第68回ロカルノ国際映画祭の最優秀女優賞受賞で脚光を集めた本作は、ナント三大陸映画祭「銀の気球」 賞・観客賞、シンガポール国際映画祭最優秀監督賞、アジア太平洋アワード最優秀脚本賞受賞と、各分野の 賞を総なめにし、以降、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で上映が行われるなど、世界中の観客を魅了し続けています。
そしてこの度、渋谷のシアター・イメージフォーラムで待望の凱旋上映が決定しました! 市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した本作は、ほとんどの登場人物を演技未経験 者がつとめ、総尺5時間17分の映画として完成。これまでにない試みで映画をつくりあげたのは、 映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作『親密さ』や、トータル7時間を超える東北記録映画三部 作(『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』)など、常に挑発的な作品づくりを続けてきた濱口竜介監督。 30代後半の女性たちを主人公に、4人それぞれの家庭や仕事、人間関係を丁寧に描きながら、濱口監督は、どこにでもいる“普通”の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感あふれるドラマとして見事に表現しました。 今の私は本当になりたかった自分なのか?本当に伝えたいことを言葉にできているのか?ゆっくりと、 迷いながら発せられる彼女たちの一言一言が、観ている者にスリリングな感動を届けてくれる作品です。 |
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そして!!
今回の凱旋上映では、劇場公開時には一切行わなかった上映後のトークイベントや、濱口竜介監督による ティーチインも予定。 その他、 濱口竜介監督と俳優たちの継続的なコラボレーションを楽しむことのできる過去作品3本(『PASSION』、『永遠に君を愛す』+『天国はまだ遠い』)も同時上映。 『PASSION』 『永遠に君を愛す』 『天国はまだ遠い』 これらは、いずれも都内初のロードショー公開であり、『ハッピーアワー』で濱口作品に興味を持った方にご覧いただき たいのは勿論のこと、『ハッピーアワー』への入門編としてもお楽しみいただけます。 |
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『ハッピーアワー』
公式サイト: 物語・・・ |
出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら、申芳夫、三浦博之、謝花喜天、柴田修兵、出村弘美、坂庄基、久貝亜美、田辺泰信、渋谷采郁、福永祥子、伊藤勇一郎、殿井歩、椎橋怜奈
監督:濱口竜介
脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
撮影:北川喜雄
録音:松野泉
照明:秋山恵二郎
助監督:斗内秀和、高野徹
音楽:阿部海太郎
プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位
製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(fictive LLC, NEOPA Inc.)
宣伝:佐々木瑠郁
2015/日本/カラー/317分/デジタル