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PANTA × 相原裕美監督登壇『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』川越スカラ座初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph デヴィッド・ボウイをはじめ、イギー・ポップ、マーク・ボラン、ジム・ジャームッシュ、寺山修司、YMO、忌野清志郎など、時代の寵児たちをカメラに収め、代表的なポートレートやアルバムジャケットを数多く手掛けてきた日本人写真家・鋤田正義。現在全国順次公開中。

そんな彼が写真への情熱を語るだけではなく、名だたるアーティスト・著名人、是枝裕和監督、リリー・フランキー、布袋寅泰らが貴重な撮影秘話を披露し、彼の人柄や創作活動に迫ってゆくドキュメンタリー映画です。
この度、6月23日(土)川越スカラ座での初日公開を記念し、本作に登場するPANTAさんと相原裕美監督が登壇し、舞台挨拶を行いました。あいにくの雨にもかかわらず劇場には多くのファンが訪れた。MCには当日急遽登壇となった脚本家・監督の井上淳一氏を迎え、終始和やかな雰囲気でトークセッションが行われた。


日付:6月23日(土)
場所:川越スカラ座
登壇:PANTA、相原裕美監督

映画情報どっとこむ ralph 『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』の川越スカラ座での初日舞台挨拶に、本作に登場するPANTA氏と監督である相原裕美さんが登壇。

PANTAさん:是枝監督とリリー・フランキー、パルムドールが勢ぞろいで…。これ本人許諾とか大変じゃなかったですか?

と今年5月に「第71回カンヌ国際映画祭」にて『万引き家族』でパルムドールを受賞した是枝裕和監督、そして同作主演であるリリー・フランキー氏が本作の出演者であることを話題にあげると、

相原監督:大変でした。

さらに、本編中で、デヴィッド・ボウイの楽曲が使用されていることについては

相原監督:一年くらい交渉にかかって、もちろん鋤田さんとの関係があったので、いろいろやっていただいて良くしてもらったのですが、やっぱりそのくらいかかる感じでした。

と、改めてデヴィッド・ボウイの楽曲使用についての苦労を語った。

映画情報どっとこむ ralph 井上さん:なぜ鋤田さんを撮ろうと思ったんですか?

と質問すると、

相原監督:僕とPANTAさんは元々僕がビクターというレコード会社で仕事をしていて、PANTAさんがアーティストだった、というところからのお付き合いで、どちらかというと音楽ビデオや、音楽に関する映画などを作っていたんです。数年前に自分で会社を興して、アーティストの音楽映画以外のものをやりたいなと思っていた時、ちょうど2016年の1月にデヴィッド・ボウイが亡くなって、鋤田さんお元気かなと思って連絡して会ったのがきっかけですね。

と映画『SUKITA』誕生秘話を披露した。


PANTAさんは鋤田さんとのジャケット撮影当時を振り返り、

PANTAさん:原宿のセントラルアパートの屋上で寒中の中延々立たされたんですよ。よくみんな鋤田さんの写真のことをいろんな言葉を使って説明するけれど、音楽を言葉で説明するのと同じで、すごく届かないところがあるんですよ。やはり彼は撮影のとき一切注文を出さない。セッティングの打ち合わせはしますが、こういうポーズをしてくれとか、ここを見てくれとか一切言わないんです。スタジオにいてもそれは一切同じで、このとき(映画にも登場するジャケットの撮影)一時間近くかかったので、もう寒さで死にそうでしたよ(笑)

と話し、会場の笑いを誘った。

また、

PANTAさん:話によると、カメラマンのタイプは2通りあって、1つは撮影するときによく話しかけてくるタイプ、そしてしゃべらないタイプの人がいるんです。鋤田さんは後者らしいですね。基本的にはしゃべらないで、途中で話をしながら、そういう風にコミュニケーションはとるんですが、写真でこういう風にやってくれとかは言わないと聞いています

と鋤田さんの撮影のスタイルについて話し、

PANTAさん:「誤解があったら申し訳ないんだけれど、注文を出すカメラマンもいっぱいいるんですよ、でもあんまり成功したためしがない。自分がこうやるんだっていう構造ができていて、そこに当てはめようとするわけじゃないですか。それはやっぱり無理がある。それよりもナチュラルにっていうのが、自分の一番大好きな言葉ですけれど、やはりこれが一番かな。

と語った。

映画情報どっとこむ ralph 相原監督は、本作撮影時の鋤田さんについて、

相原監督:いつシャッターを押すのかを撮りたいです、と打ち合わせの時に言いました。そしたら後で是枝監督とかいろんな人が、鋤田さんは新しい技術をいとわない、そっちに行ってしまうと言っていて。一番最初の撮影が2016年の布袋さんのライブで、もうデジタルの時代。布袋さんのライブでいつシャッターを押すのか見ていると、シャッターを押しっぱなしだったんです。デジタルなのですごい量。5000枚くらい撮っていました。後から聞いたら、鋤田さんはムービーをまわしてそこからコマ抜きをしてやりたいぐらいと。そのくらい一瞬のタイミングを逃したくない気持ちで今はやっているみたいです。今年80歳の方なんですけれどそういう風にスタイルを変えられるっていうのがすごいことだと思います。

と、まさに現在進行形で進化し続けている様子を披露した。


『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』は、全国順次公開中。

公式サイト:sukita-movie.com

デヴィッド・ボウイをはじめ、世界的アーティストの代表的なポートレートやアルバムジャケットを数多く手がけてきた日本人写真家がいるーー。鋤田正義、5月に80歳を迎えた。ボウイとの親交は40余年に及び、マーク・ボランを撮った1枚は、ギタリスト・ 布袋寅泰の人生を決定づけた。本作では鋤田自身が写真への情熱を語るだけでなく、錚々たるアーティストたちが貴重な撮影秘話を披露し、彼の人柄や創作活動に迫ってゆく。



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監督:相原裕美

出演:鋤田正義 布袋寅泰 ジム・ジャームッシュ 山本寛斎 永瀬正敏 糸井重里 リリー・フランキー クリス・トーマス

ポール・スミス 細野晴臣 坂本龍一 高橋幸宏 MIYAVI PANTA アキマ・ツネオ 是枝裕和 箭内道彦 立川直樹 高橋靖子 他

製作:コネクツ ハピネット スペースシャワーネットワーク パラダイス・カフェ パルコ 鋤田事務所
配給:パラダイス・カフェフィルムズ
2018年/日本/カラー/ビスタ/Digital/5.1ch/115分
©2018「SUKITA」パートナーズ


ジュリー・ガイエ来日!アニエス・ヴァルダとJRも登壇!?映画『顔たち、ところどころ』フランス映画祭2018


映画情報どっとこむ ralph アニエス・ヴァルダとJR(ジェイアール)の共同監督作『顔たち、ところどころ』が2018年9月15日(土)より、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開となります。

そして、現在開催中の『フランス映画祭2018』にて上映。

プロデュ―サーのジュリー・ガイエ氏が、今回健康上の理由で来日がキャンセルとなったアニエス監督と、自身の展覧会のため来日が叶わなかったJRの等身大パネルを両脇に抱え、オープニングのレッドカーペットと上映後のトークに登壇しました。

フランス映画祭2018 
オープニングレッドカーペット・セレモニー

日付:2018年6月21日(木)
会場:横浜みなとみらいホール

『顔たち、ところどころ』上映
日付:2018年6月22日(金)
会場:イオンシネマみなとみらい
登壇者:ジュリー・ガイエ

映画情報どっとこむ ralph アニエス・ヴァルダとJR(ジェイアール)の共同監督作『顔たち、ところどころ』が、横浜・みなとみらいで開催中の『フランス映画祭2018』にて上映され、プロデュ―サーのジュリー・ガイエさんが来日しました。

ガイエさんは、今回健康上の理由で来日がキャンセルとなったアニエス監督と、自身の展覧会のため来日が叶わなかったJRの等身大パネルを両脇に抱え、オープニングのレッドカーペットに登場しました。

映画情報どっとこむ ralph そして、翌日の上映後、トークではアニエス監督と本作を作るきっかけとなった経緯や彼女のクリエイターとしてのスタンス、さらには女性監督が置かれている厳しい映画製作の現状にも言及した。
「ヌーヴェルバーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆者アニエスと、人々の大きなポートレイトを街に貼りだすアートプロジェクトで知られるアーティストJR。本作は、年の差54歳のふたりがフランスの田舎を旅しながら、村々に住む市井の人々との交流を通して作品を共に作り残していくドキュメンタリー。製作を手がけたガイエ氏は、20歳の時にアニエス監督作『百一夜』に女優として出演しており、以来、彼女の才能とフェミニストとしての姿勢をリスペクトし続け、その思いからプロデューサーとして、本作のサポートを買って出た。

そもそも、アニエス監督の娘で衣装アーティストのロザリー・ヴァルダが”母とJRを組ませたら面白いものができる”と発案し、企画がスタート。共同プロデューサーとして声を掛けられ
ガイエさん:アニエス監督は、家族と仕事をすることをとても大切にしています。そういった意味でもフェミニズムにあふれ、それはとてもいいことだと思って賛同しました。

とニッコリ。アニエスの生き方が際立った例が、ある映画での記者会見で垣間見られたと語ります。

ガイエさん:息子のマチュー・ドゥミ(現・俳優)さんが子供の頃、インタビューの場にいて、記者から ” お子さんがちょっと邪魔です ” と言われたのですが、彼女はインタビューを中断して、 ” 私のインタビューは、息子より重要ではありません! ” と跳ね返したんです。すると記者たちはビックリして、結局、マチューをお膝に乗せてインタビューを続けたそうです。

ロザリーやマチュー、夫のジャック・ドゥミ監督ら、家族と協力し合うことを何よりも大切にしたアニエスのブレない生き方は、本作でも、JRとのやり取りや、村の人々との交流の中にも脈々と流れている。

また今回、プロデューサーを引き受けて、改めて女性監督の立場の弱さを実感したそうで、

ガイエさん:やはり、女性が映画をとる場合、資金調達の面で、ガラスの天井はあると実感しました。小さな予算の時はOKがもらえるのですが、大規模な予算がつく時は、なかなか難しいのが現状。アメリカでは女性監督は全体の10%くらいで、100〜200万ドルのレベルならなんとか話がつくそうですが、それ以上になると、3%くらいの限られた監督のみとなる。ちなみにフランスの女性監督は27%くらいなんですが、お給料は男性の監督に比べて4割低いという状態。私はその状態を打ち破っていきたいと思います。

と、プロデューサーとして力強く語った。

映画情報どっとこむ ralph 映画『顔たち、ところどころ』は

2018年9月15日(土)より、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開。

公式サイト:
http://www.uplink.co.jp/kaotachi/

Twitter:
@FacesPlacesJP


行先は、はじめてなのになつかしい あの場所

映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。
年の差54歳の二人が、フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあい育む、でこぼこで優しい友情。

「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆で、カンヌ、アカデミー両賞で名誉賞を受賞しているアニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られるアーティストJR(ジェイアール)。
『顔たち、ところどころ 』は、そんなふたりがフランスの田舎街を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロード・ムービースタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。

ジュリー・ガイエ Profile
仏パリ郊外のシュレンヌ出身。大学で演劇やダンスを学んだ後、プロの女優としてデビューする。クシシュトフ・キエシロフスキー監督の 『 トリコロール 青の愛』(93)にはエキストラとして出演。映画誕生100周年を記念して製作されたアニエス・ヴァルダ監督の 『 百一夜 』 (95)では、ミシェル・ピッコリ扮するムッシュ・シネマの聞き手役に抜てきされる。以降、仏国内の映画・TVドラマの双方で活躍し、日本では 『 君が、嘘をついた。 』 (96)、 『 NOVO ノボ 』 (02)、 『 メトロで恋して 』 (04)などが劇場公開された。パトリス・ルコント監督の 『 ぼくの大切なともだち 』 (06)でヒロインを好演して仏国内での人気が高まり、09年の主演作 『 エイト・タイムズ・アップ」では東京国際映画祭の最優秀女優賞を受賞した。その他の出演映画に 『 キッスをよろしく 』 (07)、 『 カレ・ブラン 』 (11)など 。プロデュース作品は本作 『顏たち、ところどころ』 の他『RAW 少女のめざめ』(16)、 8月公開予定の『判決、ふたつの希望』(17)など。本年のカンヌ国際映画祭で、配給会社を立ち上げたことを発表した。

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監督・脚本・ナレーション:アニエス・ヴァルダ、JR
出演:アニエス・ヴァルダ、JR
音楽:マチュー・シェディッド(-M-)
字幕翻訳: 寺尾次郎
配給・宣伝:アップリンク
(2017年/フランス/89分/1:1.85/5.1ch/DCP)
© Agnès Varda – JR – Ciné-Tamaris – Social Animals 2016.


撮影秘話披露!中野裕之監督、遠藤祐紀『ピース・ニッポン』トークイベント


映画情報どっとこむ ralph この度、日本津々浦々、8年間で全国47都道府県・200箇所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で映画化した『ピース・ニッポン』が7月14日(土)より新宿バルト9他にて全国ロードショーされることが決定しました。

新たな日本に出逢う壮大な旅のナビゲーターを務めるのは、小泉今日子と東出昌大。後世に遺したい”本当の日本の美しさ”を巡る旅への案内人として、日本を代表する映画俳優として第一線で活躍する二人が作品に華を添えます。

この度、監督を務めた中野裕之氏とドローンパイロット 遠藤祐紀氏 ご登壇によるトークショーイベントが行われ撮影秘話披露を語りました!


日時:6月21日(木)
会場:神楽座
登壇:中野裕之監督、遠藤祐紀(ドローンパイロット) 

映画情報どっとこむ ralph 上映後、会場に余韻が残る中、観客の大きな拍手に迎えられて中野裕之監督とドローンパイロットの遠藤祐紀さんが登場。

製作初期の撮影について

中野監督:本作の撮影を始めたときは3D撮影が大ブームで、この作品も撮影の初期は3Dで撮影していました。撮影を続けるうちに今度は4Kが出てきて、、これまでの4倍面積が大きくて、それは綺麗な訳ですよ。そうすると4Kで撮るしかなくなって、3D用のモニターも6台も買い揃えていたんですが、さようなら3D~ってなりました。

とユーモアを交えて語り、観客の笑いを誘った。4K撮影をはじめた監督は、既に3Dで撮影した箇所へもう一度足を運んだそうだが、

中野監督:一度撮影した場所にもう一度行っても、二度と同じ事は起きないと痛感しました。前に良い画が撮れたんだから今回も良いのが撮れるだろうと思っていったら、まったく状況が違っていて、、まさに一期一会だと感じました。そうした経験から、本作のテーマの1つの”一期一会の旅”を思いつきました。

と撮影の苦労とその苦労から生まれた本作のテーマについて語った。

映画情報どっとこむ ralph 4Kの後にドローン撮影の技術が出てきた頃、ドローンパイロットの遠藤さんが本作の製作に関わることになった。

遠藤さん:2015年末に参加したので、今からちょうど2年半前に初めてこの作品に関わりました。

と遠藤さんは語った。

監督と遠藤さんが一緒に撮影をした映像が本作のオープニング映像で、北海道の洞爺湖を撮影地に見渡す限りの雪景色が広がる白銀世界を、ドローンで撮影した映像で撮るまでに大変な苦労があったそうで、

遠藤さん:北海道に向かう為、空港に行ったら、乗るはずの飛行機会社がシステムダウンを起こして、、全線運休するトラブルにあいました。

と幸先悪い出来事を思い出すように遠藤さんは語ると・・・

中野監督:何とか飛行機を変更して北海道へ着きましたが、札幌は雪が溶けてしまっていて、ドキドキしながら洞爺湖方面に向いました。現地に着くと、何とか雪が残っており、天気も良かったので予定通りに、翌日朝に撮影を行う事にしました。

と、スムーズではないものの何とか撮影への見通しがたった事を語った。

映画情報どっとこむ ralph 撮影当日、また思わぬ不運が。。

中野監督:朝5時に起きて窓の外をみたら、なんと横殴りの吹雪だったです。空も暗く、風も強くてこのままでは厳しいと思ったが、外にでて空を見上げると分厚い雲の上にちらっと、青空が見えたので、あとは神頼みで少しでも晴れ間があれば撮影できる。と思って準備をしました。今までも何度も神様に晴らしてもらったので、後は神頼みだと思って、祈り続けながら現地へ向かったら、奇跡的に雲が晴れて、撮影を行うことができましした。

と神頼みが通じたことを明かす。

しかし、まだベストコンディションとはいえず、雪景色を歩く演出だけに足跡が残るので、失敗は許されない。

そんな悪影響の中、ドローンを飛ばしてみて

遠藤さん:ドローンは風に弱いので、まっすぐ上に飛ばすのも一苦労でしたが、ブレない用に必死に操縦をしました。そうしたら、望遠レンズでみていた監督から「撮れたー!」という声が聞こえ、何とか無事に撮影を終えることができました。

と困難だった撮影を振り返った。

監督・遠藤さんはじめスタッフ全員のファインプレーと奇跡が重なって取れたショットを、

中野監督:猛吹雪の合間に神頼みで晴れた15分だけの間で必死に取った奇跡のカットですので、ぜひ大きなスクリーンで体感してほしい。

とあつく語り、イベントを締めました。


ピース・ニッポン

7月14日(土)新宿バルト9他、全国ロードショー!

peacenippon.jp

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ナビゲーター:小泉今日子 東出昌大
監督:中野裕之
劇中歌:竹内まりや「いのちの歌」  出演:渡辺大 及川さきの
エグゼクティブ・プロデューサー:林郁 プロデューサー:中野裕之  六彌太恭行  小長井千晶  竹川潤一 音楽:岡野弘幹 
メインテーマコーラス:Aika・human note
脚本:柴崎明久  中野裕之
撮影:日本を愛する全国の映像作家たち  
タイトルディレクション:葛西 薫
歴史監修:磯田道史
制作協力:アクアジオグラフィック株式会社 株式会社デビッドワッツ  
制作プロダクション:ピースデリック有限会社
配給:ファントム・フィルム
製作:PEACE NIPPON PROJECT LLC
(2018年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/111分)
(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC 


人は思っている以上に受け止める力を持っている。アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督来日『子どもが教えてくれたこと』トークイベント


映画情報どっとこむ ralph ジッフォーニ映画祭では作品賞を受賞し、フランスで23万人の動員を記録した感動のドキュメンタリー映画『子どもが教えてくれたこと』が、7月14日(土)よりシネスイッチ銀座他にて公開になります。

本作は、治療と闘いながらも今を懸命に生きる5人の子どもたちの日常を静かに見つめながら、今を生きること、愛することの素晴らしさを描いた奇跡のドキュメンタリー。

この度女性ジャーナリストとしても活躍するアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督が来日し、6月19日(火)に、青山学院アスタジオホールにて、NPO法人 子育て学協会・会長 山本直美さん、青山学院大学の学生とともにクロストークイベントを実施しました!本作製作を通して出会った子どもたちから学んだことなど、まさに生きるヒントともいえる興味深いトークイベントとなりました。
日時:6月19日(火)
会場:青山学院アスタジオホール
登壇:アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督
山本直美さん(NPO法人 子育て学協会・会長)、青山学院大学4年 齋藤 友花さん
映画情報どっとこむ ralph この日の先行試写会には、子育て中のお母さん世代から、年配の方々、さらには青学生や看護を学ぶ学生など、様々な世代が集まり、上映後の感動冷めやらない中トークイベントがスタート。

まず、本作を観た感想について、子育て学協会会長の山本さんは
山本さん:この作品を観る前は、ただ泣かせて痛い思いをするだけの映画かなと思いながら見始めたのですが、まず映像がきれいで、最後まで目を覆うことなく向き合える映画だったなと。またあとからジワジワときいてくるんですね、大人が不安にむきあうときに、今を生きる子どもたちのこういった姿に勇気づけられる、と感じました。

とコメント。それを受け

アンヌ監督:誰も自分から好んで病気の子どもの病気の部分をみるために映画を観に行かないと思います。でもこうやって一度映画見てみると、彼らが自分の人生をちゃんと捉えて生きている、そんな姿に私たちは目を見開かせられるのではないでしょうか。お母さんや親の視点で見るだけでなく、自分が子どもだった頃、自分の中に残っている子供心をこの作品の中に見出していただければ。

と続けました。

またアンヌ監督自身が二人の娘さんを亡くした経験を持つと言うことで、この作品に込めた思いについて

アンヌ監督:私は元々ジャーナリストで、これが初監督作品です。ですが偶然に撮ったわけではありません。私の4人の子どものうち、残念なことに二人の娘が重大な病気で他界しました。私は作品をとおして病気の部分をフィーチャーする気は全くありませんでした。私は病気の娘と2歳くらいから10歳くらいまで共に過ごす中で、彼女たちの生き方、病気と向き合いながら生きていく姿をみながら、人生とはどういうものか、そして私自身どう生きていくべきか、どう人生を愛すべきかを彼女たちの姿から学んだんです。

と力強く返答。

さらに山本さんからお子さんの病気を知った時、家族でどう乗り越えたのか、と聞かれると、
アンヌ監督:上の娘タイスが2歳の誕生日に病気を知りました。途方にくれましたが、どうしてこんなことが娘に起こったのか、ではなくHOW、どうやってこれを乗り越えようかと考えたんです。娘のこれからの行く道をどうやって伴走しようか、と。夫からは娘にすぐに真実に伝えるべきだとも言われ、病気を知った当日に娘と、お兄ちゃんである息子にもシンプルな言葉で伝えたのだけれど、私も家族もボロボロ号泣してしまっていたんですね。でも、その涙が枯れたころに、息子がこれからタイスの誕生日パーティをしようと言ったんです。私は初めNOといったのですが“ママ今日はタイスの誕生日なんだから!”と。その言葉をきいて子どもってなんて強いんだろうと思ったんですね。確かに試練は色々降りかかってくるし、その試練は選べないけれど、起きたときにそれをどういう風に乗り越えるか、は自分で選べるんですね。幸せになれる方法は選べるんだ、ということを子供たちに教わったんです。

と話してくれました。

映画情報どっとこむ ralph それを聞いた青学生の斎藤さんからは

斎藤さん:映画をみて、生き方について考えさせられました。人生の意味を見いだせなくなるような辛いこと悲しいことに出会うこともありますが、そのような困難は人生にとってどんな意味があるのでしょうか、将来プラスになるのでしょうか?

という質問。これに

アンヌ監督:試練に意味はないと思います。でも、それをどうするかってことだと思います。試練が起きたときに、嫌だと思っても試練はすでにあるわけです。本作に登場するイマドは、辛い治療のことを“あなたには(治療は)大変だけど、僕にとっては大変じゃない、だってこれが僕の人生だもん“と話すんです。イマドは、他の人より自分が強いっていっているわけでなく、僕の人生の中でのことだから、僕は対処できるんだ、と。試練が訪れれば、それを受け入れて向き合おう、対処しようということを子どもは自然な形で受け止めるんだと思います。そして人間は思っている以上に力を持っているんですよ。

という話に、質問した学生だけでなく、会場の観客の皆さんも大きく頷いていた。
映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

アンヌ監督:皆さんに一つ質問があります。子どもにどうして真実を伝えないのでしょうか。この答えを今ここで答えるつもりはありません。どうして病気の子どもに真実を伝えることが怖いのか、どうぞ皆さんそれぞれ心の中で考えてほしい。何がそれを妨げるのか、皆さんに考えていただけたら、と思います。

と観客に向け、深い問いを投げかけたアンヌ監督。
監督ら登壇者のトークをメモに取る姿もあり、終始熱心に耳を傾けている様子が印象的なイベントとなりました。

ドキュメンタリー映画『子どもが教えてくれたこと
原題:「Et Les Mistrals Gagnants」
7月14日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式HP:
kodomo-oshiete.com

【アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン(監督)】

1973年、フランス・パリ生まれ。大学でジャーナリズムを学び、新聞や専門誌などに幅広く執筆。自分の娘を病気で亡くした経験を持ち、病気が見つかってからの日々を綴った『濡れた砂の上の小さな足跡』(講談社刊)はフランスで35万部の大ベストセラーとなり、さらに世界20カ国で翻訳本が出版された。そして自らの経験をもとに、子どもたちの持つ力を見事に映し出した本作はフランスで大ヒットを記録、多くの人々の心を掴んだ。

【山本直美 (NPO法人 子育て学協会・会長)】

1967 年生まれ。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95 年に株式会社アイ・エス・シーを設立し、自らの教育理念実践の場として保護者と子どものための教室『リトルパルズ』を開設。08 年にはこれまで研究・実践してきた理論・プログラム普及のため、NPO 法人子育て学協会を設立、キッザニアのプログラム監修や子育て支援のプログラム提供などの実績がある。著書に『できるパパは子どもを伸ばす』(東京書籍)、『子どものココロとアタマを育む毎日7分、絵本レッスン』(日東書院)、『自走できる部下の育て方』(学研)など。

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監督・脚本:アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン
出演:アンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアル
配給:ドマ
2016年/フランス/フランス語/カラー/80分/ヴィスタサイズ/DCP

日本語字幕:横井和子
字幕監修:内藤俊夫
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本

厚生労働省社会保障審議会特別推薦児童福祉文化財/文部科学省特別選定(青年、成人、家庭向き)文部科学省選定(少年向き)

東京都推奨映画
(c) Incognita Films-TF1 Droits Audiovisuels


34年の時を経て公開!映画『ちょっとの雨ならがまん』『ファー・イースト・ベイビーズ』2作品同時公開決定!


映画情報どっとこむ ralph この度、長きにわたり上映されることのなかった、映像作家・安田潤司監督の2作品、現在も世界に影響を与え続ける80年代ジャパニーズハードコア・パンクシーンの黎明期を記録し、新世代のアーティストたちの表現に迫ったドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』(1983年作品)と、東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートと続く活動で東京の演劇シーンを塗り替えた奇才・飴屋法水と劇団メンバーが集結し、飴屋法水による現代アートユニット・テクノクラートのマシンが圧倒的な存在感を放つ映画『ファー・イースト・ベイビーズ』(1993年作品)がデジタルリマスターと再編集を施し、2018年8月18日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開することが決定致しました。併せて一夜限りの先行上映イベントの開催、特報映像を解禁。


先行上映イベントでは各作品上映後にトークショーを開催し、この日に限り映画『ちょっとの雨ならがまん』は8月18日からの本公開時とは異なる、当時のオリジナルバージョンでの上映となります。


映画情報どっとこむ ralph 映画『ちょっとの雨ならがまん』

G.I.S.M.、GAUZE、THE COMES、THE EXECUTE、町田町蔵……。
世界に影響を与え続ける80年代ジャパニーズハードコア・パンクシーンの黎明期を記録し、新世代のアーティストたちの表現に迫ったドキュメンタリー・パンク映画。もはや上映不可能と言われ、伝説となった1本のフィルムが公開から34年の時を経て今、新たに蘇る。

1970年代後半の東京ロッカーズ以降、より過激な表現を求めて現れた若者たちによるジャパニーズハードコア・パンク。その中でハードコア四天王と呼ばれたギズム、ガーゼ、カムズ、エクスキュート。パンクバンドINU、FUNAを解散後、人民オリンピックショウとして活動していた町田町蔵(現・町田康)。『狂い咲きサンダーロード』(1980年)、『爆裂都市 BURST CITY』(1982年)を続けて発表しインディーズ映画界の寵児となった石井聰亙(現・石井岳龍)。名だたるアーティストたちが出演し、音楽シーンのみならず世界に影響を与え続ける80年代の日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を記録したのは映像作家の安田潤司、当時21才。1984年の初公開後、劇場やライブハウスを中心に上映され、延べ50,000人もの観客を動員した。そして1994年を最後に一切の上映をやめビデオ化されることもなく消えた。その後、様々な憶測が飛び交い、上映不可能と言われた伝説のドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』が初公開から34年、未公開シーンを追加し現代に蘇る。
※本作のタイトルはGAUZEの曲『戦場』の歌詞の一節から引用された。

(1983/日本/スタンダード/8mm→HD)
監督:安田潤司
出演:GAUZE、G.I.S.M.、THE EXECUTE 、THE COMES、THE TRASH、CLAY、GASTUNK、町田町蔵、石井聰亙、サヨコ(ZELDA)、佐藤幸雄(すきすきスウィッチ)、マサミ、ほか

映画情報どっとこむ ralph 映画『ファー・イースト・ベイビーズ』

東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートと続く活動で東京の演劇シーンを塗り替えた奇才・飴屋法水と劇団メンバーが集結。ドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』、ハードコアパンクバンド G.I.S.M.の全映像作品や数々のミュージックビデオを監督した安田潤司の長編デビュー作。テクノクラートのマシンが轟音とともに圧倒的な存在感を放つ。

ジャパニーズハードコア・パンクの黎明期を追った『ちょっとの雨ならがまん』の安田潤司監督が次回作の着想を得たのは、演劇界の奇才・飴屋法水をはじめとするアンダーグラウンドシーンを席巻していたアーティストたちとの出会いだった。飴屋法水のアートユニット、テクノクラートのマシンと美術家・三上晴子のオブジェが圧倒的な存在感を放ち、映画史上類をみないかたちで現代アートと映画の融合が実現した。出演に名を連ねるのは、東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートのメンバーである石川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介。ハードコア・パンクバンドG.I.S.M.の横山SAKEVI。頭脳警察のパンタと石塚俊明。そして、飴屋法水とテクノクラートのマシン。登場人物全員が本人として登場し、仮想現実と戯れるように物語が紡がれていく。

【STORY】
東京、ウクレレをかき鳴らしながらシャウトし街を闊歩する
ウクレレバンドのガソリン兄弟(タナハシ、ウエノ、サノ)。
瀬戸内海の島で動物や昆虫の研究に没頭しながら静かな生活をおくる青年・ナルトシ。
不気味なマシンが鎮座する施設で生活するアメヤ。
ガソリン兄弟の友人・ワクタの宝物、木彫りの「おばあちゃん」が泥棒に盗まれたことでひと夏の平穏な空気は一変する。
アメヤのマシンが意思を持つ生き物のようにひとりでに動きだし、ガソリン兄弟とワクタは奇妙な幻想に取り憑かれ、ナルトシとの壮絶な争いが勃発する。

(1993/日本/ビスタ/16mm→HD)
出演:石川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介、和久田理人、柴崎賀宜、飴屋法水、SAKEVI(G.I.S.M.)、PANTA(頭脳警察)、石塚俊明(頭脳警察)、鈴木源一郎、キース、ショウ、ミズタニモトコ、永福町姉妹、宮崎マサヤ、友谷英孝
監督・編集:安田潤司 脚本:安田潤司、唐原理恵 撮影:諸沢利彦 照明・撮影助手:長井和久 撮影助手:青木正 録音:鈴木昭彦 録音助手:井口奈己 美術・操演・特殊メイク・ケータリング:石毛朗 美術協力・マシン・オペレート:飴屋法水、石川成俊 監督補:西山洋一 制作主任:大坪草次郎

配給:P.P.P.project + silver gelatin

映画情報どっとこむ ralph 先行上映イベントがあります!

映画『ちょっとの雨ならがまん』『ファー・イースト・ベイビーズ』先行上映イベント

【日時】
7月12日(木)
18:00 受付開始 
18:10 開場 
18:30 上映開始 
22:00 終了予定

【会場】
新文芸坐
東京都豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F
池袋駅東口徒歩3分

【上映作品】
映画『ちょっとの雨ならがまん』(約35分)
映画『ファー・イースト・ベイビーズ』(約90分)
※この日に限り『ちょっとの雨ならがまん』はオリジナルバージョンでの上映となります

【トークゲスト】
『ちょっとの雨ならがまん』上映後
ゲスト:大根仁(映像ディレクター)、ISHIYA(DEATH SIDE、FORWARD ボーカル)


『ファー・イースト・ベイビーズ』上映後
ゲスト:調整中

【料金】
自由席:3,000円

【チケット発売】
6月23日(土)AM10:00よりPeatix(ピーティックス)にて発売開始
PeatixイベントページURL(6/19,AM8:00にオープン):
http://pppproject2018.peatix.com

※限定数の販売。劇場窓口での販売はございません。

主催:silver gelatin

映画情報どっとこむ ralph 映画
ちょっとの雨ならがまん
ファー・イースト・ベイビーズ

映画公式HP:
http://silvergelatin.main.jp/movie/chottonoame-feb/


2018年7月12日(木)池袋・新文芸坐にて先行上映イベント開催

2018年8月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

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