映画情報どっとこむ ralph 『夏の終り』以来、4年ぶりの満島ひかり単独主演となる映画『海辺の生と死』。

この度、6月27日(火)夜に監督、キャスト登壇の舞台挨拶付き完成披露上映会を実施する運びとなりました。この日は、主演の満島ひかりさん他、永山絢斗さん、井之脇海さん、川瀬陽太さん、津嘉山正種さん、越川道夫監督等 本土キャストが勢ぞろい。

企画段階から映画に携わった満島さん ノリノリの舞台挨拶となりました。

日程:6月27日(火)
場所:テアトル新宿
登壇: 満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督

映画情報どっとこむ ralph 傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。時は太平洋戦争末期、ふたりが出会ったのは自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。後年、互いに小説家であるふたりがそれぞれ描いた鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島、加計呂麻島でのロケーションを敢行し、映画化した作品の完成披露。

大きな拍手と茶色声援が飛ぶ中、淡いピンクの大島紬の着物に身を包んだ満島さん、

満島さん:完成披露上映会、上海では上映されていますが、日本のお客様では皆さんが初めてです。何かを感じて帰っていただければと思います。

と言う挨拶からイベント。

越川監督:島尾敏雄さん、島尾ミホさんの作品を若いころから大切に読んできて・・・この話が決まったとき「ホント?」って。でも今日。ここ(テアトル新宿)で掛かるんです。

と、戸惑いながらもうれしさがこぼれる監督。

映画情報どっとこむ ralph 満島さんは沖縄出身ですが、ルーツは奄美。

満島さん:撮影のホテルに親せきが据わって居たり、満島家の出身地で感じるものも東京とは違いました。

と、映画の撮影ながら故郷で過ごしたって感覚にもなったそう。

満島さん:風習や文化はスタッフの皆さんより知っているので、そこはよく話をしたり。島の方達とは会合踊りにはいっていったり。そうやって島に打ち解けたりしていました。

と語っていました。

一方、いつ出撃命令が出るのかわからない特攻隊員。で島尾敏雄さんがモデル。

永山さん:このお話をいただいてから、本を読んだり、現場でも詩集だったりを浜辺で読んだりしていました。こういう文章を書ける人の顔になれるかな?と自問自答しました。初めて実在する方を演じたので、特別でした。台本も文学的ですし・・・島に行ってみないとわからないなと。せめてもと言うことで東京で頭丸めてから入りました。

と、とても真摯な永山さん。髪の毛が伸びた永山さんをに、久しぶりに会った津嘉山さんは、あまりの違いに分からなかったそう。

映画情報どっとこむ ralph 話は変わって、井之脇さんは撮影時に蝶々を呼んでしまう体質らしく。

井之脇さん:・・・本当に。僕的には蝶がいるだけで、奄美って蝶が多いんだなと思っていたら、僕の周りだけだったみたいです。

川瀬さん:匂い出ちゃってるんじゃないの?

井之脇さん:蝶もそうですし、自然が凄くて。川瀬さんや永山さんと海も飛び込んだり、釣りしたり・・・

永山さん:僕ら的にはたくさん撮った感じだったんですけど。満島さんが凄いの釣ってて。

と、撮影の合間に自然を満喫したエピソードが飛び出しました。

川瀬さんは日本兵の象徴のような人物の役。

川瀬さん:そうですね。戦争を持ってきたような・・・でも、それが彼の心からなのかわからない心持でした。現場は実際戦争があった土地・海ですし、トリやカエルの声も当時と変わらないと持運です。東京にいて話わからないことがそこには沢山ありました。でも、出番が来るまでずっと釣りしてました。

映画情報どっとこむ ralph 津嘉山さんは沖縄出身、役に立つだろつと思って入ってみたら・・・・

津嘉山さん:沖縄出身で選ばれたようですが、全然奄美の言葉が違うので、結局、方言指導受けました(笑)戸惑いました。

満島さん:もう、当時の言葉を話せる人もいなくて、お母さんの言葉を思い出してもらって、それを聞きながら覚えました。


映画化にあたって・・

越川監督:若いころはロマンチックなものを考えてましたが・・・この年だったので。戦争の中でどう二人が暮らしていたのかが描きたくなりました。この映画は、軍隊から見ているのではなく、島の方から見ているので。島の人たちの在り方を中心になるよう心がけました。

満島さん:ミホさんは愛に生きた方だと思うんですね。戦争中も島できれいな格好をしたり、逆に東京に出ると南の神秘だねって。どちらにいても愛される方だったんではないかと。私自身もそういうところもあり近く感じました。

映画情報どっとこむ ralph 越川監督:鳥の声や虫の声が一杯します。自然を撮らないとと島と話しながら撮影しました。よく耳を澄ませて観て下さい。この5人以外は奄美の方達です。

満島さん:奄美の実際に生きた二人を島の方から見たミホさんの作品は日本のみんなに共通するようなものです。まだ、あの頃を語れる人がいるうちに映画に焼き付けたいと越川監督と企画した作品です。強さと激しさと儚さと・・どこか癒される・・どこか映画の中とつながったら嬉しいです。

そして、

本作に出演の子供たちは奄美の子達に関して、

満島さん:子供たちに「先生は、好きな人のために死ぬんですか?」って聞かれて「そういう話だね」と答えたら、「そんな男はやめなさい!」って感受性の高い子供たちの演技が素晴らしかったです・・・(ヨコで苦笑いの永山さん)あっ永山くんのことじゃないよ!

満島さん:島の時間を大切に監督が撮った作品。楽しんでください。

最後の最後に意味深な発言も飛び出した舞台挨拶となりました!

物語・・・
昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。
国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった・・・

映画『海辺の生と死

7月29日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開!

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出演:満島ひかり 永山絢斗
井之脇海 川瀬陽太 津嘉山正種

脚本・監督:越川道夫
原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(第15回田村俊子賞受賞・中公文庫刊)島尾敏雄「島の果て」ほかより

脚本監修:梯 久美子
参考文献:『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社刊)
歌唱指導:朝崎郁恵
企画・製作:畠中鈴子
製作:株式会社ユマニテ
制作:スローラーナー
配給:フルモテルモ、スターサンズ
2017年/日本/155分/DCP/5.1ch/16:9/カラー
(C)2017島尾ミホ / 島尾敏雄 / 株式会社ユマニテ
     

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