12月23 日、チェット・ベイカーの生誕日記念イベント開催! 世界で活躍するサムライトランペッター 黒田卓也さんジョーク炸裂! チェットと同じように歯を追った過去を告白。 でもその時はバスケットをしていた! 『ブルーに生まれついて』トークイベント 日時:12月23日(金・祝) |
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12月23日のチェットの生誕日を記念し開催された本イベント。
3連休の初日ということもあり客席は満席! 作品についての感想を 黒田さん:素晴らしい映画でした。音楽の映画で最後までみいるというのはないんですが、分かる部分があって。僕も二十歳くらいの 時、バスケットでぶつかって唇に歯が刺さって切れてトランペットが吹けない時期があって。あれは本当につらかった。医者に行っても神経が戻らない限りは何もできないので、結構時間かかりましたね。劇中でもチェットがお風呂でトランペットを吹いて辛そうなシーンがあったけど、僕も当時のめっちゃ嫌だった感じを思い出しました。 とチェットの同じように吹けない時期があったことを告白。 柳楽さん:その時期は何をしてたんですか? と尋ねると、 黒田さん:またバスケットしてましたけどね(笑) とお茶目な黒田さんに・・・ 柳楽さん:あんまり映画化できなそうですけどね。 黒田さん:バスケ映画として書いてくれたら。 と、さすがな返しで、会場を笑かします。 |
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続けて、現在のジャズメンの様子を
柳楽さん:トランぺッターの日野皓正さんも長く吹いていたいからお酒をやめられて、かなり健康的な生活を送られてて。 と言うと、 黒田さん:最近のジャズメンは本当クリーンすぎて。ベジタリアンとかいますからね、クスリの代わりにスムージーとか。 と話しちょっと寂しそう!? 柳樂さん:ちょうど今日から『マイルス・アヘッド』というマイルス・デイヴィスの映画が公開ですよね。ジャズの東と西の対立、音楽の 感覚はどう思います? と質問すると・・・ 黒田さん:そういうことは今も変わらずあるなと。だけど音楽のことじゃなく、LAはずっと 25 度とかあるのでテンポがずっと一緒なのでダメになるんじゃないかなと思ってNYにいますね。 とNYで音楽活動を続ける理由を明かす。続けて、 黒田さん:僕のアルバムをMIXしてくれたミュージシャンもLAに動いた人もいて、でも理由はジャズや音楽を追い求めてというよりは、もっとポップな マーケット、機会を求めてLAに行っていますね。 と話すと、 柳樂さん:NYはみんな脅迫的に新しいことを求めて、競争がヘビーだと聞き ますよね。 と同感。続けて 黒田さん:劇中でチェットがマイルスやディジーの前でのプレイの依頼が来た時に、憧れの人の前でやれると喜んでいたのが分かりますね。やはりNYの老舗ジャズバー、ビレッジヴァンガードは憧れで、演奏以外お金儲けする気がなく純粋に音楽だけをプレイする場所で。あそこに出れるというのは違ったものがある。お金積んでも貸し切りにならないようなところで、ぴりっとし た、緊張するところ。 とNYでジャズプレーヤーとして演奏を積んでいるからこその感想を添えます。 |
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柳楽さんからジャズにおける人種問題について質問されると 黒田さん:ほかの人種には理解することができない、自分たちが作り上げたもの、黒人の誇り、守ろうとする力というものはいつも感じます。でも、僕はこの頭をしているからハーフと思われてるのかな。面と向かって人種 差別を言われたことはないですね。 と笑い交じりに話します! 最後に本作のポスターを指さして、 黒田さん:デートで彼女の頭を膝においてトランペットを吹く、なんてあんまりやらないですからね。これは女の人は喜ぶの?だったらやろうかな。あと、トランぺット。海ではあんまり吹かないほうがええんちゃう。塩水で錆びるんで。あと海辺でこけたら大変ですよね。そこだけ突っ込んどかなきゃ。 と締めました! 物語・・・黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、その甘いマスクで女性を虜にし、ファンを熱狂させていたジャズ界の異端児、チェット・ ベイカー。その後、麻薬に溺れどん底の日々を送っているが、自身の人生を描いた映画の出演で一人の女性と出会ったことをきっかけに、愛と償いの 機会を模索する….。 |
出演:イーサン・ホーク『6 才のボクが、大人になるまで。』/カルメン・イジョ ゴ『グローリー/明日への行進』/カラム・キース・レニー
監督・脚本:ロバート・バドロー(”The Death of Chet Baker”)<短編>
サウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン
配給:ポニーキャニオン
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