別所哲也、エリック・クー監督、加藤夏希登壇『TATSUMI』特別上映


映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』

がいよいよ11月15日(土)より公開となります。

本作の監督エリック・クーは第27回東京国際映画祭のコンペティション部門の国際審査委員として参加し、10月27日(月)には映画祭の中で審査委員特別上映が行われ、上映後には、本作で声をつとめた別所哲也さん、そして監督のエリック・クー、さらに特別ゲストとして、アニメーションはもとよりジャパニーズカルチャーに造詣の深い加藤夏希さんをゲストが登壇して、舞台挨拶がおこなわれました!
TATSUMI舞台挨拶1
映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』
第27回東京国際映画祭 審査委員特別上映舞台挨拶概要


日時:10月27日(月)
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
登壇者:別所哲也、エリック・クー監督、加藤夏希(特別ゲスト)

舞台挨拶内容

エリック・クー監督:こんにちは皆さん。本日はお越しいただきまして誠に有難うございます。辰巳ヨシヒロ先生の才能作品に負けないように情熱をこめてつくりました。また六役の声色を使い分けた別所哲也さん無しにはできなかった企画なので、別所さんにも御礼を言いたいです。

別所哲也さん:ありがとうございます。
月曜日の午後、こんなにたくさんお集まりいただいて誠にありがとうございます。辰巳先生もこの場でご一緒できればと思っておりましたが体調を崩されており、この場に立てずご本人も残念に思っていると思います。ただ、彼の作品がまた、新たに出版されたので先生の想いを胸に一緒にこの場に立ちたいと思います。

※別所さん新たに出版されたは辰巳さんの書籍「辰巳ヨシヒロ傑作選」と「劇画暮らし」を手に登壇。

MC:いよいよ日本で公開となりますが、お気持ちはいかがでしょうか?

エリック監督:本当に光栄に思います。辰巳先生もお喜びだと思います。私が辰巳先生の作品に出合ってから20年ほど先生の作品に触れてきましたが、2009年に出版された「劇画漂流」を見てさらに衝撃を受けて、これは辰巳先生の映画をつくらなければと確信しました。

MC:一人六役を演じるに当たって意識した点はございますか?

別所さん:当初はもっと沢山の役をやってほしいと監督から言われたんです。日本には一人でたくさんの役を演じる落語という文化もありますし、実写だとオファーが来ないような役も演じられるので、チャレンジだと思いました。役者、俳優としてこのような機会をいただけたことをありがたく思っています。

MC:ありがとうございます。それはここで、特別ゲストをお呼びしたいと思います。加藤夏希さんですどうぞお入り下さい。

加藤さんよりここで監督、別所さんに花束贈呈!
TATSUMI舞台挨拶2
加藤夏希さん:こんにちは加藤夏希です。辰巳ヨシヒロ先生の作品は実はこのお話をいただいて初めて知りました。映画を拝見させていただき、私が経験したことのない時代の出来事が描かれていますが、観終わった後にこんなに心に残る作品はすごいなと思いました。

辰巳さんの「劇画」がなければ今の日本のマンガ文化やアニメーションももしかしたら無かったんじゃないかと思います。

劇中5本挿入されている短編では「いとしのモンキー」が一番衝撃的でした。
報われない主人公と、可愛くそして可哀想な猿の姿をみたとたん、飼っている犬を抱きしめました(笑)。
いち、アニメファン、マンガファンとしても「作品」で何かを残すというのはこういうことなんだなと思いました。

エリック監督:辰巳先生の作品はなんといってもストーリーと人間性を強く描く作品です。それが彼女のような若い方にも響くのはとても嬉しいです。

加藤さん:今後エリック監督が、またアニメーションを手がけるのか、実写の作品を撮影するのかとても興味があります。

エリック監督:実はこの作品をつくる前から、何かアニメーション作品をやった方が良いんじゃないかと勧められてきました。そして辰巳先生の世界観を具現化するにはアニメーションしか無いと思って臨みましたが、これが私のアニメーション作品の最初で最後になるのではないでしょうか。

次回作は『イン・ザ・ルーム』という実写でシンガポール100年の歴史を10年ごとに描いたものです。


加藤さん:是非別所さんとエリック監督のタッグをまた見たいです!

エリック監督:その時は加藤さんも一緒にお二人とも出てください。

別所さん:皆さん聞きましたね!!(会場より拍手)

MC:ありがとうございます。そろそろエリック監督が審査委員として参加されなければなりませんので、皆様拍手でお送りください。

と、舞台挨拶を終えました。

囲み取材の様子

TATSUMI舞台挨拶別所哲也_加藤夏希
Q:改めて作品についてお伺いできますか?

別所さん:日本のマンガに革命を起こし、手塚治虫先生も嫉妬した辰巳ヨシヒロ先生の作品に一人六役で参加できて非常に嬉しいです。声を変えるだけでなく、キャラクターをつくるのが難しいチャレンジでした。

加藤さん:作品を拝見する前に別所さんが一人六役をやられているというのは伺っていましたが、どれが別所さんなんだろうというくらいわからなくて、キャラクターがまるで生きている人間のようでした。魂のこもり方が違うなと。


Q:声優もやられている加藤さんからみて、何点くらいの出来でしたか?

加藤さん:点数をつけるのなんておこがましいですが、100点オーバーじゃなでしょうか。

別所さん:ちゃんと100点オーバーって書いて下さいね(笑)。さっきエリックも言っていましたが、ぜひ共演したいですね。でもエリックの作品は少しエロティックなところがありますからね……。

Q:お二人のセクシーシーンなんていかがでしょうか?

加藤さん:それは考えて無かったですね(笑)。日本のアニメやマンガが世界で評価されていると聞いても日本にいてもあまりわからないところがありますが、海外の方が監督をされて、世界9か国の方々が協力して作り上げたというのを聞くと、知らずにはアニメ好き、マンガ好きとは言えないなと思いました。

別所さん:加藤さんのような若い方が、この作品を観てまた新たな発見をしてくれるとうのはとても良いですよね。

加藤さん:感想や意見を言いやすい作品だと思います。短編もそれぞれ色が違うので「あーだこーだ」言いあえると思います。

Q:それでは最後に作品のPRをお願いします。

加藤さん:私はまだ20代ですが、色々と考えさせられるこの作品に出合えてとても嬉しいです。辰巳さんの作品を知らずにアニメ、マンガ好きを語るのはちょっと恥ずかしいなと思いました。10代、20代、30代と色々な世代がそれぞれ感じるものがあると思いますので是非アニメ好きの方こそご覧いただければと思います。

別所さん:『TATSUMI マンガに革命を起こした男』は(2011年のお披露目から)こうやって長い時間をかけて成長し、沢山の人にメッセージを届ける魔法のような作品です。日本には庵野さんアニメや、ジブリなどもありますが手塚治虫さんと並んで世界で高い評価を得ている辰巳ヨシヒロ先生の作品に光があたってオリンピック前にスポーツだけでなく文化的に再評価して辰巳さんの作品を誰もが知っている状況になると良いなと思います。世界9か国の人々が協力して創り上げた、『TATSUMI マンガに革命を起こした男』いよいよ11月15日(土)より公開ですので、大きなスクリーンでほろ苦い人生の影を感じながら温かい気持ちになっていただければと思います。

                  
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『TATSUMI マンガに革命を起こした男』

11月15日(土)角川シネマ新宿他全国順次公開


物語・・・

今、我々は日本が世界に誇るこの才能を、無視してはいけない。

 終戦直後の日本。マンガを描くことが大好きだった辰巳ヨシヒロ少年は、
憧れの手塚治虫に会い談笑したその日から、マンガ家になることを心に決める。

彼の情熱は、すぐに出版社に認められ、貧しい家計を支える重要な手段となっていく。マンガ家として順調なスタートを切った辰巳だったが、当時のマンガは子供向けの笑いの要素が中心の可愛らしいものが中心。

辰巳はマンガのあり方に疑問を感じながら、さらなる可能性を見出していた。そして1957年、22歳の辰巳は、大人に向けた内容と表現としてのマンガの手法を確立し「劇画」と名づける。

写実的な描写と動きのあるコマ割りで映画のようなダイナミズムを表現した彼の作品は後の劇画ブームの火付け役となっただけでなく、現在の青年漫画に多大な影響を与えることとなった。

彼の生み出す作品は、コミカルに描かれていた従来の漫画とは一線を画し、時事問題や、社会情勢を反映させながら不条理ともいえる展開が見る者に衝撃を与えた。
日本の漫画界においてこれほどまでの変革を担ってきた重要な人物辰巳とその作品に、なぜ光があたらなかったのか。彼の半自伝的作品ともいえる「劇画漂流」を基に、その苦悩と才能が紐解かれる。

監督:エリック・クー
原作:辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」(青林工藝舎刊)
声の出演:別所哲也(一人六役)、辰巳ヨシヒロ
配給:スターサンズ
2011/シンガポール/96分/日本語/原題:TATSUMI 
(C)ZHAO WEI FILMS
 
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