世界が大絶賛!!! 切ない青春映画『ハートストーン』を観て、LGBTQについて考えよう! 思春期をむかえた二人の少年の恋と友情、家族との諍い、そして、ひとりの少年が親友に恋心を抱き、当惑し葛藤するさまをとても繊細に切り取り、ベネチア国際映画祭の最優秀LGBT映画に贈られるクィア獅子賞を受賞するなど、とても高い評価を得ている本作。 今回、今年4月にGS(ジェンダー・セクシュアリティ)センターを新設したりとLGBTの学生さんが生活しやすい環境作りに力を入れている早稲田大学で試写会が行われました。 映画『ハートストーン』早稲田大学試写会 |
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セクシュアルマイノリティの総称「LGBT」に、自己のジェンダーや性自認、性的指向を探している状態の人々【Q=クエスチョニング】も含めた、「LGBTQ」を発信する特定非営利活動法人 「ReBit」代表・藥師実芳さんが登壇。
先ず映画の印象を 薬師さん:このハートストーン好きな作品。印象的なのは、二人がある場面で手をつなぐところ。キュンキュンしました。 と、語る薬師さん。続けて 薬師さん:大人になると・・だんだん感情も分化していく。この感情は友情なのか愛なのか・・・それに名前を付けずに表現する。LGBTとあえてわけないのが良かったですね。 と映画を評価。 薬師さん:大事な人が同姓で、対する好きな気持ちが恋愛感情なのか友情なのか。あえて決めないで丁寧に・繊細に切り取って描いてくれてるのが心に残ったのかも知れませんね。 と、映画の感想を語ってくれました。 |
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薬師さんは自分自身もトランスジェンダー。その葛藤を聞かれ?
薬師さん:8年~10年凄く葛藤したんですね。劇中で「普通にいられたら元に戻れるよ」ってセリフ。あれ僕も自身で、僕自身にそういっていた気がするんです。当時は普通でいる呪縛にまきとられていた気がします。 と、普通という絶対的なものに対して、社会に押し込まれ苦しんでいたことを映画に絡めて明かしました。 薬師さんはReBitの代表としてもLGBTQ活動を発信している方。ですが、高校生の頃はカミングアウトできず。大学でも最初はうまく説明できなかったそう。 薬師さん:先輩がLGBTのイベント企画やってみたら?と、そこで仲間たちが動いてくれて。「どうせ言っても。。」は自分が思っていただけだったと。その時、自分が変わったんです。でも、今でも発信者としていますが、すべてを乗り越えたわけではないですよ。 と、話される薬師さんにはリアリティーがあります。 この後、鑑賞した観客の皆さんとのQ&Aが行われ・・・・そこには様々な人生が。 |
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最後に
薬師さん:カミングアウト 。伝えたいなと思う相手にはつたえれば、言わなくていいならそれはそれでいい。むしろカミングアウトという言葉がなくなってくれればいいなと。性別なんて、どっちでもいいじゃないかと言う世界になってくれれば いいなと思います。 『ハートストーン』 7月15日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAでの上映が決定、ほか全国順次ロードショー!
物語・・・ 原題:Hjartasteinn |
監督:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン
出演:バルドル・エイナルソン、ブラーイル・ヒンリクソン
2016/アイスランド,デンマーク/HD/アイスランド語/カラー/ 129分/シネマスコープ/5.1ch
日本語字幕:岩辺いずみ
後援:アイスランド大使館
配給・宣伝:マジックアワー