『だってしょうがないじゃない』監督_坪田義史_活弁シネマ倶楽部

『だってしょうがないじゃない』坪田義史監督がドキュメンタリー映画なのにカメラを回さなかった理由とは?『活弁シネマ倶楽部』


映画情報どっとこむ ralph 11月17日(日)、“映画を語る”WEB番組『活弁シネマ倶楽部』に映画『だってしょうがないじゃない』にて監督を務めた坪田義史がゲスト出演。

母を亡くした発達障害を抱える叔父・まことさんを、監督自らも発達障害と向き合いながら、まことさんの空気感に寄り添って映し出した本作の製作経緯や自身の想いを明かした。
『だってしょうがないじゃない』監督_坪田義史_活弁シネマ倶楽部
坪田監督は製作プロデューサーの池田将とともに番組に登場。
本作の撮影前の当時ADHD(注意欠如多動性障害)になったことを親戚に相談したときのことを振り返った。

映画情報どっとこむ ralph 自身と同じように発達障害を抱えながら一人暮らしをしている、本作の被写体である、まことさんと出会ったときは

坪田監督:映画にしたい。作品をつくることで自分はなにかを乗り越えられるんじゃないかという強い意志があった。

として、さらに初めて会った時にの、まことさんのありのままの姿をみて

坪田監督:まことさんが見ている世界観に惹きつけられ、その後すぐ撮影を開始しました。
『だってしょうがないじゃない』監督_坪田義史_活弁シネマ倶楽部 と最初の出会いからすぐにまことさんに惹きつけられ、カメラを回すまで迷いはなかったと明かす。

池田P:まことさんのリズムに寄り添っていくというか、まことさんのテリトリーに入った瞬間に、ぼくらの意図とか演出っていうのは吹っ飛ぶというか、まことさんをどう見つめるかとか、まことさんと一緒に居たいみたいな気持ちになっている。最初は、“こんな演出をしよう”と考えてまことさんの家に行っていたが、実際行ってみたら、カメラの準備もせずに、世間話をしていて、それが楽しくて、その様子を本当は撮らなくては行けないんだけど、撮らないっていう、、ある種、それがあったからこの映画のリズムが生まれたのかなと思っています。
『だってしょうがないじゃない』監督_坪田義史_活弁シネマ倶楽部 とカメラに映っていないまことさんとの対話や交流があったからこそ、本作の世界観を作り上げたとドキュメンタリーならではのエピソードを吐露した。


また、発達障害というテーマを扱う上で、意見が割れたりしたことはなかったのかと問われると坪田監督は基本的になかったとしつつ

坪田監督:自分の精神疾患の診断を撮られていたときは辛かった。

と思い返し、池田Pも

池田P:唯一、坪田監督から、“ちょっとそのポジションから撮らないでくれ”っていう指示だったと思います。それは本編にも入っているシーンなんですけど、坪田さんが問診を受けているクリニックでの先生との会話のやり取りで、その時は坪田さんはADHDの二次障害の鬱的なものもあったり、いろんな体調が悪いときだったりもしたので、それで、ナイーブな薬を増やす増やさないの話をしているときで。僕が先生の目(線)で坪田さんを撮ったときに“ちょっと”っていう。“言葉が出てこないからそこはやめてくれ”って制されたときに僕は結構、動揺したんですね。

と当時のリアルなやり取りについてコメント。
坪田監督はこのときの心境について

坪田監督:その(発言の)意図は、精神科医とどうゆうカウンセリングをしているかを、観客に見せたい気持ちもあったんですよ。で、そこの先生の問いと僕の答えが、どんな言葉が出るのかな?っていうのを自分でも探していた部分があったので、それを、先生越しのそこにカメラがあると、何を答えていいのかわからなくなってしまう。というのがあって、もっとなんか出したかったっていうか。多分、いろんな精神を支障きたした人って多いと思うけど、そういう時にどういう言葉があって、どういう診断があって、どういうカウンセリングがあるのかっていうのを収録したかったので。

と、カメラが意識下に入ることで、自らの言葉の“生々しさ”が失われてしまう恐れがあったことを話し、ドキュメンタリー映画を撮る上での繊細な心配りを覗かせた。
『だってしょうがないじゃない』監督_坪田義史_活弁シネマ倶楽部
映画情報どっとこむ ralph 映画『だってしょうがないじゃない』は、発達障害を抱えながら独居生活を送る叔父の日常を発達障害と診断された映画監督・坪田義史が撮り続けた三年間のドキュメンタリー。釜山国際映画祭のWIDE ANGLE部門ではワールドプレミア上映が行われた。

番組では、坪田監督の過去作『でかいメガネ』や『美代子阿佐ヶ谷気分』、今後の製作活動についてなども語られている。



活弁シネマ倶楽部」公式ツイッター:
@katsuben_cinema

映画情報どっとこむ ralph 監督: 坪田義史 プロフィール
1975年、神奈川県出身。
多摩美術大学映像演劇学部在学中に制作した『でかいメガネ』がイメージフォーラム・フェスティバル2000で大賞を受賞。2009年には、『美代子阿佐ヶ谷気分』(英題:MIYOKO)で、劇場デビュー。第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門「VPROタイガー・アワード」選出。イタリア・第46回ペサロ映画祭 審査員特別賞受賞。韓国・Cinema Digital Seoul映画祭、Blue Chameleon Award(批評家連盟賞)、Movie Collage Award(観客賞)をダブル受賞。ポルトガル・2011 FANTASPORTO映画祭 特別賞、最優秀脚色賞をダブル受賞。主演女優の町田マリーが、第31回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞、第19回 日本映画プロフェッショナル大賞新人 奨励賞受賞。また、韓国・ソウルの映画館CGVにて「美代子阿佐ヶ谷気分」(英題「MIYOKO」)劇場公開する。2012年 文化庁在外芸術家派遣によりNYで一年間活動。2016年2月、リリー・フランキー主演映画『シェル・コレクター』(監督・脚本) テアトル新宿、桜坂劇場他、全国42カ所で公開。本作『だってしょうがないじゃない』は初の長編ドキュメンタリー作品となる。

映画情報どっとこむ ralph 『だってしょうがないじゃない』

https://www.datte-movie.com/

あらすじ
精神に不調をきたした映画監督/坪田義史が 発達障害を持ちながら一人暮らしをする親類の叔父さん(まことさん)がいることを知る。 坪田は衝動的にカメラを持ってまことさんに会いにいく。 坪田はまことさんとの交流を深めていく中で「親亡き後の障害者の自立の困難さ」や 「障害者の自己決定や意思決定の尊重」「8050問題にともなう住居課題」などの問題に直面していく。


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製作:サンディ株式会社
制作プロダクション:サンディ株式会社
企画・監督:坪田義史
プロデューサー:柏田洋平
制作プロデューサー:池田将
制作:平岩大知 バイロン・グールド
撮影:坪田義史 池田将 和島香太郎
編集:和島香太郎 坪田義史
編集協力:柏屋拓哉
音楽:宇波拓
アニメーション:つのだふむ
作画:坪田義史 坪田達義
音響:今村左悶
英語字幕:高間裕子 石井 美和
英語字幕協力:Byron Gould
バリアフリー字幕監修:Sasa/Marie
メインビジュアル提供:篠田太郎 MISA SHIN GALLERY
宣伝美術:原田光丞
宣伝協力:きつねうさこ 洋洋 伊藤尚哉

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