映画情報どっとこむ ralph 最新作『午後8時の訪問者』のプロモーションの為に、8回目の来日を果たした世界的巨匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督。

短い滞在期間でタイトなスケジュールの中、様々なところを訪問しました!そんな彼らの日本滞在記をお伝えします。

◎小野正嗣さん(作家)、内山昂輝さん(声優)、井上剛さん(NHK ディレクター「あまちゃん」『その街のこども』)、長島有里枝さん(写真家)など、各界のプロフェッショナルたちとご対面!


「ダルデンヌ兄弟の映画は、どの映画でも、つねに『いまこそ見る映画だ』と思える」と 仰られた、芥川賞作家の小野正嗣さん。彼らの生い立ちから、何故フィ クションを撮るようになったのか、各作品の特徴や彼らの好きな文学についてなど、小野さんらしく冗談や突っ込みを交えながら詳細に質問。

3 人での写真撮影では「弟ができたみたい」と言う兄弟に照れる小野さん。

「彼の小説を 是非読みたい!」

と小野さん知識の豊かさに兄弟たちは感服していました。

この様子は 4 月 6 日発売のすばる5月号(集英社)に小野正嗣さん による映画評とともに掲載予定。
i-D Japan の取材では、『ある子供』 の時に雑誌取材で撮影して以来、 兄弟作品のファンという長島有里枝さんが写真撮 影。「あの女性写真家は どうしているの?」と来日の度に気にしていた監督にとってもお 互いに念願の 再会。「次の写真集が出たら送ってね。サインを入れて」とジャン=ピエー ル が頼むと

「僕にも送って。サインはなくていいから(笑)」

ととぼけるリュック。長島さん 撮影の i-D Japan インタビューは 4 月 8 日の公開付近に掲載 予定!


『少年と自転車』以来のダルデンヌ兄弟 ファンであり、この日の為に過去 作品も観 てきたという声優界の実力派・内山昂 輝さん。「僕がこんな 光栄なことさせてもら えるなんて!」とメモ帳には事前に考えられた質問案がびっしり!『午後8時の訪問者』に限らず、今までの作品について も時間の許す限り質問!

写真撮影の後、リュックが内山さんを見つめながら「おじいちゃんと孫みたいだ。日本の若い人も僕たちの作品を観てくれてるんだね。嬉しいね」としみじみ嬉しそうに話し ていました。この爺孫(!?)鼎談は 3 月 21 日発売の映画秘宝5月号(洋泉社) に掲載予定!


そして、最終日には『その街のこども』「あまちゃん」などを手掛けける NHK の人気 TV ディレクター井上剛さんと鼎談。兄弟たちの姿を見ただけで「すげえ!本物だ」 とまるでいちファンになってしまった井上さん。作品内容だけでなく撮影方法につい て井上さんが詳細に質問すると兄弟たちに火が付いた!普段はひとつの質問に対し、兄弟たちはそれぞれ順番に応えるのに、あれこれと言い合い、身振り手振り を交えて受け答えする珍しい事態に。制作の秘密を聞き、「今度僕も脚本家とやってみます」と言う井上さん。

兄弟たちも日本を代表する映像制作者からの突っ込んだ撮影技術についての鼎談を楽しみました。 この鼎談の模様は公開日付近のオリコンニュースでお届け! 今回の来日でも新たに素晴らしい出会いがあって、大満足な兄弟たちでした。

映画情報どっとこむ ralph ◎食通のダルデンヌ兄弟、麺ランキングを決定?!

8回目の来日とあって、箸の使い方はお手のもの。日本食を好むダルデ ンヌ兄弟は、 滞在期間中、また、ベルギー出身という こともありお酒も 大好きな兄弟。しかし、好みは少し違う様で毎夜の夕食の席で、ジ ャ ン=ピエールはビール、リュックは赤ワインを注文。ジャン=ピエールいわく 「日本のビ ールは、アルコール度数も低く、飲みやすいから好き」とのこと。 ビール大国のベルギーのビールはとってもヘヴィーなのだそう…。また、 甘 いものが大好きなリュックは、締めのデザートをうれしそうに選んでいるのが 印象的でした。

映画情報どっとこむ ralph ◎オフには、あの巨匠のお墓参りへ…

「とにかく田舎に行ってみたい!」という彼らの希望を日帰りで叶えるため鎌倉へ(あまり田舎 ではないですが)。円覚寺で は、「無」という文字が刻まれた有名な小津安二郎監督のお墓 にお参り。境内にあった枯山水の写真を撮るジャン=ピエールはやたらとかがむ…と思うと、ローアングル!の突っ込みが。なるほど!小津監督にちなんでその角度で撮っている! 切通などを通って鶴岡八幡宮へ。「『晩春』で、ここでお財布を拾うシーンがあるよね」と伝える と「!!」とあたりを見回すふたり。やはり、映画の景色は記憶に深く残っている様子。

映画情報どっとこむ ralph 川喜多映画記念館ではふたりで顔のはめ込みに挑戦。

「ケイト・ウィスレットの顔はどこ?」

とわざわざ目線のために確認しなが ら表 情を作るジャン=ピエール、途中でリュックが「次はメガネを かけてみて!」
とディレクション。とってもチャーミングな写真が撮 影できま した。その日の夕食は、馬頭ら細工日本酒の熱燗 を呑み、「小津に“カンパイ”!」と鎌倉旅行を満喫しました。 「ベルギーに 帰ったら、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サ イレンス-』を観に行くんだ!」と意気込んでいたふたり。巨匠に なっても劇場に足 を運んで観る姿勢、映画人の鏡です!

そんな彼らの最新作『午後8時の訪問者』

は 4月 8日の公開!ぜひともご紹介のご検討のほど、よろしくお願い致し ます。

4/8(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか 全国順次ロードショー!

原題:La Fille Inconnue
www.bitters.co.jp/pm8

物語・・・
ある夜、若い女医ジェニーの医院をひとりの女性が訪れるが、開業時間が終わっていたため、ジェニーは扉を開けなかった。翌日、その女性が身元不明の死体で発見される。罪の意識を感じたジェニーは、女性の身元を探るために奔走する。

主役のジェニーを演じるのは『水の中のつぼみ』(07)『メゾン ある娼館の記憶』(11)でセザール賞有望若手女優賞にノミネートされ、『スザンヌ』(13)で同賞助演女優賞受賞、“Les Combattants”(14)で同賞主演女優賞受賞とセザール賞を席巻し続けている若手実力派女優アデル・エネル。

後悔の念から少女の身元を知ろうと探す若き女医ジェニーを熱演した。そして、ジェレミー・レニエ、オリヴィエ・グルメ、ファブリツィオ・ロンジォーネ、トマ・ドレ、モルガン・マリンヌといった、これまでのダルデンヌ兄弟作品を見てきたファンにはたまらないダルデンヌ兄弟作品の常連名優たちが脇を固めるているのも見逃せない。

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監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
撮影:アラン・マルコアン
編集:マリ=エレーヌ・ドゾ
出演:アデル・エネル、オリヴィエ・ボノー、ジェレミー・ レニエ、ルカ・ミネラ、オリヴィエ・グルメ、ファブリツィオ・ロンジォ―ネ

2016年/ベルギー=フランス/106分/カラー
配給:ビターズ・エンド
© LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – RTBF (Télévision belge)
    

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