『あの日のオルガン』のモデルの園児たちが、74年ぶり再会&アン・サリー生歌披露


映画情報どっとこむ ralph 太平洋戦争末期、子どもたちを守り抜いた保母たちを描いた実話『あの日のオルガン』が、絶賛公開中です。本作は、親元から遠く離れた荒れ寺へ、53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語です。

この度、劇中でも描かれている、多くの大切な命を失った「東京大空襲」を、忘れてなはならないという思い、そして、来たる新しい時代に向けて平和への願いをこめたスペシャルイベントを実施。

当日は、平松恵美子監督、本作の企画を担ったシネマとうほくの鳥居明夫さんと共に、劇中に登場する園児“けんちゃん”のモデルである田辺健之さんや、同じく園児だった佐瀬玲子さんと長尾満栄さん姉妹が登壇。


『あの日のオルガン』スペシャルイベント
日付:3月 10日(日) 
会場:新宿ピカデリー
登壇:アン・サリー(主題歌)、平松恵美子(監督)、鳥居明夫(企画)、当時疎開保育園の園児3名(田辺健之[現78歳/当時5歳]、佐瀬玲子[現80歳/当時6歳]、長尾満栄[現76歳/当時2歳])
フォトセッション時:中島琴音

映画情報どっとこむ ralph 当時、田辺さん自身は、空襲には合わなかったものの、「東京大空襲」によって家族全員を亡くし、一方の姉妹の姉・佐瀬さんは、実際にその空襲を経験し、その時の経験がトラウマとなり、子どもながらに東京を離れて自ら疎開することを決意しました。疎開先である妙楽寺で共に過ごした経験をもつ田辺さんと佐瀬さん長尾さん姉妹ですが、三人が再会するのは、なんと74年ぶり。月日が経った今だからこそ伝えなければならない「東京大空襲」について、そして、疎開時の思い出や経験談を語っていただきました。
平松監督:おねしょもしなくなった、賢いけんちゃんー?

と、劇中のみっちゃん先生のセリフで呼びかけると、「はーい」とけんちゃんのモデルとなった田辺さんから元気よく返事があり、

田辺さん:皆様、みっちゃん先生よかったですよね。あのときみっちゃん先生と一緒に石を投げていた、けんちゃんです。みっちゃん先生は東京に帰ってからも、この疎開体験を一生懸命伝えようとしていました。新聞に本に、テレビ、そして今回このような立派な映画にしてもらい、皆様に観てもらえたことがとても嬉しいです。ありがとうございました。

とコメント。エンドロールにご姉妹お写真で登場する姉の佐瀬さんは

佐野さん:昭和20年3月9日と10日、東京は大きな空襲の被害にあいました。防空壕から出ると辺りは焼野原で、赤ちゃんをおぶっているお母さんや、子どもたち、沢山の人が亡くなっていました。兄妹がどこにいるかも分からずなんとか父親を探し出し、その後、皆とも再会できましたが、子どもながらに“本当に大変な世の中になってしまった、戦争なんて早く終わってほしい欲しい”ただそれだけでした。

と当時鮮烈な記憶を、生々しく語ります。妹の長尾さんは

永尾さん:今、わたくしは77歳になりました。生き延びたんだなと感じます。姉が当時2歳の私を連れて、あちこちに逃げ回ったんです。そういった経験を今の若い方たちには、絶対にさせたくないと思います。どうぞ皆さん、色々なことに感心をもっていただきたいと思います。

と、挨拶を送りました。


さらに、元は阪神・淡路大震災時の復興支援ソングである本作の主題歌「満月の夕2018ver.」ですが、3/10は東京大空襲、翌日3/11は東日本大震災が起こった日であることから、鎮魂歌としてアン・サリーが、平和の祈りを込めて生歌を披露しました!
アンさん:この曲は震災のあとに作られた曲ですが、そのあとも沢山の方が歌い継いでいます。曲中の“焼け跡”という歌詞などは、震災後の景色でありながら、まるで戦争の後のような景色でもあり、今日は3月10日、そして明日は11日ということに、とても感慨深いものを感じました。

と、この日、この場所でこの曲を歌う意味をコメント。

鳥居さん:明日が8年目となる東日本大震災でもこの曲が歌われています。実は私の会社は仙台なんですが、そこから沢山の方々の支援で立ち上がり、やっとこの作品の完成に辿り着きました。この間を振り返ると、“いのちのかがやき”という言葉が、私の胸の中で大きな位置を占めていました。そんな意味でもアンさんのこの歌が、映画のラスト、見事にいのちを輝かせてくれた思っています。

と、話します。

最後に、今日のイベントを見にきていた疎開保育園に通う園児のやっちゃん役・中島琴音ちゃんが登場。いのちのバトンを繋がれここに立つ琴音ちゃんが、実際に戦争を体験した田辺さん、佐瀬さん、長尾さんに挟まれ笑顔を見せる様子に、

平松監督:つまりはこういうこと、皆さまが今見ているこの光景なんです。昭和20年から、平成の今、そして次の世代へと、このように平和への想いを繋げていく。そんな想いを込めて、この作品を届けました。

と来る新しい時代に向け、平和の願いを込めてメッセージ。悲惨で無意味な戦争という存在を語り継いでいかなければならないこと改めて実感させられる意義深い時間となり、イベントは幕を閉じました。  

映画情報どっとこむ ralph あの日のオルガン

オフィシャルサイト:
anohi-organ.com

オフィシャルツイッター/フェイスブック:
@anohinoorugan
#あの日のオルガン


あらすじ
東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―

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出演:戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功

監督・脚本:平松恵美子

原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版)
音楽:村松崇継
主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
配給:マンシーズエンターテインメント
(C)2018「あの日のオルガン」製作委員会
文部科学省特別選定作品(一般劇映画)

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