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丸山ゴンザレス“ヤバすぎる”実態を語った!『カルテル・ランド』初日イベント


映画情報どっとこむ ralph その実情に迫るドキュメンタリー『カルテル・ランド』の公開を記念し、初日5月7日(土)に、初日トークイベントが行われました。

登壇したのは丸山ゴンザレスさん。本編を観てTBSのバラエティ番組「クレイジージャーニー」にて、映画の舞台になったメキシコ・ミチョアカン州に潜入取材を敢行した犯罪ジャーナリスト。

テレビでは話す事の出来なかった決死の取材秘話、さらに今回の取材で明らかになった麻薬カルテル、自警団、政府をめぐる衝撃の真実、まさに<メキシコ麻薬戦争>の今を取材された氏だからこそ語れる、『カルテル・ランド』の続編とも言うべき貴重なトークイベントとなりました。
2016.05.07-丸山ゴンザレス登壇者真②
日時:5月7日(土)
場所:シアター・イメージフォーラム
登壇:丸山ゴンザレス(犯罪ジャーナリスト)

映画情報どっとこむ ralph 丸山さんが登場すると、場内は大きな拍手。

TBSの人気バラエティ番組“クレイジージャーニー”で『カルテル・ランド』の舞台となったメキシコ・ミチョアカン州に取材を敢行した丸山。

MC:『カルテル・ランド』を初めて観た時の印象は

丸山さん:最初は衝撃しかなかった。自分でもずっと、こういう潜入取材がやりたいと思っていた。だから、“やられた!”というのが最初の正直な感想です。

と、犯罪ジャーナリストとして『カルテル・ランド』へ覚えた羨望の気持ちを明かした。そうして『カルテル・ランド』に触発された丸山は、“クレイジージャーニー”にて実際に現地へ取材を実現。『カルテル・ランド』が撮影されてからおよそ2年後のミチョアカン州を訪れています。

丸山さん:政府、軍、麻薬カルテル、自警団、それぞれの“正義”が拮抗し、複雑に絡み合うメキシコの現状を肌で感じました。

とそう。『カルテル・ランド』では、自警団を結成した医師のホセ・マヌエル・ミレレスが、残忍な麻薬カルテル“テンプル騎士団”を追い出し、その後勢力を伸ばした自警団が腐敗し、悪に侵食されていく様が描かれる。

丸山さん:麻薬カルテルが後退したことで、かえって秩序のバランスが崩れた。現地の人は、生活を安定させてくれるなら、それが政府でも、自警団でも、麻薬カルテルでも構わないと思っている。自警団が正義なのかと言うと、決してそうではない。

と言い、さらに、

丸山さん:ミレレスは天性のカリスマがあり、今でも彼を認めている人は多いが、彼が逮捕され、いなくなったことで重石が取れたように自警団が自由に動くようになってしまった。“クレイジージャーニー”で取材を申し込んだところ拒否された(ミチョアカンの都市)アパティンガンの自警団は、麻薬カルテルを討伐する闘いには参加しておらず、いきなり“自称・自警団”として現れ、銃で武装して街をうろつき始めた。ミレレスとは何の関係もない。

と自警団の物騒な実態を明かし、

丸山さん:“自警団”というくくり自体、今は意味を成していない。映画で描かれた自警団は、今は空中分解しています。

2016.05.07-丸山ゴンザレス登壇者真①
映画情報どっとこむ ralph 映画では駆逐されたとされる麻薬カルテルも決して壊滅させられたわけではなく、

丸山さん:秘密結社のように水面下にもぐり、地域に根ざした暮らしをしている。取材中に、(メキシコで民間信仰の対象となっている死の聖母)“サンタ・ムエルテ”の売店を訪れた時、怖い外見の人がいるなと思っていたら、コーディネーターに“あいつ、カルテルのやつだよ”と言われました。こういう風に、カルテルの人間は身を潜めながら、逮捕されずに町中にいるんです。


続いて丸山さんは“クレイジージャーニー”ではオンエアされなかった“ヤバイ裏話”も披露。丸山さんが会ったその三日後に彼は殺され、その時には麻薬カルテル“テンプル騎士団”のメンバーとして報じられたという。

『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン監督についても、

監督
マシュー・ハイネマン監督
丸山さん:監督は質素な生活を好む人。水を入れた水筒を持ち歩き、チーズを挟んだパンを食べるのが好き。取材で半日とか、長時間待つのにも耐えられる人だった。スペイン語ができないのに地元の農家の人に溶け込んで、今でも遊びにいくらしい。

と、現地の人から聞いた裏話を紹介。

MC:現地のカルテルの人間は『カルテル・ランド』に対して激怒しなかったのか?

丸山さん:コーディネーターから、“あいつらは、映画の文脈がわからないから大丈夫”と告げられた。カルテルのメンバーに実際に聞くと、“観たけどつまらないから15分でやめたよ”“「ブレイキング・バッド」が最高!”“『ボーダーライン』もおもしろい”と言われた。

と述べると、会場は笑いに包まれた。

映画情報どっとこむ ralph 最後に、

丸山さん:映画を観たらミレレスを正義と思うかもしれないが、そもそも正義とは何なのか?ということ。“正義”は耳あたりのいい言葉だけど、それぞれの集団にそれぞれの正義がある。“これが正義だ”と掲げられても、それは彼らにとっての正義で、相手にとっての正義ではないかもしれない。

正義とは何か、ということを『カルテル・ランド』を観て考えさせられた。

カルテルランドS1そもそも、広大な国土を持つメキシコでは、自分たちの手の届く範囲がとりあえず平和ならいいと多くの人が考えている。国家や政治について色々と言うこともあるけれど、人々の望みは、日々の生活を穏やかに暮らしたいということ。自分の会社や農園に課せられたみかじめ料が払えない、といった問題から自警団は結成される。

直接自分のところまでダメージが来たときに、人は立ち上がる。この映画が示したのは、国としてのシステムが機能しないとこういうことが起こるよ、ということ。これは決してメキシコだけの話ではない。日本人としても遠い話ではないんじゃないか

と客席に呼びかけ、トークを締めくくりました。

映画情報どっとこむ ralph 「過去10年で10万人以上もの死者を出した麻薬戦争」という衝撃的な事実を伝えるナレーションと共に、墓地で泣き叫ぶ人々の姿が映され、麻薬カルテルの残忍さ、被害の深刻さを伝えます。

カルテルランド_ポスターその後、聴診器をさげた男性が登場。優しそうなお医者さん・・・と思いきや、男は銃を構え、「家族は自分で守るしかない」と宣言します。

どう見ても普通の医者ではない・・・彼は、この過酷な現状を変えるべく自ら武器を手に自警団を設立したホセ・ミレレス。麻薬カルテルに立ち向かうべく立ち上がったのは一人の町医者だったのです。

「武器を持て 戦おう!」と市民を鼓舞するミレレスや、信頼できない政府への怒りを爆発させ、軍を街から追い出す大勢の市民の姿からは、自警団が勢いを増していくさまが伺えます。さらに、ミレレスたちの活動を見て「米国側は俺たちが守ろう」と意を決する、米国の自警団も登場。

しかし、何かがおかしい。「目には目を、歯には歯を」というミレレスの自警団員の言葉の通り、彼らの身を守るための“正義”は徐々に暴走を・・・。




『カルテル・ランド』
原題:CARTEL LAND

シアター・イメージフォーラム他公開中!
最前線を目の当たりにせよ!!

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監督・撮影:マシュー・ハイネマン
製作総指揮:キャスリン・ビグロー(『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』)
2015/メキシコ・アメリカ/100分
配給:トランスフォーマー  
© 2015 A&E Television Networks, LLC


  


5月5日 自転車の日『君がくれたグッドライフ』コラボ


映画情報どっとこむ TJ 5月3日(火・祝)~31日(火)に開催されている<バイシクル・カフェ・リーグ>に協賛!

仲間たちの548kmの自転車旅を描く映画が、青山のツーリングイベントを応援!

人生の素晴らしさを伝える感動作『君がくれたグッドライフ』が、5月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにてロードショーとなります。

そんな本作が、<自転車博覧会2016モールトン展>の一環として5月3日(火・祝)~31日(火)に開催されている<バイシクル・カフェ・リーグ>に協賛しているそうです!

君がくれたグッドライフ_s3
映画情報どっとこむ TJ カフェ機能を持つ店7軒が連携したもので、展覧会期中、本作の劇場鑑賞券などが当たるスタンプラリーに加え有名バイシクルカフェが協力してリーグを組んで、それぞれのお店の個性的なサービスを楽しめるというもの。

5月5日が自転車の日であることにちなんで、本作のハンネスと仲間たちによる自転車旅での色々な表情を切り取った場面写真も解禁です。

映画情報どっとこむ TJ バイシクルタウン青山 スタンプラリー

期間:5月3日(火・祝)~31日(火)

内容:伊藤忠青山アートスクエア(東京都港区北青山2−3−1 シーアイプラザ B1F)や下記のショップでもらえる自転車マップを参考に、参加ショップを巡ってください。各ショップでスタンプを押してもらい、3個集まったら、応募用紙を伊藤忠青山アートスクエアの抽選箱へ入れてください。抽選で、『君がくれたグッドライフ』劇場鑑賞券をはじめ素敵な自転車グッズが当たります。

参加ショップ:
Rapha:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-1-6 コモンガーデン原宿北参道 B1F/1F
盆栽自転車店:東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目11-8
なるしまフレンド神宮本店:東京都渋谷区神宮前3-35-2
CHELUBIM:東京都渋谷区神宮前3-39-5青山ウエスト1F
Pandani:東京都渋谷区神宮前3-1-24 ソフトタウン青山101
HIP HIP SHAKE:東京都渋谷区神宮前3丁目-36-26
RATIO & C:東京都渋谷区神宮前3-1-26
Glocal Café:東京都港区北青山2-10-29日昭ビル1F
Waking bicycle club:東京都渋谷区神宮前3-4-7エルム青山1F
OVE南青山:東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山1F
ビアンキ・コミュニティ青山:東京都港区南青山4-1-15南青山ベルテ南青山1-104
エイトコーヒー:東京都港区南青山2-6-14-101
BICYCLE COFFEE:東京都港区西新橋2-18-7
協力: CICLISSIMO編集部
主催:バイシクルタウン青山

詳細URL:
http://www.itochu-artsquare.jp
君がくれたグッドライフ
映画情報どっとこむ TJ 物語・・・

一度きりの人生。あなたにとっての、そして大切な人のグッドライフとは―。

「愛する人にできること」をみつめる、命と向き合う5日間の旅。

君がくれたグッドライフ_ポスター年に1度、自転車での旅に出る6人の仲間たち。持ち回りで行き先を決めるのだが、今年はハンネスとキキの夫婦の番だ。ハンネスが決めたベルギーには、ある深い理由があった。

ALSと宣告された彼は、尊厳死の許される国ベルギーをめざして、これを人生最期の旅にすると決めていたのだ。真実を知った仲間たちは大きなショックを受けるが、彼の願いを叶えることを決意する。

いつものように、旅行中に実行しなければならないムチャな課題を出し、実行するたび笑顔で笑い合う旅は、このままずっと続くようにみえた─。


君がくれたグッドライフ
原題『Tour de Force』

公式HP:goodlife-movie.com

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監督:クリスティアン・チューベルト 
脚本:アリアーネ・シュレーダー
出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、ユリア・コーシッツ、ユルゲン・フォーゲル、ミリアム・シュタイン、フォルカー・ブルッフ、ヴィトリア・マイヤー、ヨハネス・アルマイヤー、ハンネローレ・エルスナー

2014年/ドイツ/95分/シネスコ/5.1ch/カラー
日本語字幕:吉川美奈子/PG-12
配給:ショウゲート
©2014 Majestic Filmproduktion GmbH / ZDF 

   


『カルテル・ランド』マシュー・ハイネマン監督インタビュー


映画情報どっとこむ TJ ハート・ロッカーのキャスリン・ビグローが製作総指揮。

マシュー・ハイネマン監督・撮影のドキュメンタリー『カルテル・ランド』が5月7日から公開となります。

メキシコ麻薬戦争の最前線で自ら麻薬カルテルに立ち向かう自警団の姿を追い、正義と悪の境界が消滅していくさまを映した衝撃作で、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされています。

先日、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督のトークイベント付き上映会の際に、記者の私も試写させていただきました。

カルテルランド_ポスターその内容は・・・

あまりに衝撃的で、あまりに良く出来過ぎていて、本当にこれはドキュメンタリー映画なのか!?と思うほど。

まるで、キャスリン・ビグローの映画のような緊迫感とストーリー。

ドキュメンタリーでも、編集でこんなになるのかと。

カメラもキャノンのC300ですし、多くの映画製作を志す学生さんに観ていただきたい作品でした。

ということで、どのように創られたのか気になったので、宣伝担当の方に無理を言って、ハイネマン監督のインタビューをいただきましたので、ご紹介したいと思います。

映画情報どっとこむ TJ ハイネマン監督へのインタビューです。

Q:映画をスタートさせるのにどれくらいかかりましたか?
カルテル・ランド ハイネマン監督:まずタボールに連絡をして記事の中の主要キャラクターであるアメリカ国境の自警団員「ネイラー」を紹介してもらった。でもネイラーはメディアに対して慎重で、彼の信頼を獲得するのに何ヶ月もかかったよ。2013年の6月。アリゾナで撮影を始め、4ヶ月間の間に、2、3回アリゾナへ。最初は物語をアメリカ国外にまで広げようとはまったく思っていなかったけど、父がウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された「Autodefensas」の記事を送ってきてくれたんだ。「Autodefensas」は、メキシコのミチョアカン州を長く支配している麻薬カルテル、テンプル騎士団の暴力に対抗しようと立ち上がった市民たちだ。リサーチを進めると、「El Doctor」として知られ、「Autodefensa」ムーブメントのカリスマ的リーダーである町医者ドクター・ホセ・ミレレスについてのワシントン・ポストの記事にたどり着いた。
ネイラーとその仲間たちの信頼をえるまでの数ヶ月の間に、私はミレレスとAutodefensasを撮影しに、2週間メキシコを訪れた。いったんドクターの信頼を得るとは、その他の自警団員たちも全面的に協力してくれた。しかし、撮影対象と親密な関係を築き、この映画の語り口を実現できた理由は、9ヶ月を要した(各月に1、2週間の撮影)撮影期間のお陰だったと思う。私は戦争レポーターではなく、これまでに危険な状況での撮影を経験したこともない。でも、「カルテル・ランド」の制作過程において、自警団とカルテルの銃撃戦やメスラボ、拷問部屋など想像もしなかった場所で撮影をすることになりました。


Q:撮影チームの安全を守るためにどんな手順を取りましたか?

ハイネマン監督:過去に危険な状況での撮影経験がなかったので、メキシコへ行くまえにジャーナリストや映画監督たちと話をして、この地域に詳しい、素晴らしいローカルスタッフを紹介してもらいました。また、防弾チョッキを着て、可能なかぎり事前にセキュリティ上の注意事項を学びました。しかし結局のところ、事前に計画できるのは大きなところだけで、ほとんどの状況では現場での判断に委ねられます。「カルテル・ランド」では危険な場所にたくさん行きました。

ミチョアカンのストリートでは銃撃戦に巻き込まれ、ブレイキング・バッドのような、暗い砂漠の夜のメスラボなどです。最低限のスタッフだけを同行させ、目標は、絶えず変化するこの物語をリアルタイムで捉え、カメラも外から観察するだけでなく一緒に行動するということでした。ワイルドな冒険であり、非常に骨の折れる作品でした。最終的に完成した映画は、想像していたのとはまったく違うものでした。
カルテルランドS1
映画情報どっとこむ TJ Q:各国の映画への反応の違いはいかがでしたか?

ハイネマン監督:世界中の人々の反応にとても恐れ多く思いますし、感動しています。メキシコではニュースの見出しになるトピックですが、毎日見聞きし、あるいは映画やテレビで美化される暴力と腐敗について、核心のイメージを提供することで感情の揺さぶりを引き起こしたようです。コロンビアでは、カルテルと自警団の歴史があり、この映画は深く共鳴しました。アメリカでは、多くの反応を呼び起こしましたが、全く想像していないものもありました。多くの上映に、麻薬中毒者が現れ、泣きながら私に、これまで家族から何年も止められてきたが、なぜか自分の行いが暴力につながっているのを観ることは、とても深く、心の痛む経験だった、と言ってきたのです。

Q:映画制作について、今までもらった最高のアドバイスは?

ハイネマン監督:アルバート・メイスルズがかつてこう言いました。「当初計画した通りに物語が終わったとしたら、そこに至る道のりで人に耳を貸さなかったということだ。」これは人生にとっても、映画作りにとってもいいアドバイスだと思いますし、『カルテル・ランド』の製作中にほとんど毎日考えていたことです。

映画情報どっとこむ TJ Q:『カルテル・ランド』の撮影に使用した機材は?

ハイネマン監督:主にキャノンのC300で撮影しました。カメラを落としたりぶつけたり、銃弾を受けたり、砂嵐にまみれたり、土砂降りの雨に打たれたりしましたが、壊れませんでした。我々が置かれていた状況を考えると、小さい機材を使うしかありませんでした。本体とレンズ、Shoep社のガンマイクCMIT5、そしてDeity社のビューファインダーMira(明るい太陽光下での撮影ではマストでした)です。ドキュメンタリーにおいて、サウンドがいかに大事であるかを考えると、Schoepはキーになる機材でした。このおかげで最小で迅速な(録音マンなしで)、それでいてとても良い録音ができたのです。このマイクだけで大きな人混みでのシーンに対処できたことに本当に驚かされました。

Q:この映画を通じて伝えたいメッセージは?

ハイネマン監督:特にメキシコの麻薬戦争に関する報道はたくさんあります。新聞を開けば死体の写真が載っています。たくさんの暴力がTV番組や映画で美化されています。私の目標は、この問題をこういった見出しやポップカルチャーの枠組みから取り出し、リアルな人間の顔を付け足して、実際に起こっていること、どれだけの人々が現実に麻薬の暴力の影響を受け、それに対抗しようと立ち上がっているかを描き、市民が法を自分の手の中に入れた時何が起こるかを描くことです。

カルテルランド
映画情報どっとこむ TJ その衝撃の完成度にやられろ。

カルテル・ランド

シアター・イメージフォーラム他5/7(土)、緊迫の最前線に潜入せよ!

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監督・撮影:マシュー・ハイネマン
製作総指揮:キャスリン・ビグロー
『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』

2015/メキシコ・アメリカ/100分
原題:CARTEL LAND
配給:トランスフォーマー
© 2015 A&E Television Networks, LLC


   


原一男監督が嫉妬!『カルテル・ランド』試写会&トークイベント


映画情報どっとこむ TJ 5月7日公開のドキュメンタリー『カルテル・ランド』。
メキシコ麻薬戦争の最前線で自ら麻薬カルテルに立ち向かう自警団の姿を追い、正義と悪の境界が消滅していくさまを映した衝撃のドキュメンタリーです。

その公開に先立ち、トークイベント付き一般試写会が行われ、昭和天皇パチンコ狙撃事件で知られる奥崎謙三を追った『ゆきゆきて、神軍』で世界に衝撃を与え、問題作を作り続けてきたドキュメンタリー映画監督の原一男教授が登壇してトークイベントが行われました。
カルテル・ランド原一男監督
日時:5月2日(月)
場所:ユーロライブ(渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 2F)
登壇:原一男(映画監督)

映画情報どっとこむ TJ 上映後、本作を「空前のハードボイルド・ドキュメンタリーの傑作である!」と評した原監督が登壇。会場でご覧になったばかり。

原監督:衝撃が消えません。
4回目なんですけどね。映画はとても面白いんですけど。暴力の連鎖を自分に近づけてみるどう考えて良いのか。難しいですよね。迷い始めてます。日本の権力がやっていることに対して、もっと弱い立場の国民が怒っていいんじゃないかという信念を持っているんです。

『ゆきゆきて、神軍』のなかで奥崎謙三さんが言う「私は正義の為になるなら正しいと思う暴力ならふるい続ける。」言葉が賛否を呼んだんです。それを擁護しようというのではありませんが、時の権力に対し、自分の命を懸けてという考え方はあるのじゃないかと思うんですよ。日本人よ戦え!と。そう思って映画を観たのですよ。
カルテル・ランド原一男監督1
この映画で描かれているのは、自警団が悪の組織カルテルに対して立ち上がる。そして少しづつ大きくなって。。。と言うお話。銃を持って。それがパワーとなっていく。

銃もありだと思っていた私は、どうするべきか暗澹たる思いになりました。

そこで!あなたならどうしますか?自衛、自警の為の暴力で戦う。それともガンジーのような非暴力で戦う。どのようにと問いたいです。

映画の中で「自分が立ち上がれば、何とかできるかもしれない」と立ち上がりますよね。身に沁みますよね。日本人の一人として、みなさんはどう思いますか?と、思って観ないともったいない作品です。
カルテル・ランド原一男監督2
映画情報どっとこむ TJ 原監督:宣伝さんに質問に、その中に、ハイネマン監督は何を悩んで撮っていたと思うかってありましたが・・・

カルテル・ランド原一男監督4
この監督何も悩んでないですよ。欣喜雀躍として撮ってたと思います。全編刺激的でこれは面白い映画になると。。


実はね。こういう映画を撮りたかったんです。

で、総括ですが、日本人として、あなたはどうするの?って原が言ってたとSNSで拡散してください。反感を持つ方もいると思いますが。それもありです。

と、熱く語り、問いかけるトークイベントとなりました。

今回、現在、原監督が撮られているアスベスト、水俣病のドキュメンタリーなどのお話も興味深かったのですが、映画とはかなり離れているので、今回は割愛させていただきました。作品完成した時にまたと言うことで。

映画情報どっとこむ TJ カルテルランド カルテルランドS1 本当にこれはドキュメンタリー映画なのか!?
その衝撃の完成度にやられろ。

カルテル・ランド

シアター・イメージフォーラム他5/7(土)、緊迫の最前線に潜入せよ!

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監督・撮影:マシュー・ハイネマン
製作総指揮:キャスリン・ビグロー(『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』)

2015/メキシコ・アメリカ/100分
原題:CARTEL LAND
配給:トランスフォーマー
© 2015 A&E Television Networks, LLC

【原一男:プロフィール】
1945年、山口県出身。東京綜合写真学校中退。1970年、田原総一郎演出『日本の花嫁』に出演する。1972年に小林佐智子と共に「疾走プロダクション」を設立し、同年、脳性まひ者による障害者団体「全国青い芝の会」の活動を取材した『さようならCP』が完成する。1974年、沖縄に旅立った元恋人に肉迫した『極私的エロス・恋歌1974』を発表。1987年、『ゆきゆきて、神軍』でベルリン国際映画祭カリガリ映画賞とパリ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリを受賞する。作家・井上光晴の晩年を追った『前身小説家』(94)で、キネマ旬報年間ベストテン第1位を獲得。2004年には初の劇映画『またの日の知華』を手がけた。現在、大阪芸術大学客員教授を務めている。


上野版ピンクなニュー・シネマ・パラダイス!?「華魂 幻影」初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ TJ “ピンク四天王”と称される佐藤寿保監督が、「さよなら渓谷」で真木よう子の相手役を務めた大西信満を主演に迎えた18禁のアダルトな最新作「華魂 幻影」が4月30日(土)に新宿ケイズシネマで公開され、初日舞台挨拶が行われ、主要キャストが登壇しました。

「華魂-幻影」初日舞台挨拶
「華魂 幻影」初日舞台挨拶
日付:4月30日
場所:K’sシネマ
登壇:大西信満、三上寛、真理アンヌ、川瀬陽太、愛奏、稲生恵、佐倉萌、川上史津子、佐藤寿保監督

映画情報どっとこむ TJ 「華魂-幻影」初日舞台挨拶_佐藤監督 MC:この映画にかけられた思いを教えてください。

佐藤監督:昨今次々と良心的な映画館がなくなっていく中で、まさしく閉館になる映画館を舞台にした映画をやらなければいけないと今回はやってみました。老若男女の今の世に対する鬱憤と言いましょうか、嘆いてばかりはいられないということで、この映画を観て頂いて、“爽やかな気持ち”で帰って頂ければと切に願っております。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_佐藤監督1
MC:ところで今回、ヒロインのイオリさんがいませんが?

佐藤監督:僕もショックなんですが、事務所を通じて、引退というように聞いているんですけれど、僕はピンク出身で、昔一度消えた女優さんがまた復活してスクリーンを飾ってくれるという例もあったんで、この映画を観て頂いて、スクリーンの中で再登場してくれるんではないかなと。オーディションで選んだんですが、本当に体当たりで、その透明感を目に焼き付けて頂ければと思います。

過去記事:イオリさんも登壇した「華魂 幻影」完成披露試写舞台挨拶はこちら

MC:沢村役を演じられた主演の大西信満さん。今回、演じるにあたって苦労された点などありますか?また、撮影のエピソードはございますか?

大西さん:上映前の舞台挨拶というのは、しゃべれないことも多く、困ってしまうこともあるのですが、この作品に関しては、観てもらってなんぼだと思っています。文字でいくら伝えたところで、観て頂いた時のインパクトを超える言葉を僕には見つかりません。そのライブの色んな想いがものすごく詰まっている作品だと思っています。関係試写で観た時に私自身すごく驚いた作品です。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_大西信満
MC:とり壊し前の最後の2日間に映写室などのシーンを撮った旧上野オークラ劇場。、先日5月末で閉館になることが発表された飯田橋くらら劇場でも撮影していますが、相次ぐ映画館の閉館についてどう思われますか?

大西さん:ただただ残念です。過去自分自身が地方の劇場を回ってきた中で、毎年のように、『どこどこが閉館になった』だというニュースを聞きます。地方の劇場、ミニシアターの方たちは、東京から舞台挨拶にお邪魔すると、すごく温かく迎えてくれて、一人一人想い出があるんです。そういう人間関係が経ち切れてしまうわけだから、この映画をご覧になって頂いて、どうやったら小さな劇場を応援していくことができるかなっていうことを皆で一緒に考えていくきっかけになれば嬉しいです。

映画情報どっとこむ TJ MC:三上寛さん、今回は劇場の支配人を演じられましたが、久しぶりのラブシーン、しびれました。撮影のエピソードをお願いします。

三上さん:話があったときに、一番感じたのは、『上野版”ニュー・シネマ・パラダイス”』だね、と。古い映画館の話なので。私なんかも若いころピンクが好きで、想い出の場所なんです。ああいう映画館いっぱいありましたよね。昔ビートルズの映画を観たのは、東北のあるピンク映画館だったんです。(会場「へー」)なんだかよくわからない映画が来るとピンクでやるんですよね。東京の人は『ビートルズの映画は人がいっぱいで観れなかった』と言っていましたが、私は貸し切りですよ。(会場笑い)私は恩があるんですね、ピンクの劇場に。東京に出てきたとき、東京に慣れない時もピンク映画を見ていると満たされました。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_三上寛
MC:真理アンヌさん、クライマックスの暴れっぷりが見事でしたが、演じてみていかがでしたでしょうか?

真理さん:最初びっくりしちゃって。台詞がとにかく下半身の下ネタで、どう言ったらいいのか戸惑って、でも、やったことがないから面白いなって思ったんですね。やっててすごく面白かったです。楽しかったです。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_真理アンヌ
MC:劇中映画「激愛」の主演の川瀬陽太さん、今回の現場はいかがでしたか?

川瀬さん:監督が先ほど『爽やか気持ちになってほしい』と言っていましたけれど、なるわけがないじゃないですか!(会場爆笑)いい加減気づいて下さい!(会場爆笑)佐藤寿保監督とはかねてから付き合いがありましたが、仕事という仕事でかかわったのはこの作品が初めてだったので、かつて観ていた寿保さんの狂気の世界に自分が入っていくのは初めてだったので、楽しみました。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_川瀬陽太
MC:劇中映画「激愛」のヒロインを務められた愛奏さん、寒い中での撮影だったので、完成披露試写では、『普段の乳首と違うんです』とおっしゃっていましたが、撮影はいかがでしたか?

愛さん:今日はそのことは忘れて、今日は絶対変なことを言うのはやめようと思っていたんです。冷たいところにいると、人間は頭が痛くなるということを初めて知りました。次の日体が痛くて、グーグル先生に聞いたら、震えている時に筋肉が知らない間にぶるぶるなるから勝手に筋肉痛になってしまうということがわかりました。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_愛奏
映画情報どっとこむ TJ MC:裕美役を演じられました稲生恵さん、撮影のエピソードなどを教えて下さい。
稲生さん:初めての相手が三上寛さんで、すっごくよかったです!(会場爆笑)
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_稲生恵 監督:誤解を生むよ!
MC:本当に頑張りましたよね。

MC:みどり役を演じられました川上史津子さん、撮影のエピソードを教えて下さい。

川上さん:『華魂 誕生』を公開当時にこの劇場で観まして、痛みもある映画なんですけれど、最後にカタルシスがすごくて、第二弾のオーディションがあると聞いて飛びつきました。皆さん、帰り道にはきっと華魂があったらいいなと思われるんじゃないかと思います。普段隠さなくてはいけないと言われている欲望を皆さんお持ちだと思うので、帰り道に人を襲ったりしないように気を付けながら観て頂ければと思います。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_川上史津子
MC:久美役を演じられました佐倉萌さん、撮影のエピソードなどを教えて下さい。

佐倉さん:ここに華魂入っていませんから(と、妊娠中のお腹をさす。)寿保監督の作品は、『刺青 SI-SEI』(2005)から約10年ぶりでした。前作も拝見したのですが、今回はメルヘン色がめちゃくちゃあると思いました。メルヘンチックな作品になっていると思います。
「華魂-幻影」初日舞台挨拶_佐倉萌
映画情報どっとこむ TJ MC:最後にメッセージをお願いします。

大西さん:初めてお客さんに観て頂くこの瞬間を楽しみにしていました。すごく嬉しいです。もし観ていいなと思って頂けたら、なるべく次のお客さんにつないで頂けると嬉しいです。

佐藤監督:観ているお客さんの『映画を観たい』という気持ちは普遍的だと思います。昨今のテレビや映画で満足しきれない部分を補ってくれる“超R作品”です。目を背けずに、脳みそまで届いてくれたらと切に思っています。

「華魂-幻影」初日舞台挨拶last
エロ・グロ・狂気そして情熱な

華魂 幻影

4月30日よりケイズシネマにて公開中。

公式HP:http://www.hanadama-movie.com/

あらすじ
華魂 幻影2閉館間近の映画館の映写技師で沢村貞一(大西信満)は、毎日狭い映写室からスクリーンを見つめ続ける日々を送っていた。

ある日、画面に見えるはずのないものが見えだしていた。黒ずくめの少女(イオリ)である。少女は何かを訴えるように沢村を見つめている。上映後、フィルムをチェックするが、少女などどこにも映っていない。

華魂 幻影ある日、上映後の客席に幻影で見たあの黒ずくめの少女が目の前にいた。沢村は、少女を劇場の映写室の控え室でかくまう。上映中、ふと気がつくと、少女がいなくなっている。少女を捜すがどこにもいない。街をさまよう沢村。少女の幻影が沢村を誘う。

少女に導かれるように、川原に来る沢村。沢村の失われた記憶が蘇る・・・。少女の頭に毒々しい色の花“華魂”が不気味に咲いている。少女は一体誰なのか。沢村との関係は。

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華魂 幻影ポスター出演:大西信満 イオリ 川瀬陽太 愛奏 吉澤健 真理アンヌ 三上寛 他

監督・原案:佐藤寿保 
プロデューサー:小林良二 
脚本:いまおかしんじ 音楽:大友良英
共同研究:東京工芸大学 

制作・配給・宣伝:渋谷プロダクション  
製作:華魂プロジェクト
2016年/日本/カラー/ステレオ/83分
(c)華魂プロジェクト