深田晃司監督「ヒッチコックは歴史上の古い作家では無い!」


映画情報どっとこむ TJ 今なお影響を与え続けるその映画術とは?今日の映画界で活躍するフィルムメイカーたちの新鮮な視点でヒッチコックの“映画術”をひも解くドキュメンタリー、『ヒッチコック/トリュフォー』が12月10日(土)より、新宿シネマカリテほかにて大ヒット全国順次公開中です。

そして、そのヒットを記念して、自身もヒッチコック作品に影響をうけたという深田晃司監督のトークイベントが行われました。
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『ヒッチコック/トリュフォー』深田晃司監督トークイベント
日程:12/17(土) 
場所:新宿シネマカリテ
登壇:深田晃司監督
司会:松崎健夫(映画評論家)

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拍手で迎えられ最新作『淵に立つ』が映画賞的にも好評な深田晃司監督が登場!

深田監督:映画関係者の家にはマイ映画術がたいてい一冊はあるんでないかという本。自分も家にあるものを一冊持ってきました。

と、本作の元となった書籍「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」を取り出し、トークイベントは始まりました。

既に本作を何度も見直したという深田監督は、

深田監督:ヒッチコックという作家は歴史上の古い作家ではない。映画の新しさが制作年度とは全然関係ないと改めて感じさせられました。

と関心のご様子。ヒッチコックの映画について

深田監督:全部が明晰。すごく歩きやすく舗装された道路をずっと歩いていると、気がついたら迷路に迷い込んでいるという。それが映画としてとても巧い。映画はかくあるべきだなと感じるし、一方で、『ロープ』の全編ワンカットや、『ダイヤルMを廻せ!』の3Dなど、新しいことにはどんどん挑戦している点に痺れます。

と大絶賛!!

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その頃、海を隔てた日本では、小津安二郎監督がヒッチコックと同時代に活躍していたことに話が及び・・・二人の監督の違いについて、

深田監督:小津安二郎監督は初期の段階から全部の技術が出来ていたので、それを繰り返すことで作品の純度が高まっていったと思う。ヒッチコックはピカソ型の天才で、常に自分の作品を更新し続け、新しいことをやり続けられる天才だった

と語りました。

一番好きなヒッチコックの映画については、

深田監督:たくさんあるが1本と言われれば『裏窓』。すごくスリリングな作品で、複数のことが同時に起こりながら、それが自然に行われていく演出が凄い。足を骨折した人が目の前の窓から向かいのアパートの色々な人生模様を覗き見るというのが、スクリーンを見ている映画ファンそのもの。映画を観ること自体がある種の変態性を帯びているというか、色々なものを覗き見ているという行為自体が映画を観るということに繋がってます。

深田監督の作品でも「窓」が印象的に描かれている点に話が及ぶと、

深田監督:シネフィル的な趣味で、窓がいいなと思う。スクリーンの中にさらにフレームを作り出せて、その中で絵を限定して見せることが出来るという点で、映画だけでなく絵画でも重要な要素。『裏窓』は全編そうなので、窓フェチにはたまらない作品ですね。

と分析。また自身の『淵に立つ』では、ヒッチコックの『レベッカ』に影響を受けたそうで

深田監督:ある重要な人物が不在のまま場面を支配しているという点が面白く、脚本を書きながら『レベッカ』をイメージした。でも、『ヒッチコック/トリュフォー』を観ていると、黒沢清監督が“ヒッチコックのマネをしてはいけない”と言っていたので、これはまずいなと思いました!!

と締めました。

映画情報どっとこむ TJ ヒッチコック/トリュフォー
原題: HITCHCOCK/TRUFFAUT

ヒッチコック/トリュフォー新宿シネマカリテ ほか大ヒット全国順次公開中!

1962年、フランソワ・トリュフォーは、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックに、インタビューをさせてほしい と長い手紙を送りました。この対談によって1冊の伝説の本「Hitchcock/Truffaut」(「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」訳:山田宏一・蓮實重彦)が生まれました。その後、世界中で出版され、 “映画の教科書”として読みつがれています。本作は、ヒッチコックとトリュフォーの貴重な音声テープと彼らを慕う、マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、黒沢清、ウェス・アンダーソンら、今日の映画界を牽引する10人のフィルムメーカーたちのインタビューを交え、ヒッチコックの時代を超えた映画術を新鮮な視点で蘇らせるドキュメンタリー。

公式サイト:
hitchcocktruffaut-movie.com

映画情報どっとこむ TJ 深田晃司監督プロフィール

1980年生まれ。99年に映画美学校に入学、自主制作で映画制作を始める。05年に劇団「青年団」演出部に入団。監督作に『歓待』、『ほとりの朔子』、『さようなら』など。『淵に立つ』は、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞に輝いた。

過去記事:映画『淵に立つ』初日舞台挨拶
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監督:ケント・ジョーンズ
脚本:ケント・ジョーンズ、セルジュ・トゥビアナ
出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェームズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、 ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー
2015年/アメリカ・フランス/英語、仏語、日本語/80分/ビスタ/カラー/5.1ch/日本語字幕:山田宏一
Photos by Philippe Halsman/Magnum Photos© COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
提供:ギャガ、ロングライド
配給:ロングライド
協力:アンスティチュ・フランセ日本/フランス大使館
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