミシェル・アザナヴィシウス『アーティスト』 原作: 『それからの彼女』(DU BOOKS 刊・原題『Un an apres』) 配給:ギャガ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 協力:ユニフランス日本
© LES COMPAGNONS DU CINÉMA – LA CLASSE AMÉRICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.


是枝裕和監督チャンスがあればまた『万引き家族』家族で集まりたい!英語字幕版上映Q&Aで


映画情報どっとこむ ralph 是枝裕和監督渾身作カンヌ国際映画祭<パルムドール>を受賞!
『万引き家族』が、6月8日(金)より329館334スクリーンにて全国公開。
14日(木)には来場者数が100万人を突破!さらに、20日(水)には、興収20億円を突破いたしました!

外国人の方々からのたくさんのお問い合わせを受け、英語字幕版の上映が決定した本作。

6月23日(土)より新宿バルト9にて上映開始となる前に、TOHOシネマズ 六本木で行われる英語字幕版上映回に是枝監督が登壇!

是枝作品恒例のティーチインイベントですが、今回の観客は日本人の他に、日本在住の外国人の方たち!既に4回目の鑑賞だというコアファンから是枝作品を鑑賞したのは今作が初めてというビギナーファンまで来場し、様々な質問が飛び交いました。イベント最後には、本作で“家族”を演じた、リリー・フランキーさん、安藤サクラさん他6名と是枝監督のLINEグループの存在を明かし、その中でのやりとりについても明かすなどして、会場を盛り上げました。

『万引き家族』英語字幕版の上映&ティーチインイベント
日時:6月21日(木)
場所:TOHOシネマズ 六本木
登壇:是枝裕和監督

映画情報どっとこむ ralph 外国人だけでなく、日本人含め会場いっぱいに詰めかけた観客たちの大きな拍手で迎えられ登場した是枝監督。

是枝監督:デビュー作からこういったティーチインイベントを実施しています。楽しいから続けていて、本当は何回もやりたいんだけど、明日から上海で今週からフランスに行ってしまう為、今作ではこの一回限りになってしまいそうです。でもロングランヒットになると、夏にまたやれるんですけど(笑)

と挨拶。その後、観客たちとのティーインが始まりました。

Q,家族6人が、縁側で見えない花火を見上げるシーンがとても好きです。6人全員がフレーム内に収まっているのはあのシーンだけかと思ったのですが、その理由を教えてください。

是枝監督:全くないわけではないんだけど、6人全員をフレーム内に収めるのはあのシーンだけにしようと思っていました。でも、あのシーンは最初からあったわけではなくて、ロケハンでこの家を見つけたときに、ここからじゃ花火は見えないよね、という話をスタッフとしていて、面白いなと思って書き加えました。


Q,国内、海外の観客で反応の違いはありますか?また、“家族“とはなんだと考えますか?

是枝監督:反応の違いは、国内、海外共に違いは感じません。もっとドメスティックな、いわゆる日本的な作品であるといえる『誰も知らない』や『海よりもまだ深く』のときでも、何かしら齟齬はあるけど、軸は同じだと思っているので、国は関係なく、そういったものは越えられると確信をもってつくっています。
“家族”とは何かということについては、そういうことを知る為に映画をつくっているわけではないんです。そういった問いについては、登場人物が手探りで探しています。例えば、『そして父になる』では、家族を繋ぐのは血か時間かという二者択一を主人公に課しているけど、どちらが大切かということを示したいわけではありません。今回はむしろ、共に過ごす時間が終わったとき、記憶として残っているものが、“家族”というものなのかなと。離れても見えない形で“家族”という意味が浮き上がってくる。今回はそういう話にしたくて書きました。

Q,初めからストーリーは決めてつくっていますか?

つくっている過程で新たに作り上げていくストーリーというのが一番面白いと思っています。今回も最初に書いていたはなしとだいぶ違うんです。撮影中、(安藤)サクラさんから「リリーさん演じる治は“とうちゃん”と呼ばれることを切望しているけど、私が演じる信代はどう思っているんでしょうか?」と相談されたんですけど、そのときはその問いかけに対して、曖昧な返事をしていたんです。だけど、後から面白いと思って、そのシーンを付け加えたり、台詞を変えたりしました。キャストやスタッフは大変だと思うけど(笑)、そうやって映画をつくるのは楽しいし、それでいいシーンが撮れたときは幸せに感じます。

Q,役者のどういったところみて、配役を決めるのでしょうか?

是枝監督:普段はあまり別の作品をみて決めるということはほぼないんですが、今回、松岡さんだけは彼女の出演しているドラマや映画をみて、素晴らしい女優さんだと思ったので参加してもらいました。この場に来る前に、フランス映画祭に呼んでいただき、開会式で挨拶をさせていただいたんですけど、映画祭のフェスティバルミューズを務められている、女優の常盤貴子さんもその場にいらっしゃったんです。彼女の役割は、同じくミューズを務められている仏女優のナタリー・バイさんの挨拶を日本語で挨拶するというものだったんですが、通訳の方が、ナタリーさんの挨拶を訳してしまって、彼女の役目がなくなってしまったんですね(笑)。そのときに、とても美しい着物でビシっとキメた常盤さんが、大きな口を開けて大笑いしたんです。そういうとこをみると、こういう笑い方をする役を書いたりする。そういった、そのひと自身の何かが垣間見えたときに、書きたいという欲が出たりします。

映画情報どっとこむ ralph 夜遅くのイベントだった為、

是枝監督:多分、観終わった後に、カップ麺にコロッケを乗せて食べたいという方もいらっしゃると思うので、この辺で終わりにさせていただきます(笑)

といい、この場を名残惜しむ様子をみせ

是枝監督:またチャンスがあれば、こういったティーチインをやりたいと思っています。日本をしばらく離れますが、僕の新しいチャレンジがもうすぐ発表できるかと思いますので、是非ご期待ください。

とコメント。

また、6月21日は佐々木みゆちゃんの誕生日ということで、監督と本作の家族6名のLINEグループでお祝いの言葉などが飛び交っていたそうで、

是枝監督:撮影が終わって、公開記念の舞台挨拶が終わると、この“家族”がバラバラになっちゃうのが寂しいね、と話していたんです。でも、チャンスがあればまた集まりたいと思いますし、離れていると寂しく感じたりするのは、本当の家族のようだなと思っていて。これからも、この関係をずっと続けたいなと思っています。

と語りました。


万引き家族

全国大ヒット公開中

物語・・・
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。
彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。
体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。

だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。

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​​原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林

配給:ギャガ
(C)​​2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. ​