今の日本映画には摩擦が足りない。奥田瑛二x高橋伴明x崔洋一がエロスを語る赤い玉、イベント


監督・高橋伴明(66)、主演・奥田瑛二(65)で、人生の半分を過ぎようとする男たちが探し続けている“不確かなもの、”人間が誰しも経験する“老い”が“性”にも追いつく時間を葛藤と焦燥感に苛まれ、それでも求め続けるしかない人生を描いた映画『赤い玉、』。

9月12日(土)の公開に先駆け、新宿ゴールデン街劇場にて、50歳以上の男性限定で、主演・奥田瑛二 × 監督・高橋伴明 × スペシャルゲスト・崔洋一監督(66)という同学年の3人がお酒を呑みながら「オヤジたちのエロス」について語るトークイベント“赤い玉伝説って知ってるか?”が開催されました。
赤い玉50代以上イベント1
50歳以上の男性限定トークイベント“赤い玉伝説って知ってるか?”
日時:9月7日(月)
登壇者:奥田瑛二 × 高橋伴明 × スペシャルゲスト・崔洋一
場所:新宿ゴールデン街劇場

50歳以上の男性で新宿ゴールデン街劇場。
このイベントに来るぐらいですから、赤い玉がいつ出るのか戦々恐々としているちょい悪系?のおやじさんたちで一杯。メイキング映像が流された後、3名が登場。

今回、崔洋一監督はスペシャルゲストですが、ほぼナビゲータとしてスタート。
赤い玉50代以上イベント
崔監督:既に一杯やってます。高橋と会ったのは19の時。酒と女を教えてくれたのが高橋=ボンです。ぼくら3人の共通項は枯れたねとか品があるね。なんていわれるのが嫌な3人。現実と虚構を行きかう様をもっと品無く描くのかと思ったらね。もっと昔のままなら肉欲に走って撮ってたはずだし、奥田もそのあたりを行ったり来たりしてるんだよね。けだもの系の川端康成とか変態系の谷崎純一郎にちょっと通じるものがありますよね。

奥田さん:伴明は、時田は終末を迎えていくと思っているかもしれないけど、俺としてはあからさまに見せたくない。まだ男としてあり続けたいと。俺の本質かもしれないけどいいさじ加減で演じました。

高橋監督:俺は若い頃は妄想する必要がなかったけど、年を重ねてね。妄想するようになったのよ。正直言うと、川端康成の「みずうみ」から女子高生の部分は想を得ましたね。

崔監督:演じてみてどうだった?

奥田さん:いくつか取材受けていて、川端康成の世界観だよねって記者に言ったら、監督も同じこと言ってましたと。演じてて正解だったなと。

赤い玉50代以上イベント3
崔監督:今回この二人が物凄くナルシシストになっていてね。それがね。洒落てんだわ。ちょっと嫉妬もあります。女子高生が出てきてからの変化凄いけど。実際どうなの?

赤い玉 場面写1
高橋さん:想像の世界だよ。女子高生は全然興味ないよ。

奥田さん:伴明がそういうといいずらいけど。自分も少女って撮ってるぐらいですから興味はあるし・・でも実態の年齢の女と行ったり来たりする妄想する今の世界があるというのならばこれは気持ちがいい。美しいものかもしれないけど、狂おしく異形な恋愛を求めていく。それが滑稽に見えていたら成功ですね。

赤い玉 場面写崔監督:ほぼ時田そのものだよね。で、今回、ボンが変わったなと思ったのは肉欲ではなくて、言葉なんだよね。

高橋監督:妄想だからね。

崔監督:逆に事務方の不二子さんがね。妙に生々しいよね。三十路を過ぎた体のありようと独特の存在感がね。いいよね。そこが女子高生と対比でいいよね。それから、雨を歌えばのシーンは不思議だよね?

赤い玉 場面写2高橋監督:これは学生に映画の在り様を示したかったんで。

自由でいいんだよ。

っていうことと、単純にあのシーン好きなんだよね。

崔監督:それからいい感じの小料理屋が出てくる。

食い物とエロチシズムは絶対関係あるからね。

そこから生まれる微妙なところがボンの趣味かな。小気味いいんだよね。

奥田さん:今回の映画の大テーマがエロスですからね。どうぶつけるか。昔は日本どこでもエロスがあって、監督がそれを作家性を持って撮るっていう。最近の映画は、ベッドインでキスもしないでフェードアウトで、翌日みたいな。なんか違うぞ!って二人の中では共通しててね。僕も肉体すべてを監督にゆだねてね。そこが小気味いいのかも。

崔監督:日本映画で消失したのって、エロスだけじゃなくて暴力もだよね。最近の映画はジェットコースター的で痛くないものね。

奥田さん:今の映画観てるとね。摩擦を感じない。男と女が愛し合う摩擦。殴り合うのも摩擦。摩擦感がないから痛くないし気持ちよくもない。それを無視してるからね。

崔監督:物語が消失してるよね。神話の世界から愛憎じゃない。そこ避けてどうするんだって。それは感じるよな。それから好奇心がなくなってる。映画なんて、好奇心と探求心の塊でしょ。

奥田さん:実生活ではね。踏みとどまってるけどね。

崔監督:踏みとどまってないじゃん。それから性と暴力って、奥深いところでつながるところあるじゃないですか!?それをあっさり排除したのは?

高橋監督:老いと言うのもね大きいので、考えたけどね。老いと性を前面に出したかったんでね。

崔監督:身近な欲望の世界。ちょっと生殺し的なね。

Q:エロスの本質は。

高橋さん:赤玉寸前の今思うのは、今更だけど、愛を伴うセックスが究極かな。

奥田さん:女陰回帰だね。女性の体には地上にあるすべての美しいものが備わってる。山があり、谷があり、そこからしたたり落ちる水があり。女性へのあこがれ。どれだけ経験してもおなかがいっぱいにならない。女性は素晴らしい。
赤い玉50代以上イベント2
なかなか面白いトークが展開され、摩擦を求めて!?
記者もゴールデン街を堪能して帰りました!

赤い玉、

2015年9月12日よりテアトル新宿他にて全国ロードショーです。

公式サイト:http://akaitama.com/
公式Twitter:@akaitama_movie

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あらすじ:
赤い玉ポスター大学で映画撮影の教鞭をとりながら、自らは新作映画の撮影に入れないでいる映画監督・時田修次。映画とは自らの経験が投影される、そう考えている時田は、まるで自分が映画の登場人物ででもあるかのように人生を流浪しているようにも見える。新作の脚本にとりかかる時田の私生活には、30代の、理解のある美しい女・唯がいるが、その現実から虚構(映画)の世界に誘うように時田の前に現れる一人の女子高生・律子。世界の境界さえも喪失していくように、いつしか律子の存在が時田自身の人生を狂わせていく……。

出演:
奥田瑛二
不二子 村上由規乃 花岡翔太 土居志央梨  
上川周作 柄本佑  高橋惠子
監督・脚本:高橋伴明  
製作:高橋惠子・小林良二・塩月隆史

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