6年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画。
『A WHALE OF A TALE』の邦題が『おクジラさま ふたつの正義の物語』として9月9日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開となりました。
この度、対談企画第二弾としてフォトグラファーのヨシダナギさんと佐々木芽生監督による対 談<前編>が行われ、その模様を収めた映像が到着致しました。
<アフリカでも捕鯨問題と同じようなことが起こっている> 本作で描かれる捕鯨問題からヨシダナギさんが思い起こしたのはアフリカの「今」だったという。 ヨシダさん:グローバル化が進んでいて、アフリカの各国で裸族がいることを好ましいと思わない国が増えてきてしまっていて。政府が裸族っていうものを『なかったこと』 にするというような動きが始まっていて。でも、一方では、やっぱり自分たちが長いこと続けてきた文化に恥を感じるなんてこと はないっていう、民族と国とのぶつかり合いが結構起きていて。 アフリカに足繁く通うヨシダ氏だからこそ見える「変化」に対して、佐々木監督も呼応する。 佐々木監督:私も、最初はクジラとイルカって いう話から本作の製作に入っていったんですけど、撮ってるうちにやっぱり捕鯨の問題じゃなくて、まさに仰ったように、グロー バルとローカルの話だなって。グローバリズムって、ものすごく強引に色んな所に入ってきちゃってるじゃないですか。そこを黙っ てると、簡単に飲み込まれてしまうっていうか。 アフリカと太地町。遠く離れた二つの地域ではあるが、今そこで失われつつあるモノの共通点を見出した二人の話は「グローバリズム」をテーマに深く進んで行く。世界を舞台にする日本の女性だからこそ見える視点。 吉田さん:アフリカと出会ってなかったら、 ずっとうちにこもっていて、何もできてなかったと思う。 とまで語るヨシダさんの真摯な思いと情熱がたっぷり語られる対談に。 |
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『おクジラさま ふたつの正義の物語』 公式HP: 【SYNOPSIS】 |
制作:FINE LINE MEDIA JAPAN
制作協力:ジェンコ、ミュート、朝日新聞社
協賛:アバンティ、オデッセイコミュニケーションズ
配給:エレファントハウス
2017年 / 日本・アメリカ / 97分 / HD / 16:9
© 「おクジラさま」プロジェクトチーム