行定勲監督が、28年ぶりに復活するロマンポルノに挑んだ最新作『ジムノペディに乱れる』がプロジェクト第1弾として、新宿武蔵野館ほか全国劇場にて大ヒット上映中。
本作で、行定勲監督がインスパイアされたと語る日活ロマンポルノのクラシック作品『嗚呼!おんなたち 猥歌』で主演を務めた内田裕也さんをゲストに行定勲監督と舞台挨拶を行い、内田節炸裂で製作秘話、撮影エピソードを大暴露! 『ジムノペディに乱れる』公開記念!『嗚呼!おんなたち 猥歌』上映&トークイベント |
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ブラックとシルバーのロングコートに身を包み現れた内田さん・・・ が、先日、ロンドンで転倒し、入院中でスタッフに支えながら登壇。ロマンポルノへの熱い思いは並々ならぬものがあり、負傷中でありながら劇場にかけつけました。 内田さん:ロンドンのホテルでシャワー中にスリップしちゃって、リハビリセンターに入院してるんだけど、今日の舞台挨拶に出るって男の約束をしたから今日は来ました。行定監督のような自分よりも若い監督が俺を指名してくれてうれしい! と挨拶。 行定監督:この作品は僕が20歳ぐらいのときに浅草で見た作品です。もちろんフィクションなんですが、リアリティがありメタフィクションという感じのする作品です。どの場面も記憶に深く残っています。男の弱さが肯定されていて、出てくる女性がみんな切ない。そして内田さんがすごくかっこいいんです。何かに抗っていて。この作品を見てなかったら、『ジムノペディに乱れる』や『贅沢な骨』はできなかったです。 と熱めに語り・・・。 |
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内田さんは『嗚呼!おんなたち 猥歌』について
内田さん:『嗚呼!おんなたち 猥歌』は名匠・神代辰巳監督ほか、素晴らしいスタッフに恵まれてできた作品です。実はこの作品には因縁があって、1週間みっちりリハーサルをしてさあクランクイン、というタイミングで、プロデューサーから中止の電話があったんです。主演女優が降板したという情報が入って。スタッフみんな良いものを創ろうと必死になっていることを思うと、我慢ができず、キレまくりました。どんなことしても絶対に完成させてやると思っていたので、代わりの女優を見つけるために1週間待ってくれとプロデューサーを説得し、篠山紀信と加納典明に相談をして脱げる女優を探したんです。そこで出会ったのが中村れいこ。結果、彼女を主演にして本当によかったと思っています。 ここで、降板した女優を暴露!えー!!因果応報! 内田さん:降板した女優は、最近息子が強姦で捕まったんですが、ちょうど『嗚呼!おんなたち 猥歌』で、俺が強姦で捕まる役を演じています(笑)。とにかく、悪いことをすると人間ってやったら必ず自分に返ってくるんだなと思いました。降板した女優?タカハタジュンコです。 と撮影秘話を暴露。 |
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実は『嗚呼!おんなたち 猥歌』が内田さんが日活に持ち込んだ企画の映画化であるという経緯があるため、当時を振り返り
内田さん:すごく面白い企画だと思って日活に持ち込んで、故・神代辰巳監督に話をしたんです。そしたら神代監督からはゆっくりと一言、『本当にできますか?』と言われたのを今でもよく覚えています。制作中止になるかもしれなかった作品ですが、その年の「映画芸術」では第2位、「キネマ旬報」ベストテンでは第5位に選ばれました。苦労して完成させて本当に良かったと思っています。 と感動を吐露。 今年、ロマンポルノが45周年を迎えるにあたりロマンポルノ・リブート・プロジェクトとして制作されることに関して 今もロマンポルノを好きでいてくれている人がいるのは大変うれしいことです。第二弾があるならぜひ、主演女優はタカハタジュンコにしてください。 と内田さんらしくブラックユーモアで舞台挨拶を締めくくり、大盛り上がりの舞台挨拶となりました。 行定勲監督『ジムノペディに乱れる』 新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中です。 |
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「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」第2弾は・・・ 12月17日(土)より塩田明彦監督『風に濡れた女』 全国順次公開 都会の喧噪を避け山小屋で暮らす男・高介は、野性味溢れる魅力を放つ女・汐里との出会いによって、欲望の渦に巻き込まれていくはめに…。欲を捨ててきたはずの男と、欲に純粋な女。塩田明彦監督が、本能むきだしでヒートアップする男と女のバトルを軽妙に描く。出演:間宮夕貴、永岡佑 |
行定勲監督『ジムノペディに乱れる』
板尾創路
芦那すみれ 岡村いずみ 田山由起 田嶋真弓 木嶋のりこ 西野翔 / 風祭ゆき
監督:行定勲 脚本:行定勲・堀泉杏 音楽:めいなCo.
2016/日本/83分/5.1ch/スコープサイズ/カラー/デジタル/R18+ ⓒ2016日活