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謎解きアクション『忍者狩り』三元雅芸、黒川芽以試写会舞台挨拶


先ほど行われました第39回モントリオール世界映画祭(会期:8/27~9/7現地時間)「Focus on World Cinema」部門に出品し、大きな話題となりました映画『忍者狩り』。

海外マーケット向けに派手目に演じて、海外で観る人たちに面白く観てもらうことを意識した作品になっています。第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭(2015)にも正式出品されることが決定していて、特集上映企画「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション」史上初、本場からの逆輸入上映も話題となっております。

この度、公開に先駆け本作のキャスト三元雅芸、黒川芽以と千葉誠治監督が登壇した舞台挨拶付きプレミア試写会を実施いたしました。
忍者狩り_プレミア試写会
『忍者狩り』プレミア試写会舞台挨拶概要

日程:10月5日(月)
登壇者:三元雅芸、黒川芽以、千葉誠治監督

千葉監督:やっと皆さんに観ていただく機会ができました。初めて観ていただくことになり大変光栄です。今回かなり時間をかけて作ったので、ぜひ楽しんでください!

MC:三元さん。忍者役で、激しいアクションでしたが、演じるにあたって苦労された点、難しかったシーンなどありましたら教えてください。

忍者狩り三元:約二週間の撮影期間の中、アクションシーンの撮影がなかったのは、たった一日だけだったんです。それだけアクションシーンが多く、アクション好きな方には本当に楽しんでもらえる作品だと思います。また、今回は日本だけでなく海外に作品を出すことも考えていたので、だからこそ原点回帰しようと監督が考え、キックボクシングなどの流行の軍隊格闘術でなく、日本古来の古武術を使ってのアクションをメインにやっています。立ち方や、刀の握り方、足運びなど、今までとは違う新たなアクションに挑戦しています。

MC:今回くノ一の役を演じられ衣装もとても似合っていらっしゃいましたが、演じられていかがでしたか?

黒川:くノ一の衣装を着るのは、この撮影が初めてでした。衣装についてはかなり話し合いまして、女性が私一人しか出てこないこともあり、派手めなくノ一の衣装になったなと思います。今回、私自身はアクションが多かった訳ではなく、千葉さんにも「私アクションやりたい」といったんですけど(笑)。

千葉監督:こらこらこら(笑)。

黒川:アクションだけでなく謎解きの部分もあるので、私はそっちを軸にやらせていただきました。

MC:『忍者狩り』をつくろうと思ったきっかけなどありましたら教えてください。

千葉監督:忍者モノは今までたくさん撮ってきたのですが、それにタイムループという要素を入れてやってみたかったんです。それに加え、今回アクションが出来る俳優さんが集まったこともあり、お腹いっぱいアクションをやってみたかった。「忍者」、「タイムループもの」、「アクション」の三つを合わせてやりたかったので、この脚本を書きました。

MC:39回モントリオール世界映画祭「Focus on World Cinema」部門に出品されました。“ニンジャ”は海外でもとても人気があるとおもいますが、反響はいかがでしたか?

千葉監督:“ニンジャ”は世界中で大人気です。三元君が忍者の衣装で映画祭に行くと、写真を撮ってくれとよく言われます。作品の反響も大きいですね。

MC:少なからず海外のマーケット、映画祭を気にかけてつくられたところもあるかと思います。演じる際に監督から指示や気を付ける点などの演出・指導はありましたか?

三元:ネタバレになるので詳しくは言えないんですけど、あるシーンだけ大げさに演じて欲しいと言われました。通常ではそういうリアクションをしないんですけど、監督を信じて演じました。

黒川:私も三元さんと同じように大げさに演じて欲しいと言われました。それは海外で観る人たちに面白く観てもらう為だと思いましたし、海外に作品を持って行っている監督だからこそだと信じて演じました。

MC:そして『忍者狩り』は今年行われる第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭にも出品されます。ブリュッセル、ポルトと並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の代表格でもある映画祭に出品ときいて、いかがでしたか?感想と意気込みをお聞かせください。

三元:老舗の映画祭に出品が決まって大変光栄です。最初から世界に向けて作って作りましたし、みんなで日本のアクション映画史を塗り替える思いで臨みました。日本の底力を向こうの方が感じてもらえたらなと思います。

黒川:映画って撮ってから観られるまですごく時間がかかるんですけど、こうやって映画祭に出品されたりすると、改めて映画界に携われていることに幸せを感じます。映画祭にノミネートされることで、たくさんの人に作品を観てもらえることができるので、何より意味があることだと思います。

千葉監督:もともと海外向けに作った脚本だったんですけど、松竹さんのおかげでこうやって海外の映画祭に出品することができ、目標を達成したのでとても感謝しています。そしてモントリオール映画祭とシッチェス映画祭、両方に関わっているというのはアクションとドラマ両方で評価されたことなのかなと思い、とても光栄です。

MC:最後に一言ずつこれから作品をご覧になる方に。

黒川:アクションの部分はもちろんですが、終盤まで絡んでくる謎解きの部分、ドラマにも注目して観ていただけると嬉しいです。

千葉監督: 今までアクションについてたくさん語ってきましたが、この二人の関係だったり、裏切り、恋愛、友情といったドラマの要素もしっかり入っています。外国に持っていくとどうしてもアクションの部分に注目されますが、皆さんにはアクションとドラマをバランスよく楽しんでもらいたいです。

三元:世界に殴り込みをかけるために一致団結して作った作品なので、ただただ皆さんに楽しんでもらえたらなと思います!

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◆シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクションとは??

シッチェス2015_6ichi スペイン・バルセロナ郊外のシッチェスで毎年開催されているシッチェス・カタロニア国際映画祭はシッチェス映画祭の略称で知られるホラーやファンタジー、SFなどジャンル映画の祭典。

今年のラインアップでとりわけ注目したいのが、『ハウリング』、『ピラニア』、『グレムリン』などの鬼才ジョー・ダンテ待望の最新作『ゾンビ・ガール』。2014年本場シッチェス映画祭のクロージングを飾った元カノのゾンビに襲われるという王道コメディホラーは盛り上がり必至。

他にも第27回東京国際映画祭に出品されたSFスリラー『ミッドナイト・アフター』、頭脳は人間ながら見た目が狼の警官が自らの変貌の謎を解こうと暴れまわる『ウルフ・コップ』、『屋敷女』のジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バリチェロ監督が手掛ける美少女ホラー『恐怖ノ白魔人』、汚職警官と最強ギャングの争いが息をもつかせぬ緊張感をうみだす『ハイエナ』
など粒ぞろいの作品が揃っています。

そしてこの度発表となりました最後のラインアップは新感覚忍者アクション・サスペンス『忍者狩り』。

堂々本場シッチェス映画祭に乗り込む新感覚忍者アクション・サスペンスが特集上映を一層盛り上げます!

公式HP:http://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
Twitter:@sitges_fanta
Facebook:https://www.facebook.com/sitgesfanta
  


見た目は20歳中味は73歳!『あやしい彼女』映画化決定!


超絶“あやしい”彼女が日本中を魅了する!!

周囲から煙たがられる73歳のおばあちゃん瀬山カツは、女手ひとつで娘を育て、望むような人生を生きることはできなかった。ある日、娘と喧嘩し家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に引き寄せられる。写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと20歳に戻った自分がいた・・・!

韓国版オリジナル『怪しい彼女』、中国版リメイク『20歳よ、もう一度』で韓国で865万人、中国で1160万人を動員という大記録を打ち出したアジア最強のコメディ作品に挑戦するのは、「謝罪の王様」 「舞妓Haaaan!!!」などで日本コメディ映画界のトップランナーとなった、水田伸生監督。キュートでコミカルなヒロイン像で、爆笑の渦へと誘います!!

主演は、若手実力派女優の多部未華子さん。若返った20歳の主人公(大鳥節子)を演じます。見た目20歳、中味は毒舌キャラの73歳というかつてない強烈なキャラクター像をどう演じるのか!?

73歳の毒舌おばあちゃん(カツ)役に倍賞美津子さん。その演技力の高さで数々の映画賞を受賞する、最高にかっこいい女優!1本筋の通った、痛快な啖呵が次々と飛び出し、インパクトの高い演技で、観るものを引き込みます。
「あやしい彼女」多部未華子×倍賞美津子
多部さん、倍賞さん、そして監督からコメントが到着しています。

多部未華子さん:
おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています。

倍賞美津子さん:
昔からずっと自分が面白いと思う仕事をしてきたので、この作品のお話しをいただいたときも面白いと思い、お受けしました。水田監督とも多部さんともご一緒するのは初めてですが、多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、私たちが演じる主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います。73歳のカツのように、この年になったら「ああ、やり直せればよかったのに」と思う失敗はたくさんあるものです。年配の方々にとっても「私たちにもこういう経験があったなあ」と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います。

水田伸生監督さん:
憧れの大女優、倍賞美津子さんの愛情キラキラ溢れる芝居に、
そして多部未華子さんの可愛いくも切れ味抜群の芝居に、毎日痺れまくっています。
身も心もビリビリ痺れる映画に…します、なります、きっと!

突然目の前に現れた、かなり“あやしい”彼女から目が離せません!

『あやしい彼女』

2016年4月1日(金)公開です。

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監督/水田伸生
脚本/吉澤智子
キャスト:多部未華子、倍賞美津子
配給:松竹
©2016「あやカノ」製作委員会 ©2014 CJ E&M CORPORATION

  


紳士なクマが活躍「パディントン」シーン画到着!


ロングセラー児童小説「パディントン」をあの『ハリー・ポッター』シリーズのプロデューサーが実写映画化!

それが『パディントン』。

ちょっと野生で映画史上もっとも紳士なクマが活躍する場面写真が到着しました!

パディントンs1
映画化にあたって、パディントンのキャラクターはより一層掘り下げられ、イギリスに憧れるおじさんに育てられたパディントンは、正統派の英国紳士のスピリットを受け継ぎ、礼儀正しく言葉づかいは美しく、挨拶とお礼を忘れなません。

ですが、そんなエレガントなハートが宿るボディは、モフモフの毛に覆われた野生のクマ。おかしくも愛おしいそのギャップこそが、世界中を虜にした秘訣だ。

パディントンs3
家を探しにはるばるベルーのジャングルから大都会・ロンドンにやってきた、パディントン。

親切なブラウンさん一家と、見るものすべてに目を輝かせるパディントンのとっても愛らしい姿ほか、トイレの便座を頭から被り、タンクにしがみつく姿も!これは、初めて見るバスルームでトイレを壊し、オシャレな家を水浸しにしてしまうシーンの一コマ。

パディントンs5
丁寧な言葉づかいでとっても紳士だが、不器用でおっちょこちょい。

さらに、謎の美女・ミリセント(ニコール・キッドマン)に何の疑いもなくついていくパディントンの姿が!“小さな紳士”がどんな大冒険を繰り広げるのか?
パディントンs4
物語・・・

映画史上一番紳士なクマに、ハッピーと笑顔があふれ出す!
イギリス・ロンドン。真っ赤な帽子を被った小さな紳士が、家を探しにはるばるペルーからやってきた。丁寧な言葉づかいで道行く人に話しかける彼だったが、なぜか誰からも相手にしてもらえない。

それは…彼が“クマ”だから!

やっと出会った親切なブラウンさん一家に“パディントン”と名づけられ、屋根裏に泊めてもらうことになる。そうして始まった初めての都会暮らしはドタバタの連続!それでも純粋で礼儀正しいパディントンはやがて街の人気者になっていく。
パディントンs2 そんなある日、彼をつけ狙う謎の美女・ミリセントに誘拐されてしまう!果たしてパディントンは無事に家を見つけることができるのか!?

そして、そこには、もっと素敵な何かが待っていた…!

パディントン

2016.1.15(FRI.)全国ロードショー!

公式サイト:paddington-movie.jp
公式twitter:@eigapaddington

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出演:ベン・ウィショー(声の出演)、ニコール・キッドマン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント

監督:ポール・キング  
製作:デヴィッド・ハイマン『ハリー・ポッター』シリーズ
原作:マイケル・ボンド 配給:キノフィルムズ

© 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear™, Paddington™ AND PB™ are trademarks of Paddington and Company Limited
  


機動戦士ガンダムUC ep7が MX4D™で上映決定!東京国際映画祭


10月22日(木)から31日(土)開催の第28回東京国際映画祭にて、初めてMediaMationMX4D™での上映が決定しました!

MX4D™は今年4月にサービスを開始したばかりのアトラクション型劇場シート。

東京国際映画祭事務局長都島さんの「東京国際映画祭でしか出来ない体験を提供したい」という想いが本企画の出発点。

「劇場でしか味わえないスペシャルな体験をあらゆる世代に楽しんでもらいたい。あらゆる世代にファンを持つガンダム作品で実現するのがもっともふさわしい」

という想いから実現いたしました。

ガンダムUC-ep7 機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に 
(c)創通・サンライズ

その想いを受けてMX4D™化されるのは特集企画「ガンダムとその世界」で上映が発表されている「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」。ガンダム史上でも初のMX4D™化となります!現在、「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」のプロデューサーからの演出プランをもとに米国本社で作業中!どんな体験ができるかぜひお楽しみに!

映画祭史上初、ガンダム史上初のMX4D™化作品「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」の劇場チケットは10月10日(土)ticket boardにて発売です。

ぜひ!


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音楽家・蓮沼執太×大谷能生、『光のノスタルジア』に感銘!


「天文&ロマンだけではない。本質を見る目に気付かされた」

光のノスタルジア南米チリを代表するドキュメンタリー作家パトリシオ・グスマン監督が、宇宙や大自然を捉えた圧倒的な映像美とともに、祖国チリが辿ってきた苦難の歴史を描く、国内外の映画祭で受賞をした『光のノスタルジア』が10/10(土)より岩波ホールで公開されます。

公開に先駆け「アルマ望遠鏡」が捉えた“死にゆく星の音”を、さまざまなアーティストが楽曲化するプロジェクトに参加している音楽家の蓮沼執太さんと、本作へコメントを寄せている音楽・批評家の大谷能生さんが登壇し、トークイベントが行われました。

1001_大谷能生さん、蓮沼執太さん
10/10公開『光のノスタルジア』先行イベントレポート
日時:2015年10月1日(木)
場所:渋谷アップリンク
ゲスト:蓮沼執太(音楽家)、大谷能生(音楽・批評)

壮大な宇宙映像がひしめく中で、ビー玉を使ったメタファー的映像に心惹かれた二人は、「本質を見る目」に気付かされたと改めて作品の奥深さに感心しています。

公開を控えた本作と時期を同じくして、「星」にゆかりのあるアルバムを発表した蓮沼さん。

蓮沼さん:チリにある『アルマ望遠鏡』が捉えた70の電磁データをオルゴール音に変換し、それ基にいろんなアーティストが楽曲化するというプロジェクトに参加しました。『Music for a Dying Star』というタイトルで、死にゆく星の音がコンセプト。オルゴールの音にしたところが情緒的で人間的なプロジェクトだと思いましたね。だから、本作も星をテーマにしたロマンチックな映画なんだろうなと思い込んでいました。

映画は圧倒的な宇宙映像と共に衝撃的な展開を見せ、予備知識なしで鑑賞した蓮沼さんは、

蓮沼さん:天文学的なことと、政治的なことが相対的に描かれていることを全く知らなくて。星の話から一変して、チリの歴史の話が連続する。見上げれば星空のアタカマ砂漠で大虐殺があり、ここに人が埋められているって何なんだ!という思いをダイレクトに受け取りました。この対比はとても勉強になりましたね。

大谷さん:天文&ロマンだけじゃないんだということですよね。見終わってから、こういう風に撮るべき映画だって思いましたね。これしか考えられないメタファー(暗喩)の在り方です。

と納得していた。


とくに、映画の最後に登場するバレンティナ・ロドリゲス氏の言葉に感銘を受けたという蓮沼さんは、

蓮沼さん:独裁政権下、両親が行方不明となり、祖父母に育てられたロドリゲスさんは天文学の道へ進むのですが、まさに映画の内容とクロスする方ですよね。その方が『意識のポジショニングでガラリと世界が変わる』ということを語っていましたが、そこに気付くことは素晴らしいこと。音楽もサウンドの一つの波形なので、その波形をどう見るか、によって変わってくる。人間が作ってきた過去の音楽を物差しとして捉え、未来の音楽はどうなるのか、そういうことを考えてみる行為はとても意義があります。

と目を輝かせる。これについて大谷さんも、

大谷さん:それによって次の世代が生まれ、次のサイクル、波、リズムが生まれて来るんだよね。

と同調していた。

また、映像表現に

大谷さん:面白いなと思ったのは、星のアップの映像を見ると、とても近いじゃないですか。でも、実際は遠い。これはロングショットなのか、クローズアップなのか、わからない。そういうのがいっぱい出てくる。

蓮沼さん:グスマン監督がビー玉を撮っていましたが、あれはメタファーですよね。全くビー玉に見えなかったけど。

nostalgia_005_s これに対して

大谷さん:メタファーなんだけど、接写で撮ると遠くの星と変わらないんですよね。引くとわかるけれど、クローズアップで見ているときは、『本質』を見ていないんだなって気付かされた。とくにカメラで撮った場合は。同じフレームに入ってきて、他の物と比較して、初めて尺とか質感がわかる。物事は相対的なんだなってことがこの映画を見ていてわかり、ドキっとした。よく考えて撮っている作品。

と本作を絶賛しました。

映画『光のノスタルジア』『真珠のボタン』は10月10日より岩波ホールほか全国順次公開。

©Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010

蓮沼執太(はすぬま・しゅうた)
1983年、東京都生まれ。音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、音楽プロデュースなどでの制作多数。近年では、作曲という手法を様々なメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。

大谷能生(おおたに・よしお)
1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。96年~02年まで音楽批評誌「Espresso」を編集・執筆。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。

『光のノスタルジア』
光のノスタルジア真珠のボタン_チラシ宇宙の壮大さに比べたら、チリの人々が抱える問題はちっぽけに見えるだろう。でも、テーブルの上に並べれば銀河と同じくらい大きい」P.グスマン

チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索するかたわらで、行方不明になった肉親の遺骨を捜して、砂漠を掘り返す女性たち……永遠とも思われる天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を失った遺族たちの止まってしまった時間。天の時間と地の時間が交差する。

2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭 「山形市長賞(最優秀賞)」受賞作品

監督・脚本:パトリシオ・グスマン 
プロデューサー:レナート・サッチス 
撮影:カテル・ジアン
天文写真:ステファン・カイザード
製作:アタカマ・プロダクションズ 
(2010年/フランス、ドイツ、チリ/1:1.85/90分)
©Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010

『真珠のボタン』
水には記憶があるという。ならば、私たちは失われた者の声を聞くことができるのだろうか。さまよえる魂たちも、安らげるのだろうか。

全長4300キロ以上に及ぶチリの長い海岸線。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。--そのボタンは政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。

2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞脚本賞受賞
2015年山形国際ドキュメンタリー映画際インターナショナル・コンペティション部門出品

監督・脚本:パトリシオ・グスマン 
プロデューサー:レナート・サッチス 
撮影:カテル・ジアン 
編集:エマニエル・ジョリー
写真:パズ・エラスリス、マルティン・グシンデ 
製作:アタカマ・プロダクションズ
(2014年/フランス、チリ、スペイン/1:1.85/82分) 
© Atacama Productions, Valdivia Film, Mediapro, France 3 Cinema – 2015

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