『海炭市叙景』(10’/熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(14’/呉美保監督)に続く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』が、9月17日(土)にテアトル新宿他32スクリーンにて全国公開中。
大ヒット中!と言うことで山下敦弘監督と旧知の仲の松江哲明監督の公開後トークイベントが行われました。 最近では2人は山田孝之主演のドラマ「東京都北区赤羽」では共同監督を務めていて、松江哲明監督が本作を絶賛していることから実現したトークイベントは・・・ 日時:9月24日(土) |
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山下監督:本当に雨で足元の悪い中ありがとうございます。 と、シンプルな挨拶からスタート。 『オーバー・フェンス』を観ていかがでしたか?との問いに松江監督 山下監督:松江君には全部見てもらいたいですけど、特に今井さんという編集の方と撮影の近藤君との作品だったので観てもらいたかったんです。 MC:ある種、ライバル関係でもあるお二人。松江監督は善し悪しはっきり言うそうですね? 松江監督:御園ユニは・・ね。試写に誘われなかった。 山下監督:フラッシュバックメモリーズの松江君には、こっそり撮ったのに なんか言われるなと思いました。フラッシュ観て感動してショックを受けて。編集の今井さんの話しを聞いて乃木坂のPVを作る時に今井さんにお願いして、一回劇映画でやりたくてお願いしました。 |
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山下作品といえば視線を合わせないのが特徴ですがと問われると 松江監督:空間の中にいて視線を合わさないのに生み出す空気が面白いんですよね。でも、今回は目を合わしている。 山下監督:変えようとは思ってましたけど・・・。今回は関係性で向き合わないとまずいので、必然で。カット割りに関しては近藤君と話しながら決めていきましたね。自分なりのところも残しつつ、変えました。原作があって、プロデューサーいて、原作に自分のアイディアと思いを入れるよりも、凄いシンプルに目標に向けて作った感じですね。 と、今までの作品と違ったイメージになっている所以を吐露。 松江監督:今回のオーバーフェンスは、監督としての山下君がいた気がしますね。バジェットは少なくても、映画はこういう風に丁寧に撮らないといけないと思うんですよ。 |
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山下監督の最新作「ぼくのおじさん」はどうでした?とMC 松江監督:観に行って面白かったです。でも山下君に戻った!と思いました。スタッフも 好き勝手やってるなと。バランスとってますよね。 山下監督:ハワイは浮かれてましたね!撮影は探り探りで大変でしたけどね。 松江監督:僕のおじさんは毎年やって寅さんみたいにしてくれれば。もらとりあむタマ子も一緒にでて欲しい! 山下さ:キャラクター創るのが好きなんでね。2作品は僕のテリトリーですね。 松江さん:2作品連続で撮れるなんて、映画に愛されてますね。 |
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そして、この監督たちが初プロデュースした作品『あなたを待ってます』の話題に。
松江監督:いましろたかしという師匠がいて。映画を作りたいということで出資して作りました。最近の自主映画って頑張ってます!!感が強いですが、決してそう言う映画ではなくて。プロがゆとりで作った感じでできてる映画です。 山下監督:1500円です。 『あなたを待ってます』 |
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そして!『オーバー・フェンス』も絶賛公開中。
公式HP:overfence-movie.jp
物語・・・ |
監督:山下敦弘
脚本:高田 亮
出演:オダギリジョー、蒼井 優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介、松澤 匠、鈴
木常吉、優香
配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区)
(c)2016「オーバー・フェンス」製作委員会