長年に渡り世界最高峰の芸術を提供し続けてきたバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。 錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少で芸術監督に抜擢されたのは、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエ。彼の異端とも言える伝統に対する挑戦を圧巻の映像美で描き出す珠玉のドキュメンタリー『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』が、12月23日(金・祝)Bunkamuraル・シネマ他にて公開となります。
予告編は、37歳という史上最年少の若さでパリ・オペラ座の芸術監督に就任したバンジャマン・ミルピエによる、新作公演の舞台裏に密着する。冒頭では、映画『ブラック・スワン』の振付が縁で結ばれた、妻ナタリー・ポートマンの姿も捉えている。ミルピエは、オペラ座の伝統に対し、「階級制度は必要ない」「差別的な考えは破壊すべきだ」と持論を表明し、国籍や階級に関係なく自らが選んだ若手ダンサーたちを表舞台へと率いていく。 ともに公演を作り上げるのは、ルー・リードやビョークの「メダラ」「高速のドローイング」に参加したピアニストのニコ・マーリー、レディ・ガガとのタッグでも知られる、気鋭のファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン。 中盤ではダンサーの怪我、ストライキや衣装の不具合など次々にトラブルが起こり、ミルピエを追いこんでいく。 豪華な装飾に包まれたガルニエ宮を舞台に、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジャルマン・ルーヴェなど、次世代スター・ダンサーたちの躍動する美しい演技も見どころです。 |
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単なる、パリ・オペラ座のバレエ・ドキュメンタリー映画という枠を超えた、伝統への敬意とあくなき挑戦―。 ミルピエが芸術監督として手掛ける新作公演「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、公式プロデュース作品でしか成しえない、パリ・オペラ座の貴重なバックステージをスタイリッシュに映し出す。階級制度を否定し、エトワールではなく若手ダンサー達からメンバーを選び、長い歴史の中で初めて黒人ハーフダンサーを主役に抜擢するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくミルピエだったが、彼の異端ともいえる挑戦は周囲との軋轢を生み、次々にトラブルが襲い掛かる。果たして公演は無事に初日を迎えられるのか。 『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』 原題:Relève(原題)、Reset(英語題) |
監督:ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー
音楽:ニコ・マーリー
衣装:イリス・ファン・ヘルペン
出演:バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボほか
2015年/フランス/110分
配給:トランスフォーマー
©FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016