『ばるぼら』 手塚眞 監督

第32回東京国際映画祭コンペ部門『喜劇 愛妻物語』・『ばるぼら』が選出!


映画情報どっとこむ ralph 10月28日(月)より開幕いたします第32回東京国際映画祭。
この度、主要部門の中で映画祭の顔となる“コンペティション部門”にて、日本映画2作品『喜劇 愛妻物語』 『ばるぼら』の出品が決定いたしました!

◆足立紳監督作品『喜劇 愛妻物語』
濱田 岳、水川あさみ、新津ちせ『喜劇 愛妻物語』足立紳監督 映画『百円の恋』(14)で国内映画賞にて日本アカデミー賞を初め数々の脚本賞を受賞したが、自身初の自伝的小説「喜劇 愛妻物語」を原作に、自ら脚本・監督を務め映画化を果たした本作。うだつのあがらない脚本家の夫と、その夫を罵倒し続けながら家計を支える妻を通して描かれる夫婦賛歌です。自らをモチーフに描かれた脚本家・豪太を、数々のドラマ、映画、CMで大活躍中の濱田岳、その妻・チカをコメディからシリアスドラマまで幅広く演じる女優水川あさみがコミカルかつ熱く演じており、笑い泣き必至の“人情派夫婦活劇”を描き出しています。

<あらすじ>
売れない脚本家・豪太とその妻チカは倦怠期の夫婦で、娘のアキと3人で暮らしている。豪太はセックスレスに苛まれ、日々妻の機嫌を取ろうとするが、チカはろくな稼ぎがない夫に冷たい。そんなある日、豪太のもとに“ものすごい速さでうどんを打つ女子高生”の話を脚本にしないかという話が。豪太はこの企画を実現させ、あわよくば夫婦仲を取り戻すために香川への家族旅行を提案する。しぶしぶ豪太の取材旅行に付き合うチカ。しかし取材対象はすでに映画化が決まってしまっていた。落胆しながらも学生時代の友人ユミの家を訪れるチカ。その頃豪太はアキと海にやってくるが、スマホに夢中でアキを見失ってしまう。

監督:足立 紳
出演:濱田 岳、水川あさみ、新津ちせ
配給:バンダイナムコアーツ/キューテック
©2020『喜劇 愛妻物語』製作委員会


◆手塚眞監督作品『ばるぼら』
稲垣吾郎、二階堂ふみ『ばるぼら』手塚眞監督 手塚治虫が70年代に発表していた、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した問題作「ばるぼら」。映像化不可能とも言われた本作を、手塚治虫生誕90周年を記念して初映像化。監督は手塚治虫の実子であり、『白痴』(99、ヴェネチア国際映画祭にて「FUTURE FILM FESTIVAL DIGITAL AWARD VENEZIA」賞受賞)、『ブラックキス』(06、東京国際映画祭出品)など独特の映画美学により国際的に評価される手塚眞。撮影監督にはウォン・カーウァイ監督作品の映像美で知られるクリストファー・ドイルを招き、世界最高水準のクオリティとなるアート・シネマに仕上がっています。

<あらすじ>
人気小説家の美倉洋介は、新宿駅の片隅で、ホームレスのような酔っぱらった少女ばるぼらに出会い、つい家に連れて帰る。大酒飲みでだらしないばるぼらだが、美倉はなぜか奇妙な魅力を感じて追い出すことができなかった。彼女を手元に置いておくと不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こるのだ。ばるぼらはあたかも芸術家を守るミューズのようだった。

監督:手塚 眞
出演:稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河
©Barbara Film Committee

映画情報どっとこむ ralph 両作品の監督から、コンペティション出品を受けてのコメントが到着しました。

★『喜劇 愛妻物語』 足立紳 監督コメント
この映画に出てくる柳田夫妻は、他人から見ればなぜ一緒に居続けるのか理解に苦しむような夫婦かもしれない。別れればいいのにと思われるかもしれない。罵り合いながら無理矢理一緒に居続けているような未熟な夫婦だ。でもそんな未熟な夫婦の無理矢理な絆というのも、もしかしたら強靭な絆なのかもしれない。夫婦という一対一の面倒くさい人間関係を諦めず、しつこく幸せになることを追い求める彼らの姿は滑稽で生命力に溢れていて、映画で描きたいと思った。そして近頃の日本の社会は未熟で不完全な人たちに不寛容すぎるから、許すことはもちろんのこと、許してもらおうとすることも大切だとこの夫婦を通して描きたかった。
『喜劇 愛妻物語』 足立紳 監督
★『ばるぼら』 手塚眞 監督コメント
第32回東京国際映画祭に参加できることを光栄に思います。手塚治虫生誕90周年に念願の作品を映画化できたのは、まさに芸術の女神(ミューズ)が微笑んでくれた奇跡です。「ばるぼら」は手塚治虫の異色作と言われていますが、ぼくにはストライク・ゾーン。一筋縄ではいかない悪魔主義的な物語は、麗しい稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの身体を張った競演にクリストファー・ドイルさんの美学が絡まり合って、魅惑的な夢に変容しました。アートとエンターテインメントの境界を揺らぎつつ、その融合を目指した映画です。耽美的な愛と狂気の寓話をどうぞ味わってください。
『ばるぼら』 手塚眞 監督
<選定理由について> 東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 矢田部吉彦によるコメント

『ばるぼら』は手塚眞監督が父・手塚治虫の原作を現代に映画で蘇らせ、稲垣吾郎と二階堂ふみという強力な俳優たちの姿をクリストファー・ドイルのキャメラで鮮烈に切り取るという、様々な点で非常に贅沢で幸福な作品である。耽美で幻想的、魔術的でエロティックな世界観の独創性が、近年の邦画において際立っている。手塚監督の到達点とも呼べる作品であり、コンペへの招聘が祝福となることを期待したい。『喜劇 愛妻物語』は足立紳監督の2作目であるが、脚本家として積み上げたキャリアを自虐すれすれのところで笑いに昇華させる技術に感服し、そして水川あさみと濱田岳のコンビからキャリアハイのド迫力演技を引き出した演出に敬意を表したい。シリアスな作品が多いコンペの中で台風の目となりうるコメディであると信じている。
OCTOBER 26, 2016 - TOKYO, JAPAN: TOKYO FILM FISTIVAL (Photo / Ko Sasaki )
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