北朝鮮若者に未来は?『シネ★ピョン』イベント


北朝鮮は知られざる映画王国。
実はピョンヤンには日本、中国、韓国などの古い街並みを再現した広大なオープンセットがあり、年間100本に迫る勢いで映画が企画されるといわれるほど。そんな北朝鮮の映画界に携わる人々に初めて密着したドキュメンタリー

『シネマパラダイス★ピョンヤン』

の公開中です。

そして現在上映中の渋谷シアター・イメージフォーラムにて“北朝鮮カルチャーショック講座”第2弾として、朝鮮新報社記者の鄭 茂憲(ちょん・むほん)氏をゲストに迎え、<北朝鮮カルチャー、若者に未来はあるのか?>をテーマにトークイベントが実施されました!

『シネマパラダイス★ピョンヤン』“北朝鮮カルチャーショック講座”第2弾
<北朝鮮カルチャー、若者に未来はあるのか?>
日時:3月21日(金・祝)
登壇者:朝鮮新報社記者の鄭 茂憲(ちょん・むほん)

シネマパラダイス★ピョンヤンイベント
ピョンヤンに支局を持つ朝鮮新報社の記者として、10回ほどの訪問歴を持ち、のべ約3年間ピョンヤンに滞在した経験を持つ鄭氏。

Q:北朝鮮の映画はどのような位置づけなのでしょう?
「そもそも映画に関して、アメリカや日本と北朝鮮では、映画の概念が違ってきます。娯楽でもあるけど、社会啓蒙の手段、善なるものを国民と共有するための側面が多い」とのこと。

Q:熱血ベテラン監督の新作撮影現場にも密着しているが、北朝鮮で作られた映画というのは、日本のように一般公開されるのか?

「各都市に映画館があるので、個人でお金を払っていく場合もあるけれど、大半は職場単位や人民班、日本でいう町内会のようなグループで観に行くことが多いです。ただ、日本のように毎週新作が公開されるわけではないので頻繁にいく感じではないですね。また2年に一度ピョンヤンで国際映画祭が実施されるときには、中国やヨーロッパの映画もみれるので、チケットは取り合いになるほどです」

とちょっと意外な一面も。

Q:北朝鮮の人々が実際どのくらい日本の情報を知っているのか?
シネマパラダイス★ピョンヤンイベント鄭茂憲「日本の一般的な情報が国内に入ってくることはそんなに多くはないですが、ある程度認識はありますね。特に若い人たちは、訪朝した在日の若者から情報を得ることもあるでしょうし。インターネットは普及はしていないですが、その分口コミが早いです(笑)」

「現在、携帯電話も200万台普及していますし、いまや大学に入るときに親におねだりするものが“携帯電話”、携帯を持っていないと大学で相手にされないらしいです。そういう点は日本と同じですね。」

という、最近の北朝鮮の若者事情も披露されました。

「ピョンヤンに頻繁に行って思うことは、当然そこにも一般の生活がある、ということ。仕事をして、恋愛をして、といった250万人の暮らしがあるわけで、そういった点は日本の報道からはみえてこない。画一化された北朝鮮像が定着しすぎてしまっていると感じます。」


という話も続き、本作とあわせ、色々な情報を得て考える貴重な機会となったトークイベントとなりました。

『シネマパラダイス★ピョンヤン』

はシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開中です。

公式HP:cinepara-pyongyang.com

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『シネマパラダイス★ピョンヤン』

シネパラ★ピョンヤン-ポスター【STORY】2009年、閉ざされた映画王国・北朝鮮の映画界を取材する許可を得たシンガポールのドキュメンタリー映像作家ジェイムスとリンは、ピョンヤンに降り立った。しかし許可は出たものの、案内員の監視付きで、毎日撮影した全ての映像をチェックに出すという制限下での撮影だった。 取材対象はピョンヤン演劇映画大学でスターを夢見る学生や、ヒット作を作ったベテラン映画監督など、まさに将軍様のハリウッドを支える選ばれた人たち。カメラの前で雄弁に“将軍様”への愛を語る一方、2年間に及ぶ長期取材によって見えてきたのは、ダイエットが苦手な女優の卵や、撮影所でエキストラの若者たちの無気力さに声を荒げる監督の姿など、どの国にもあるような風景と“ちょっぴりの本音”だった。
原題:The Great North Korean Picture Show
監督/ジェイムス・ロン、リン・リー
2012年/シンガポール/朝鮮語・日英字幕/93分/
配給・宣伝/ 33BLOCKS(サンサンブロックス)
©Lianain Films
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