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佐々木芽生監督らがQ&A『おクジラさま ふたつの正義の物語』初日舞台挨拶


映画情報どっとこむ ralph 7年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてる佐々木芽生監督ドキュメンタリー映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』が9月9日(土)よりユーロスペース他よりついに公開致となりました。

その公開初日を記念し、佐々木芽生監督、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)、元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男(太地町長代理)、太地町漁業協同組合 組合長 背古輝人(せこてると/出演者)登壇しての初日舞台挨拶が行われました。

日時:9月9日(土)
場所:ユーロスペース
登壇:佐々木芽生監督、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー) 元AP通信記者ジェイ・アラバスタ、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男、太地町漁業協同組合 組合長 背古輝人

映画情報どっとこむ ralph 満席の観客の皆様に暖かい拍手で迎えられ、佐々木芽生監督をはじめ、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男(太地町長代理)、太地町漁業協同組合 組合長 脊古輝人(せこてると/出演者)が登壇。イベントはスタート。

本作の制作に7年という歳月を費やした事に関して

佐々木監督:まさか、7年もかかると思いませんでした。撮影当時は『ザ・コーヴ』の影響で世界中から太地町が批判にさらされていたと思いますが、時間が経つ事によってこの物語が随分熟成されたんじゃないかと思います。この7年間という歳月はおクジラさまにとって必要な時間だったと思います。

現在アリゾナ州立大学での博士号論文作成の為、太地町滞在中のジェイさんは
ジェイさん:公開初日を迎えられた事、本当に感動しています。本作の中で漁師さんと食事をしたり船に乗っているシーンがあるのですが『ザ・コーヴ』の影響で町の人達はカメラに敏感になっていたので、あまり撮れない絵を本当に頑張っていたと思います。

追い込み漁歴30年の脊古さん

脊古さん:『ザ・コーヴ』の影響で太地町での捕鯨活動に対し犯罪者のような扱いを受けてきて、本当に苦しい思いをしてきた。反論する機会も無く困っていた所、監督が来てこの映画を作ってくれた。どちら側でも無く見る人が個々に考えるキッカケになるような映画で本当に大好きで。僕はこれを見るのはもう4回目です。

というお話に会場は暖かい雰囲気に包まれた。

映画情報どっとこむ ralph 監督は今回の制作で小学校での撮影に大変苦労したという。難しい状況の中で多方面の許可を取る際にご協力頂いた宇佐川教育長

宇佐川教育長:今回なぜこの映画に協力しようと思ったかというと、太地町に外国人活動家の方が沢山訪れた。子供たちが将来、外国人を見た時にシー・シェパードのような人達ばかりでは無い。という事を私達は伝えなければならないと思った。

監督:本当に教育長のご協力のお陰で、可愛らしい小学校のシーンが撮れました。

と監督は感謝を述べた。
 

本作のエグゼクティブプロデューサー真木太郎さん

真木さん:彼女(監督)は昔の部下でした。いつの間にか映画監督になっていて、前作『ハーブ&ドロシー』ではクラウドファンディングが成功してたんです。映画ではお金が集まらないのが常なんです。そのノウハウを聞いて僕は『この世界の片隅に』でクラウドファンデイングを成功させたんですが、その点では彼女が先輩です。映画はお客さんに見て頂く為に作っていると思うので、今日は沢山のお客様に見て頂いて本当に嬉しいです。

映画情報どっとこむ ralph 観客とのQ&Aコーナーに!

Q:「映画の中のラストシーンで漁師さんが普通の生活をさせて欲しいというセリフで終わってますが、あのセリフを選んだ想いを教えてください」

A:監督:エンディングのセリフは本当に迷いました。もっと強烈なメッセージもありましたが、あえてそこはぼかして言いたい事が10あったとしたら、あのセリフは6くらいで抑えました。残り4のスペースは皆様の気持ちで埋めて頂けるよう、主張性のないニュートラルな言葉を選びました。

Q「追込み漁は続けていきますか?」
A:脊古氏:どんなことがあっても絶対に続けていきます」と力強く答え、会場からは拍手が起こった。

Q「この映画はジェイさんが登場する事によって、全体の構造が面白くなっているように思うのですが、いかがですか?」

A:監督:ジェイと出会った事は運命で、この映画を本当に救ってくれました。初めは彼を登場人物の一人にするつもりでしたが、編集していくと彼を案内役という形にしようと思いました。見ている皆さんはジェイと寄り添いながら見る事が出来る役割で出演して頂く事になりました。ジェイは嫌がりましたけど・・。

A:ジェイ氏さん:最初は嫌でしたね、ですが20年以上日本に住んでいた自分の存在によって、日本とアメリカの衝突やモヤモヤを抑える事が出来ればいいなと思っていたので、この映画でその役割に立てて本当に良かったです。

A:監督:A「私たちは合わせ鏡のような存在で、私はNYで30年住んでいてジェイは日本で20年近く住んでいました。お互いに外国人として、この問題に対しての考え方がとても一致していたんです。本当に私の言いたい事を彼が代弁してくれていて感謝しています。

Q:「太地町に観光に行った際に『ザ・コーヴ』の一方的な論理に当時日本人として凄く憤りを感じた事を想起し、この映画の存在を知り、『ザ・コーヴ』に対抗した作品なのだろうと思ったのですが、全然そうでは無く両方の視点で、日本人の大きな包容力でこの問題を描いていて感動しました。太地町の方々は反論もしたかったと思うのですが、日本人の美徳で反論しない、言い訳しないというものがあるので凄く辛かったと思いますが、映画の中もでジェイさんが言っていた太地町の情報発信不足が大きな問題で、これはもう太地町だけではなく日本の問題だと思います。それについてはどうお考えですか?」

A:ジェイさん:日本を代表する大きい企業では発信の技術を持っている所は沢山ありますが、国としてなかなか発信出来ていないと思います。

A:監督:本当にそう思います。もうこれは日本の問題になっていますし、情報発信に関しては太地町だけに背負わせるのではなく国として対策をとる必要があると思います。

と締めくくった。


最後には撮影を担当した折笠貴さんの娘さんから監督へ花束の贈呈があり、満席の会場から暖かい拍手に包まれ初日舞台挨拶は終了となりました。

おクジラさま ふたつの正義の物語』 

9月9日(土)ユーロスペースにて待望の公開!

公式HP:
okujirasama.com

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原題:A WHALE OF A TALE/2017年 / 日本・アメリカ / 96分 / HD / 16:9
制作:FINE LINE MEDIA JAPAN
制作協力:ジェンコ、ミュート、朝日新聞社
協賛:アバンティ、オデッセイコミュニケーションズ
配給:エレファントハウス   

書籍版 『おクジラさま』 も、集英社より8月25日より刊行!佐々木芽生監督が書き下ろした渾身のノンフィクション!
©「おクジラさま」プロジェクトチーム
    


佐々木芽生監督クジラ浜海水浴場で地元対話集会 『おクジラさま』


映画情報どっとこむ ralph 6年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画 『おクジラさま ふたつの正義の物語』(9月9日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開)。
本作は、2010 年に公開し、東京で 25 週間のロングランヒットを記録したドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督による、最新ドキュメンタリー映画です。 この度、映画の舞台となった和歌山県 太地町のクジラ浜(夏の間、実際にクジラが入り江を遊泳して、クジラと一緒に泳げる海水浴場としても有名。)の海岸にスクリーンを設置して、撮影でお世話になった町民の皆様への映画完成報告を兼ねた、特別な上映会を開催しました。
佐々木芽生監督も、現地へかけつけて、地元の方々との対話集会を行いました。

日程:8月19日(土)
場所:和歌山県太地町 クジラ浜海水浴場 砂浜
登壇:佐々木芽生監督、バーナディーン・コーリッシュ(編集)、折原貴(撮影)、杉岡大樹(撮影)

映画情報どっとこむ ralph 上映前に佐々木監督は胸を詰まらせながら、

佐々木監督:やっとこの太地町の皆様に観ていただけるまで辿り着くことができました。皆様、ほんとうにありがとうございます。

と、感謝の意を表明し、本編の上映が始まりました。


満天の星空の下、海岸から20メートル沖合に設置された生け簀の中にクジラが泳ぐ海岸で、200インチのスクリーンに映し出された映画に、 地元の方々は大満足した様子で、上映後は大きな拍手が起きました。

映画情報どっとこむ ralph そして佐々木監督、アメリカからかけつけた編集のバーナディーン・コリッシュさん、撮影の折笠貴さん、杉岡太樹さんが 紹介され、それぞれが一言ずつ挨拶。
そして、佐々木監督と、地元の皆様との対話集会がはじまりました。

堀端さん (前太地町小学校校長):太地町の美しさを感じました。ツイッター等は駆使できないけど此処で生きている漁師の“思い” “文化、生 活。共同体としての生活”をきちんと描いてくれていたと思う。佐々木監督、お疲れ様でした。

久世滋子さん(ペンション経営者):「シーシェパードが言う「倫理に反する。」ということが、どういう事なのかを彼らに具体的に説明して欲し い。やはり理解できない。

脊古輝人(元漁師/漁協組合長)さん :6年前、コーヴ(映画『ザ・コーヴ』)で大変な状況の中、佐々木さんがやってきてくれた。両方の立場の映像を制作し、我々の文化を世界に発信していただけるのは とてもありがたい。佐々木監督ありがとうございます。

映画情報どっとこむ ralph 太地町で観光の語り部の仕事をされている女性 : 仕事上、捕鯨反対派からいやがらせもあるが、映画の中で太地町の漁師さんが、外部の 意見を気にするな。という発言されているのを観て勇気づけられた。

貝さん(漁協参事):映画中に鯨肉がおいしくないという方がいたが、私は鯨肉大好きです。ほんとうに美味しいと思う。我々漁師は、メデ ィア使いが苦手であるが、そればかりではいけない。 情報発信については、今後、考えていかなければいけないと思った。捕鯨に関しては、今後も やめるつもりはない。 これはずっと子供たちへ引き継いでいくものだと考えています。

記者からの質問:この映画を撮ろうと思ったきっかけは?

佐々木監督:『ザ・コーヴ』 をNYで見ました。 映画としてはよく出来ていると思いました。 ただあの映画に対して、日本側からの発信が全く ないことに驚きを感じました。 発信ということに関して、この映画は、捕鯨の是非を問うだけではなく、現代の社会は、グローバリズムがこんな平和な地(和歌山県太地町)に まで押し寄せてきている現状があり、そこに問題が潜んでいることにも注目したい。 トランプが大統領に当選してしまう事が象徴しているように、ツイッターなどを駆使して大きな声を発信することが、あたかも正しいことのように受け取 られてしまう危うい一面があると思います。

映画情報どっとこむ ralph 最後に佐々木監督から以下のコメントが伝えられた。

佐々木監督:畠尻湾は、映画 『ザ・コーヴ」』以降、多くの衝突と憎しみの象徴となってしまいました。 私たちもここで多くのシーンを撮影しました。 全国での劇場公開に向けて「おクジラさま」 を太地町民のみなさまに、ここで初めてお披露目できて良かったです。 町民の方からお褒めの言葉と厳しい指摘もありましたが、この上映会をきっかけに新しい対話が始まることを願っています。


原題:A WHALE OF A TALE

公式HP:
okujirasama.com

9月9日(土)ユーロスペース他 全国順次公開!

書籍版 『おクジラさま』 も、集英社より同時に刊行予定!佐々木芽生監督が書き下ろした渾身のノンフィクション!

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2017年 / 日本・アメリカ / 96分 / HD / 16:9
制作:FINE LINE MEDIA JAPAN
制作協力:ジェンコ、ミュート、朝日新聞社
協賛:アバンティ、オデッセイコミュニケーションズ
配給:エレファントハウス
© 「おクジラさま」プロジェクトチーム