映画情報どっとこむ ralph 私が消したのは、過去と…妹?
消えた二人の少女を探す、二人の姉。途切れた糸を追って深淵に迷い込む――

2011年の『ヒミズ』から10年間。
園子温監督のほとんどの作品の助監督を務め、園監督に師事してきた松尾大輔が、満を持して、長編映画監督デビュー。
映画『偽りのないhappy end』
田舎で一人で暮らしていた妹が東京で自分と一緒に住み始めた途端に行方不明になってしまったエイミと、同じく妹が行方不明のヒヨリが、共に犯人を捜すミステリーをベースに、姉二人の心の揺れを丁寧に描く。
偽りのないhappyend仲万美_叫び『偽りのないhappy end』
この度、12月17日(金)の公開を前に主演の仲万美のオフィシャルインタビューが届きました。

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仲万美オフィシャルインタビュー

偽りのないhappy end

Q.本作出演の経緯をお教えください。

オファーがあり、台本を読んだらすごく面白かったんです。今までの自分のお芝居と全然違う挑戦だったので、「ぜひやってみたいです」とお話をして、出演が決まりました。

Q.演じたヒヨリはどんな女性だと思いましたか?

よっぽどのことがあるから彼女も大声を出したりわめいたりできるんだと思うんですけれど、すごく強い子だなと思いました。自分自身も強いところはありますが、彼女ほどではないです。

Q.松尾監督とはヒヨリについて、イン前にどのような話をしましたか?

おしゃれをしている役だったので、きっとデザイナーさんなのか、ファッション関係で、名前が出ている人なんじゃないかなという話をしました。リハーサルの時に、「この映画はこうなんだ」という熱いお話をしていただきました。現場は、基本ピリピリとした緊張感がある現場でした。ニュアンスをちょっと変えるというのはあったんですけれど、あまり「違う」ということはなく、「自分で考えなさい」ではないですけれど、「もう少し違うやり方でやってみようか」という感じだったので、「もっと引き出さなきゃ」と思った現場でした。

Q.ヒヨリの妹とのシーンは本編にはないですが、妹への想いは、どのように作っていきましたか?

2つ上に姉がいて、すごく仲が良いので、妹なりに考えて照らし合わせました。自分のお姉ちゃんはここまでやらないだろうなと思いましたが。(笑)

Q.演じたヒヨリは、もう一人の主人公のエイミと違い、本作の登場時点から妹が既に行方不明になっていて、楽しいシーンはなかったかと思いますが、演じていて辛くなかったですか?

すごく辛かったです。(笑)スタートからずっと怒っていて、どんどん崩れていって、泣いて、という感じだったので、カメラが回っていない時も引きずっていました。鬼塚ちひろさんとCoccoさんの曲を永遠とリピートして、入り込んでいました。

Q.ヒヨリが記者と湖で対峙するシーンは迫真の演技でしたが、撮影の裏話はありますか?

お芝居を含め、人生において胸ぐらを掴んだことがなかったので、「胸ぐらってどうやって掴むんですか?」というところからでした。お芝居もお芝居で、叫んでいて、頭の中も混乱しているので、首とかをひっかいちゃったのではないかという位思いっきりやらせていただきました。「もっとやっていいよ。気にしないから」と言ってくださったので、自分でも歯止めが利かなくなっているのはやっていてわかりました。

Q.ヒヨリが下着姿でナイフで脅すシーンもすごい迫力でしたが、撮影の裏話はありますか?

結構緊張しました。人に突撃するというのもやったことがなかったですが、緻密に指示していただいたので、冷静にできたかと思います。カトウシンスケさんは、リハーサルの時から足を引きずって入り込んでいらっしゃいました。

Q.「妹は自殺なんてしない」と言っていたヒヨリが、実は妹のことはわからないというのが、家族や親しい友人などが行方不明になってから直面する現実を描いているように思いましたが、その葛藤についてはどのように感じましたか?

もどかしいなと思いました。もっと心も物理的にも近かったらわかっていたこともあったんだと思うんですけれど、亡くなってから知るのは、「離れていたんだから当たり前だよ」とも思います。「遠い存在だったんだろうな」と悲しく、もどかしくなりました。

Q.風俗店の壁一面の行方不明者の写真に囲まれた時は、偽物と分かっていても、気味が悪いものでしたか?

めちゃくちゃ気味が悪かったです。現場に入った途端、「怖い怖い怖い怖い!」って鳥肌が立っちゃいました。それを背に座ると、すごく視線を感じるんです。フェイクの写真でしたが、実際だったら、こんなところには堂々と座れないと思いました。

Q.本作の見どころはどこだと思いますか?

一方(ヒヨリ)は最初怒っていたのが壊れて泣き崩れ、一方(エイミ)は、優しい静かな子だと思っていたら、凶変していく、人がどんどん壊れていく姿はとてもリアルだし、見所だと思います。

Q.読者にメッセージをお願いします。

これを見てきっと悲しかったり、もどかしかったり、悔しかったり、辛かったり、いろんな感情があると思うんですけれど、これがハッピーエンドです。皆、幸せに向かって走っていると思うんですけれど、『偽りのないhappy end』というのをぜひ劇場で体感してほしいです。

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映画『偽りのないhappy end』

主演は、NHK朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューし、CMを中心に活躍中の鳴海唯と、マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約1年半同行し、舞台Rock Opera「R&J」ではヒロイン役を演じた仲万美。

エイミの妹Q.ユウ役を、『由宇子の天秤』で注目を集める河合優実がミステリアスに演じる他、エイミが滋賀の湖で出会う少女Q.アカリ役に「青のSP〜学校内警察Q.嶋田隆平〜」の田畑志真、エイミの婚約者Q.タカシ役に『横須賀綺譚』の小林竜樹、風俗店の古株のボーイシンジ役に『SR サイタマノラッパー』シリーズの奥野瑛太、向井刑事役に『AWAKE』の川島潤哉、ヒヨリの妹が家庭教師をやっていた少女Q.アオイ役に本作が映画デビューとなる三島あよな、ユウの友達Q.マイ役に、「きれいのくに」の見上愛と、今後の更なる活躍が期待される面々が集結! 

アオイの母Q.ヨシエ役でベテランの馬渕英里何、風俗店の店長役で『ケンとカズ』のカトウシンスケが脇を固める。

大都会Q.東京と、美しい琵琶湖がある滋賀を舞台に、いなくなって初めて自分は妹のことを何も知らなかったと気づき、必死に真実を暴こうとする姉二人が辿り着く先は…

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あらすじ
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミ(鳴海唯)は、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹Q.ユウ(河合優実)に、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に…
そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリ(仲万美)と出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…
偽りのないhappy end_ポスタービジュアル

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鳴海唯  仲万美 
河合優実  田畑志真 小林竜樹 奥野瑛太 川島潤哉 三島あよな 見上愛 
メドウズ舞良 藤井千帆 野村啓介 橋本一郎 谷風作 永井ちひろ 鈴木まりこ 
古賀勇希 安田博紀 原知也 宮倉佳也 笹川椛音 白石優愛 土屋直子 
馬渕英里何 カトウシンスケ

監督Q.脚本:松尾大輔
撮影:川野由加里 照明:赤塚洋介 録音:阿部茂 
衣裳:田口慧 ヘアメイク:佐々木弥生 美術:松塚隆史 装飾:徳田あゆみ
制作担当:興津香織 助監督:小泉宗仁 監督助手:石塚礼/安藤梓 監督補助:廣野博友 特別協力:匠司翔
キャスティング:杉山麻衣 バレエ振付Q.指導:吉野菜々子 
音楽プロデューサー:菊地智敦 音楽:古屋沙樹 編集:和田剛 音響効果:伊藤進一
配給Q.宣伝:アルミ―ド 
2020年/日本/カラー/16:9/5.1CH/97分
© 2020 daisuke matsuo    

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