タラトーン監督はあだち充の影響を『すれ違いのダイアリーズ』

『すれ違いのダイアリーズ』舞台挨拶　
日程：５月１０日
会場：ユーロライブ
登壇：ニティワット・タラトーン監督

観客の感動さめやらぬ中にニティワット・タラトーン監督が登壇。

実は監督、場内で観客と一緒に映画を観ていて、

監督：日本の観客の皆さんが、笑ってくれて幸せそうにしてくれていたのがとても嬉しい。

と挨拶。

と監督が話すと、会場からは驚きの声。また

Q：テーマは？

監督：会ったことのない人に恋をすることができるのか？ということをテーマに撮りました。

Q：撮影で大変だったのは？

監督：撮影で一番大変だったのは、映画同様、水道も電気もなく、携帯電波の通じない場所で、虫刺されと戦いながら撮影したこと。

Q：嵐のシーンはどのように撮られましたか？

監督：嵐のシーンは実際に嵐がきたので当初はリアリティのある映像が撮れてラッキーと思ったが、結局、機材がやられ3日間撮影がストップした。

と時に笑いを交え、観客からの質問に次々答える監督に観客も親近感を感じた様子。

監督：僕は子供の頃から、ドラえもんやDr.スランプアラレちゃんなど日本のアニメに触れて育ってきた。中でも中学生の時に初めて読んだあだち充さんの漫画には大きな影響を受けた。彼の物語を語る手法が好き。余白がいっぱいあって、セリフで多くのことは語られていない。でも読者は登場人物の気持ちが分かる。そういう手法が自分自身に染み付いているので、僕の映画作りはあだちさんに影響を受けています。

と告白。説明しすぎず、登場人物の感情の余韻を感じさせる『すれ違いのダイアリーズ』がなぜ日本人の琴線に響くのか納得のエピソードを披露しました。

終演後も、映画祭含め3回目の鑑賞となる人や、「今年のベスト1！」と監督に伝える人など熱い観客が監督を囲み、大盛況のうちに試写会は終了。

『すれ違いのダイアリーズ』
英語題：The Teacher’s Diary　

映画はいよいよ今週末5月14日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、千葉劇場、伏見ミリオン座での公開を皮切りに全国順次公開。

バリアフリー上映もあります！
過去記事：スマホでバリアフリー完成披露『すれ違いのダイアリーズ』
http://eigajoho.com/?p=43230

初日・5月14日(土)～7月8日(金)の期間中、公式サイトでは、バンコク往復航空券などがあたる口コミキャンペーンも開催するそうですので、ぜひ。
公式HP ：www.moviola.jp/diaries2016/