カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界3大映画祭を受賞しているイタリア映画界の巨匠ナンニ・モレッティ監督の最新作『母よ、』が3月12日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて絶賛公開中となります。
ナンニ・モレッティ監督が『ローマ法王の休日』以来、4年ぶりに手がけたのは、すべての人がいつか必ず経験する親の死を通して、家族とは、人生とは何かという普遍的なテーマを描いた感動作。 |
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本作で注目なのは、主人公の女性映画監督を演じたイタリアの名女優マルゲリータ・ブイ。1962年生まれの54歳。1990年に『殺意のサン・マルコ駅』で映画デビューしてから数々の映画に出演。
中でも日本でマルゲリータ・ブイの代表作と呼ばれるのが2013年に公開された『はじまりは5つ星ホテルから』。 5つ星ホテルのクオリティを評価する覆面調査員の女性が、自分の生き方を見つめ直し、新たな人生の一歩を踏み出す姿を描いたドラマでマルゲリータ・ブイは華やかなキャリアウーマンを演じ、話題となった。マルゲリータ・ブイはこれまで、イタリア映画界のアカデミー賞と言われる「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」の主演女優賞を7回も受賞しイタリアを代表する名女優さんなんです。 日本で言えば大竹しのぶさん的な存在だそうです。 |
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マルゲリータ・ブイは本作以外にも『ローマ法王の休日』や『夫婦の危機』とナンニ・モレッティ監督作品の常連。これまで自身が手掛けた作品で数多く主演もこなしたナンニ・モレッティだが、本作の主演にはマルゲリータ・ブイを強く希望。
監督:主人公は女性の監督という設定にして、演じてもらうならマルゲリータ・ブイがいいだろうと考えていました。理由はとても単純で、私が主役を演じるよりマルゲリータ・ブイが主役のほうがはるかにいい映画になるからです。」 とイタリアの名匠が絶大な信頼を寄せている実力派。 まだ日本での知名度はあまりないですが、今後も注目!! 映画『母よ、』はBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか絶賛公開中です! |
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物語・・・ 映画監督のマルゲリータは恋人ヴィットリオと別れ、娘のリヴィアも進路問題を抱えている。さらに兄と共に入院中の母親・アダの世話をしながら、新作映画の撮影に取り組んでいるが、アメリカ人俳優バリー・バギンズが撮影に参加した途端、思うように撮影が進まず、大きなストレスを抱えるように。そんな中マルゲリータは病院から母親の余命宣告を受けてしまう。何の助けにもなれない自分を嘆き、母が研究や仕事に捧げた年月が死によって無になると悲しむマルゲリータ。しかし、母はある“贈りもの”を遺してくれていたー。 監督:ナンニ・モレッティ『息子の部屋』『ローマ法王の休日』 |