織田梨沙 登壇『STAR SAND ─星砂物語─』舞台挨拶 第9回沖縄国際映画祭


映画情報どっとこむ ralph ベトナム戦争に反発してアメリカを去ったパルバース監督が“真の反戦映画とは何か”と考え、「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵(満島真之介)と米兵(ブランドン・マクレランド)、そして彼らを見つめる少女(織田梨沙)の物語」を執筆し、昨年夏、太平洋戦争の激戦地の一つ、沖縄県・伊江島等で撮影した日豪合作映画『STAR SAND ─星砂物語─』。

本日4月22日(土)桜坂劇場で、本作の撮影地である沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」の特別招待作品として上映され、本作にて映画初主演を飾った織田梨沙さんとロジャー・パルバース監督が舞台挨拶を行いました。

「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」
特別招待作品上映&舞台挨拶

日付:4月22日(土)
場所:桜坂劇場
登壇:織田梨沙 ロジャー・パルバース監督

映画情報どっとこむ ralph 織田さん:やっと一般の方々に、沖縄の方々に観て頂ける日がきて、また沖縄国際映画祭に来られて大変嬉しく思います。

監督: 雨の中ありがとうございます。監督のロジャー・パルバースです。

司会: 原作、脚本、監督を手掛けられているパルバース監督、この物語ができたきっかけ、映画化をされた動機を教えてください。

監督: 僕は1977年に沖縄の鳩間島という小さな島に1か月程滞在しまして、初めて星砂を見ました。その時はわからなかったんですけれど、鳩間島には水もない時代だったので、インターネットもなく、後で調べてわかりました。鳩間島には戦争は来たけれど、あまり影響はなかったと聞いて、それは面白いなと思って、いつか小説にしたいなと思いました。だいぶ時間はかかりましたけど、2008年に小説「星砂物語」を書きました。

司会:監督はヒロインを織田さんに決められたわけですが、その一番の理由はなんだったのでしょうか?

監督:皆さんは映画をご覧になったのでわかるかと思いますが、こんなに演技力の深く広い若い女優はいなと思うんです。まさに、日本の“若き日のエリザベス・テイラー”だと思います。だからぜひ洋海(ひろみ)役をやってもらいたいなと思いました。

司会:監督は織田さんの演技のどういうところに惹かれましたか?

監督:(16歳の)イノセンス(のシーン)もできるし、(後半の)20代の役もできるし、何でもできるし、なんといっても英語が上手いですから。ネイティブに近いので、そこに惹かれました。

映画情報どっとこむ ralph 司会:織田さん、純真な部分と強い部分を兼ね備えているという評価を聞いて、織田さんは本作の主演が決まった時、どう思われたのでしょうか?

織田さん:演技経験が浅く、英語のセリフもあり、戦争のお話だったり、初主演ということで、色んなプレッシャーを感じました。

司会:でもそんな中で嬉しい気持ちも?

織田さん:もちろん、もちろん!

司会: 監督、舞台が沖縄ということなんですが、沖縄を選ばれた理由はありますか?

監督:今言った、鳩間島ということもありますし、僕は40年前に初めて沖縄の土を踏んだ時に平和への願いを感じたんです。ものすごく痛感するので、どうしても沖縄じゃないと物語が成り立たないのではないかと今でも思います。

司会: 今を生きる少女から女性へと変貌を遂げていらっしゃる織田さんが、太平洋戦争が終わる頃の少女を演じるのは難しかったのではないですか?

織田さん:もちろん戦争の時代を生きてきたわけではないですし、歴史などに疎いので、色々大変でした。

司会: 当時のことを想像しながら演じたんですか?

織田さん:監督と話し合ったり、他の方々から戦争時代のことを聞いたりだとか、現場に行った時の洞窟の雰囲気だとか、戦争で崩れ落ちそうになっている建物を見て、少しだけれども自分なりに感じ取りました。

司会: 監督、こうやって、若い、戦争を知らない世代の方々がこの映画を観て、その時代に触れるというのはすごく大事なことですよね?

監督:おっしゃる通りです。今朝、対馬丸記念館に初めて行きました。疎開中に亡くなった何百人もの子供達の写真があって、もう涙が止まらないし、言葉が出なかったです。何のためにあの子供達が死ななくてはならなかったのかと考えると、それは国民のプライドのためなのか、軍人の名誉のためなのか。そんなことは二度と起こらないようにと、「アメリカが悪い」だとか「日本が悪い」だとかの政治抜きで、そのメッセージが映画・芸術という媒体を使って、皆さんの心の中に入れば、“超”満足です。

司会:“超”!ポップな一面を見せてくださいました。劇中、一人ひとりが、星砂の一粒のように、ひたむきに一生懸命生きようとしていたんだなというのが、映画を観ているとわかりました。撮影中はどのような雰囲気でしたか?エピソードはありますか?

織田さん:基本、撮影現場は皆明るくて、皆楽しく一致団結していました。

映画情報どっとこむ ralph 司会:坂本龍一さんが作曲した主題曲が流れる冒頭のシーンでは、織田さんが海を泳いで、海から出て来るシーンから始まりますけれど、人魚みたいでした。泳ぎは得意なんですか?

監督:上手でした。

織田さん:得意だか、、、好きです。

司会:監督は現場はいかがでしたか?

監督:楽しかったです。なるべくいい雰囲気でと思って。僕は『戦場のメリークリスマス』の助監督だったのですが、大島渚監督はカッとなることで有名です。大島監督からはたくさんのことを学びましたが、そこだけはちょっと教わっていないですね。僕はカッとしない人だから大丈夫かなと。皆さんが描いている“映画監督”のイメージは、怒っているところで、そういうのをメディアの方も見たいですよね。申し訳ないんですけれど、僕は怒りませんので、現場でも皆さんびっくりしていました。

織田さん:「よかったよ~」というような感じでした。(会場笑い)

司会:先ほど『戦場のメリークリスマス』の話が出ましたが、今回、坂本龍一さんが主題曲を担当されていますよね。初めて曲を聞いた時はいかがでしたか?

監督:最高だなと思いました。曲の素晴らしさを活かせるようにと考えました。

司会:美しい映像と坂本さんの曲の旋律が折り重なって、私達の心に刻みつけられました。

島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭
9th OKINAWA INTERNATIONAL MOVIE FESTIVAL
開催期間:2017年4月20日(木) ~ 23日(日)

映画情報どっとこむ ralph 日豪合作映画『STAR SAND ─星砂物語─』
あらすじ:1945年の沖縄。戦火から遠く離れた小島に渡り暮らし始めた16歳の少女・洋海(ひろみ)は、洞窟で日本軍とアメリカ軍からの脱走兵、隆康とボブに出会う。隆康とボブ、そして彼らの世話を焼く洋海の間には、不思議な関係が築かれてゆく。

ある日、戦いで脚を負傷し、除隊を余儀なくされた隆康の兄・一(はじめ)が、養生のために洞窟にやって来るが、それは悲劇の幕開けだった──

2016年、東京。大学生の志保は、卒業論文のために教授から一冊の日記を手渡される。それは、戦時中に沖縄の小島で暮らしていた少女のものだった。志保は日記を読み、そこに封印されていた過去の出来事にわれ知らず迫ってゆく……。

織田梨沙、満島真之介、ブランドン・マクレランド、三浦貴大、吉岡里帆、寺島しのぶ、渡辺真起子、石橋蓮司、緑魔子といった実力派の役者が脇を固めた本作は、先日日本外国特派員協会で上映され、国内外のジャーナリストから賞賛を浴びました。

8月4日㈮より東京・ユーロライブにて公開 ほか順次です。

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出演:織田梨沙 満島真之介 ブランドン・マクレランド

三浦貴大 / 吉岡里帆
寺島しのぶ / 渡辺真起子
石橋蓮司  緑魔子
ダンカン・ハミルトン 近谷浩二 沼田康弘

監督・脚本: ロジャー・パルバース     
原作:ロジャー・パルバース『星砂物語』講談社刊
主題曲:坂本龍一
エグゼクティブ・プロデューサー:前田紘孝、大川勝   
プロデューサー:小西順子、吉岡裕美
後援:オーストラリア大使館   
製作:Hara Office / Soul Age   
配給:The STAR SAND Team

2017年 / 日本=オーストラリア / 日本語・英語 / 110分 / カラー / アメリカンビスタ / 5.1ch 
© 2017 The STAR SAND Team

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