国際コンペグランプリは『ザ・タワー』が受賞!!SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019 閉幕!


映画情報どっとこむ ralph 世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門 として2004年にスタートしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(主催:埼玉県、 川口市ほか)は、7月13日(土)より16回目の開催を迎え、最終日となる本日 21日(日)のクロージング・セレモニー(表彰式)にて、国際コンペティション、 国内コンペティションの各賞を発表しました!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019 
国際コンペティションでは、長編アニメーション作品としては本映画祭 16 回目にして初めての国際コンペティションノミネートとなった『ザ・タワー』( ノルウ ェー、フランス、スウェーデン/マッツ・グルードゥ監督)が最優秀作品賞(グランプリ)を受賞!
 『ザ・タワー』 さらに観客からの投票で選ばれる「観客賞」とのW受賞を果たしました!

『ザ・タワー』は住む地を追われ、70年もの間レバノンのパレスチナ人難民キャンプで暮らす曽祖父と、彼を愛する少女の 深い絆を軸に、4世代に渡る歴史を、クレイアニメと手描きアニメの2つの手法 を駆使して描いた感動作。

◎国際コンペティション 最優秀作品賞&観客賞 受賞 『ザ・タワー』 マッツ・グルードゥ監督
0721CL_Official_TheTower_PatriceNEZAN(Producer) パトリス・ネザン プロデューサーが代理受賞でコメント
監督の代理でお話しさせていただきます。まずは、日本の観客の皆さんに本作を観ていただけたことを大変光栄に思 うと共に、受賞できて嬉しく思います。また、観客の皆さんから色々な反応を頂けましたことも嬉しく思っておりま す。日本においてはこういった難民問題は少し縁遠いのかもしれませんが、恐らくこの映画が皆さんに響いたのは、本 作が人間性あふれるものであり、そして描かれている難民キャンプでの彼らの現状に普遍性があるからなのではと思 います。アニメーションというのは非常に時間のかかる工程です。この作品もマッツ・グルードゥ監督と足掛け 8 年 かけて作品を完成させました。監督がこの作品で何を描きたいのかというのは最初からハッキリしていました。何故 なら、これは監督自身が実際に難民キャンプで過ごした子供時代に基づく作品で、たくさんのリサーチを元にしてい ます。なので、出来るだけ現実を忠実に描きたいという思いがありました。難民キャンプで暮らす人々がお互いに対し て持っている尊敬の念や愛情、ユーモアの感覚などをしっかり描きたいという思いがあり 8 年かかったのです。我々 ヨーロッパ、特にフランスにおいては、日本のアニメーションや漫画から多大な影響を受けています。本作のような大 人向けのアニメーションを作っていくなかで、そういった日本の文化とヨーロッパの文化の架け橋的なことができる ことを大変嬉しく思っています。

映画情報どっとこむ ralph 国内コンペティションでは優秀作品賞は

長編部門で『サクリファイス』(日本/壷井濯監督)。
『サクリファイス』(日本/壷井濯監督)
壷井濯監督 コメント
平成の終わりに多くの凶悪殺人犯と呼ばれる人たちが一斉に死刑になって、何も語らないまま事件が終わって、令和 を迎えて、令和令和だとみんな騒いで、そしてまた登戸の事件が起きて、そして先日京都アニメーションの事件が起き て、物語に、映画とかに出来ることは改めて何もないなと物悲しく思いました。3.11 が起きた時もずっとそう思って いて、でも押し寄せる津波に対してできることは何もないんですけど、その後、これからくる第2波第3波の波とかナ イフとか炎に対してはきっと物語はできるものが何か守れるものがあると思って、これからもここに一緒に参加でき た若い方達と一緒に物語を紡いでいきたいと思っています。SKIPシティは一言で言うと多様性のある場所だと思いま した。色んな国籍の方、外国の子供、障害のある人ない人、大人・子供・赤ちゃん…僕の友達も赤ちゃんを連れて作品 を見に来てくれて、映画祭の保育サービスに赤ちゃんを預けて見に来てくれて。最後は赤ちゃんを抱っこして帰って いきました。今ある既成の権威とか、そういうものをみんなで一緒に壊して、明日はもっと良くなる、きっと良くなる と思える社会を、ちょっと大げさですが作っていきたいです。ありがとうございました。

短編部門で『遠い光』(日本/宇津野達哉監督)

『遠い光』(日本/宇津野達哉監督)
宇津野達哉監督コメント
ちょっと頭が真っ白です。受賞すると思っていなく、荷物を控室に置くように言われていたのにしっかりと席に持っ て来ちゃったので、荷物が心配です(笑)。上映の時にも何度かお話をしたんですが、僕の幼少の時から猟に連れていっ てくれた叔父の奥さん、僕からするとおばさんが癌になったことをきっかけに書き出した脚本で、すごく個人的なス タートだったんですけど、映像化にいたっては千歳烏山というところで材木店の社長さんにたまたま居酒屋で会って、 映画を作りたいんだと言ったら 300 万ぽんと出してくれて。そんな始まりだったんですが、まさかこんなところでこ んな素敵な賞をいただくことになるとは思っていなかったので、本当に胸がいっぱいです。普段は映画やドラマのメ イキングや助監督として活動しているのですが、これからは監督として、長編制作や商業デビューできるよう、一歩ず つ頑張っていきたいと思っています。本当にありがとうございます。



国際コンペティション・国内コンペティシ ョンを通じた日本作品の中から、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し贈られる「SKIP シティアワード」には 『ミは未来のミ』(日本/磯部鉄平監督)が輝きました!!

磯部鉄平監督は昨年の本映画祭国内コンペティション短編部門で 『予定は未定』が優秀作品賞を受賞しており、2 年連続の受賞となりました。
『ミは未来のミ』(日本/磯部鉄平監督)
磯部鉄平監督コメント
去年は SKIP シティ国際 D シネマ映画祭の短編部門で優秀作品賞をいただいて、長編を撮って早く SKIP シティに帰 ってきたいと、同じクロージング・セレモニーの会場で言ってから 1 年後、またこうやって戻って来れて、賞までい ただけて本当に嬉しいです。初長編作品には自分が高校3年生の時の話をやろうと前から決めていたので、その話で 賞を取れて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

映画情報どっとこむ ralph そのほか、国内コンペティションの観客賞には、短編部門で『歩けない僕らは』 (日本/佐藤快磨監督) 、

『歩けない僕らは』 (日本/佐藤快磨監督)
佐藤快磨監督コメント
この『歩けない僕らは』という作品は、リハビリテーション病院を舞台に、突然、脳梗塞や脳卒中になってしまったよ うな方々、突然歩けなくなってしまった方々の物語ですけども、ずっと脚本を書いていく中で歩ける自分がこの映画 を撮る意味みたいなものをずっと考えていまして、1年弱取材に通わせていただいたり、お話を聞いたりしたんです。 撮影中から今回上映する直前まで、本当にその思いっていうものがずっと消えなくて。ただ、今回上映させていただい て、その後観客の皆様から質問だったり感想をいただいたことで、自分もこの映画に対する向き合い方が一歩前に進 めたような気がして、やっぱり初めてお客様に見ていただいて映画になるんだな。とこの映画祭で感じました。またこ の映画祭に帰って来られるように、面白い脚本を書いて精進します。



長編部門で『おろかもの』( 日本/芳賀俊監督、鈴木祥監督)が 輝きました。

『おろかもの』( 日本/芳賀俊監督、鈴木祥監督) 鈴木祥監督
ご覧いただいた観客の皆様、本当にありがとうございます。そして、本作を一緒に作ってくれた俳優陣、そして一人一 人がそれぞれの仕事にしっかり集中してくれたスタッフ、また芳賀君と僕の家族が、制作にあたって全てを支えてく れたので、改めてここで感謝を述べたいと思います。ありがとうございます。大学を卒業して約10年ぶりに芳賀君と タッグを組んで撮ったんですが、やっぱり映画を作っている最中は、時間を忘れるくらい楽しいことで、今後も機会が あればそういった制作を続けていきたいと思います。この作品(『おろかもの』)も、これを機会に様々な方にご覧いた だきたいと思います。

『おろかもの』( 日本/芳賀俊監督) 芳賀俊監督
自分の子供のように大切な作品が観客の皆様に愛されたということが本当に嬉しいです。ありがとうございます。

映画情報どっとこむ ralph 審査委員長 三池崇史監督コメント
受賞者のみなさん、改めておめでとうございます。いずれの作品も素晴らしい作品でした。キャリアの浅い、いわゆる 新人という方々が作られたとは到底思えない、レベルも技術も志も高い作品ばかりでした。 最初、我々審査員が戸惑ったのは10本の映画すべてジャンルが違うことです。サスペンスもあれば、父の浮気など身 近な問題があったり。特徴としては女性の監督がたくさんいました。色々な国の事情や状況によって自分の居場所を 失った人々の内面を描いた作品もありました。ドキュメンタリーもあればアニメーションもあり。普通審査というと ジャンルで括られてその中で優劣を競うものなのですが、この「映画作品に垣根はありません」というようなフリーな 感覚、これぞDシネマ映画祭の良さだなと思いました。 ここからはわたしの映画監督としての個人的なお願いになります。今日受賞された監督、スタッフ、関係者の皆さんは これから色々な方々に連絡したりするでしょう。それを聞いた人たちが世界中で「本当に?うれしい!」と笑顔になる のです。我々、現場で映画を作っている人間はそういう喜びや事実を胸に、明日へ向かって一歩一歩進んでいきます。 良い時ばかりじゃないですから、苦しい時にもこれは映画を作る人間の支えになります。自分自身もこれまで色々な 映画祭で様々な評価をいただいて、それは本当に有り難く身に染みて感じるところです。その裏返しとして、この映画 祭にはある意味、重い責任が同時に生まれていると感じています。「俺はDシネマ映画祭で賞を獲ったんだ!」と誇り を持って、10 年たっても 20 年たっても言えるように、この映画祭を高いレベルで運営し続けなくてはならない。そ こには様々な問題があると思います。作品選定だったり、運営だったり、大変だとは思いますがなんとか盛り上げてい ただき、願わくば、商業的にもならず。どうしても規模が大きくなるとスポンサーが付いたり、なんとなく日本人は忖 度が得意だったりしますから。僕の立場から客観的に見ると、この映画祭はそういった部分から解放されていて、非常 に個性的で自立していると思います。これは川口市が誇ることでもあるし、埼玉県も誇れることであると思います。こ ういった喜びの場を作っていただいた映画祭の関係者の皆さまに、映画の現場で動いている人間を代表しまして、大 変かとは思いますが今後もこの素晴らしい映画祭をこのまま続けていってくださいとお願いします。また、僕らで出 来ることがあればご協力させていただきたいと思います。本当に有意義な時間を過ごせていただきました。次を作っ ていく監督たちの作品に出会えたことを幸せに思っています。…俺も引退までは頑張りたいと思います。ありがとう ございました。

***********************************


SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019(第16回)開催概要
会期:2019年7月13日(土)~7月21日(日) <9日間>
会場:SKIPシティ(埼玉県川口市)
内容:国際コンペティション、国内コンペティション、特集上映、関連企画、イベント等
主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
公式サイト:
www.skipcity-dcf.jp

関連記事:


良かったらランキングUPにご協力ください。
 にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ