若松プロダクション出身、白石和彌監督の長編デビュー作『凶悪』。
警察も知らない殺人事件を、死刑囚の告発を頼りに一人の雑誌記者が明るみに出し、首謀者逮捕に至らせたという実在の凶悪殺人事件を題材としたベストセラー 『凶悪 -ある死刑囚の告発-』(新潮文庫刊)の映画化です。 この度、公開日が9月21日(土)に決定したことと、キャストが発表されましたのでご報告。 |
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主人公である、事件の真相を追う記者・藤井役には若手実力派俳優・山田孝之。 警察も知らない事件を暴くため奔走する様は、ジャーナリズムの真髄を衝きながらも、徐々に明らかになっていく事件の真相と心の闇に囚われ、正義心が狂気へと変貌していく様は人が持つ危うさを見事に体現していて、その鬼気迫る演技が注目を浴びることは間違いありません。 物語のすべての始まり―。 獄中から衝撃の告白を展開し、藤井と未解決事件の接点を見出す死刑囚・須藤役には大人気テクノバンド・電気グルーヴのメンバーで、俳優やタレントとしても活動する、ピエール瀧。 そして、須藤によって告発された殺人事件の首謀者と目される、先生(役名:木村)を演じるのは、イラストレーター、文筆業、俳優など多種多彩なジャンルで活躍するリリー・フランキー。 誰も観たことのない個性溢れるキャストのコラボレーションが、正義と狂気がせめぎ合うセンセーショナルな題材でどのような化学変化を起こすのか!? 人間誰しもが持つ狂気をあぶり出す深いテーマは、日本国内に留まらず、世界中の映画祭で衝撃を与えることは必至です。 |
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【山田孝之 コメント】 脚本を読ませていただいたときに、是非この作品に参加したいと思いました。タイトルの通り「凶悪」な内容ですが、雑誌記者である藤井が、須藤と木村の狂気、事件の異常さに触れて変わっていくところに面白さを感じました。正義とはあくまで自分の中だけにあるもので、それは時として他人にとっては悪とも成りうるものだと思います。藤井が持つ正義心は木村への強い憎しみへ変わり、いつしか狂気の方向へ暴走してしまう。その感情の変化がこの映画では何よりも重要と感じていたので、実話ということを深く意識せず、脚本に書かれた藤井の人物像を理解し、表現することに注力しました。人間誰しもが持つ二面性を、リアリティをもって伝えることが出来ればと思っています。また、この作品には無視することのできない要素がたくさん含まれていると思っています。エンターテイメントとしてだけで終わることなく、観た方それぞれが、今自分が置かれている環境や社会について考えるきっかけとなれば嬉しく思います。
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今秋、究極の狂気が全世界を挑発する!
日本公開は9月21日(土)。 |
映画『凶悪』の紹介
史上最悪の凶悪事件。その真相とは?
「明朝24」編集部に突如舞い込んだ、とある死刑囚からの一通の手紙。そこには驚愕の内容が記されていた。「自分が犯した事件の他に、数々の殺人事件が存在している。さらに、”先生”と呼ばれる事件の首謀者はまだ娑婆にいる―。」果たして、死刑囚の言葉は真実なのか?”先生”とは何者なのか?事件に取り憑かれたかのように真相を求める雑誌記者・藤井が辿りつく先に待つものとは?
『凶悪』
出演:山田孝之 ピエール瀧 池脇千鶴 リリー・フランキー
原作:新潮45編集部編
『凶悪 -ある死刑囚の告発-』(新潮文庫刊)
監督:白石和彌 脚本:高橋泉、白石和彌
企画協力:新潮社 配給・宣伝:日活
(C)2013 「凶悪」製作委員会
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9月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー