2006年渋谷で実際にあった事件をモチーフに、忍成修吾さんと派谷恵美さんが、ある「秘密」を抱えた夫婦を演じる『ひかりをあててしぼる』が、12月3日よりユーロスペースでの公開が決定!
また先月発表された、Tabloid Witch Awardsで最優秀作品賞と最優秀女優賞を受賞した本作のプレミア試写会が渋谷で行われ、主演女優の派谷恵美さん、主題歌の小南泰葉さん、そして、坂牧監督が登壇してプレミア試写会&トーク&ライブが行われました。 プレミア試写会トーク&LIVEイベント |
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監督:楽しく話せる内容ではなかったと思います。実際に渋谷で起きた事件をベースに舞台化したものを映画化しまして。こうして渋谷で皆さんに観ていただけて幸せです。
監督:怖い・・・ と、笑顔で話す派谷さんに監督心の声が漏れます。 小南さん:ひどい役を生き生き演じてらっしゃって。今日初めてお会いして。私には智美なので。ナチュラルにヤバかったらどうしようと思っていたんですが。。。「運の悪いヒッポポタマス」を歌ってたので、やっぱりって・・ 小南さん:映画の感想は、美しいけれど儚くて、哀しくて、激しい映画だと思いました。最初に主題歌の話をいただいた時、胸キュンラブストーリーだったらどうしようかと思ったんですけど。最初のシーンから・・・なんで、安心しました。人の狂気と裏表。光と影を楽曲製作が出来て光栄でした。 と、主題歌製作に関して語り・・・ 派谷さんはどういうアプローチをされたのか監督に問われると。 派谷さん:監督とお会いした時に。すごい熱を持ってしゃべってしまったんですけど。智美は怪物ではなくて。どんな人でも歯車が狂えばなりうると思ってるんですね。実際の人物は考えずに。智美と言う役としていつも主役でいたい女性。ひかりが当たっているときに、テンションの上がる女性だと思っていて。そこは理解できたので。やりずらさはありませんでした。 と、演じるにあたって、すんなり入れたとコメント。 |
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話は舞台の渋谷に・・・ 小南さん:大嫌いな場所が渋谷。スクランブル交差点のエネルギーが苦手なんです。すぐ死にたくなる。近づかないです。突然泣きたくなりません? 派谷さん:私は都会は人がいるところが好きで。匿名性があるから。泣いていても誰も気にしないから。 小南さん:みんな、壊れてる。 監督:僕は渋谷に住んでるんですけど。現場は普通のマンション。もっとすごいことが起きたのに誰も声をかけないのが渋谷。かなと。関心と無関心。人を見ているのだろうかというのを映画に盛り込めるかなと創りました。今回Tabloid Witch Awardsを受賞して、でもホラーって。と思ったのですが。どう伝わるのかは国でも、場所でも感じ方は違うのかなと。どう伝わるのかはわかりませんが・・・違っていていいように撮ったつもりです。 と撮影に込めた思いをコメントしました。 |
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更に、話題は小南さんの主題歌へのアプローチの話題に・・・
小南さん:最初お話いただいて2曲作って、一曲は自分違う視線からと、物語に沿って沿って作ったんですね。そしたら、9:1で、決まりました。毒はしっかり盛り込んでおきました。おいしそうに見えて・・・すっと入ってくれる声とピアノ一本にしました。 ここでを小南さんが描いた渋谷の絵を紹介 主題歌の「白闇」アコースティックギターで披露 |
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監督:映画はお金をもらってみせる暴力です。でもそれが挑戦でもあるので、賛否あっていいと思います。お話も大事ですが、俳優の体と顔の映画だと追い込んで作りました。最後に小南さんの唄でふっと解放されればと思っています。
Tabloid Witch Awards 最優秀作品賞と最優秀女優賞を受賞。 「ひかりをあててしぼる」 公式サイト: 12月3日より渋谷ユーロスペースにてロードショー。 2006年に実際にあった事件を基に、ある夫婦の秘密を描く―― 物語・・・ 谷中浩平(忍成修吾)は、いわゆる普通のサラリーマン。ある日、友人の巧(永山たかし)と合コンに参加、そこにいた美しい女・木下智美(派谷惠美)に一目惚れする。浩平と智美は急接近し、やがて結婚することになる。当初は幸せな夫婦生活だった。しかし、虚栄心の強い智美は浩平を振り回すようになり、やがて二人の間に溝ができていく。自由を奪われたくないので、できた子供も堕胎を選ぶ智美。人に羨ましいと言われる生活をするため、高級マンションに住む。その為に借金をする…。智美に嫌われたくないと、必死に理想の夫を目指す浩平。しかし、ついに溜まっていた不満が爆発、智美に暴力を振るうようになる。体中痣だらけになるほど暴力を受けつづける智美。しかし、智美もまた浩平に依存していき、逃げ出す事なく暴力を甘んじて受けつづける。そのことを密かに知った巧は、智美を助けようとするが、逆に二人の間でボロボロになっていく。そして彼らが迎えた結末は、他人から見れば悲劇的なものだったが、智美にとってはある意味、幸せとも言えるものだった……。 |
忍成修吾 派谷恵美
桜井ユキ / Erina 江口亜衣子 川連廣明 真田幹也 / 永山たかし
坂牧良太監督作品
脚本:宮崎大祐 坂牧良太
プロデューサー:古賀奏一郎 松江勇武 竹村喜美江
撮影監督:古屋幸一 照明:加藤大輔 録音:岩間翼
美術:大藤邦康 編集:坂牧良太 音楽:下石奈緒美
主題歌:小南泰葉/「白闇」(ユニバーサルミュージック合同会社)
配給宣伝:アルゴ・ピクチャーズ
2015年/83分/HD/日本
©2016 ひかりをあててしぼる製作委員会