『Ryuichi Sakamoto: CODA』東京国際映画祭でSAMURAI賞を授賞!舞台挨拶&授賞記念トーク


映画情報どっとこむ ralph 世界的音楽家である坂本龍一さんを追ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』は、11月4日(土)より、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開します。
現在開催中の第30回東京国際映画祭において、本日11月1日に特別招待作品として上映され、同映画祭で常に時代を斬り開く革新的な映画を世界へ発信し続けている映画人の功績を称えるSAMURAI賞が坂本龍一さんに贈られ、映画舞台挨拶と合わせて授賞式が行われました。

さらに、舞台挨拶に先んじて、TIFFマスタークラスのひとつとして、「SAMURAI賞授賞記念 坂本龍一スペシャルトークイベント~映像と音の関係~」も行われ、自身が音楽を手掛けた数々の作品などについて1時間以上におよび貴重なトークを展開を展開しました。

第4回“SAMURAI(サムライ)”賞授賞記念 坂本龍一スペシャルトークイベント~映像と音の関係~
会場:六本木アカデミーヒルズ 49F タワーホール
日時:11月1日(水)
登壇:坂本龍一 モデレーター:小沼純一(音楽・文芸批評家)

≪SAMURAI(サムライ)賞授賞式≫≪『Ryuichi Sakamoto: CODA』舞台挨拶≫
会場:TOHOシネマズ六本木
登壇:坂本龍一、スティーブン・ノムラ・シブル監督

映画情報どっとこむ ralph 「SAMURAI賞授賞記念 坂本龍一スペシャルトークイベント~映像と音の関係~」

六本木アカデミーヒルズで行われたスペシャルトークショー。
自身が初めて映画音楽に携わった『戦場のメリークリスマス』で、大島渚監督に対して

坂本さん:音楽もやらせてくれたら出演してもいい。

と曰く“随分なことを言った”という逆オファーについての貴重なエピソードを披露しつつ、

坂本さん:今思うと、もしこの映画で俳優しかやっていなかったら人生も変わっていたでしょうね。

と振り返ります。その他、『ラストエンペラー』でベルナルド・ベルトリッチ監督にシンセサイザーでの曲作りを売り込もうと自慢の機材をロンドンに移送して披露したもののあえなく玉砕した話、自身最多となる5度の曲の書き直しを経験した『リトル・ブッダ』でのベルトリッチの恐るべき書き直しの理由、坂本が「この映画の主役は自然」と振り返る『レヴェナント: 蘇えりし者』など、自身が関わってきた映画音楽作りのみならず、自身が人生で最初に心に残った映画音楽として挙げたフェデリコ・フェリーニ監督作『ニーノ・ロータ』や、「音楽と効果音が絶妙に高まり合っている」と絶賛する小林正樹監督作『怪談』についても解説を繰り広げるなど、1時間半近くに及び、映画音楽について貴重かつ聞きごたえたっぷりのトークを繰り広げました。
坂本さんによる貴重な“映画音楽論”を聴こうと、満席となった客席はもちろんのこと、海外メディアも大勢取材にかけつけた中、スクリーンに映し出される数々の作品のワンシーンに見入り、聞き入る一方、ユニークなエピソードが飛び出すたびに大きな笑いが起こるなど、大盛況なイベントとなりました。

映画情報どっとこむ ralph そして、場所をTOHOシネマズ六本木に移しSAMURAI(サムライ)賞授賞式&舞台挨拶へ。
SAMURAI(サムライ)賞授賞式

受賞にあたり・・・

坂本さん:今年は東京国際映画祭30回目とのこと、おめでとうございます。そして『Ryuichi Sakamoto: CODA』を上映してくださってありがとうございます。いただいたトロフィー(刀のデザインが施されている)を手にして思い起こすのは、僕にとっての映画音楽との出会いになった『戦場のメリークリスマス』です。刀で居合をするシーンがあるんですが、事前に何度か道場に通って居合の練習をしたことを思い出します。現場でも真剣ではないけれど、出演者みんなではしゃいで刀を振り回して曲げちゃったりして。刀を持つとどうして皆振り回したくなるんですかね(笑) 自分が“侍”と呼ばれるにふさわしいかは大いに疑問を感じますが、色んなことを思い出して思わずトロフィーを振り回したくなってしまいました(笑)
と挨拶。言葉の通り、嬉しそうにトロフィーを手にしていました。
映画情報どっとこむ ralph 『Ryuichi Sakamoto: CODA』の舞台挨拶

舞台挨拶には本作のスティーブン・ノムラ・シブル監督も登場、
シブル監督:今日はお越しくださりありがとうございます。映画を撮り始めたのは2012年の夏でした。映画は監督のものだと坂本さんはいつもおっしゃいますが、決して1人では作れないんです。今日も沢山来てくださった関係者の方に感謝を申し上げます。

と挨拶した。本作に関して尋ねられ

坂本さん:自分の姿をさらけ出すという趣味はないんです(笑) なぜこの映画を作ることを承諾したかというと、今の挨拶でも分かりますが、シブルさんの人柄に尽きる。彼の人間性に惹かれて、この人だったら任せてもいいかなという気持ちにさせられました。

と振り返り、さらに、

阪本さん:当初は監督も色んな計画をもって撮影に臨んだと思いますが、撮っているうちに色んなことが起こりすぎて、さらに僕が病気にまでなってしまい、監督は映画的に“よし!”とか思ったに違いないんです(笑)。
と語ると、シブル監督はタジタジになりながらそれを否定していたが、坂本さんからは撮影を通じて長年をともにしてきた監督への信頼感があふれます。


坂本さんとのやりとりの中で、印象的だったエピソードを聞かれ

シブル監督:あまりにも多すぎて何を言えばいいのかわかりませんが、撮影当時強く感じたことは編集を重ねていく上で、結局、映画の中に残ったように思います。

と振り返った。

映画音楽とは何かという質問に対し

坂本さん:難しいなあ・・・・・・・・・・映画にはルールがないんです。必ずしも映画に音楽がなくてもいい。だから、必要とされる場所にストンと音と音楽があることが、いい映画音楽ではないかと思います。

と持論を展開。

最後に、

シブル監督:色んな想いがありますが、それはすべて映画に入っています。坂本さんについてのドキュメンタリーだから、音で感じられる映画であってほしいと思いながら作ってきたので、耳を開いてそれを感じていただきたいと思います。いいものを感じてくださったら、SNSなどでぜひ友達に広げていってください。

坂本さん:僕は、このスクリーンで去年『シン・ゴジラ』を観たんです。自分の顔がこんな巨大なスクリーンに映るなんて本当に恥ずかしいので、判断は皆さんにお任せしたいと思います。

と締めくくり終了となりました。


映画『Ryuichi Sakamoto: CODA

は、11/4(土) 角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開です。

公式サイト 
http://ryuichisakamoto-coda.com/
公式Facebook 
@ryuichisakamoto.coda/ 
公式Twitter
@skmt_coda

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出演:坂本龍一
監督 : スティーブン・ノムラ・シブル
プロデューサー : スティーブン・ノムラ・シブル エリック・ニアリ
エグゼクティブプロデューサー : 角川歴彦 若泉久央 町田修一 空 里香
プロデューサー:橋本佳子 共同制作 : 依田 一 小寺剛雄
撮影 : 空 音央 トム・リッチモンド, ASC
編集 : 櫛田尚代 大重裕二
音響効果: トム・ポール
製作/プロダクション:CINERIC BORDERLAND MEDIA
製作:KADOKAWA  エイベックス・デジタル 電通ミュージック・アンド・エンタテインメント 
制作協力 : NHK  共同プロダクション:ドキュメンタリージャパン
配給 : KADOKAWA  ©2017 SKMTDOC, LLC
2017年/アメリカ・日本/カラー/DCP/American Vista/5.1ch/102分
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