森達也監督、河村光庸『i-新聞記者ドキュメント-』日本外国特派員協会記者会見 (2)[1]

“日本はまだ劇的に変われる可能性はある”森達也監督『i-新聞記者ドキュメント-』日本外国特派員協会記者会見


映画情報どっとこむ ralph 現代日本に大きな衝撃を与え大ヒットを記録した、権力とメディアの“たった今”を描いた衝撃の問題作『新聞記者』のプロデューサーが、私たちが生きる“今”と“メディアの正体”に警鐘を鳴らす、新感覚ドキュメンタリー『i-新聞記者ドキュメント-』が11月15日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開となります。
本作は、オウム真理教を題材にした『A』やその続編『A2』、そしてゴーストライター騒動の渦中にあった佐村河内守を題材にした『FAKE』などで知られる映画監督で作家の森達也監督が、東京新聞社会部記者・望月衣塑子の姿を通して日本の報道の問題点、ジャーナリズムの地盤沈下、ひいては日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫る社会派ドキュメンタリー。

この度、日本外国特派員協会にて森達也監督、河村光庸プロデューサーによる記者会見が11月12日(火)に開催されました。当日は、会見前の試写会にも申し込みが殺到し、国内外のメディア関係者やジャーナリストで満席の中、記者会見がスタート。外国の記者は、質問に入る前に映画の感想・自身の国のジャーナリズムとの違いを語りだしたりと、白熱したQ&Aが繰り広げられました。
『i-新聞記者ドキュメント-』日本外国特派員協会記者会見
日付:11月12日(火)
場所:日本外国特派員協会
登壇:森達也監督、河村光庸プロデューサー

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この映画で取り上げられている事件が“辺野古埋め立て問題”“森友学園問題”“伊藤詩織さん準強姦事件”であった事について聞かれ
森監督:それ以外にも撮影時にはいろんな事件や事故、災害も沢山起こりましました。この映画で取り上げた事件はとても大きなものだったのに、いつの間にかほとんどの人が忘れてしまっていることがずっと気になっている」と日本の調査報道の少なさを嘆きつつ「日本人は新しい物、刺激的なもの、与えられたものにすぐ反応してしまうから、結局あの事件はなんだったのかわからなくなる。

との危惧から、これらの事件にフィーチャーしたことを語る。


ドラマ版『新聞記者』を手掛け、『宮本から君へ』で助成金取り消しを受けた、最前線で戦っている河村プロデューサーは
川村P:直接的な政治圧力はほとんどなかったが、いろんな意味でメディアからの圧力はあった。ただ、『新聞記者』が大ヒットを記録できたので、これからもドンドンぶつかっていこうと思う。相手は政治権力ではなくて、同調圧力。自分たちで作りだしている。空気のような幻を怖がっているだけであるということを実感として感じたので恐れることはない。

と日本のジャーナリストにエールを送る。

最後に、望月記者の姿勢を他のジャーナリストが見習って変わっていく可能性はあるかと聞かれ

森監督:このままではいけないという気持ちを、記者が一人ひとり持てば変わる可能性はある。日本のメディアは今本当にどうしようもない状態です。ただ、メディアと社会は合わせ鏡です。社会も3流です。その3流の社会が選んだ政治家も3流です、つまりこの国は3流の国なんだっていうことを日本人は意識したほうがいい。少しでもグレードアップする方法を見出さないと本当にダメな国になってしまうと思う。ただ、今の日本のジャーナリズムはおかしいと思っている記者や報道関係者は沢山いるので、何かのはずみで劇的に変わる可能性はまだ残されていると思う。あるいは、この映画を一千万人が見てくれたら。

と締めくくった。

映画情報どっとこむ ralph 第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門にて作品賞を受賞した

『i-新聞記者ドキュメント-』

はいよいよ11/15(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

映画情報どっとこむ ralph 著名人の絶賛コメントが到着致しました。

(滝沢カレンじゃないけれど)望月衣塑子さんは「素直爆弾」。暗黒記者会見に風穴を開けつつある爆弾娘。英語字幕をつけてノーム・チョムスキー先生に見せてあげてほしい。記者クラブ加盟各社表現の自由度ランキング(特定記者の質問制限についてどう思うかアンケート)をつけたいと思った。
マエキタミヤコ(サステナ代表)

望月衣塑子、炸裂!!うれしかった。笑った。アニメもgood!森達也かんとく、さすが!たくさんのたくさんの方に観てほしい・・・って私が言わなくても、みんな観にいくよね。
木内 みどり(女優)

安倍政権下であまりにいろいろなことがおこり、何ら解決しないままに次のとんでもないことがおこり、無力感にさいなまれている。そんな中で果敢に闘いつづける望月さんの姿を見せつけられ勇気をいただいた。多くの人に見てもらいたい。私ももの書きの1人としておかしいことはおかしいと言い続けていきたい。
橘 かがり(ノンフィクションノベル作家)

望月記者はなぜ浮いているのか? それは彼女が組織人でありながら「i」―1人称単数だから。全体主義前夜の日本で「i」であり続けるのは難しい。一方、本作の副主人公・菅官房長官もまた政権において強固な「i」の持ち主だ。2人の対決に僕は勇気をもらった。
盛田 隆二(小説家)

意外にオーソドックスな新聞記者物語。しかし、オーソドックスになるのは必然かもしれない。なぜなら、望月記者がやっていることは徹頭徹尾、政治権力への疑問・取材・質問・追及の繰り返しだから。それは、新聞記者の原点と到達点で、その繰り返しの先に民主主義社会がある。
綿井 健陽(ジャーナリスト・映画監督)

官邸の記者会見って、外には秘密。でも、望月さんが食い下がるからクローズアップされた。森監督はそこに入って撮りたかったけど入れない。でも、誰も知らなかったその雰囲気は如実にわかる。森監督が直接撮ったら、どんな風になったやら!
寺脇研(元文部科学省官僚・映画評論家)




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監督:森達也
出演:望月衣塑子
企画・製作・エクゼクティヴプロデューサー:河村光庸

監督補:小松原茂幸 編集:鈴尾啓太
音楽:MARTIN (OAU/JOHNSONS MOTORCAR) i-shimbunkisha.jp

2019年/日本/113分/カラー/ビスタ/ステレオ
制作・配給:スターサンズ
©2019『i –新聞記者ドキュメント-』

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