第18回「活弁シネマ倶楽部」に『シスターフッド』西原孝至監督・兎丸愛美が登場


映画情報どっとこむ ralph 3月8日(金)21:00から、“映画を語る”番組「活弁シネマ倶楽部」第18回が配信放送となり、ドキュメンタリーと劇映画の境界が曖昧に混在する、実験的な話題作『シスターフッド』を紹介。

ゲストに本作の監督・西原孝至(にしはら・たかし/35歳)さんとドキュメンタリーパートにも劇映画にも出演するヌードモデルの兎丸愛美(うさまる・まなみ/26歳)さんが登場。今回のMCは月永理絵さん。

映画情報どっとこむ ralph 『シスターフッド』は、ヌードモデルの兎丸愛美が、劇映画部分の役名も兎丸愛美とそのままに、ありのままをカメラにさらけ出している。“その人がその人であることがまず素晴らしい”という多様性を肯定するメッセージを持った映画となっている。

また、4年間をかけた撮影を経たドキュメンタリーと劇映画が混在する、他に類を見ない映画で、北米最大の国際ドキュメンタリー映画祭 であるHotDocsに正式出品された『わたしの自由について~SEALDs 2015~』をはじめ、ドキュメンタリー映画を制作してきた西原監督は、本作でドキュメンタリーと劇映画が混在する構造にしたことについて語った。

西原監督:(ドキュメンタリーでは被写体の)内面に入っていけない、入っちゃいけない。私と、撮らせていただいているあなたとは違う人間なんだけど理解したいという“想像”が、ドキュメンタリーで大事だと思っている。
と話す一方で、

西原監督:劇映画に関しては、登場人物の内面に入っていって、動かしていける。

と自らの制作理念を明かした。


また、西原監督自身は、
西原監督:ドキュメンタリーとして撮ってても、その人はやっぱりその人自身を演じている。

とコメントし、ドキュメンタリーと劇映画を分けては考えていないと語った。

これについては、兎丸さんが作品を通して4年前の自分自身を見た感想として、表現に貪欲だった当時の自分に狂気を感じたと話し、
兎丸さん:(今の自分と)全く違い過ぎて、ドキュメンタリーの部分の自分すらフィクションっぽさを感じるというか、なんか、自分がわからない。どっちが本当なのか。でも全部本当なんだと思います。

と実感したという。

創作部分の演出について、作中で岩瀬亮さんが演じているドキュメンタリー監督である池田監督が兎丸さんにインタビューをするシーンでは、西原監督の脚本には“質問に対する回答”が書かれていたとのこと。しかし、

兎丸さん:ガン無視しました(笑)
とコメント、女性としての生き辛さに対する想いを吐き出した結果、脚本と異なる回答になったと語った。俳優と監督の想いが作品に落とし込まれ、ドキュメンタリーと劇映画が深層部分で入り混じっていることを感じさせた。

番組内では、「フィクションとドキュメンタリーを無効にしたい。フラットな感じで見てもらえたら。」「プロのカメラマンじゃないお父さんが撮った娘さんの写真はどんな写真よりも素晴らしい」と、様々な話が展開されている。また、今後の活動について、西原監督は劇映画への意欲を見せ、兎丸は映画監督への興味から脚本の執筆に着手していると明かした。



■西原孝至 プロフィール ■
1983年9月3日、富山県生まれ。早稲田大学で映像制作を学ぶ。14年に発表した『Starting Over』は東京国際映画祭をはじめ、国内外10箇所以上の映画祭に正式招待され高い評価を得る。近年はドキュメンタリー作品を続けて制作。16年に学生団体「SEALDs」の活動を追った『わたしの自由について』がカナダ・HotDocsに正式出品、毎日映画コンクール ドキュメンタリー部門にノミネート。17年に、目と耳の両方に障害のある「盲ろう者」の日常を追った『もうろうをいきる』を発表。

■兎丸愛美 プロフィール ■
1992年生まれ。19歳のとき、裸の遺影を撮られたことをきっかけに写真の魅力にとりつかれ、2014年にヌードモデルとしてデビュー。2017年4月に初の写真集『きっとぜんぶ大丈夫になる』を玄光社より発売。同年発売のサニーデイ・サービスのシングル「クリスマス」のジャケット写真でカメラマンデビューも果たした。2016年の舞台「幽霊」以降、女優としても活動している。

映画情報どっとこむ ralph 「活弁シネマ倶楽部」は、
映画の制作陣がゲストに登場する貴重な番組であり、ネタバレの縛りもなく想いを吐き出せる場として制作側の支持が熱いそうだ。独自の目線で作品を選定し紹介しているため、まだまだ視聴者に知られていない作品やその内容について十分に語られていない作品にも出会えるチャンスかもしれない。WEB配信での特別番組だが、引き続き定期的に配信され、今後は生配信の可能性もあるとのことで、映画好きにとっては、必見の番組だ。

■活弁シネマ倶楽部■
「活弁シネマ倶楽部」公式ツイッター:
@katsuben_cinema

映画情報どっとこむ ralph ■『シスターフッド』■
https://sisterhood.tokyo/

2019年3月1日(金) アップリンク渋谷にて公開中 ほか全国順次公開


あらすじ
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。
それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

***********************************

出演
兎丸愛美 BOMI 
遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 
栗林藍希 SUMIRE 
岩瀬亮
監督・脚本・編集
西原孝至
撮影
飯岡幸子、山本大輔 
音響
黄永昌 
助監督
鈴木藍
スチール
nao takeda 
音楽
Rowken
製作・配給
sky-key factory

関連記事:


良かったらランキングUPにご協力ください。
 にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ