『ひとよ』1030白石和彌監督登壇!東京国際映画祭

『ひとよ』白石和彌監督登壇!東京国際映画祭ティーチイン


映画情報どっとこむ ralph 『凶悪』を世に送り出して以降、毎年のように作品・監督・俳優賞を中心に国内賞レースを席巻し、いま俳優たちが最も出演を熱望する映画監督のひとり、白石和彌監督の最新作『ひとよ』が11月8日(金)全国公開となります。

どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件。それは、母親とその子どもたち三兄妹の運命を激変させた。その夜から、心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続けた先に訪れる結末とは――。

第32回東京国際映画祭にて特別招待作品として上映! メガホンを取った白石和彌監督が登壇し、舞台挨拶とティーチインを行った。

『ひとよ』1030白石和彌監督登壇!東京国際映画祭
映画情報どっとこむ ralph 上映後の舞台挨拶に白石監督が登場すると、映画を見終えたばかりの観客からは割れんばかりの拍手が。昨年の『孤狼の血』に続いての東京国際映画祭登壇となる白石監督は、満員の会場を見渡しながら、感慨深げに「東京国際映画祭は年々良い映画祭になっていますね」とコメントした。
『ひとよ』1030白石和彌監督登壇!東京国際映画祭 早速トークセッションがスタートし、劇団KAKUTAの桑原裕子による同名舞台を映画化するに至った経緯を聞かれた白石監督。KAKUTAの舞台は観ていたものの、本作の原作は未見だったといい、「原作の舞台を観た制作会社ROBOTの長谷川晴彦プロデューサーが心を撃ち抜かれて、『ぜひ白石監督とやりたい』とオファーをしてくれました」と振り返り、「母親が子供たちを守るために父親を殺すというショッキングなスタートですが、母親と子供の間や兄妹間の愛など普遍的なことを描いています。そこからどう前に進んでいくかを描いている点が魅力的でした」と、作品の根底に流れるテーマについて熱くコメントしていた。
『ひとよ』1030白石和彌監督登壇!東京国際映画祭 また、佐藤健や鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介といった豪華キャストが出演する中、注目が集まっているのは、久々にスクリーンでメインキャストを演じる大女優・田中裕子。本作を映画化するにあたり、まず直感的に田中に母・こはる役をやって欲しいと感じたと振り返る白石監督。田中の出演が決まらなければ企画自体をゼロにする覚悟だったといい、「冒頭で母が父を手にかけるというショッキングなシーンがあるので、説得力を持たせたいというのが一つの理由です。それには、田中さんが若い頃からこれまで演じてきた“情念の強い女性”が必要で、この映画にはそれが非常に助けになってくれました」と、田中を希望した理由について感慨深げに語っていた。そんな田中の撮影中の様子について聞かれると、「僕は割と猫背なんですが、ずっと背筋が伸びてました(笑)。普段はもっとダメな人たちを描いているんですが、田中さんに品があるので、映画全体の格が上がった感じがしていました」と笑いも交えつつ率直な感想を語り、観客も納得の様子。更に、「凛としているし、美しさはもちろんですが、それだけじゃないかわいらしさもあって、表現のレベルが非常に高い方だなと感じました」と、念願叶ってのキャスティングに大満足のようだった。

続いて、会場に詰め掛けた観客へのティーチインコーナーとなり、「三兄妹を演じた佐藤らのアンサンブルが非常に良かったが、それは始めから想定されていたものでしょうか?」という質問が。監督は、ほぼどのキャラクターも第一希望のキャストが決まったといい、「佐藤健さんと仕事がしてみたいという希望があったので、そこから大樹役の鈴木亮平さんと園子役の松岡茉優さんを決めていきました」と回答。田中を含めた稲村家の面々だけでも豪華キャストだったが、そこからはとにかく上手い人を選ぶことがテーマになったという。「演出家としては、現場が自動的に芝居合戦になるのですごく楽というか、幸せな時間を過ごさせてもらいました」と、自然と相乗効果の生まれる現場の様子を振り返っていた。加えて、『孤狼の血』に続いての白石組参加となり、大樹の妻・二三子を演じるMEGUMIについては、「『孤狼の血』では1シーンだけ登場する、ある種の“セクシー要員”だったんですが、そこだけで『この人は本気で芝居している人なんだ』と感じて、いつかまた一緒にやりたいと思っていました」と、思わぬ続投エピソードも飛び出し、頷きながら真剣に話を聞いている様子の観客も多数見られた。

続いて、「三兄妹のすれ違いを表現するにあたって意識したことは?」と聞かれると、「距離感の指導など細かくはしませんでしたが、自分の弟との状況を参考に伝えたりはしました。“今自分は何を撮るべきか”を、キャスト陣に導いてもらった気がします。こはるが15年ぶりに帰ってきた時の反応もそうだけれど、それぞれの関係性をベースに佐藤さんたちが話し合いながら作ってくれました」と語り、キャストたちの自主性に任せることが、かえってリアルな空気感を生み出していたことを明かした。
『ひとよ』1030白石和彌監督登壇!東京国際映画祭 最後に白石監督は、「観て頂いたら色んなことを感じて頂ける作品だと思うので、他の人にも勧めて欲しいですし、東京国際映画祭も11月5日(火)まで続きますので、ぜひ楽しんでください」とコメントし、大盛況の中イベントは幕を閉じた。

映画情報どっとこむ ralph 『ひとよ』

www.hitoyo-movie.jp

あらすじ あまりに切ない“母なる事件”から15年。希望を夢見た者たちのゆく末は━

どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った—。たった一晩で、その後の家族の運命をかえてしまった夜から、時は流れ、現在。次男・雄二(佐藤 健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄妹は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった別れ道から、時間が止まってしまった家族。そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。皆が願った将来とはちがってしまった今、再会を果たした彼らがたどりつく先はー

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監督:白石和彌
脚本:髙橋泉
原作:桑原裕子「ひとよ」

出演:佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、筒井真理子、浅利陽介、韓英恵、MEGUMI、大悟(千鳥)、佐々木蔵之介・田中裕子

製作幹事・配給:日活
企画・制作プロダクション:ROBOT
(c)2019「ひとよ」製作委員会
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