フランスの名匠ジャック・オディアールが第86回カンヌ国際映画祭で〈最高賞〉パルムドールを獲得した映画『ディーパンの闘い』が2月12日より全国公開されます。

1月27日には渋谷のユーロライブで本作の特別試写会が行われ、その上映後に、山下敦弘監督、松江哲明監督に登壇。トークショーが行われました。

ディーパンの闘い

ディーパンの闘い特別試写会
山下敦弘監督×松江哲明監督トークショー!

日程:1月27日
場所:ユーロライブ
登壇:山下敦弘監督、松江哲明監督

ディーパン_日本版本作の主人公は、内戦下のスリランカを逃れ、フランスに入国するため、赤の他人の女と少女とともに“家族”を装う元兵士のディーパン。

辛うじて難民審査を通り抜けた 3人は、パリ郊外の集合団地の一室に腰を落ち着け、ささやかな幸せを手に入れようとします。しかしそんな平穏な日々も長続きせず、3人に新たな暴力の影が忍び寄ります。このしあわせを守るため、ディーパンは再び闘いの階段を上っていく──という物語です。

山下監督:気持ちのいい高揚感。クライマックスが意外なところに着地したので、映画に対する最初の印象と、出口が違っていたという映画の面白さを久しぶりに堪能しました。

と口火を切ると、

松江監督:難民問題や PTSDといった現代的な問題から入っておいて、出口にはいろいろな要素が入ってきた。非常にボーダーレスな感じで良かったですね。

と興奮を隠せない様子。本作の背景には、スリランカ内戦による難民問題という現実が横たわっていることもあり、

山下監督:最初のスリランカのシーンを観た時は、これは重い映画に違いないと思って。きちんと資料を見ておけば良かったなと後悔しました。でも監督の狙いはそこじゃないんだろうなと。3人がパリに渡ってからは、これはどうやら家族がヨーロッパ中を転々とする話なのかなと思ったのですが。しばらくするとそれも違っていたことに気づき。予想を見事に裏切られ続けて、そのまま最後まで引っ張られたという感じです。きっと練られて考えられて撮られているんだろうなと思いましたね。
山下敦弘

とコメントしました。

本作は第86回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得していることに関して、

松江監督:カンヌ映画祭というのは、新しい映画を見つける場なんだなと思いました。新しい映画のスタイルだったり、語り口だったり。世界の現状も影響するんでしょうね。そこに政治性が入るのは当然だと思います。(第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で本作と競い、グランプリを獲得した)『サウルの息子』もそうですが、ちょっとスタイルを変えるだけで、僕らがまだまだ気付かない視点があるなと思いましたね。
松江哲明監督

と感心した様子を見せましたが、

山下監督:僕の映画には社会性がないもんな。まだまだカンヌへの道は遠いですね……。

としみじみと語ってみせて、会場を沸かせました。クライマックスに賛否両論を巻き起こしている本作。この日も、本作のクライマックスについて、2人は両極端の意見を戦わせました。

松江監督:僕はあのクライマックスがあるから救われた感じがしたんですよ。

というに対し、

山下監督:余韻のある映画だなと思いました。こういう映画がパルムドールをとるんだなと思ったら面白かった。

とコメント。

ディーパンの闘い

多種多様な意見が飛び出す本作だけに、ふたりならではのユニークな解釈が次々と飛び出し、そんな興味深いトークイベントとなりました。

映画『ディーパンの闘い

2月12日、TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマほか全国公開です。

公式サイト: http://dheepan-movie.com

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監督、脚本:ノエ・ドブレ、トマ・ビデガン
音楽:ニコラス・ジャー
出演:アントニーターサン・ジェスターサン、カレアスワリ・スリニバサン、ヴァンサン・ロティエ、カラウタヤニ・ヴィナシタンビ

提供: KADOKAWA、ロングライド
配給:ロングライド『ディーパンの闘い』
©2015 WHY NOT PRODUCTIONS ‒PAGE114 ‒FRANCE 2 CINEMA

   
    

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