「彼らが本気で編むときは、」ベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞受賞


映画情報どっとこむ ralph 『かもめ食堂』(06)、『めがね』(07)などで日本映画の新しいジャンルを築き、その世界観から女性に圧倒的人気を持つ荻上直子監督がメガホンをとり、生田斗真や桐谷健太、ミムラ、小池栄子、門脇麦、りりィ、田中美佐子ら豪華キャストの共演が話題の『彼らが本気で編むときは、』。2月25日(土)より全国ロードショーとなります。

この度、2月9日より開催中の第67回ベルリン国際映画祭において、パノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選ばれる快挙を成し遂げた本作が、ベルリン映画祭で上映されたLGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)をテーマにした全37作品の中で、優れた作品に与えられる“テディ審査員特別賞”を受賞しました!

映画情報どっとこむ ralph 1987年に同賞が創設されて31年。
邦画作品として初めて受賞する快挙です!テディ賞は、全世界の映画祭の中で、もっとも権威のある、最高峰のLGBT賞です。

このわずか数年で、日本でも、セクシュアル・マイノリティの人たちの人権、差別撤廃が叫ばれるようになりました。数年前までは考えられなかった、メジャー級の邦画で、人気絶頂の俳優、生田斗真と桐谷健太がセクシュアル・マイノリティのカップルを演じるという『彼らが本気で編むときは、』。

荻上監督が「人生においても映画監督としても、荻上直子、第二章」と宣言してスタートし、生田斗真も「20年の俳優人生の中で、最も苦労した役であり、最も厳しい監督でした!」と語り、桐谷健太も「自分の俳優人生において、ターニングポイントどころか、ゴーイングポイント(※)になる作品!」と明言するほど、監督もキャストも熱い意気込みでのぞんだ本作。

(※ 「ターンする必要はなく、真っ直ぐ突き進む時だ」ということ。桐谷さん独自の表現。)

日本国内のLGBT人権活動はまだ産声を上げたばかりですが、LGBT人権について大変進んでいるドイツの地で開催されているベルリン国際映画祭の“テディ審査員特別賞”を、日本作品が受賞したことは、社会的にも、文化的にも、大変意義のある大きな第一歩となりました。

映画情報どっとこむ ralph 15日に行われたレッドカーペットやプレミア上映には、生田斗真、桐谷健太、柿原りんかのキャスト3人も参加しましたが、キャストが一足早く帰国したため、受賞式には荻上監督のみが出席。荻上監督の受賞のコメントが届きました。

荻上監督:ベルリン国際映画祭の全作品の中で、LGBTを題材にした映画に贈られる特別な賞なので、この“テディ審査員特別賞”は、非常に嬉しいです。でも私は、正直、トランスジェンダーの人がトランスジェンダーのことで悩んでいるだけの映画は作るつもりは最初から無くて、「女性として普通に」恋愛をし、仕事をし、生活を営んでいる「普通の女性」を描きたかったんです。差別されたり、理解されなかったり、陰口をたたかれたり、傷つけられたり、大きな悩みを抱えながらも、前向きに生きる「ひとりの女性」を、です。トランスジェンダーの人でも心は女性なのだから母親になれるかもしれないという夢を見れることや、血の繋がりがなくても親子になれる希望が持てることや、子どもを産まなくても母性を持てることや、さらに「その恋人」や「その家族」、「母親と子ども」の関係性を一番描きたかったんです。この映画が「さまざまな家族のカタチ」を受け入れたり、考えたりすることのきっかけになって欲しいんです。今まで持っていた「普通」の概念を見直すきっかけになれれば嬉しいです。この映画をみて、LGBTに対する理解を深めてほしいと心から願っています。ベルリン、Danke schön!(ありがとう!)

映画情報どっとこむ ralph 日本人としてただ一人の審査員である、今井祥子さんのコメントが届きました。

今井さん:審査員全員一致での決定でした。審査員の中でも一番絶賛されたのが、『彼らが本気で編むときは、』が、子どもの目を通して、セクシュアル・マイノリティの家族を描いた点です。そして、観ているだけでお腹が空きそうな料理の数々や、日本に訪れたくなる美しい桜並木など、荻上監督の独特のディテールは、外国人審査員の心をさらに掴んでいました。日本作品でありながら、世界に十分アピールできる「家族の物語」になっていましたし、その証拠に、一般の観客の評判がもっとも良い作品だったことも、私たちが納得して「テディ審査員特別賞」を授けるのにもっとも相応しい作品だと思ったのです。


壇上でプレゼンターもつとめたパキスタン人審査員、Saadat Munir氏のステージでの受賞コメントです。

Munir氏:小学5年生の少女の目を通じて、このレインボーファミリーに惚れ込んでしまった!子役と主演の役作りは実に説得力があり、心から楽しめました。

さらに、パノラマ部門のディレクターである、Wieland Speck(ヴィーランド・シュペック)氏のコメントです。

Speck氏:荻上直子の大ファンなんだ。彼女のことは昔からよく知っています。なぜって彼女は今回でもうベルリン国際映画祭、4作品目だからね。(主人公の3人は)普通の家族ですが、周りには普通と見られていない。『彼らが本気で編むときは、』を観る人に、普通とは何かということが問いかけられているのが、この映画の面白さのひとつでもあるんですよ。

映画情報どっとこむ ralph テディ賞とは
1987年に創設された、LGBT映画を表彰する賞。1992年からベルリン国際映画祭の正式な賞と認められ、ベルリン国際映画祭の審査員とは独立した審査員によって選ばれる。同様の賞としてヴェネツィア国際映画祭にクィア獅子賞(2007年~)、カンヌ国際映画祭にクィア・パルム(2010年~)があるが、テディ賞はそれらの20年以上前から実施されている、最も歴史ある賞である。

日本でも、文部科学省選定作品として少年向き、青年向き、成人向きの部門に選出、さらに、日本国内で初めてパートナーシップ証明書を導入した、LGBT先進自治体である渋谷区および渋谷区教育委員会が本作を初の「推奨作品」とするなど、国内外で多くの評価と支持を続々と集めています!

映画 『彼らが本気で編むときは、』

2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!

公式ウェブサイト http://kareamu.com 
公式Twitter @kareamu

映画情報どっとこむ ralph お知らせ 
ドイツ文化センターさんがベルリン国際映画祭を記事にされていますので、是非こちらも覗いてみてください。

月曜日には、SABU監督、荻上直子監督、吉田光希監督のインタビューを掲載するそうです。

goethe.de/japan/berlinaleblogger

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出演:生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子/桐谷健太 ほか

脚本・監督:荻上直子  
配給:スールキートス 
© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
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