「図書館戦争」「植物図鑑」「阪急電車」など著作が続々と映画化され、大ヒットを生み出している有川浩によるベストセラー小説「旅猫リポート」。
2012年の発売以来「号泣必至!」と大反響を呼び、瞬く間に大人気小説となりました。 数々の文学賞の候補に選ばれたほか、Amazonレビューでは有川作品最高点の4.6点*注(5点満点)を記録し、読書好きのための読書記録のwebサービス、ブクログが主催する第4回ブクログ大賞(小説部門)を受賞するなど、有川作品ファンの間でも高く評価されている作品です。 今回、原作者の有川浩自身も、過去のインタビューで「一生に一本しか書けない物語」と表現するほど思い入れの強い作品で、この特別な小説を映画化するに当たり、自ら脚本に参加しています。 |
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物語は、心優しい青年・悟(サトル)が、とある事情から飼えなくなってしまった愛猫・ナナと一緒に、新しい飼い主を探して日本各地を巡る旅に出るところからはじまります。幼い頃の親友や初恋の相手など、悟がこれまでの人生で出会ってきた様々な人たちを訪ね歩く中で、伝えられなかった気持ちや本当の絆、そして悟の知られざる過去や秘密が明らかとなる、見終わったあと温かい涙が止まらない珠玉の感動物語です。
主人公の悟役を演じるのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、『ちょっと今から仕事やめてくる』、『曇天に笑う』、『BLEACH』と主演作品が立て続き、今や映画界の若手俳優を代表する人気と実力を併せ持つ福士蒼汰。2013年、2015年に映画化された『図書館戦争』シリーズに続いての有川作品への出演となり、ある秘密を抱える青年という難しい役どころに挑戦します。また、今作ではほぼ全編が猫との共演となります。芝居では猫と初共演という福士が、人間と猫の絆をどう演じるのか、ぜひご注目ください。 小説の高い評価を受けて、これまで絵本化、舞台化、ラジオドラマ化、朗読劇化など様々なメディアミックス展開が行われ、映像化へのオファーも殺到した本作ですが、全編にわたって猫の高度な演技が求められることから、映像化は不可能な作品と言われてきました。 |
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このベストセラー小説の実写化を手掛けるのは、16年に『植物図鑑』の三木康一郎監督。
再びのタッグが実現しました。 撮影にあたり最大の難問とされてきた猫の芝居については、動物プロダクションとの入念な準備のもと、猫のリアルでかわいい表情やしぐさがたっぷり詰まった、今まで誰も見たことがない「猫映画の決定版」を目指します。 2月末にクランクインし、主人公・悟と猫・ナナが旅をする日本各地でロケーションを敢行。 日本の美しい風景を映画館のスクリーンいっぱいに映し出します。 “空前の猫ブーム”と言われる昨今、これまでも多くの動物映画を世に生み出して来た松竹が、新たな感動作を贈ります。 |
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福士さんと三木監督からコメントが届いています!
主演・福士蒼汰: 原作を読み、やわらかいものに丸く包まれているようなやさしい物語だと思いました。けれど、その中に隠された秘密や過去にドキッとする瞬間が何度かありました。そのドキッとした時の気持ちと作品全体を包むやわらかい空気の両方を大事にして、悟を演じたいと思います。大切な人たちや猫への思いを、自然体で届けられたらいいなと思います。 お芝居で猫と共演するのは初めてなので、最初は猫との距離感に少しドキドキ、猫見知り(?)しました。でも、相棒のナナは、クルクルとした毛がチャーミングな、ちょっとやんちゃでかわいい猫なので、日々楽しく撮影しています。 監督・三木康一郎: 脚本を読み、涙しました。自分には何ができるのか?考えさせられましたし、愛する事の尊さを感じました。映画を見てくださる方々にも、愛する事の尊さが少しでも伝わるような作品にしたいと思います。 有川先生の作品は2作目ですが、いつも登場するキャラクターの聡明さに心打たれます。今回も全ての登場人物が生き生きして、やさしい。どう表現するか、とても楽しみです。 福士蒼汰さんは悟のイメージにぴったりで、やさしくておおらかで、強く、福士さんが悟なんじゃないかと思う程です。彼の雰囲気を壊さないように、さらに、今の彼の魅力を十分引き出したいと思っています。 皆さんの心の奥のやわらかい部分をギュッと掴むようなものにしたいと思っています。 |
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『旅猫リポート』
2018年 全国公開 物語・・・ それは図らずも悟の人生をふりかえる旅となる。 強い絆で結ばれた一人と一匹のおかしく、切なく、あたたかい物語。 公式サイト:tabineko-movie.jp 公式twitter:@tabineko_movie |
原作:有川浩 『旅猫リポート』(講談社文庫 刊)
主演:福士蒼汰
監督:三木康一郎
脚本:有川浩・平松恵美子
配給:松竹
©2018「旅猫リポート」製作委員会
©表記:©有川浩/講談社