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SSFF & ASIA「ノンフィクション部門」設立 審査員に大友啓史監督、菊川怜、水上賢治


映画情報どっとこむ ralph 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(以下、SSFF & ASIA)は、20周年を記念する新部門として、「ノンフィクション部門 supported by ヤフー株式会社」を設立、審査員に映画監督の大友啓史さん、女優の菊川怜さん、映画ライターの水上賢治さんの3名が決定しました。

また、特別上映作品には、第90回(2018年)米国アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘氏を追ったノンフィクション作品『ヒューマン・フェイス』本広克行監督が監修をつとめる『SETOUCHI THE MOVIE』、第87回(2015年)米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画部門ノミネート作品で、先天性中枢性肺胞低換気症候群、別名「オンディーヌの呪い」を診断されたレオとその両親を記録した作品『私たちの受難』をご紹介します。

アワード対象作品となる10作品の中から、審査員により1作品が優秀賞に選定され、6月17日(日)の映画祭アワードセレモニーで発表されます。

【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018 概要】

開催期間:2018年6月4日(月)~6月24日(日)
上映会場:
表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、アンダーズ 東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、シダックスカルチャーホール、六本木ヒルズ ヒルズ カフェ / スペース、ほか

料金:無料上映 ※一部、有料イベントあり。
事前予約はPeatixにて受付。当日券もございます。

一般からのお問い合わせ先:03‐5474‐8844

公式HP:
http://www.shortshorts.org/2018

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「ブルガリア映画Day 2018」にカメン・カレフ監督来日イベント開催決定!


映画情報どっとこむ ralph 2018年の前半期、2007年にEUへ加盟してから初めて理事会の議長国をブルガリアが務めました。

この機会に日本でもブルガリア文化を知って頂くため、ブルガリア映画界を代表する若手監督、カメン・カレフの長編映画3作品 をご紹介する上映会、「ブルガリア映画Day2018」が6月17日(日)アンスティチュ・フランセ東京にて開催決定しました! 2009年東京国際映画祭で見事グランプリ、監督賞、男優賞の3冠を達成した『ソフィアの夜明け』のほか、黒海の離島を訪れ たカップルの衝撃的なドラマを描いた異色作『アイランド』(2011)、実話を基にした社会派サスペンス『フェイス・ダウン』 (2015)が本邦初上映となります。

イベント開催にあたりカメン・カレフ監督来日も決定!

各作品上映後、監督によるトークショーを実施します!
映画情報どっとこむ ralph <ブルガリア映画Day2018>

会場:アンスティチュ・フランセ東京 2F「エスパス・イマージュ」
開催日:6月17日(日)
チケット:当日一律500円
*各作品ごとの料金になります。
*前売券のご用意はありません。
*10:20の窓口オープン時に当日分上映 チケットを全てご購入いただけます

上映スケジュール 
11:20 「ソフィアの夜明け」上映(12:50上映終了予定)
12:55 カメン・カレフ監督トーク(13:40終了予定)
※聞き手:佐向大(「教誨師」映画監督)
14:30 「アイランド」上映(16:20上映終了予定)
16:25 カメン・カレフ監督トーク (17:10 終了予定 )
※聞き手:小倉聖子(映画宣伝 VALERIA)
18:00 「フェイス・ダウン」上映(19:45上映終了予定)
19:50 カメン・カレフ監督トーク(20:40 終了予定)
※聞き手:坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本)

公式FACE BOOK:ページ

映画情報どっとこむ ralph <ブルガリア映画Day2018 上映作品>

ソフィアの夜明け
(6/17 11:20〜上映)
原題:Източнипиеси
英題:Eastern Plays
出演:フリスト・フリストフ / オヴァネス・ドゥロシャン / サーデット・ウシュル・アクソイ
2009年 / ブルガリア / ブルガリア語、トルコ語 / カラー /89 分 ※日本語字幕版での上映
自分の居場所を見つけられず孤独に生きる芸術家イツォ。ドラッグとアルコールに溺れ、何の希望も見出せない 彼の人生は、 家族と共にベルリンへ向かう途中にネオナチに襲撃されて足止めを食らったトルコ女性ウシュルと 出会うことによって少しずつ変わっていく…。 ブルガリアの首都、ソフィアで生きる人々をリアルに描いたカレフ監督の長編デビュー作。イツォ役のフリスト・フリストフにとっても映画初出演となったが、撮影終了後に不慮の事故によって急逝した。09年の東京国際映画祭で見事グランプリ、監督賞、男優賞の3冠を達成。


アイランド
(6/17 14:30〜上映)
原題:Островът
英題:The Island
出演:レティシア・カスタ、トゥーレ・リントハート
2011年/ ブルガリア、スウェーデン / ブルガリア語、英語、フランス語 / カラー /108 分
※日本語&英語字幕版での上映(with English subMtles)
パリで暮らす 30 代のカップル、ソフィーとダニエルは、ソフィーの提案で ダニエルの生まれ故郷、ブルガリアへと 向かう。黒海の離島に渡ったふたりを待ちかまえるのは、一風変わった住民たちとうだるような暑さ、そして愛を試すかのような思いがけない出来事だった…。実験的な手法で描かれるユニークな異色作。チリの鬼才監督、アレハンドロ・ホドロフスキーも出演。カンヌ国際映画祭監督週間、シッチェス映画祭ニュー・ビジョンズ部門出品。


フェイス・ダウン
(6/17 18:00〜上映)
原題:Слиценадолу
英題:Face Down
出演:メルヴィル・プポー、ユーセフ・ハイディ、オシーヌ・シュトリ
2015年/ ブルガリア、フランス、ベルギー /トルコ語、英語、ブルガリア語、フランス語 /カラー /104分
※日本語&英語字幕版での上映(with English subMtles)
ブルガリアからフランスへ偽札を密輸しようとした罪で身柄を拘束されるフランス人のサミー。投獄を免れるため仏警察の情報屋となった彼は、国際的な人身売買ネットワークの捜査に協力することに。その過程で出会った未成年のロマ人娼婦エルカに惹かれ、あらゆる障害をはねのけて彼女を救おうとするが…。実話を基にした社会派サスペンス。主演のサミーに 『ぼくを葬(おく)る』(05)『わたしはロランス』(12)のメルヴィル・プポー。

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VRの極み!『ウルトラマンゼロVR』がカンヌ国際見本市「Marche du Film」で好評!日本SSFF&ASIAでも選出!


映画情報どっとこむ ralph ウルトラマンゼロの戦いを大迫力のVRで楽しめる『ウルトラマンゼロVR』、カンヌのマーケットで絶賛!「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2018」での上映も決定!

フランス・カンヌにて毎年開催される、世界三大映画祭のひとつ「カンヌ国際映画祭」。
日本から出品された是枝裕和監督『万引き家族』が最高賞である「パルムドール」を受賞し大いに盛り上がりを見せていましたが・・・併設されている国際見本市「Marche du Film」もまた、例年世界各国から800社、数千人もの映画関係者が集う、世界三大マーケット。

このマーケットにおいて次世代コンテンツを扱う“NEXT”コーナーでは昨年よりVRコンテンツに力が入れられ、今年は日本から『ウルトラマンゼロVR』を含む三つのVRコンテンツが出品!
バイヤーの皆さんが体験!回転するスツールに座っているのが重要!

『ウルトラマンゼロVR』は体験者の多くから絶賛され、その高いクオリティに「いったいどうやって撮影したのか」と驚く声が多く上がりました!

映画情報どっとこむ ralph そして!

世界にアピールされた『ウルトラマンゼロVR』が、2018年6月に東京で開催される「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2018」(SSFF & ASIA 2018)でも上映されることが決定!
今年20周年を迎えるSSFF & ASIAでは新たにVR部門「VR SHORTS」が設立され、世界各国から厳選されたVRコンテンツが上映されます。そこに『ウルトラマンゼロVR』が選出されているのだが、嬉しいことに事前予約なし、さらに無料で鑑賞できるので、この機会にぜひ『ウルトラマンゼロVR』で新たなウルトラ世界を体験いただきたい!


「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2018」VR SHORTS開催
2018年6月8日(金)~6月10日(日)
場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズヒルサイド2階)
2018年6月17日(日)~6月24日(日)
場所:LEXUS MEETS… (開催時間11:00~21:00)(東京都千代田区有楽町1-1-2 ミッドタウン日比谷)
・当日券のみ(事前予約はございません)
・先着順でのご案内となります
・鑑賞は無料です
ウルトラマンゼロVR / ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2018(SSFF & ASIA 2018)
http://www.shortshorts.org/2018/prg/ja/3010

映画情報どっとこむ ralph ウルトラマンゼロVR ~大都会の戦慄 エレキングVSゼロ~

『ウルトラマンゼロVR』は、ウルトラマンシリーズ初となる全天球360度VR特撮作品で、2017年10月に公開。

同月に開催された「第22回釜山国際映画祭」にて開催されたアジア最大級のVRイベント「VR シネマ in BIFF」招待作品に選出され、国際映画祭「Cinequest Film & VR Festival」のVR AwardにおいてもOfficial Selectionに選出。

また優れた先進映像コンテンツを表彰する「ルミエール・ジャパン・アワード 2017」にてVR部門・準グランプリを受賞している。監督は田口清隆(『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』ほか)。


ウルトラマンゼロVR https://m-78.jp/ultravr/

映画情報どっとこむ ralph 過去記事:
ウルトラマンシリーズ初となる全天球360度VR特撮体験会行ってきました!
田口清隆監督、辻本貴則監督コメントも!
http://eigajoho.com/82764


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(C)円谷プロ (C)ウルトラマンゼロVR製作委員会


カンヌ国際映画祭『万引き家族』パルムドールを受賞 キャスト喜びコメント到着&公式会見・囲み取材レポ


映画情報どっとこむ ralph 第71回カンヌ国際映画祭におきまして、日本時間5月20日(日)(現地:5月19日(土)夜)に授賞式が行われ、コンペティション部門正式出品作『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞しました!

カンヌ国際映画祭において最高賞にあたる同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペにて日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなります。

授賞式に続き、公式記者会見、現地囲み取材が行われましたので、ご紹介。


『万引家族』第71回カンヌ国際映画祭 授賞式

授賞式
現地:5月19日(土)19:30頃~(日本時間5月20日(日) AM2:30頃~)

公式記者会見+フォトセッション
現地:5月19日(土)20:00頃~(日本時間:5月20日(日) AM3:00頃~)

現地囲み取材
現地:5月19日(土)21:00頃~(日本時間5月20日(日) AM4:00頃~)
参加者:是枝裕和監督


映画情報どっとこむ ralph リリーフランキーさん他キャストの皆さんから喜びのコメントが届いています。

◆リリー・フランキーさん(54歳)
監督、本当に本当におめでとうございます!
獲ると信じていましたが、現実になると驚きと感動でじんましんが出ました(実話)。
監督、めちゃくちゃカッコいいです!

◆安藤サクラさん(32歳)
やったー!本当におめでとうございます!!
こんな特別な瞬間を共有できること、こころから嬉しく思います!
万歳!

◆松岡茉優さん(23歳)
あの家族はいたのだと肯定してもらったようで嬉しいです。
思い出をいつまでも愛しています。

◆樹木希林さん(75歳)
往きの飛行機の避雷針が雷を受けました。
異様な響きと共に私の座席の天井が破け、酸素マスクや破片やゴミや、バラバラッと落ちて来ました。
「是枝さんもうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい」—–の筈がめでたいことです。

◆城桧吏くん(11歳)
是枝監督、関係者のみなさま
「パルムドール」受賞、本当におめでとうございます!
「万引き家族」という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。
監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。
本当にありがとうございました。

◆佐々木みゆちゃん(6歳)
やったーーー!!!!!!!!
かんとくおめでとうございます!
みんなでさつえいがんばったから 、とってもうれしいです。はやくかぞくのみんなにあいたいです!

映画情報どっとこむ ralph <公式記者会見内容>

【審査員のコメント】

ケイト・ブランシェット
この作品は演技、監督、撮影、など総合的に素晴らしかった。選ぶにあたって気に入っていた作品を落とさないといけないのはつらかったし、難しかったけど最終的に私たちは意見が合致したの。「万引き家族」はとにかく素晴らしかったわ。

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督
この作品は私たちに深い感動を与えてくれました。とにかく恋に落ちてしまった。上品で素晴らしくとても深い。魂をわし掴みにされた。

【是枝監督のコメント】

Q,カンヌでの3度の受賞の後ですが、『三度目の殺人』のような他のジャンルも挑戦していくのですか?

是枝監督:今回の作品のカンヌでの認知と受賞によって、「家族」ドラマの作家だという風な捉え方がまたますます強くなってしまうかもしれませんけど、自分ではそうは思っていないので様々なジャンルにチャレンジできればなと思っています。自分が年齢を重ねていって変化していくと、色んな家族の形、見えてくる家族の形というのも変わってくるので、決して同じことを繰り返していくのではなくて、60代、70代になった時にまた違う「家族」のドラマが出来るのではないかなと思っています。

Q,『誰も知らない』から家族モノをずっと撮りつづけていますが、特に子供の撮り方や語り方(演技の導き方)が素晴らしい。それについてお話をお聞かせ願えませんか?

是枝監督:子どもはいつもオーディションでいつもいろんな子たちに会って、その年代の特徴を掴みながら、自分が撮りたいと思う子供を残していきます。台本はいつも渡さないので、現場に入って僕が口伝えで台詞を伝えたり、時には役者に演出の一部を担ってもらいながら子供からどういう感情、表情を引き出すかという事を手伝ってもらいながら撮影現場で全部作っていくというやり方をします。なので、彼らは予習もしてこないし、宿題もないので、毎日笑顔で撮影現場にやってくる、そういう環境を目指しています。

Q,家族を取り扱うテーマは普遍的です。この場合は日本ですが、家族の関わり合い方は国や文化によって違います。もちろん個々に問題を抱えていたりもします。家族の関わり合いを日本的な観点、そして個人的にどのように考えてこの作品を描いたのでしょうか?

是枝監督:あまり家族を描くときにどうすると日本的か日本的じゃないかということを考えては作りません。ただ、今の日本の社会の中で、隅に追いやられている、本当であれば見過ごしてしまうかもしれない家族の姿をどう可視化するかということは考えます。それは『誰も知らない』の時もそうでしたし、今回もそうでした。僕が子供の時に住んでいた家は、あの家と同じように平屋で狭くて、僕は自分の部屋がなかったので、押し入れの中に宝物と教科書を持ち込んで自分の部屋にしていた記憶があるので、その押し入れから大人の世界を見るということは自分の実体験としてあります。万引きをしていた訳ではありません(笑)

Q,どうして『万引き家族』の物語、この家族像を作ったのでしょうか?そして、それがなぜ監督にとって重要なのでしょうか?

是枝監督:どうして描こうと思ったかというのを後付けで語ると、監督はだいたい嘘をつくのでそんなに本当の事を話さないと思いますけど。一つは『そして父になる』は、「家族は時間なのか血なのか」という事を問いながら作った映画だったんですけど、その先に、産まないと親になれないのだろうかという問いを立ててみようと思いました。今回の物語の中心にいるのは、自分の子供ではない子供を育てながら父親に、母親になりたいと思う、そういう人たちの話をやろうと思ったのが最初でした。彼らをどういう状況に置こうかというのを考えたときに、ここ数年日本で起きているいくつかの家族をめぐる出来事を、新聞とかニュースで目にした時、経済的にかなり追い込まれた状況で、万引きとか年金を不正に受給することでかろうじて生活を成り立たせている家族というものの中に、そういうテーマ、モチーフを持ち込んでみようかなと思ったのが今回の映画になりました。

映画情報どっとこむ ralph <現地囲み取材内容>

Q,受賞が決まり、檀上に上がられた際の気持ちは?

是枝監督:あまり緊張するタイプではないが、めずらしく緊張していたので、とりあえず通訳している間にしゃべることを考えていました。

Q,受賞の名前が次々と呼ばれていく中で、どんな気持ちだったか?

是枝監督:発表される順番が毎年違うので、気が付いたらグランプリとパルムドールしか残っていなかった。残っている監督が誰かもはっきりわからなくなっていて、でも周りがザワザワしてきたので、不安な気持ちもありつつという感じでした。

Q,今感じていることは?

是枝監督:(トロフィーが)すごい重いです。ずっとトロフィーを持ち続けているので腕がガチガチなんですけど、これをいただくというのは、監督として本当に重い出来事で、この先、この賞をもらった監督として恥ずかしくない作品をまたつくらなければならないなという覚悟を新たにしています。

Q,映画を通して社会へ伝えるメッセージは必要かどうか?

是枝監督:あまり社会に対するメッセージを伝える為に映画を撮ったことはないですし、それは正しい形ではないなと思っているので、僕が描いた家族とどう向き合って、見過ごしてしまうような環境だったり、感情だったりをどう丁寧に掬い取るかということだけを考えようと思いました。でもそれはいつもやっていることなので、そこからどんなメッセージを受け取るかは僕が発するのではなく、受け取る側が決めることなんじゃないかなと、いつも思いながらつくっています。

Q,世界共通でこの作品のもつ普遍的な想いが通じたと感じるか?

是枝監督:公式上映のときのリアクションも本当に温かったんですけど、その後の取材にくる記者の方たちも言葉の中に、「TOUCH」と「LOVE」という言葉がすごい溢れていて、ちゃんと届きたいところに届いたのかなという想いではいました。表面上の犯罪を犯している家族の話であるとか、今の日本の社会状況がどうとかということの奥に、やはり父になろうとすること、母になろうとすることという、普遍性みたいなものを受け止めてくれたから、そういう言葉が出たのかなとは思っていたので、そのことはとても嬉しく思っていました。

Q,ケイト・ブランシェットが閉会式で「invisible people(見えない人々)」というのが今回大きなテーマだと言っていた。『万引き家族』が最もそのテーマに当てはまるといえるが、それについてはどう思うか。

是枝監督:『誰も知らない』のときにも、社会から見えなくなっている子供たちをどう可視化するかということを考えながら撮った映画だったんですが、今回もスタンスとしては同じなので、やはりそれを見過ごしてしまう、もしくは目をそむけてしまいがちの人々をどう可視化するかということが、全てとはいいませんが、僕自身は映画をつくる上では常に自分の中心においているスタンスだったりもするので、今回はかなりストレートに反映された映画だったというのは間違いなく思っています。ブランシェットさんの言葉はすごく嬉しく聞きました。

Q,日本にいるキャストとは話したか?

是枝監督:今この状況でLINEのやり取りをしていて、合間にちょっとずつ写真を送ったり、まだちょっとバタバタしていて「おめでとう」「素晴らしい」ぐらいの会話しか交わせていないです。

Q,是枝監督にとってパルムドールとは?

是枝監督:悲願ってよく新聞に書かれていたんですけど、言ったことは一度もなくて…。賞というのは目標にするものではないといつも思っています。この場所に来て、クロージングセレモニーに立てるということはとても光栄なことですし、ましてや最高賞をいただくというのは、僕自身のキャリアにとっても大きなステップアップとなるでしょうし、これであと20年くらいはつくりたいなという勇気をもらった気がします。

Q,自分はベネチアに認められたと、ようやくカンヌにおかえりと言ってもらえるようになったと仰っていたが、これで名実ともに「カンヌの是枝」になったと思うが、そのことについてどう思うか?

是枝監督:発見していただいたのはベネチアですし、ずっと育てていただいたのはカンヌなのかなと思います。良い映画祭というのは、作り手を育てる場所だなと思うので、僕は七回呼んでいただいて、評価をいただいた回もあれば、そうでない回も勿論ありますけど、どの回もとても貴重な経験をさせてもらってます。今回は残念ながら授賞会場にはいらっしゃいませんでしたが、韓国のイ・チャンドン(『Burning』でコンペ出品)と中国のジャ・ジャンクー(『Ash Is Purest White』でコンペ出品)という同時代にすごく強い作家がいて、彼らと同じ時代に映画をつくれて、お互いにお互いの作品を認め合いながら、刺激し合いながら、この場に来られているというのはとても恵まれているなと思いますし、彼らがいるから僕も頑張ってつくれているし、彼らの映画との向き合い方がすごく僕に刺激を与えてくれているというのはすごく感じています。そういう監督たちとここで出会って再会して、肩を叩き合ってまた自分の映画つくりの現場に戻るというのは、ひとつ大きなイベントとして思っています。

Q,受賞スピーチの際に「ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたい」と仰っていたが、改めてそういう方たちへのメッセージがあれば。

是枝監督:華やかな場所だからここが素晴らしいわけではなくて、自分がやっている映画というものが世界と繋がっていて、映画の奥深さや歴史というものに触れられるとても良い経験ができると思います。どんどん若い人たちも目指すべきだというのはおこがましいかもしれませんが、それは監督も役者も同じく、経験すると恐らく何か捉え方が変わるので、そういう意味でも自分も周りにいる若手の監督の卵の子たちをできるだけここに来られるようにしているし、これからもそうしたいと思っています。

Q,今後どういう映画に挑戦したいか?

是枝監督:口にするとなかなか実現しないものですから、あまり喋らないようにしているんですけど、色々一緒に映画をつくらないかといってくれる方たちが日本の外にいらっしゃるので、海外の役者たちと一緒に映画をつくるというチャレンジに向かってみようかなとここ数年思っています。

Q,一緒にやりたい役者、スタッフはいるか?

是枝監督:こういう映画祭でお会いして、いつか一緒にやりましょうねって言っていただけるのはだいたい役者さんが多いので、そういった交流の中で次の企画の種を撒いているところですけど、実現するといいなと思っています。

Q,帰国してやってみたいことは?

是枝監督:リリーさんとかサクラさんと子供たちも含め、トロフィーを持って会えるといいなと思っています。

Q,樹木さんはなんと仰ると思うか?

是枝監督:天狗にならないように(笑)

Q,受賞したことで燃え尽き症候群になってしまうなどの心配はあるか?

是枝監督:全然そんな心配はしていないですね。目指していないというとかっこよすぎるかもしれませんけど、これで映画の企画が通りやすくなるなと(笑)むしろこの先、どういう風に自分で撮りたいものを実現していくか、この賞はそういうところでのエネルギーにはなるなと思っています。


映画情報どっとこむ ralph 万引き家族

6月​8日(金)​TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式​HP:
​​gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
​公式​twitter:
@manbikikazoku

物語・・・

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。



原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林
​配給:ギャガ
​(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
    


速報!第71回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督『万引き家族』最高賞 パルムドール受賞


映画情報どっとこむ ralph この度、第71回カンヌ国際映画祭におきまして、日本時間5月20日(日)(現地:5月19日(土)夜)に授賞式が行われ、
コンペティション部門正式出品作『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞しました。

第71回カンヌ国際映画祭授賞式
現地:5月19日(土)19:30頃~
(日本時間5月20日(日) AM2:30頃~)

映画情報どっとこむ ralph 日本時間5月14日(月)に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交い、高評価を得るなど受賞への期待が高まっていた本作。

授賞式では、今回の審査員団のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らが選ぶ、パルムドールに発表され、

是枝監督:さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます。今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます。

とスピーチ。

カンヌ国際映画祭において最高賞にあたる同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペにて日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなります。

キャストからのコメント、会見等の内容は後程掲載予定です。

映画情報どっとこむ ralph 万引き家族

6月​8日(金)​TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式​HP:
​​gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
​公式​twitter:
https://twitter.com/manbikikazoku

物語・・・
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

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原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)


出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林
​配給:ギャガ
​(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.